リクルートの契約社員はきつくて大変?転職難易度や仕事内容を解説

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株式会社リクルート(以下リクルート)では、正社員の募集とは別に契約社員(旧CV職)と呼ばれる転職枠があります。


転職というと正社員を思い浮かべるので契約社員への転職を希望する人は少ないと思いますが、リクルートの契約社員は人気が高く、毎年数千人もの方々がリクルートの契約社員に応募し、応募倍率は10%前後となっています。


今回はそんなリクルートの契約社員に関する仕事内容や魅力、契約期間が終わった後のキャリアなどを、リクルートの契約社員への転職サポート・入社実績がトータルで70名以上あり、さらにリクルートの契約社員向けに「キャリアデザイン研修」を行っている転職エージェント『キャリア・エックス』が解説致します。


当社はリクルート出身のメンバーが半分以上おり、さらにこのリクルート契約社員の経験があるメンバーもおりますので、よりリアルな情報をご紹介致します。ぜひ最後までご覧くださいませ

リクルートの契約社員(旧CV)とは

ではまず初めに、リクルートの契約社員の概要について見ていきましょう。

契約期間は3年。学歴・職歴関係なく応募が可能

契約社員の契約期間は企業によって違います。リクルートでは契約期間を3年(最長3年半)としています。


また、この契約社員の制度は優秀な人材を集めることが目的ではなく、ポテンシャルのある若手に成長の機会を設けて新しい可能性を引き出すことが目的であることから、学歴や職歴、これまでの実績は重視されません。


営業未経験の方も応募できますので、これまでの学歴や職歴に自信がない方や、営業に挑戦したいと考えている方も、興味があるなら積極的に応募していきましょう。

なぜ正社員ではなく契約社員なのか

ホットペッパー事業が生まれた際に、ホットペッパーのサービスを全国展開していくにあたって人員が足りず、地元に愛着のある人員を採用するためにリクルートの契約社員制度ができました。


正社員ではなく契約社員として採用を行っている背景としては、正社員として採用活動を行う場合は選考基準が上がってしまい、これまでの経験や実績も考慮しなければいけませんが、契約社員とすることで、今後の成長が期待できるポテンシャル層を積極的に採用することができるためです。


学歴や職歴が重視されない分書類選考の通過率は高いですが、代わりに思考性や人物面、スタンスを見られるので面接がとても重要です。


そのため、できれば自身で選考に進むのではなく、当社のようなリクルートへの転職に強い転職エージェント経由で選考を進め、面接対策などをしっかりと行ってもらうといいでしょう。


リクルートの契約社員の仕事内容はきつくて大変?

リクルートの契約社員はきついという声もありますが、実際のところはどうなのでしょうか?


まずは仕事内容を見ていきましょう。

リクルート契約社員の仕事内容

ご存知の方も多いと思いますが、リクルートは幅広い領域でサービスを展開しています。その数あるサービスの中で、契約社員は飲食または美容領域のどちらかを担当することになります。(以前は、複数の領域で採用を行っていましたが、今は、飲食か美容のどちらかの領域になります)


そして、飲食領域の場合は飲食店の売上拡大を目的に、飲食店に対してホットペッパーグルメに掲載してもらえるように、美容領域の場合は美容室やネイルサロンに対してホットペッパービューティーに掲載してもらえるように営業活動を行っていきます。


既に掲載していただいている店舗も多いため、そのような既存店舗には、アップセルと呼ばれる顧客単価を向上させる営業なども行います。


担当地域が決められており、その地域の飲食店や美容室などを自分で探すところから始まり、アポイント獲得、提案など全てを行うので、営業活動の1から10までを経験することができるでしょう。

リクルート契約社員の仕事はきつい?

人によって合う・合わないがありますので、一概にきつい・きつくないとは言えません。しかし楽な仕事ではありません。


後ほどご紹介しますが、リクルートは年間休日145日やリモートワーク可能など、制度や福利厚生が充実しています。


もしその部分に惹かれてリクルートの契約社員を検討されている場合は、入社後にギャップを感じてしまう可能性が高いので一度考え直してみてもいいかもしれません。

リクルート契約社員がきついと感じるポイント

実際にリクルートの契約社員として働いていた方々の経験談も踏まえて、リクルート契約社員の仕事のきついと感じるポイントをご紹介致します。

一度断られている店舗にも営業を行う

飲食店や美容サロンを経営するほとんどの人がリクルートのホットペッパーのことは知っています。このように、ブランド認知があるため営業をしやすいというメリットはありますが、一方「リクルートだから」という理由で断る方もいらっしゃいます。


すでにオープンから暫く経っているのホットペッパーを利用していない店舗は「リクルートは使わない」という理由で既に前任の方が断わられていることも…。


しかし、ホットペッパーの利用店舗を拡大するためには、既に断られている店舗にも提案をしていかなければいけないため、提案するサービスにマイナスな印象がある方や、一度断れている方に提案する難しさがあるでしょう。

時には飛び込み営業をすることも

「月の目標が達成しなさそう…でもアポイントが足りない!」という時は、店舗に直接伺う飛び込み営業を行い、スタッフの方がいれば挨拶をして提案、忙しそうであれば名刺を置いて帰ります。


慣れてくると飛び込み営業に抵抗はなくなりますが、やはり最初は飛び込み営業に緊張しますし、忙しいときにアポイントもなく訪問してしまうと、先方も余裕がないので冷たくあしらわれることもあります。


営業未経験で入社した方はもちろん、営業経験がある方でも、やはり飛び込み営業を行うのはきついと感じることがあるでしょう。

圧倒的当事者意識

リクルートでは「ATI(圧倒的当事者意識)」というリクルート用語があるほど当事者意識を大切にしています。


そのため、入社して暫く経ったら言われたことをやるのではなく、今この瞬間何を自分がするべきなのか、お客様のために自分は何ができるのかを全て自分で考えて行動しなければいけません。


もちろん上司や先輩に相談しやすい環境であるため相談はできますが、相談した場合には、必ずと言っていいほど「あなたはどうしたいの?」と聞かれますので、自分の意見は常に持っておくことが必要です。


入社後かなり早い段階でこの圧倒的当事者意識を求められますので、裁量持って働きたいという方は向いていますが、言われたことをこなしたい、自分の意見を中々持てないという方は、上司から詰められているように感じてきついと思うかもしれません。

リクルートの契約社員で働く魅力

仕事をする上できついポイントをご紹介してきましたが、どんな仕事でもきつい時はあります。

年間休日145日。長期休暇もしっかり取れる

これは契約社員に限らずリクルートで働く全メンバーが対象ですが、2021年4月に制度が変わり、リクルートの年間休日数は130日から145日となりました。


仕組みとしては、週休2日制なのは変わらず、固定休とは別に自分が好きな時に休みが取れる「フレキシブル休暇(フレ休)」が年15日前後追加され、それを好きな時に取ることができるようになったのです。


また、夏季休暇や年末年始も一般的な企業と比較すると長く、短くとも7連休〜最長13連休もあるようです。


年間休日数の制度改定と同時にみなし残業時間も45時間から35時間に変わりましたので、「働く時は働き、休む時は休む。」そんな環境が整えられてます。

研修が充実している

中途入社の正社員の場合は、既にスキルがあることを前提として採用しているので研修などはなく、入社後はこれまでの経験を活かしてオーナーシップを持って働いていかなければいけません。


しかし、契約社員の場合は未経験であることを前提として採用しているため研修制度が充実しており、リクルートという大手企業で充実した研修を受けながら成長できる機会がもらえる3年間となります。


リクルートに限らず、転職するとOJTである企業も多い中、営業研修やキャリア研修、その他eラーニングシステムを利用した、ロジカルシンキング講座やマーケティング講座などのセミナーも沢山あるのはリクルートの契約社員で働く魅力的なポイントでしょう。

自ら学び、自ら学ぶ機会が社内にたくさんあります。

契約満了時に100万円もらえる?!

3年間の契約期間を終えると、退職時に100万円のキャリアアップ支援金が支給されます。


勤続3年の場合の退職金の平均額は30万円ほど(参照:厚生労働省)ですので、3倍以上の額が退職時にもらえるのはとっても魅力的ですよね!


リクルートは、若い人が短期間で経験を積んで次のステップに進むケースが多く、その次のステップとして起業を選ぶ人も多いです。そしてリクルート自体が退職して起業を選択することに前向きなスタンスであるため、このような契約満了時に100万円のキャリアアップ支援金がもらえるのです。


もちろん起業に使う以外にも、有給消化期間にプチ留学に行ったり何かを学ぶためにセミナーに参加したりなど何に使っても大丈夫です。

リクルート契約社員のその後のキャリア

それでは最後に、リクルートの契約社員として働いた後のキャリアはどのような選択があるのでしょうか?

約25%がリクルートの正社員に

リクルートのホームページによると、契約社員として働いた方の25.5%の方がそのまま地域限定社員(SE職)という名前の正社員に就職します。


契約社員で培った経験をもとに、同ディビジョン(同領域)でリーダーやグループマネージャーとして活躍するなどのキャリアステップがあります。


社風や人間関係、仕事環境など退職理由として多く挙げられるものも、契約社員の期間である程度は把握できることから、正社員になってからミスマッチが起きるということは少ないでしょう。

※SE職とは:「地域・職種限定正社員」のこと。希望しない限り、地域ブロックを超える転勤はないため、自身が希望するエリアで働き続けたい人は安心して働くことができます。


SE職とは別にGE職という雇用形態も用意されており、GE職の場合は総合正社員であることから地域・職種ともに選択肢が広がります。

75%は別企業に転職や起業を

契約期間が終わった人のうち、約75%は、リクルートを退職、卒業します。その多くの方々が別の企業に転職をしています。


転職先の業界は、多岐にわたります。リクルートでの広告営業や企画営業経験を活かし、SaaS業界や広告業・人材業界など幅広いため、リクルートの契約社員で営業経験を積めば、様々な業界でも通用する営業スキルを身につけられるということでしょう。


リクルート卒業後の転職先例)

サイバーエージェント、博報堂グループ、電通グループなどの広告・デジタルマーケティング業界。

Sansan、ラクス、マネーフォワード、freee、SmartHR、などのSaaS業界。

パーソル、マイナビ、ビズリーチなどの人材業界。

他、IT業界、コンサルティング業界、教育業界、また地方・地場の優良企業様への転職など進路は多岐に渡ります。


また、営業職で転職をされる方が多いですが、中にはマーケティング職や人事職などの新しい職種にチャレンジする人もいらっしゃいます。


3年間で、今の自分からは想像できないほどの新しい可能性を引き出すために契約社員という制度がありますので、契約期間後のキャリアの選択が無限大です。


募集は全国で行われていますので、「自分の可能性に挑戦したい」「成長したい」「イキイキと働く人になりたい」「どこでも活躍できるスキルを身につけたい」「叶えたい夢がある」という想いが少しでもある方は、ぜひ挑戦してみてください。



キャリア研修で自分の今後のキャリアを考える

契約期間が終わる半年前になると、今後のキャリアに関する研修プログラムがスタートします。


これまでの振り返りや将来どうなりたいかを考え、契約期間後の自分の進むべき道を外部講師や一緒にセミナーを受けているメンバーと一緒に壁打ちをしながら考えます。


自身のできること「CAN」とやりたいこと「WILL」をしっかり言語化する研修です。


実は、こちらの契約社員のみなさま向けのキャリア研修を、当社『キャリア・エックス』が全て行っております!

もしリクルートの契約社員としてご入社した場合は、この研修でお会いすることになるでしょう。

リクルートの契約社員はきついだけじゃない!

いかがでしたでしょうか?


今回は、リクルートの契約社員について、仕事内容や仕事をする上できついと感じるポイント、そして魅力などをご紹介してきました。


営業経験がない方は、初めての営業の仕事に対してきついと思うことがあると思いますし、そもそも新しい環境で仕事をする際は少なからずきついと感じることがあると思います。


しかし、それはリクルートの契約社員の仕事以外でも感じるでしょう。


それよりも、リクルートの契約社員で得られる経験や知識、人脈などを考えると、メリットの方が大きいのではないでしょうか。


もしあなたが「今の自分から何か変わりたい」と想っているのであれば、ぜひこのリクルートの契約社員に挑戦してみてくださいね。


私たち『キャリア・エックス』では、リクルート契約社員向けのキャリア研修、リクルート後の卒業・転職支援を行うだけでなく、リクルートへの転職サポートも行っております。

入口から出口まで、全てサポートさせていただきます!


これまで70名以上の入社実績があるので、面接で見られるポイントや聞かれる質問などを熟知しており、さらに面接官の方々も知り尽くしています。


これまでの経験をもとにした面接対策が行なえますので、リクルートに挑戦したいという方は、ぜひご相談くださいませ!


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キャリアエックス編集部

過去2回の転職を行い、大企業・ベンチャー企業を経験。ベンチャー企業では、人材紹介事業の立ち上げを行い、WEBマーケティング兼人事として採用面接を実施。これまで執筆した転職関連記事は100本以上。
転職希望者・採用担当者それぞれの経験をもとに、「ためになる」リアルな情報を発信したいと考えています。

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