アカウントプランナーのキャリアパスとは？市場価値の高め方について解説

2022.09.24

SaaS転職

この記事ではアカウントプランナーのキャリアパスや将来性について、解説していきます。

現在アカウントプランナーとして働いている方や今後アカウントプランナーを目指している方は、ぜひ最後までご一読いただければ幸いです。

1 アカウントプランナーとは
2 アカウントプランナーからのキャリアパス
3 将来性はどれくらいあるのか？
4 まとめ

アカウントプランナーとは

アカウントプランナーとは、広告出稿を希望する企業（クライアント）に対して、テレビやネット・新聞・ラジオ・雑誌など様々な広告を提案する職種です。

一般的には「広告代理店の企画営業」を指すことが多いです。

意味合いは企業によって異なるため一概にはいえませんが、メディア営業や広告営業とは異なり、単なる広告枠の販売を行うだけではなく、「どのような広告枠にどのような広告を掲載するのが適切か」や「限られた予算の中で目標を達成するために、どういった方針で広告を出すべきか」などをクライアントと共に考える仕事です。

一般的な広告業界の営業といえば「広告主(クライアント)を探す」ことが主軸に置かれています。しかし、アカウントプランナーは広告を出してもらうだけではなく「広告についての企画や提案」まで担当することが大きなポイントです。

アカウントプランナーについてはこちらの記事でも解説していますので、ぜひ合わせてご覧ください。

アカウントプランナーからのキャリアパス

社内での昇進、異動

現在働いている会社で、メンバーからマネージャー等に昇進し、自らのチームを持つことでメンバーマネジメントの経験を積むことができます。その場合、ベースアップや役職手当が支給されることが多いです。

そのまま社内で結果を出し、さらなる昇進を目指すのも良いですし、転職する際にもマネジメント経験はアピールポイントに繋がるため有効的です。まずは現職で結果を出し、評価を上げていくことを目指しましょう。

異動に関しては、スキルの幅を広げるという意味でプラスに働くキャリアパスとなります。例えば、アカウントプランナーから広告運用やアナリストの部署へ異動することで、新たなスキルや経験を積むことができます。

幅広いスキルを身につけることで社内での評価向上のみならず、市場価値も高められるため、転職する際にも活かすことができます。

給与水準の高い広告代理店への転職（大手や外資など）

中小の広告代理店から大手広告代理店へ転職することで、担当するクライアントの規模感が大きくなり、予算規模も拡大することで経験できる仕事の幅も広がります。

大手では、より大きな広告予算を預かることで、提案する広告メニューや企画の本数が増えたり、同じ広告メニューであっても広告配信の内容に厚みが増すことで、複雑化でより高度なスキルを身につけられることでしょう。

また、語学が堪能な方であれば外資系企業や国内企業でも海外企業を担当する部門へ転職することで、グローバル企業のプロモーションを通じて新たな経験を積むことも可能です。

給与水準については、中小の広告代理店に比べて大手広告代理店や外資系の広告代理店の方が高い傾向にあるため、転職することでベースアップが期待できます。

以下参考までに国内の大手広告代理店の平均年間給与のTOP3となります。

電通：1,169万円
博報堂：1,034万円
サイバーエージェント：734万円
平均：426万円
※各社有価証券報告書より
※doda平均年収ランキングより

事業会社への転職

広告代理店のアカウントプランナーから事業会社のマーケターへ転職する場合は、仕事の内容の幅や深さを広げることが期待できます。

広告代理店で今まで複数のクライアントを担当していた環境から、事業会社で一つのサービスにコミットすることで、より多くの時間一つのサービスと向き合うことができ、広告以外の様々なマーケティング経験を積むことができます。

例えば、キャンペーンやイベントの企画・CRM・SNS運用・SEO・サイト改善など様々なマーケティング活動に関わる機会があります。広告代理店では広告を武器にクライアントの課題解決や目標達成を支援することになりますが、事業会社ではその他様々な手法を駆使して事業の成長を追い求めていきます。

他にも、事業のKPI設計や新規事業開発などに携われる可能性もあります。

また、事業会社でも大手企業とベンチャー・スタートアップ企業では、それぞれ以下のようなメリットとデメリットがあります。最近ではベンチャー企業の給与水準も上がってきており、以前に比べてチャレンジしやすい環境が整ってきています。

	メリット	デメリット
大手企業	予算や人員が潤沢で、様々な面で積極的な投資ができる。	役割が細分化されているため、仕事の幅を広げるには時間が掛かる。
ベンチャー企業	少数精鋭で兼務も多いため、短期で幅広い経験を積むことができる。	役割が多く、業務負荷が大きい。

将来性はどれくらいあるのか？

アカウントプランナーの将来性を考えるにあたって、その勤務先となる広告代理店、特に近年成長が著しいネット広告代理店の市場規模を元に説明できればと思います。

ミック経済研究所の「ネット広告&Webソリューション市場の現状と展望 2020年度版」によると、ネット広告の市場規模は2020年は新型コロナウイルスの影響で調査開始以来、初のマイナス成長とあるものの、2009年から継続的に成長を続けており、2024年度には2兆9000億円にまで市場が拡大するとしています。