【新卒・第二新卒必見】SaaS企業の営業として働くメリットとデメリット

SaaS転職

これから就職活動をされる新卒の方、そして新卒で入社してから2〜3年ほど経ち、転職を考えている第二新卒の方の中には、どの業界に入社しようか迷われている方も多いのではないでしょうか?


20代前半のうちに働く会社が全てではありませんが、新卒・第二新卒で経験する業界や職種は今後のキャリアにおいても重要になってきます。


そこで今回は、新卒・第二新卒の方に向けて、SaaS業界の将来性や平均年収、SaaS企業の営業として働くメリットやデメリットをご紹介いたします。


20代半ばの新卒・第二新卒で、今後のキャリアや転職を考えている方はぜひ最後までご覧ください!

SaaSとは?

SaaSとは


SaaSとは、「Software as a Service」の略です。

一般的には「サース」や「サーズ」と呼ばれており、インターネットを通じてソフトウェアを利用できるサービスのことを指します。


従来のソフトウェアは、企業内のサーバーやコンピューターにインストールする必要がありましたが、SaaSの場合はサービスを提供する側のサーバーでソフトウェアを稼働させるので、ユーザーはインターネット経由でソフトウェアの機能を活用できます。


最近、よく耳にするようになった「サブスクリプション」というのは、SaaSを利用する料金形態の1つです。

チャーンレート(解約率)やLTV(顧客生涯価値)などが重要な指標になっており、顧客に継続して自社サービスを利用してもらうことで利益を得るビジネスモデルになっています。


近年では、新型コロナウイルス感染症の影響で、多くの企業が業務サービスのデジタル化が進み、ますます発展していると言われています。

代表的なSaaSのサービス例

それでは、SaaSの代表的な一例を紹介します。

Gmail

誰もが知っている企業であるGoogleが提供するメールサービスです。


基本的な仕組みは従来のEメールと変わらないですが、無料のGoogleアカウントを作成するだけで、メールの機能を使えるのが特徴です。


近年、国内の携帯通信会社の多くが、キャリアメール(~docomo.ne.jpのようなメールアドレス)が付いていない、格安プランを提供しています。

その対応策として、Gmailを利用している人も多いのではないでしょうか。


2019年時点で、世界中のユーザー数が15億人を超えたと公表しており、世界規模で利用されているサービスです。

Zoom

コロナ禍によるリモートワークなどの働き方の変化によってメジャーになったビデオ会議ツールです。


パソコンやスマートフォン、タブレットなどのデバイスにZoomアプリをインストールすれば利用でき、webカメラを利用したビデオ会議だけではなく、音声やチャットでのコミュニケーションも可能です。


日本法人のZVC Japan株式会社は2021年度に前年度と比べて売上が約10倍の100億円を超えたと発表しており、今後は日本社会のインフラとしてZoomを定着させていきたいという目標を掲げています。

サイボウズoffice

サイボウズ株式会社が提供している、中小企業向けのグループウェアです。


製造業・情報通信業・官公庁など国内の導入実績が豊富で、業界を問わずに約70,000社の導入実績を誇ります。

現職の職場で利用している人も多いのではないでしょうか。


他にも、webデータベース型業務アプリ構築クラウドサービス「kintone」(キントーン)や大規模組織向けグループウェア「Garoon」(ガルーン)など複数のサービスを提供しています。


日本のSaaS企業売上ランキングでは、毎回トップに上がってくることが多く、抜きに出た存在感を示しています。

新卒・第二新卒で働く企業はなぜ大切なのか

次に新卒・第二新卒で働く企業がなぜ今後のキャリアにおいて重要なのかをご紹介いたします。

転職は年齢が上がるにつれ経験が求められる

転職は若い方が有利で、年齢を重ねるにつれて難易度が上がる傾向があります。

20代の転職では未経験の業界や職種にチャレンジできましたが、30代になると、専門のスキルや経験、そして実績が重視されるようになり、応募の選択肢が限られてくることが多くなるでしょう。


最近では2人に1人が転職をする時代ですので、今後転職をするとなった際に、20代で経験したことが今後のキャリアのベースとなるため、より豊富な経験ができる企業を選ぶことがおすすめです。


また、経験や実績のある業界・職種で転職をする場合は、年収アップや役職者として内定をもらえるケースもありますので、今後伸びていく業界で働いておくことは長期的に見るとプラスになります。

転職回数を重視する企業も多い

1番最初に就職した企業や職種でそのまま生涯働きキャリアアップをしていくのもいいですが、大転職時代と言われる昨今では転職をする人も多いでしょう。

ただ、転職が当たり前になってきているにも関わらず、転職回数を気にする企業は多く、そう言った場合は20代であれば3回、30代であれば4回が限度となります。


もし1社目、2社目の会社が合わずに早期退職となると、今後の転職活動を行なった際に、書類選考の時点でお見送りとなるケースも出てきますので、早期退職に繋がりそうな会社ではないかを考えて入社した方がいいでしょう。


このような理由から、新卒・第二新卒世代(20代前半)が働く企業選びは今後のキャリアにおいて重要なのです。

SaaS業界は将来性の高い業界

Omdiaによると、世界のSaaS市場規模は2019年から2020年にかけて130%の成長率を遂げており、今後もさらに成長をしていくと予測されています。

SaaS企業の売上高や導入数を見ても今後成長していく業界だということは分かるでしょう。


SaaS業界の将来性についてより詳しく知りたい方は、こちらの記事も合わせてご覧ください。

SaaS業界は今後も伸び続ける?特徴や年収、転職難易度など

業界と合わせて職種の需要も増加

SaaS企業では営業職を
・インサイドセールス
・フィールドセールス
・カスタマーサクセス
この3つに分けることが多いのですが、この中のインサイドセールスとカスタマーサクセスの需要も急激に増加しています。


下記の画像の青い線は営業職全体の求人数、オレンジ色の線はインサイドセールスとカスタマーサクセスの求人数です。

※参照:PRtimes 新しい時代に求められる営業職に対する調査


この画像を見て分かる通り、「新しい時代に求められる営業職」、すなわち、インサイドセールスとカスタマーサクセスの求人数がここ最近で12倍ほどに増加していることが分かるでしょう。


SaaS業界はまだ比較的新しい企業が多いため、20代であれば未経験でも挑戦できる可能性が高く、このタイミングでSaaS企業の営業職として経験を積むことで、将来的に市場価値の高い人材になることができます。


SaaS営業の平均年収は高い?低い?

SaaS営業の新卒・第二新卒の平均年収は300万円〜400万円となります。

転職サービスdoda の年代別平均年収によると、20代全体の平均年収は342万円ですので同じくらいでしょう。


ただし、SaaS企業は年功序列型よりも成果主義型の企業が多いため、成果が伴えば年齢関係なく若いうちから役職に就き、年収アップを狙うことも可能です。


SaaS営業の年収については、こちらの記事もご覧ください。
SaaS営業の年収を解説!仕事内容や年収アップの方法も

SaaS企業が求めている人材の特徴

SaaS業界は将来性が高く、早いうちにSaaS業界に在籍していると市場価値の高い人材になれることをご紹介してきました。


それでは次に、そんなSaaS企業が求めている人材の特徴をご紹介いたします。

企業のビジョンに共感できる方

SaaS業界はまだ若く、日本ではまだ、業界大手と言われる企業も少なく、スタートアップが多い業界です。


そのため、社内ではビジョンへの共感度が高く、同じ方向を向いて仕事を進めたいという企業も多く、ビジョンや情熱に共感できる人材を求める傾向が多く見られます。

聞き上手で相手のニーズを察知することが得意な方

Saas営業は、提供しているサービスがなくてもなんとかなっている状況の中で、顧客の課題をヒアリングして、最適な解決方法を提案することが重要とされています。


普段から相手の悩みを聞くことが得意な方、相手の意図やニーズを察知することが得意な方は、SaaS営業に向いていると考えられます。潜在的な課題を察知して相手から聞き出すことが出来れば、SaaS営業で、活躍できる可能性が高いと言えます。

長期的な視点で顧客と向き合うことできる方

SaaS企業の成長で重要な要素の1つは解約率(チャーンレート)を低い水準で維持することです。


そのため、売り切り型ビジネスのように何がなんでも売上やノルマを達成できればよいということではなく、長期的な視点で、いかに顧客に価値を提供できるか、継続して自社サービスを利用してもらうための戦略を立てられるかが求められます。


SaaS企業で働くメリット・デメリット

メリットデメリット
押し売り営業が無い顧客に合わせてのカスタマイズが難しい
市場価値の高い人材になれる単発の売上は多くない
柔軟な働き方に対応している高いインセンティブは期待しづらい
外資系企業への転職がイメージしやすい

メリット

押し売り営業が無い

SaaS営業はどれだけ継続して自社サービスを利用してもらえるかが重要なので、押し売りのようなその場で終わるような売り方では意味がありません。


継続して利用してもらうため、顧客からの課題をヒアリングし、常にサービスの改善を行う必要があります。

市場価値の高い人材になれる

SaaSは、世界的にも圧倒的に成長している業界です。今後、SaaS営業のニーズが益々高まっていくと言われている一方で、海外と比べると日本は、SaaS経験者はまだまだ少ないと言われています。


そのため、早い段階で、SaaS企業での経験・スキル・実績を積むことによって、人材としての市場価値が上がり、中長期的に年収アップやキャリアアップも視野に入れることができるでしょう。


大幅な年収アップが期待できる、外資系SaaS企業への転職も実現できるかもしれません。

柔軟な働き方に対応している

SaaSビジネスを展開している企業は、ほとんどIT企業なので、古い考え方の企業はほぼありません。


近年のリモートワーク化や副業を許可していたり、勤務時の服装も自由などといった柔軟な働き方を推奨しているSaaS企業が多いです。

外資系企業への転職がイメージしやすい

近年、成長中のSaaS業界ですが、最先端はアメリカや中国といった海外です。


特にアメリカはかなりの勢いがあり、「シリコンバレーは日本の2年先を行く」とも言われています。

そんな外資系SaaS企業が日本でも多く参入しています。


外資系SaaS企業への転職は国内でのSaaS企業での経験があれは有利に進めることができるでしょう。

難易度が高いですがその分、年収アップも期待できます。

デメリット

顧客に合わせた商品のカスタマイズが難しい

SaaSは、インターネットを通じて同じサービスを利用してもらうビジネスモデルなので、性質上、顧客別に合わせてサービスをカスタマイズするということが難しいです。


顧客に合わせたサービスを提供したい、という人にはやりがいを感じることは難しいでしょう。

単発の売上は多くない

SaaS営業はサブスクリプション型の料金形態で月額の利用料金で利益を得ています。

そのため、売り切り営業のように単発で大きく稼ぐことはできません。


不動産や金融、人材紹介のような売り切り営業で大きな金額を動かすような営業をしたい方にはもの足りなさを感じてしまうかもしれません。

高いインセンティブは期待しづらい

数字として、単発での数字が小さいので、契約をとった報酬としてのインセンティブが大きくないのが現状のSaaS営業です。


売れば売るほど個人の報酬があがるといった成果報酬を重要視している方は、ややものたりなさを感じられるかもしれません。

(とはいえ、一部の外資系企業は、入社2年目でも1,000万を超える高い報酬になっています)

新卒・第二新卒の方がSaaS営業に飛び込むなら今のうち!

多くの企業で、中途の求人とは別に新卒枠や第二新卒枠での求人を出しています。


これらの枠は、「経験がなくても中長期的に育てていきます」という枠ですので、この新卒・第二新卒の条件に当てはまる人はこのチャンスを活かしてください!

新卒・第二新卒枠の転職であれば、企業も経験や実績ではなく、本人の成長する可能性や熱意を判断材料として考えるので、面接で自身のアピールが上手く出来れば採用の可能性は高まります。


SaaS業界はまだ経験者が少ない業界なので、現在は未経験でも応募可能な求人が多いですが、何年か経つと転職市場に業界経験者が増えてきますので、徐々に未経験の方の転職は難しくなるでしょう。

逆に言えば、今SaaS業界に身を置くことで自身の市場価値を高められるということでもありますので、ぜひこの機会にSaaS業界に飛び込んでみてはいかがでしょうか?


私たちキャリア・エックスは、SaaS業界への転職のサポートをメインで行なっております。

未経験からSaaS業界への転職のサポートをこれまで数多く行なってきておりますので、SaaS業界への転職に少しでもご興味がある方は、一度お気軽にご連絡ください。


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