【解説】なぜSaaS業界への転職がおすすめなのか?SaaS業界の魅力とは

SaaS転職

現在、転職を考えているあなた。今回の転職で叶えたい条件はなんですか


転職サポートを行なっている中で良く耳にする条件は

・年収アップ

・やりがいや成長を感じられる環境

・将来性のある業界 などなど。

実は、それら全てがSaaS業界では叶います!


年収アップも成長できる環境も将来性もあるSaaS業界ですが、まだあまり知られておらず、SaaS業界に転職したいと答える方はあまり多くいらっしゃいません。


そこで今回は、SaaS業界への転職に強い転職エージェント『キャリア・エックス』が、SaaS業界への転職をおすすめする理由やSaaSの仕事についてなどをご紹介致します。


転職をご検討されている方は、ぜひ最後までご覧いただけますと幸いです。

SaaSとは?

 SaaSとは?

そもそもSaaSとは何を指すのでしょうか?

クラウドサービスの1つ

インターネットを通じてアプリやサービスを利用する形態のことで、正式には「Software as a service」と言います。


数多くあるクラウドサービスの1つで、クラウド上で使用できるソフトウェアの総称です。


従来のソフトウェアは、PCやスマホなどのデバイスにインストールして使用していました。

しかし、SaaSはクラウドにアクセスしてソフトウェアを利用するため、特定のデバイスがなくてもソフトウェアを扱えます。

SaaSの代表的サービス例:Gmail

言葉だけで聞いてもいまいちパッとしない方も多いでしょう。そこで今回は、Gmailを例にしてご紹介致します。


近年、キャリアメール(~docomo.ne.jpのようなメールアドレス)使えない料金プランを出している携帯通信会社が増えてます。

その対応策としてGmailを利用している人も多いのではないでしょうか?


Gmailはアプリをインストールしなくとも、インターネット環境がある場所で、IDとパスワードを入力することで、どんな場所でもどのデバイスからでも同じ内容を見ることができますよね?

このGmailもGoogle社が提供しているSaaSなのです。

他にも地図アプリ等もSaaSの一種です。

最近、良く耳にする「サブスクリプション」というのはSaaSを利用する料金形態の1つです。

近年のSaaS業界の動向

せっかく転職するのであれば、将来性の高い業界に身を置きたいですよね。

将来性の高い業界で経験を積むことで、数年後に市場価値の高い人材として活躍することもできるでしょう。


その面から考えると、SaaS業界はとてもおすすめです。

SaaS業界は成長率120%超えの成長業界

2019年度から2020年度の成長率は約130%、さらにITR市場調査によると、2022年度のSaaS市場規模は760億円で、前年対比128%と増加傾向にあると予想されており、今後も暫くは成長が期待できる業界と言えるでしょう。

日本のSaaS市場規模推移


働き方改革やコロナウイルス感染拡大によって働き方が変わってきていることもあり、SaaS企業が提供しているサービスの需要が高まっているのです、


今後の動向としては、飲食店や建設業界向けなどの特定分野に特化したSaaS企業の成長がより進んでいくと予測されています。

キャリア・エックスからご紹介可能なSaaS企業の中にも、急成長中の企業がたくさんございますので、ご興味がある方はお気軽にご相談ください。


SaaS業界に転職する前に知っておきたいSaaSの職種

どんな仕事があるのか?

企業によって違いがありますが、SaaS企業の多くは下記の組織構成になっています。


1.ビジネス部門(マーケティング・セールス・カスタマーサクセス)

2.開発部門(エンジニア・分析/研究)

※人事や総務などの、管理部門は、ほとんどの企業に共通して存在しますのでここでは割愛します。


それでは1つずつ見ていきましょう。

ビジネス部門

主に営業関連の仕事を担う部門です。

一般的な企業と比べて、SaaS企業は営業職を細分化しているところが多いです。


その理由として、製品を売るために動くポジションと、売った後に長く継続してもらえるよう動くポジションとで分けて活動する必要があるからです。


SaaS企業の営業は自社製品が売れればそれで終わりというわけではありません。

製品をクライアントに導入した後に、それをどれだけ長く利用してもらえるかが利益を多く上げれるポイントになるので、売った後の対応も重要視しています。


したがって、製品を売るために動くポジションと、売った後に長く継続してもらえるよう動くポジションとで分けて活動しています


SaaS企業の多くは、ビジネス部門は下記のポジションに分けています。

  • マーケティング
  • インサイドセールス
  • フィールドセールス
  • カスタマーサクセス

マーケティング

マーケティング戦略の企画・実行やオウンドメディアの立ち上げ・運用などを担当します。

企業によっては営業とは分断して、独立した部署として活動しているところもあります。


0から1を生み出すポジションなので、自身のアイディアを製品に反映させることも可能です。

インサイドセールス

内勤で可能な営業活動を担うポジションです。

電話やメール、web会議ツールなどを活用し、顧客と直接対面せずに営業をかけていきます。


社内で一番最初に顧客と接点をもち、たくさんの顧客と接点を持つことで、マーケットの理解を深め、顧客規模やニーズ毎にセグメント分けをし、顧客の声をプロダクト組織にフィードバックすることもあります。

フィールドセールス

インサイドセールスが得た見込み顧客情報を活かして、直接対面で顧客にアプローチするポジションです。


すでに成約の見込みがあると選別された顧客の対応なので、従来の営業より効率的に仕事ができます。

カスタマーサクセス

自社製品を購入後の顧客に対して、自社サービスの価値を最大限に高められるように働きかけるポジションです。

顧客の不満や課題をヒアリングし、自社サービスを長く利用し続けてもらえるように支援します。


SaaS企業の中では最重要指標の1つである、「チャーンレート=解約率」の低下を防ぎ、顧客満足度、リピート率にコミットする役割を担っています。


カスタマーサクセスについての詳細は、こちらの記事をご覧ください。
カスタマーサクセスとは?カスタマーサポートとの違い、キャリアパスを解説

開発部門

主に自社製品の開発を担う、エンジニアと呼ばれている人たちで構成される部門です。


エンジニアは役割で大きく分けられ、下記の3つに分かれています。

  • フロントエンジニア
  • サーバーサイドエンジニア
  • インフラエンジニア


また、プロダクト(製品・商品・サービス)の立案や分析、顧客からのフィードバックを収集して改善点を探っていく役目を担う「プロダクトマネージャー」というポジションも存在します。

フロントエンジニア

サービスの開発やカスタマイズを行います。デザインなどの目に見える部分(UI)を担当することが多いです。

サーバーエンジニア

サービスに関係するデータを管理、また裏側で行う処理プログラムの開発を行います。


普段、ユーザーが意識しない地味な部分を担っていますが、大事な基礎の役割を担っています。

インフラエンジニア

システムの運用や通信ネットワーク管理などのサービスを安定させる仕事を担っています。

プロダクトマネージャー

企業の経営方針や戦略に沿ってプロダクト(製品・商品・サービス)のグロースを推進、成果をあげる役割を担うポジションです。


近年では、エンジニア職のキャリアUP職として注目されており、SaaS企業を円滑に運営するために重要な職種として注目されています。

SaaS業界への転職がおすすめの理由

ここまでSaaSについて、SaaS業界の今後についてなどをご紹介してきましたが、将来性が高い業界ということは分かっても、なぜSaaS業界がいいのかは分からないという方もいらっしゃるでしょう。


そこで、なぜSaaS業界への転職がおすすめなのか、その理由を4つご紹介致します。

国内のSaaS市場が成長中で、今後さらに発展する

2021年7月に株式会社富士キメラ総研が「2021 クラウドコンピューティングの現状と将来展望 市場編/ベンダー編」を発表しました。


それによると近年、コロナウイルス感染症の影響により、テレワーク業務が推奨されたことでSaaSが注目されるようになりました。


今後はデジタルトランスフォーメーション推進に伴いさらに利用が増加すると予想してます。

また、これまで対面や紙で実施してたアナログ業務のデジタル化が進んだのも、成長した要因の1つと言われてます。

顧客のニーズを掴み、顧客との関係性の強さが売上に反映される。

SaaSビジネスモデルの基本は、自社サービスを継続利用してもらうことで売上を上げていくので顧客との関係性が重要になります。


契約して終わりというわけではなく、むしろ契約した後が重要視されています。


中には無理な営業ノルマが設けられている為、強引な手法を用いても契約までこぎつければいいという営業スタイルも存在しますが、SaaS企業では通用しません。


・顧客が何に困っているのか?
・顧客はどうしたいのか?

など、顧客のニーズを掴み、価値を提供し続ける、長期的に良い関係を構築することがSaaS企業では重要視されています。


売るだけの仕事に疑問を感じている、もっとお客様のことを考えて提案を行っていきたいという方は、それらを叶えることができます。

伸びる市場だからこそ、様々な経験を積める機会が多い

SaaSが広まり、SaaS企業も年々増えていますが、世界的に比較して日本はまだまだ経験者が少なく、人手不足だと言われています。

国内の業界自体が成長中なので、今ならいろんな仕事を経験できたり、自身のアイディアを試せる機会が多いでしょう。

高年収を狙える企業が多い

SaaS業界は優秀な人材を確保するために採用時の年収を高く設定している企業も多く、入社後も年齢に関係なく実力で昇給・昇格ができるので高年収が狙いやすいです。


例えば、クラウド会計ソフトのシェアNo.1であるfreee株式会社では平均年収が716万円、経済情報プラットホームを運営する株式会社ユーザーベースの平均年収は759万円です。


転職サービスdodaの業種別平均年収調査によると、IT業界の平均年収は436万円とのことなので、先ほどご紹介したSaaS企業比較すると、SaaS企業の方が1.5倍以上年収が高いことが分かります。


もちろん企業やこれまでの経験によって平均年収は違いますが、これらを見ても、SaaS業界は年収アップを考えて転職をご検討されている方におすすめできる業界です。


SaaS営業はきつい?

SaaSについて検索していると、「SaaS営業 きつい」というキーワードが出てくることがあります。では実際はどれくらい大変なのでしょうか?


SaaSの営業は、ご紹介の通りインサイドセールス(内勤営業)とフィールドセールス(外勤営業)の大きく2つに分かれます。


それぞれ役割は異なり、インサイドセールスは顧客との最初の窓口となり、いかに自社の顧客になりうる営業リードなのかをヒアリングを通じて選別し、フィールドセールスへパスします。


そのパスされた顧客を事前にヒアリングした情報を元にフィールドセールスが効率よくクロージングしていきます。


以上がおおまかなSaaS企業の営業の流れとなります。

一般的な営業職では上記営業活動のフローが分業化されていない場合も多いため、営業職の役割の範囲や業務負荷は大きくなりがちですが、SaaSの営業は役割が明確になっている分、ひとつの業務に集中することができ、効率よく働くことができ成果を出しやすいのが特徴です。


そのため、従来の営業職よりきついということはないのではないでしょうか。実際には企業ごとに状況は異なるため、事前に働いている人のクチコミや面談を通じて見抜く必要がありますので、あくまでも一般論ということでご理解いただければ幸いです。


併せて読みたい!
SaaS営業はきついって本当?転職前に知りたいSaaS営業のきついポイント

未経験でもSaaS企業に転職できるか?

SaaS市場は拡大しており、サービスや企業の数も年々増加傾向にあります。そのため、求人数・採用枠も増えており、経験者採用のみならず未経験者採用も行われています。


特に法人営業の経験がある方やIT業界での勤務経験など、SaaS企業と親和性の高い経験がある方はSaaS企業未経験でも採用のされる可能性は高いです。


他にも接客業やカスタマーサポートの経験などコミュニケーションを軸とした仕事の経験がある方は、営業職としてのアピールポイントになりますので、まったくの未経験者に比べ、採用上有利に働くことがあります。


最近ではSaaSを取り扱う書籍も増えているので、これからSaaS企業で働きたいと考えている方は、事前に仕事への具体的なイメージを掴んでおくためにも、読書を通じて学習しておきましょう。Saas営業の職種別おすすめ本13選はこちらをご覧ください。

注目されているおすすめのSaaS企業

それでは最後に、現在注目されているSaaS企業を5社ご紹介致します。


また、こちらでご紹介する企業以外にも、有名企業の求人例をまとめ記事もございますので、併せてご覧くださいませ。

【知名度抜群】SaaS企業のおすすめ求人4選!

サイボウズ

サイボウズ
  • 資本金 613百万円(2020年12月未時点)
  • 従業員数 857名(2020年12月未連結)

企業の情報共有ソフトウェアとしては業界トップのシェアなので、現職の現場や過去の職場で利用したことがある人も多いのではないでしょうか。

グローバル事業拡大を進めており、日本No.1から世界No.1を目指しています。

現在は上海、ベトナム、アメリカ、オーストラリアの4ヶ国に事業を展開していて、今後もさらに国外進出は進むと考えられます。

海外ビジネスを初期段階から携わりたいと考えている人にはおすすめな企業です。

29歳以下限定で総合職の募集や、他企業・ビジネスとの兼業で勤務することのできる複業採用など、独自の募集形態があります。

チャットワーク

チャットワーク
  • 資本金13億7490万円
  • 従業員数224名(2021年8月未日時点)

社名にもなっているビジネスチャットツール「Chatwork」は元来、社内向けのとして開発されたものです。

シンプルで直観的に分かりやすく操作が簡単だとの評判で大手有名IT企業から家電量販店、法律事務所、大学、個人事業主などの幅広い業種と規模で利用されています。

現在では導入社数328,000社を超えて、今後も広がり続ける勢いです。

社員の満足度と定着率を高めるように、設立当社から採用選考に体験入社制度を導入してます。

Zoom

Zoom
  • 資本金 不明
  • 従業員数 約160名(日本法人ZVCジャパン)

ビデオ会議、オンライン会議、チャット、モバイルコーポレーションを組み合わせたweb上でのコミュニケーションソフトウェアを提供しています。

創業者は中国出身で、本社がアメリカにあったりとグローバルな企業です。

コロナウイルス感染症対策により、多くの教育機関や企業がZoomを使ったオンライン授業や会議に切り替えたことによって、爆発的にユーザー数が増えました。

1日の平均ユーザー数は2019年の12月は約1,000万人でしたが2020年3月には約3億人に増加してます。

日本法人であるZVCジャパンは、今後も需要が伸びる見通しを勘案しており、営業や顧客サポートなどの人員を増強しています。

freee

freee
  • 資本金 161億603万円
  • 従業員数 481名(2020年6月未時点)

クラウド会計ソフトで国内シェアNo.1になった企業です。

個人でフリーランスとして働き、確定申告を自身で申告する人が増えているので今後もユーザーが増えると予想されます。

また、Great Place to Work® Instituteがランキングする、2021年版のアジア地域における「働きがいのある会社」のベストカンパニー国内トップ10に7年連続で選ばれている企業です。

「社会の進化を担う責任感」と「ムーブメント型チーム」の2つの持つべきマインドを表した「マジ価値2原則」というユニークな企業理念を掲げてます。

現在、事業拡大に向け、エンジニア職や営業職、マーケティング職など、幅広い職種での側戦力を求めた中途採用を積極的に行っています。

adobe

adobe
  • 資本金 1億8千万円(日本法人アドビ株式会社)
  • 従業員 約600名(日本法人アドビ株式会社)

本社がアメリカカリフォルニア州にあるグローバル展開をしており、クリエイティブ分野ではNo.1と言われている企業です。

画像編集や動画編集などのツールは、SNSやYouTubeなどに気軽に投稿できるようになった近年の動向とマッチして、今後も需要が伸びると予想されます。

年収の高さ、職場の働きやすさでも定評があり、ハイクラス転職市場ではかなり人気が高い求人です。

高給を出す企業には「外資系」「IT系」「好業績」の3つの特徴があると言われていますが、adobeはすべて備えており、おすすめな転職先と言えるでしょう。

しかし、年収水準が高い分、求められるスキルや経験の水準も高くなっており、入社後は継続的に新技術、サービスの学習、スキルアップ開発などが求められます。

SaaS業界に転職するなら今がおすすめ!

まとめ

いかがでしたでしょうか?


ここまで、SaaS企業への転職がおすすめな理由から、業界の動向や代表的なSaaS企業を紹介してきました。


近年、市場が成長中で、今後も成長が期待できるSaaS企業への転職を目指してみませんか?


また、もしSaaS業界に転職するのであればなるべく早い時期をおすすめします。

現在はまだ経験者の方が少ないため採用ハードルが高くありませんが、これから経験者が増えてきた時にはかなり採用ハードルが上がってしまうからです。


弊社キャリア・エックスでは、未経験からSaaS業界へのキャリアチェンジを多数支援しています。ご興味ある方は、以下よりぜひお気軽にご相談ください!


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