インサイドセールスは2020年頃から注目され始め、多くの企業がインサイドセールス部門を立ち上げたことで需要が伸びてきている仕事です。
インサイドセールスを聞くと
「営業未経験の人が営業の入口として就く仕事」
「電話をかけることが仕事」
というようなイメージを持っている方もいらっしゃるかもしれませんが、実はインサイドセールスは企業にとって重要な役割を担っているんです。
そこで今回は、インサイドセールスの役割や転職難易度、平均年収などについて、インサイドセールス部門を導入している企業が多い、SaaS業界への転職に強い転職エージェント『キャリア・エックス』が解説いたします。
SaaS業界への転職やインサイドセールスへの転職をご検討されている方は、ぜひ最後までご覧くださいませ!
目次
インサイドセールスとは
インサイドセールスとは、言葉の通り「外出せずにオフィスや自宅などで営業活動を行う仕事」のことを指し、内勤営業と呼ばれることもあります。
営業の仕事と聞くとアポイントを取った企業に出向いて商談をしている姿を想像するかもしれませんが、インサイドセールスは、オフィスであったり、リモートワークが可能な企業であれば家からでも仕事ができます。
インサイドセールスの将来性
インサイドセールスは「これからの時代に求められる営業職」としてカスタマーサクセスとともに挙げられており、特に2020年頃から求人数が急激に伸び始め、約2年間で求人数が12倍になりました。(参照:PRtimes 新しい時代に求められる営業職に関する調査)
この背景には、コロナウイルス感染症拡大によって働き方が変わったこと、そして少子高齢化により働く世代が減少したことで、1人あたりの生産性を上げる必要があることが挙げられます。
このリモートワーク勤務を取り入れた新しい働き方や、1人あたりの生産性を上げる働き方が定着し始めておりますので、2020年から2022年にかけての増加率ほどまでは行かずとも、インサイドセールスの仕事は将来性の高い仕事と言えるでしょう。
さらに詳しくインサイドセールスの将来性について知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
インサイドセールスは将来性が高い?仕事内容や転職難易度を解説!
インサイドセールスの役割
インサイドセールスには大きく3つの役割があります。1つずつ見ていきましょう。
商談獲得
インサイドセールスと聞くと思い浮かべる方が多いように、インサイドセールスは商談獲得数を目標にしていることがほとんどです。
お問合せいただいた方にご連絡し、なぜお問合せしてくださったのかのヒアリング、そしてサービスの概要を伝えることで、もっと詳しくサービスについて聞きたいと思ってもらい、商談アポイントを取りに行きます。
インサイドセールスが商談を取らなければフィールドセールスが商談を行うことができず、商談を行うことができなければ売上が上がりませんので、インサイドセールスが商談をどれくらい獲得できるかが会社の売上を左右します。
それだけ重要な仕事を担っているのです。
サービスの改善点を社内に伝える
インサイドセールスは会社の中で一番お客様と話すと言っても良いほど、たくさんのお客様とお話をします。
そのため、お問い合わせいただいたお客様とお話をしながら、現在の悩みやどのようなサービスを求めているのかをヒアリングしていき、自社がまだ提供していないサービスや機能があれば、それを社内に提案していくことが求められます。
提案したサービスを新しく作るとなった場合は、サービスを作るためのチームが立ち上げられ、その一員としてお客様の具体的な声を伝える役割を担うこともあります。
インサイドセールスは時に事業立ち上げを行うこともあるのです。
集客サポート
基本的には集客を行うのはマーケティング部で、そのマーケティング部が獲得したリードを対応するのがインサイドセールスです。
しかし、前述した通りインサイドセールスはたくさんのお客様と話す機会があるため、最近のお客様の動向や調べるKWなどをマーケティング部に伝えて、より集客しやすくなるようサポートを行います。
それ以外にも、既存のお客様リストの中からどのお客様に連絡をかければ商談後の展開率が高いのかを分析し、「ナーチャリング」と呼ばれる既存顧客の引き上げを行うこともあります。
このように、インサイドセールスは商談獲得だけでなく、サービスの改善や新規事業の立ち上げ、マーケティングサポートなど部署を横断して様々な役割を担う部署なのです。
インサイドセールスの平均年収は532万円!
インサイドセールスの平均年収は532万円で、平均年齢は27歳でした。(※キャリア・エックス調べ)
国税庁が調査した「民間給与実態統計調査(令和元年分)」によると、20代後半の平均年収369万円なので、インサイドセールスの年収は高いと言えるでしょう。
キャリア・エックス経由でインサイドセールスに転職された方の最高年収は28歳で780万円です。
このように、これまでの経験や企業によっては転職時に700万円以上の年収を提示されることもありますので、営業経験がある方や業界知識がある方は、年収アップを狙えるでしょう。
※SaaS業界に強い転職エージェント『キャリア・エックス』が、実際に転職サポートした方の内定時年収から算出
インサイドセールスでさらに年収を上げるには
転職時に年収を上げることもできるインサイドセールスですが、成果を挙げ、チームリーダーやディビジョンリーダーなどに昇格すればさらに年収を上げられます。
特にインサイドセールスを導入している企業が多いSaaS業界は、給与形態に年功序列ではなく成果主義を取り入れていることがほとんどなので、実績を出すことでどんどん昇給・昇格していくことができます。
もちろん成果を挙げることは簡単ではありませんが、まずはとにかく行動する、そして慣れてきたら、お客様によって提案の仕方を変えてみたりヒアリングを徹底していくことで必ず成果が着いてくる職種です。
転職後すぐはきついと思うことがあるかもしれませんが、昇給・昇格を目指して、ぜひ頑張って取り組むようにしましょう。
インサイドセールスの転職難易度は高くない
インサイドセールスは営業経験が未経験の方でも転職可能であり、特に資格や高いスキルは転職時に求められないため、転職難易度は高くありません。
2020年頃から需要が伸びてきている仕事なので、まだインサイドセールスに特化した人材がマーケットにあまり多くないためです。
ただ、徐々にインサイドセールスとして成果を挙げたり、インサイドセールス部門のリーダーを行っていたりする人たちが増えてきておりますので、インサイドセールス経験者が多くなってくると、今後は企業の目線が上がり、転職難易度も上がってくるかもしれませんね。
未経験からインサイドセールスに転職する方法
転職難易度が高くないといえども誰でも内定がもらえるわけではありません。
インサイドセールスとしての適性があるのか、成果をだせそうか、そもそも人柄が自社に合いそうかどうかはしっかりと見られます。
インサイドセールス未経験の方がインサイドセールスに転職する際に一番おすすめの方法は、転職エージェントを利用することです。
転職エージェントは、これまでの経験をヒアリングした上で、インサイドセールスで内定をもらうためにはどのような経験をアピールしていくべきか教えてくれたり、企業のこれまでの面接の傾向を踏まえた面接対策を行ってくれます。
また、求人サイトを見ると魅力的な求人がありすぎてどの求人に応募するべきか分からなくなってしまいますが、転職エージェントを利用することで、希望を伝えれば担当コンサルタントがあなたに合った求人をピックアップしてくれるのです。
・転職活動に不安のある方
・働きながら転職活動を行う方
・未経験からインサイドセールスに転職を考えている方
などは、転職エージェントを利用しながら転職活動をすることで、効率的に、希望にあった企業で選考を進めることができるでしょう。
インサイドセールスのキャリアパス
インサイドセールスのキャリアパスとしては、主に3つが挙げられます。
①インサイドセールスの中で昇格していく
②フィールドセールスやカスタマーサクセスへのキャリアチェンジ
③新規サービスや新規事業の立ち上げ
1つずつご紹介致します。
インサイドセールスの中で昇格していく
1つ目はインサイドセールスとして成果を挙げ、チームリーダーや部門リーダー、マネージャーとして昇格していくキャリアです。
企業によって違いはありますが、サービスごとにインサイドセールスのチームを分けたり、同じサービスであっても4〜5人ほどのチームに分けていることがあります。
まずは自身の成果を挙げることでこのようなチームのリーダーに昇格することができ、その後、チームリーダーとしても成果を挙げられると、マネージャーなどに昇格することができます。
役職が上がると、成果が中々出ないメンバーの育成を行ったり、仕事の効率化を考えたり、商談が獲得できそうなセグメントを見つけてそのリストの作成をしたりなど、いちメンバーとして働いていたときとは違う仕事も出てくるでしょう。
そのため少し忙しくはなってしまいますが、その分年収も上げていくことができます。
フィールドセールスやカスタマーサクセスへのキャリアチェンジ
2つ目は別の職種へのキャリアチェンジです。
インサイドセールスが獲得した商談はフィールドセールスによって売上が作られ、その後カスタマーサクセスにより既存顧客になっていきます。
しかし、取り扱うサービスは同じですので、インサイドセールスを経験したあとはそこで身につけた商品知識を元にフィールドセールスとして商談をしてみるのもいいでしょう。
カスタマーサクセスも同様です。
企業によって部署異動希望の伝え易さや異動のし易さは違いますが、もし他の職種に興味があるなら積極的に相談していきましょう。
もし初めから色々な部署を経験してみたいという気持ちがあるのであれば、転職時に部署異動のし易さや過去実績などを見て決めてもいいかもしれませんね。
新規サービスや新規事業の立ち上げ
これは事例としてそれほど多くはありませんが、インサイドセールスが社内で一番お客様と話す機会が多く、マーケット調査なども担っており、最も顧客ニーズを把握できる存在でもあります。
その顧客ニーズ、データを元に新規事業(サービス)を企画・提案し、その新規事業をメインで推進することも可能です。
新規事業の立ち上げに携わりたいと考えているのであれば、お客様へのヒアリングを徹底し、多く出てくる意見を自分なりに収集してデータ化するなど自ら積極的に動いていくようにしましょう。
どのキャリアを選んだとしても、まずインサイドセールスとして成果を挙げていることが大前提です。
初めは中々成果が出にくいかもしれませんが、めげずに頑張りましょう!
併せて読みたい:インサイドセールスのキャリアパスとは?将来性や身に付くスキルなどを紹介
インサイドセールスは平均年収は532万円!ぜひ転職してみませんか?
いかがでしたでしょうか?今回は、インサイドセールスの役割や平均年収、キャリアパスについてご紹介してきました。
従来の営業となると、先方のオフィスに出向いて商談をしていたので出社や外出が必須でした。しかし、インサイドセールスは自宅などから働くこともできますので、リモートワーク勤務が可能です。
それ以外にも、
・アポイントを取るインサイドセールス
・商談を行うフィールドセールス
・契約後の顧客フォローを行うカスタマーサクセス
といったように、フェーズごとに業務範囲を分けることで、それぞれがそのフェーズのプロフェッショナルになり成果が挙げやすくなったり、ワークライフバランスを整えられるようになっています。
私たちキャリア・エックスは、インサイドセールスはもちろん、それ以外のフィールドセールスやカスタマーサクセスへの転職サポート実績も豊富にございます。
それぞれの特徴やあなたの希望にあった職種、企業をご紹介致しますので、まずはお気軽にご相談くださいませ!