転職活動は働きながら?退職してから?両方を経験した私のおすすめ

SaaS転職

転職活動を行うにあたって、「仕事を辞めてから転職活動をする」「仕事をしながら転職活動をする」の2つで迷っている人も多いのではないでしょうか。


普段の生活リズムの中に履歴書・職務経歴書の作成や自己分析、面接などが入ってくるので忙しくなるのは想像がつきます。

かと言って退職してから転職活動をするとなると、中々次の会社が決まらなかった時の不安が頭をよぎってしまいますよね。


そこで今回は、働きながらの転職活動と退職してからの転職活動の両方を経験した私が、それぞれのメリットとデメリット、そしてどちらがおすすめかをご紹介いたします。

どちらにしようか迷っている方は、ぜひメリットとデメリットを見ながら決めてみてください!

転職活動の流れ

初めて転職するという方だと、そもそも転職活動がどのような流れで進んでいくのか想像がつかないのではないでしょうか。

大まかな流れを知っておくと転職活動をする上で役に立ちますので、まずは転職活動の流れを知っておきましょう。

転職活動の期間

転職活動を開始してから内定を獲得するまでの期間は平均して3ヶ月〜半年ほどかかります。

もちろんすでに履歴書や職務経歴書が用意できており、さらに行きたい企業が明確になっていれば1ヶ月で決まることもありますが、初めての転職だと職務経歴書の書き方が分からず予想外に時間がかかってしまったり、自己分析を行っていくとこれくらいはかかると思っていいでしょう。


また、「内定」と「入社」が混ざりがちですが、内定はその企業に入社できる権利がある状態、入社はその日から新しい企業で働くという意味になります。


今回ご紹介した転職活動の期間は、内定までの期間となります。入社日は内定をもらったあとのオファー面談で相談することができますので、現職の引き継ぎのことなどを考えて内定先の企業と決めましょう。

転職活動から入社までの流れ

以下の画像は転職エージェントを利用した場合の転職活動を開始してから内定、入社までのざっくりとした流れになります。


これ以外にも履歴書・職務経歴書の作成や自己分析、現職への退職報告などが入ってきます。

面接はスムーズに日程調整が行われれば最終面接まで1ヶ月〜1ヶ月半ほどで終わるでしょう。スムーズに日程調整を行うためにも、転職活動中は休みの日や仕事終わりの予定はなるべく入れず、面接を入れられる状態にしておくことをおすすめします。

働きながら転職活動をするメリット

それではここからは、私の経験談をもとに、働きながら転職活動をするメリットを解説します。

収入面が安定している

退職してから転職活動を行うと、安定した収入がないため「いつまでに内定を取らなければ」と焦りが出てきてしまいます。

働きながら転職活動をすることで、毎月生活できる収入は確保されているので余裕を持って転職活動ができるでしょう。


また、余裕を持って転職活動が行えることで、より納得度の高い企業に転職できる可能性が高まりますので、収入面が安定することは転職活動においてメリットとなります。

切り替えができる

良くも悪くも週5日は仕事をしますので、「面接を受けたけどお見送りの連絡がきてしまった」などで落ち込んだ時も、やらなければいけないことが目の前にあることで切り替えることができます。


もちろん転職活動に集中することも大事ですが、私自身が転職活動中に仕事のお陰で気持ちが切り替えられて助けられた場面が何回かありましたので、切り替えができるというのをメリットとして挙げさせていただきました。

転職活動を辞めることもできる(転職しない!現職に残れる!)

実際に色々と企業調べを行ってみたり面接を受けてみると、意外と今の会社が自分には合っているのかも…と思うこともでてきます。

すでに退職してしまっていたら前に進むしかありませんが、働きながら転職活動を行っていれば転職活動を辞めることができます。


隣の芝は青く見えると言う言葉があるように、転職活動前は現職が悪く見えて他の会社が良く見えることもありますが、実際に他の企業を見てみるとやっぱり今の会社で頑張ってみようと思ったというケースも聞きますので、働きながら転職活動を行うことでどちらにも転べるのはメリットでしょう。

働きながら転職活動をするデメリット

逆に、私が感じた働きながら転職活動するデメリットは以下になります。

面接の日程調整が難しい

働きながらの転職活動をした場合、面接を組む時間は

①お昼休憩

②仕事終わり

③休みの日

④有給を使う

のどれかになります。


今は多くの企業でオンライン面接が実施できますので、以前と比較すると面接企業への移動時間が短縮でき、日程調整はしやすくはなったと思います。

それでも、休憩の1時間の間に面接をして戻ってこられるかを考えると難しいですし、仕事終わりに面接を…と考えても残業や面接企業の面接可能な時間帯と合わなかったりで引き続き面接の日程調整が難しいのが現実です。


休日に仕事が絶対に入らない方は休日に組めますが、ただ面接先の企業も同じく休日となると予定が組めませんので、有給を使用することを視野に入れておくといいかもしれません。


私の場合は、あまり有給が使えない会社だったので、リモートワークの日のお昼時間に「予定あり」とカレンダーをロックしておき、転職エージェントの方に「お昼の時間に面接となるので最大でも面接は45分ほどでお願いします」と事前に伝えておいていただくようにしました。

時間的余裕が減る

働きながら転職活動を行うと、普段の生活にプラスして月に何十時間か「やらなければいけないこと」が増えるので、かなり忙しくなります。

以下の表は、普段の生活にプラスして転職活動のために行う必要のあることの例です。

やることリストおおよその時間
自己分析8時間
履歴書・職務経歴書の作成6時間(0から作成した場合)
求人選び自分次第で無限大
面接対策3時間(1時間×3回くらい)
面接準備1時間×面接企業分
1次面接1時間×書類通過分(私は12社くらい)
2次以降の面接1時間×面接通過分


これらをお昼休憩の時間や仕事終わりの時間に行いますので、普段のんびりできていた時間が潰れてしまうかもしれません。


もちろん退職日が決まっている人やすぐにでも辞めたい人以外は自分のペースで進めても問題ないですし、上記のやることリストを全部こなしても遊べる時間がないほどではありません。

ただ、これまでのんびりしていた時間が「求人選ばなきゃ」「明日面接する企業について調べなきゃ」という時間に変わるので、時間的余裕が減ってしまったなと感じます。

会社を辞める時期が伸びる / 後ろ倒しになる

最初にお伝えした通り、転職活動を開始してから内定まではおおよそ3ヶ月〜半年ほどかかります。そのため、当たり前ですが退職の時期は同じ分伸びてしまいます。

もし今の会社をすぐにでも辞めたい!と思っている方は、内定が出るまでの転職活動期間に、辞められそうなのに辞められないもどかしさを感じる場合があるかもしれません。


私は2社目を退職する際に、始めは働きながら転職活動を行っていたものの、内定が出るまでその会社で働き続けることが無理だと感じ、結果的に退職をしてから転職活動を行いました。

退職してから転職活動をするメリット

それでは次に、退職してから転職活動を行った場合のメリットをご紹介いたします。

転職活動に集中できる

自己分析や企業選び、面接対策など、転職活動ではやらなければいけないことが沢山あります。

働きながら転職活動を行うと、企業調べやSPIに向けた勉強などを中途半端で終わらせて本番に望まないといけない場面も出てきますが、退職後であれば自由に時間を使えますので、集中して、満足行くまでやるべきことをこなすことができます。


また、お昼の時間帯や業務時間後に面接を組む方が多いため、それ以外の時間帯であれば比較的面接が組みやすく、最短で最終面接まで進むことができるでしょう。

興味のあったことに挑戦できる

社会人として働き始めると、興味はあるけど時間がなくて中々始められないことも多いのではないでしょうか。


退職してから転職活動を行うと時間に余裕が生まれますので、面接の日程を上手に調整すれば長期の旅行もできますし、仕事終わりだと中々疲れて手につかない資格取得などの勉強も可能です。

資格を取得してから転職活動を行えば、その資格を活かした職種に転職することもできますので、興味があったけど時間の関係でできていなかったことに挑戦できる機会となるでしょう。


退職してから転職活動をするデメリット

逆に、退職してから転職活動をするデメリットは下記になります。

面接でマイナスの印象を持たれる

働きながら転職活動をする割合が高いため、退職してから転職活動を行っていると、面接で「なぜ退職してから転職活動を行っているのか」「いつから転職活動を始めたのか」を質問されることが多いです。

私は8割くらいの企業に質問されました。


1つ目の質問に関して、退職してから転職活動すること自体はマイナスな印象にはなりません。ただ、この質問に対して現職の悪いところを並べてしまったり、他責な発言が目立ってしまうとマイナスな印象を与えてしまうでしょう。


2つ目の質問では、「一定期間転職活動をしているのに次の転職先が決まってない」=「転職活動がうまくいっていない」=「どこの企業からも必要とされていない人材」という、勝手な先入観を持たれてしまう可能性もゼロではありません。

退職してから3ヶ月以内であればそのままの期間をお伝えするだけでいいですが、それ以上経っている場合は、退職後になにをしていたのか、転職活動がなぜ長引いているのか(途中で転職の軸を変えたなど)を、面接官にしっかりと伝えられるといいでしょう。

色々な面で余裕がなくなる

収入が途絶えますのでもちろん収入面で余裕はなくなっていきますし、収入面以外でも、中々内定をもらえないと、焦ったり不安になって精神的にも余裕がなくなりやすいです。

精神的な余裕がないと、自分が何をしたいのかが分からなくなってきたり、求人を選ばずにとにかく沢山の企業の面接を受けてしまってキャパオーバーになることもあるでしょう。


転職活動も良い方向には進まなくなってきてしまいますので、転職活動以外に打ち込める趣味や何かがあるといいかもしれませんね。

転職活動は働きながらと退職してから、どちらがおすすめか

双方のメリット・デメリットが分かった上で、両方を経験した私のおすすめをご紹介いたします。

働きながら転職活動をする方がおすすめ

両方を経験した上で、私は働きながら転職活動をすることをおすすめします。

働きながら転職活動をすることをおすすめしたい一番の理由は、精神的に余裕を持った状態で転職活動が行えるからです。


退職してから転職活動を行った際、有休消化期間は余裕を持てていたのですが、その期間が終わったあとは収入面以外にも「本当に私に内定を出してくれる企業があるのだろうか」という不安や焦りが止まりませんでした。


余裕がなくなると、私の場合は下記のようになりました。

・転職活動が憂鬱になる

・ネガティブ思考になりやすくなる

・不安なので沢山の企業を受ける

・適当に沢山の企業を受けているので、最終面接が近づくにつれて「本当にその企業でいいのか」を考えてしまう


私の中ではこうなってしまった理由を、「退職したことで時間的余裕ができ、考える時間が増えてしまったから」だと考えており、その結論が出た後、転職活動中に短期派遣で働いてみました。

その結果、仕事が忙しくてネガティブなことを考える余裕もありませんでしたし、仕事があるので面接を受けられる日程が限られており、通勤時間に自己分析や求人選びを真剣に行えて、効率的に、ポジティブな状態で転職活動を行うことができました。


この経験から、収入面やメンタル面で余裕を持って転職活動ができることはとても大切で、そのためには働きながら転職活動を行う方がいいという結論になりました。

現職がきついなら退職してからでも問題ない

おすすめは働きながら転職活動を行う方とお伝えしましたが、これはあくまでもすぐに退職する必要がない場合です。


残業時間が多すぎて面接を受ける時間もない方や、今の会社で働くことでメンタル面がきつくなるという方など、すぐにでも退職したい理由がある方は退職してから転職活動を行ってもいいと思います。


ただ、時間がありすぎると以前の私のようになってしまう可能性もありますので、収入面の不安や時間がありすぎると考えてしまうタイプだという方は、短期間だけ働くというのも検討してみてください。

働きながら転職活動をする上でのポイント

いかがでしたでしょうか?

今回は働きながら転職活動を行うか、退職してから転職活動を行うか、どちらの方がいいのかを私の体験談を交えてご紹介してきました。


最後に、私自身は働きながら転職活動をすることをおすすめしましたが、働きながら転職活動をする上でのポイントが2つあります。


1つ目は自分の中で終わりを決めることです。

特に求人選びは、求人数が膨大にあるので全部を見ようと思うと無限に時間が取られてしまっていました。そのため、今から30分間だけ求人選定の時間、求人を見るのは往復の電車の中だけ、と終わりを決める方が良いと思います。


2つ目は転職エージェントを活用することです。

履歴書や職務経歴書の添削を行ってくれますし、自己分析、企業調べ、求人探しなど、自分1人では長い時間を使っても終わらないであろうことを、転職エージェントは無料でサポートしてくれます。


また、働きながらですと企業からの連絡を見落としてしまったり、ミスがないよう丁寧に返信するのが億劫になる時がありますが、それも全部転職エージェントが請け負ってくれる、かつ面接の日程などを管理してくれるので本当に助かりました。


働きながら転職活動を行うと、やはり時間的余裕はなくなりますので、誰かにお願いできるところはお任せしていき、自分がやらなければいけない求人選びや面接に集中できる環境を整えるためにも、転職エージェントはぜひ活用しておくと良いでしょう。


私たち『キャリア・エックス』も、履歴書・職務経歴書の添削や自己分析のお手伝いなどを行っておりますので、転職をご検討中の方は一度お気軽にご相談くださいませ!


採用強化中の企業多数!SaaS営業 求人特集はこちら

関連記事