2021年も残りわずかとなりました。
来年こそはSaaS企業に転職したい!と考えている方は、情報収集を怠らずに活動していきましょう。
この記事は「2022年も注目すべきSaaS企業一覧(前編)」で紹介しきれなかった企業を9社紹介します。
まだ、前編を読んでない方はそちらから読んで頂けると幸いです。
2022年も注目すべきSaaS企業9選
株式会社アンドパッド
- クラウド型建設プロジェクト管理ツール「ANDPAD」を提供。
- すごいベンチャー100、ForbesJAPAN『日本版クラウドトップ10』、Rudy biz Grand prix 2018特別賞などに受賞。
- 評価制度の整備が追いついていないとの声あり。
- 現在は新卒採用は行っておらず、中途採用がメイン。
株式会社アンドパッドは、「幸せを築く人を、幸せに。」をミッションに掲げて、建築現場の資料管理からコミュニケーション、経営管理までを一元管理できる施工管理アプリ「ANDPAD」を提供しているSaaS企業です。
2014年に設立され、仙台、大阪、福岡にもオフィスを構えています。
まだ若い企業なので評価制度の整備が追いついていないとの声も見られますが、組織の成長と自身の成長を感じることに重点を置いている方には問題ないとの声がありました。
2020年にグロービス・キャピタル・パートナーズ、DNX Ventures、Salesforce Venturesなどから40億円の大型資金調達を実施しています。
今後はさらに建築業界のDX化に貢献するため、様々なソリューション、サービスとの連携やマーケティングツール、loTなどと連携した共同開発に注力すると公表しています。
建築業界は人手不足が深刻な問題になっており、昨今のコロナウイルス感染症の影響でテレワーク化が求められ、一層デジタル化のニーズが高まっていますので、アンドパッドの今後の成長に注目が集まっています。
弁護士ドットコム株式会社
- 他に競合がいない独自のコンテンツで急成長中の企業。
- 社会貢献度が高い仕事だと感じて、モチベーションが高い社員が多数。
- 産休や育休、時短勤務など女性とってのワークバランスを重視。
弁護士ドットコム株式会社は、弁護士にネット上で法律相談できるQ&Aサイト「弁護士ドットコム」を運営しているSaaS企業です。
「弁護士ドットコム」は、Yahoo!知恵袋のようにQ&A形式でサイトから匿名で相談や質問をすることが可能です。
登録弁護士は18,000名以上で累計相談件数は100万件を超えています。
この数字は国内の弁護士に2人に1人の割合で利用していることになります。
その他にも、税理士に相談できる税務相談ポータルサイト「税理士ドットコム」も運営しています。
弁護士法では顧客を紹介することで報酬を得ることが禁止されており、多くのインターネットメディアが行っているアフィリエイト課金のビジネスモデルを導入できないこともあり、過去8年間ほどは赤字運営をしていました。
しかし2012年に株式会社デジタルガレージ、翌年2013年に株式会社カカクコムから出資を受け、既存の登録弁護士に対して、月額制の有料プランを提供し始めて、売上を伸ばし黒字化へ。
そして、2014年に東証マザーズ上場を果たしました。
同様の法律相談に応じるビジネスモデルは他に無く、競合がいないサービスのため、今後もサービスの成長が見込めます。昨今では、国内シェアNo. 1の電子契約サービス「クラウドサイン」が好調です。
株式会社SmartHR
- 労務関係クラウド三年連続シェアNo.1
- 現在は人事向けSaaSを中心に展開。
- オープンな社風別チームのチャットにも参加できるなど、会社全体が一致団結。
- 独自の福利厚生プログラム。
株式会社SmartHRは、クラウド型党務管理ソフト「SmartHR」の企画・開発・販売・運営を主に行っているSaaS企業です。
国内のクラウド労務管理市場ではシェア率トップを誇っており、twilioやbox、shopifyなどの海外ユニコーンSaaSと比較しても遜色ないスピードで現在も成長していると言われています。
ただし、「SmartHR」はクラウド労務管理シェアNo.1とはいえ、労務管理を手書きで行う企業は全体の99%と言われており、拡大の余地がある市場です。
そのため、現在の人事向けSaaSで蓄積した顧客基盤や人事DBを活用し、今後はそれらのデータやノウハウを活用したアップルセルプロダクトの作成や、サービスのプラットフォーム化を行いさらなる事業拡大を目指しています。
社内での情報開示もされているオープンな社風で、福利厚生も充実しており、独特なものもあります。
例を挙げると、タバコを吸わない手当(5,000円/月)、オフィス近くに引っ越すと10万円支給、お昼寝スペースなどがあります。
ユアマイスター株式会社
- 2016年設立の若い企業。
- サービス産業のIT化プラットフォーム「ユアマイスター」を運営。
様々な業界のプロフェッショナル達と、ものを大切にしたいユーザーをつなぐサービス産業のIT化プラットフォーム「ユアマイスター」。
大切なものを自分で手入れする情報を紹介するwebメディア「ユアマイスタースタイル」、ビルメンテナンス企業向けの業務支援プロダクト「ビルメンクラウド」を運営しているSaaS企業です。
社員数100人未満の規模ですが、TVCMなどが放映され、大企業にも負けず劣らずの知名度を誇っています。
現在もTV以外の様々なメディアで紹介されており、今後の成長に期待されているSaaS企業の1つです。
株式会社LITALICO(りたりこ)
- 障害分野でのトータルソリューションサービスの提供。
- 企業のビジョンは「障害のない社会をつくる」。
- 教育・福祉関連の業界の中では人気企業。
株式会社LITALICO(りたりこ)は、障害分野でのトータルソリューションサービスを提供しており、当事者向け、家族向け、福祉施設向けのサービスに区別されます。
2016年に開設した「LITALICO発達ナビ」は、月間訪問者数が328万人に達し、多くの当事者、御家族、福祉施設従事者が集まるプラットフォームへと成長しました。
現在は、障害福祉施設や介護施設向けに請求管理システムを提供する福祉ソフト株式会社を連結子会社として、インターネットプラットフォームサービスにおけるSaaS領域の一層の充実を図っています。
今後は自社運営の施設サービスとインターネットプラットフォーム事業を組み合わせることでどこまで成長できるかが生き残るカギになりそうです。
スパイダープラス株式会社
- 建設業を対象とした建築図面・現場管理アプリ「SPIDERPLUS」の開発、運営。
- 2021年に東京証券取引マザーズに上場
- 建築関連の教育機関にアカデミックプランを提供。
- 東京と大阪の2拠点。
スパイダープラス株式会社は、建築業における業務効率化や的確なソリューションを提供することを目標としているSaaS企業です。
現場業務を楽にして”働く”に、もっと”楽しい”を創造する図面管理・情報共有システム「SPIDERPLUS」は、紙図面を無くし、現場の業務効率化を追及するために生まれた建設業向けアプリです。
2021年に東京証券マザーズに上場し、時価総額674億円と言われ、さらにPSR(時価総額が売上高の何倍か示した指標)がSaaS企業の中で、freeeに次ぐ30.4倍と非常に高い評価を受けています。
今後、長期的に成長する企業として海外投資家達からの関心を集めていると言われています。
株式会社プレイド
- 顧客体験プラットフォーム「KARATE」を始めとした、3つのサービスをユーザーに提供する事業を展開。
- 2011年設立の若いベンチャー企業だが、2019年にGoogleからの資金調達・戦略的パートナーシップの締結に成功し、海外企業からも注目。
株式会社プレイドは、サイトやアプリを持つ、あらゆるサービスの顧客体験の向上を促進させるプラットフォーム「KARATE」を始め、カスタマーエクスペリエンスに特化したビジネスメディアの「XD(クロスディー)」、最先端の顧客体験についてノウハウを学び、体験できるプレイドが主宰するカンファレンス「CX DIVE」の3つのサービスを提供しているSaaS企業です。
特に「KARATE」は最大の強みであるエンドユーザーの可視化は、様々なユーザーから評価を得ており、導入企業はAEON.comやSBI証券、集英社、Ymobileなど業種の垣根を超えた有名企業が多いです。
また、2019年にはGoogleからの資金調達と戦略的パートナーシップの締結に成功している事業なので、今後、プレイドの主軸となる事業になることが予想され、様々な企業との連携も視野に入れられています。
社風は、オープンな情報が多いことや、定期的に全体の共有会が開かれるなど風通しが非常に良いとの声が多いです。
与えられたタスクをこなすのではなく、常に新しい課題に対して、常識破りなアプローチで解決に導いていきたい人やチャレンジ精神旺盛な人に最適な環境と言えるでしょう。
株式会社カオナビ
- タレントマネジメントシステムシェアNo.1。
- 20以上の職種で随時採用募集中。
- 残業時間が1日平均8分。
- 東京、大阪、名古屋、福岡の4拠点。
株式会社カオナビは、クラウド人材管理ツール「カオナビ」を提供しているSaaS企業です。
「カオナビ」とは、その名の通り、顔写真を含めた一元化された人材情報をクラウド上で簡単に管理・共有できるプラットフォームです。
顔と名前が一致しないという悩みを解決する為に開発されました。
名前と顔写真以外にも、経験、評価、才能といった人材情報までも一元管理されており、可視化も可能のなので、人材配置や抜擢などの人材マネジメント業務において大きな強みを持ちます。
「カオナビ」以外にも、「マネたま」や「kaonavi HR innovators」といったwebメディアや「カオナビ人事用語集」といった人事関連の用語サイトなどによる情報発信も行っています。
アットホームな会社ではなく、ビジネスパートナーという雰囲気で良い意味でドライで、社員の働き方や多様性を尊重している社風だと評判です。
良くも悪くも「仕組化」をする社風で、シンプルな業務を効率的に仕組化し、個人ができる業務に時間をあてます。
効率化によって、部門間を超える動きをすることが難しいですが、組織において明確な目標があるため、働きやすい部分もあると声があります。
株式会社メドレー
- 医療・介護業界を主軸に事業を展開。
- 社員同士の交流を目的として、月に1度、ピザパーティーを開催。
- 実務経験が求められるため、転職難易度は高め。
株式会社メドレーは、医療・介護業界を主軸に医療ヘルスケア分野の人材採用システムの運用と、オンライン診療システムのプラットフォームを提供しているSaaS企業です。
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、オンライン診療を導入する医療機関が増えており、今後もその有用性が認知されていくでしょう。
また、日本が抱える医療・介護業界の人材不足の問題を解決しようとする事業は、社会的に大きな意義があると考えられ、多くの賛同者を集め成長していく可能性が高いと言われています。
社風は、職種にもよりますが残業は少ないとの声が多いです。
また、成長機会が多く、積極的に動ける人はその分チャンスを貰える環境で、新しい事業ができればその分、ポジションも増えていくのでやる気さえあれば裁量が与えられていくとの声も聞きます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ここまで、「2022年も注目すべきSaaS企業(前編)」で紹介できなかったSaaS企業9社を紹介しました。
前編と合わせて全17社のSaaS企業を紹介させて頂きました。
この記事が皆さんの転職にお役に立てれば幸いです。
弊社キャリア・エックスでは、未経験からSaaS業界へのキャリアチェンジを多数支援しています。ご興味ある方は、以下よりぜひお気軽にご相談ください!
