インサイドセールスは将来性が高い?仕事内容や転職難易度を解説!

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最近、インサイドセールスという職種を耳にする機会が増えた方も多いのではないでしょうか?

インサイドセールスは2008年頃からアメリカで多くの企業が導入し始めたと言われており、日本でもコロナウイルスが流行した2020年頃より、インサイドセールスの部署を新設したり、インサイドセールス導入の検討をしている企業が多くあります。


そこで今回は、インサイドセールスにご興味がある方に向けて、インサイドセールスの仕事内容や、将来性、インサイドセールスへの転職難易度をご紹介いたします。

インサイドセールスとは

インサイドセールスとはその言葉の通り、外出せずにオフィスや自宅などで営業活動を行う仕事です。


従来の営業活動では、1人の営業担当が電話でアポイントを取り、その後アポイント先に出向いて商談を行い、顧客フォローや契約業務を行っていました。

それが、インサイドセールスを導入することで、アポイントの獲得担当と商談担当に分けることができ、それぞれがプロフェッショナルになることで売上の最大化ができるようになるのです。


それではインサイドセールスの仕事内容を見ていきましょう。

インサイドセールスの仕事内容

インサイドセールスは商談獲得数が目標となることが多く、商談を獲得するために、お問合せがあった方に電話やメールで連絡したり(※)、連絡が繋がらなかったお客様にはマーケティングチームと連携してナーチャリングを行います。

※企業によっては顧客リストを用いてそのリストに電話をかけるアウトバウンド営業を行うこともあります。


また、インサイドセールスは企業の中で一番お客様と話す機会が多いことからマーケット調査も行います。マーケット調査では、既存のサービスにどのようなサービスを追加してほしいかであったり、既存のサービス関係なく、新しくどのようなサービスがあれば利用者数が増加するのかを調べていきます。


お客様が一番初めに話す企業の担当者がインサイドセールスになりますので、企業の顔となる仕事であること、またインサイドセールスの最初の提案次第で商談数が変わり、商談の数次第で会社の売上が左右されるため、企業の中でインサイドセールスはとても重要な役割を担っていると言えるでしょう。

営業職の中でリモートワークがしやすい職種

営業職は商談先への外出などがあるので、リモートワークが浸透してきた現在でもリモートワークで働くことは難しい職種です。


しかし、インサイドセールスは電話やメールでお客様に連絡することがメイン業務となり、外出することがないため、営業職の中でも比較的リモートワークがしやすい職種となっています。


「人と関わる仕事がしたい」「営業職として働きたい」という希望はあるものの、育児や介護、その他の理由でリモートワークで働きたい、ワークライフバランスを重視したいという方は、一度インサイドセールスを検討してみてください。


インサイドセールスについては、以下の記事でも解説しています。
>SaaS企業の営業はインサイドセールスとフィールドセールスに分かれる!それぞれの概要や違いについて解説



インサイドセールスは将来性が高いのか

最近耳にすることが増えたインサイドセールスですが、将来性はあるのでしょうか。


結論からお伝えすると、インサイドセールスは将来性が高い仕事です。その理由を、インサイドセールスの求人数やインサイドセールスの活用事例を元に見ていきましょう。

インサイドセールスの求人数は3年で12倍

転職サービス「doda」が調査した、新しい時代に求められる営業職に関するデータによると、2020年4月頃よりインサイドセールスやカスタマーサクセスといった新しい時代に求められる営業職の求人数が増加し、その数は3年で12倍になったそうです。


これまでと同様の営業職の求人数はほぼ横ばいであることから、インサイドセールスやカスタマーサクセスといった新しい時代に求められる営業職を取り入れる企業が増加し、その結果求人数が増加したと考えられます。

参考:doda 新しい時代に求められる営業職に関する調査


ここ3年で増加傾向にあるものの日本企業のインサイドセールス導入率は約12%となっており、アメリカの47%、欧州の37%と比較するとまだ低い数字であるため、今後もインサイドセールスを導入する企業が増加していくことを考えると、インサイドセールスの将来性は高いと言えるでしょう。

参考:【2020年版】法人営業とインサイドセールスに関するデータ集

インサイドセールスの活用事例

ある不動産会社では、元々1人の営業がアポイント獲得業務〜商談〜契約全てを行なっていましたが、売上の低迷によりインサイドセールスを導入しました。

その結果、せっかく入った新規のお問合せに対して商談中であることからすぐに対応できなかった課題を、インサイドセールスチームが対応することで解決することができました。


さらに、インサイドセールスチームは商談獲得業務に集中でき、フィールドセールスチームは商談に集中できることからそれぞれが業務のプロフェッショナルとなり、最終的に売上を伸ばすことができています。


このようにインサイドセールスを活用することでプラスの結果が出ていることから、一度インサイドセールスを導入した企業がその部署をなくすということは考えにくく、インサイドセールスは減ることがなく、今後も需要が高まる職種となりそうです。

インサイドセールスへの転職難易度は高いのか

インサイドセールスは今後も需要が高い、将来性のある職種だということが分かりましたが、そんなインサイドセールスへの転職難易度はやはり高いのでしょうか?

インサイドセールスへの転職難易度は高くない

これまで数多くのインサイドセールスの求人を見てまいりましたが、もちろん企業によって違いはあるものの、転職難易度はそれほど高くありません。

インサイドセールスの求人では、応募必須要件として「営業や接客経験があること」のみであることが多く、その他は「基本的なPC操作ができること」や「コミュニケーション能力」と記載されていることがほとんどです。


転職難易度があまり高くない背景には、インサイドセールスが2020年頃から急激に需要が伸びている職種であり、経験者が少ないことが挙げられます。

そのため「〇〇経験が3年以上」などではなく、インサイドセールスで必要な営業や接客などのひとと関わる仕事をした経験があれば応募できるようになります。


ただ、現在は経験者が少ないため転職難易度が低いですが、あと数年経ってくると経験者も増えてきますので、そうすると転職難易度が高くなってくることが予想されます。

今後需要の増加が見込まれる職種ですので、転職難易度が高くなる前に市場価値を上げることも踏まえてインサイドセールスへの転職を前向きにご検討くださいませ。


インサイドセールスのキャリアパス

インサイドセールスを経験したのち、下記のようなキャリアパスが考えられます。

・インサイドセールスのマネージャー

・フィールドセールスやカスタマーサクセスへのキャリアチェンジ

・新規サービスや新規事業の立ち上げ

インサイドセールスのマネージャー

1つ目はインサイドセールスとして成果を出し、その後後輩が入社してきたら教育を行い、最終的にマネジメントを行なっていく方法です。


成果を挙げることはもちろん、仕事の効率化を考えたり全員が成果を挙げられるように教育したりすることが必要になりますので、昇格する前から少しずつ自分自身の成果だけでなく後輩やチームとしての成果について考えていけると良いでしょう。

フィールドセールスやカスタマーサクセスへのキャリアチェンジ

2つ目は別の職種へのキャリアチェンジです。


インサイドセールスが獲得した商談はフィールドセールスによって売上が作られ、その後カスタマーサクセスにより既存顧客になっていきます。

しかし、取り扱うサービスは同じですので、インサイドセールスを経験したあとはそこで身につけた商品知識を元にフィールドセールスとして商談をしてみるのもいいでしょう。


もちろんカスタマーサクセスも同様です。


企業によってキャリアチェンジが可能かどうかは違いますので、もしインサイドセールスを経験したあとにキャリアチェンジをしたいと考えている方はキャリアチェンジがしやすい企業に転職しておくとスムーズにキャリアチェンジができるかもしれません。

新規サービスや新規事業の立ち上げ

これは事例としてそれほど多くはありませんが、インサイドセールスが社内で一番お客様と話す機会が多く、マーケット調査なども担っており、最も顧客ニーズを把握できる存在でもあります。

その顧客ニーズ、データを元に新規事業(サービス)を企画・提案し、その新規事業をメインで推進することも可能です。


新しいサービスがお客様にとって良いサービスであれば会社の売上をさらに伸ばすことができますので、お客様にヒアリングした項目をただのデータとして終わらすのではなく、集計をして多かった意見は新規事業として提案できるといいでしょう。


インサイドセールスはキツイ、大変な職種だと聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

しかし、どんな仕事でもキツイ瞬間や大変な点はあるでしょう。インサイドセールスは何が大変なのかはこちらの記事でまとめておりますので、インサイドセールス職に転職を検討している方は、一度ご覧になってみてください。

インサイドセールスはつらい仕事?つらいと言われる理由とやりがいを解説

インサイドセールスは将来性がある職種

いかがでしたでしょうか?

今回は、最近耳にすることが増えてきたインサイドセールス職は将来性があるのか、またインサイドセールスの仕事内容や転職難易度についてまとめてきました。


求人数は12倍に増加しており、ベンチャー企業から大企業まで会社規模や業種関係なく導入され始めているので、ご自身がご興味のある業界のインサイドセールス職を探してみてもいいかもしれませんね。


キャリアチェンジに強い転職エージェント『キャリア・エックス』では、さまざまな企業のインサイドセールス職の求人を取り扱っております。

まだ経験者の少ない職種であるため、未経験の方でも問題ございません。インサイドセールスにご興味のある方は、一度私たちにご相談くださいませ。


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キャリアエックス編集部

過去2回の転職を行い、大企業・ベンチャー企業を経験。ベンチャー企業では、人材紹介事業の立ち上げを行い、WEBマーケティング兼人事として採用面接を実施。これまで執筆した転職関連記事は100本以上。
転職希望者・採用担当者それぞれの経験をもとに、「ためになる」リアルな情報を発信したいと考えています。

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