アカウントプランナーとは?仕事内容や年収、必要なスキルなどを解説

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東海林 浩樹
前職リクルート時代、採用チーム責任者として約3000人の面接を経験。 様々な人生と向き合わせて頂く中で、「その一個人の人生において、よりよい機会を提供していけるか」が全ての一歩だと確信しました。転職するしないに関わらず、「ご自身が気づいていない強み」「生きるエネルギーの源泉」を発掘することを私の使命と捉え、皆様にとって、気軽にご相談できるパートナーでありたいと考えております。

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求人広告などで「アカウントプランナー」という言葉を見かけるけれど、どんな仕事なのかいまいちピンと来ない…という方もいらっしゃると思います。


この記事では、アカウントプランナーの仕事内容ややりがい、必要とされるスキルなどを解説します。


アカウントプランナーへの転職を目指す際のポイントについてもご紹介いたしますので、アカウントプランナーへの転職にご興味がある方は、ぜひ最後までご覧ください。

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アカウントプランナーとは?

アカウントプランナーとは、簡単に言えば「広告業界の企画営業職」のことを指し、クライアント企業の課題や要望に合わせ、広告出稿媒体ごとに広告戦略を考え、提案するのが主な役割です。


広告を出稿する媒体は新聞やテレビ・ラジオ、雑誌などのほか、近年はWebメディアなどネット媒体を活用するケースが増えてきています。


電通が発表した「2023年 日本の広告費」によると、2023年の総広告費は、通年で7兆3,167億円(前年比103.0%)と増加傾向(※)。


新聞、雑誌、ラジオ、テレビメディア広告費の合算である「マスコミ四媒体広告費」は2兆3,161億円(前年比96.6%)と減少したものの、インターネット広告費は、継続する社会のデジタル化を背景に、前年比107.8%の3兆3,330億円となっており、今後もインターネット広告費が増加していくと予測できるでしょう。


その結果、インターネット広告を中心に広告出稿ニーズは拡大しており、アカウントプランナーの採用を強化する企業も増えています。

※参考資料:「2023年 日本の広告費」

広告営業との違い

広告営業の仕事は一般的に、広告代理店やメディア会社などで「クライアントに各媒体上の広告枠を販売する」というものです。


広告を通じて、クライアント企業の商品やサービスを拡販したり、企業のブランドイメージを高めたりするのが主な役割です。


一方、アカウントプランナーの仕事は、広告枠を売るだけではなく、「クライアントの課題を考えると、どの媒体の枠にどのような広告を掲載するのが適切なのか」「限られた予算の中で目標を達成するために、どういった方針で広告を出すべきか」などを検討し、提案するのが仕事であり、広告営業に比べ、より役割が広いのが特徴です。

アカウントプランナーの仕事内容

アカウントプランナーの仕事にはどのようなものがあるのか、主な内容を解説します。

クライアントからの要望ヒアリング、課題分析

クライアント企業に対し、効果的な広告出稿をサポートするのがアカウントプランナーの役割。


まずは、クライアントがどのような目的で広告を出稿したいと考えているのか、抱えている課題や要望などをじっくりヒアリングし、どのような方法を取ればより課題解決につながるのか分析を行います。


その過程で、企業や商品・サービスに関するマーケティングリサーチなども行います。

広告戦略の企画立案

企業にヒアリングし、分析した内容をもとに、課題解決のために最適な広告戦略を考えます。


予算に応じ、広告出稿する媒体の選定や打ち出す内容、クリエイティブコンセプトなどを検討します。


顧客満足を上げるため、費用対効果を考えながら、限られた予算で最大限の効果を出すためのプランを練り上げることが求められます。

制作部門へのクリエイティブディレクション

広告戦略が固まったら、クリエイティブコンセプトをもとに、制作部門と協働して広告制作を進めます。


その際、クライアントの課題解決につながっているか、計画通りに進んでいるかなど、制作部門とこまめに連携を取りながらクリエイティブディレクションを行うこともアカウントプランナーの仕事です。


スケジュールの進捗確認や予算の管理を行うケースもあります。

広告効果の測定

広告の運用が開始された後は、定期的に効果を測定し、ターゲット層の反応・反響など、想定した効果が挙げられているかどうかを確認します。


想定したような効果が上がっていない場合は、リプランを行い、再度クライアントに提案したうえで改善策を実行します。

新規顧客の開拓

アカウントプランナーはマーケティング要素が強い仕事ですが、直訳すると「広告の企画営業」というだけあって、企業によってはアカウントプランナーが新規開拓営業を行う場合もあります。


例えば、自社メディアを保有している企業の場合、広告出稿してくれるクライアントを一から開拓するケースも少なくありません。

アカウントプランナーの仕事のやりがい

広告戦略によってクライアント企業の課題を解決するアカウントプランナーの仕事は、さまざまなやりがい、醍醐味がありますが、主に次のようなやりがいを感じている人が多いようです。

クライアントの課題解決・業績拡大に貢献できる

アカウントプランナーは、広告戦略によってクライアント企業の要望に応え、課題解決に貢献する仕事です。


ブランドイメージが向上したり、商品やサービスが評判を集めたりすることで、クライアントの業績拡大や収益向上に寄与できることは、多くのアカウントプランナーにとって大きなやりがいになっています。


クライアントから直接感謝の言葉をもらえることも多く、モチベーションを感じる場面は多いようです。

業界トレンドなど幅広い知識が得られる

最適な広告戦略を考えるには、クライアント企業の業界動向などを幅広くリサーチする必要があります。


最新トレンドに触れる機会も多く、必然的に世の中の動きに敏感になります。


経験を積むほどに、さまざまな業界のトレンドに詳しくなり、アカウントプランナーとしての引き出しが増えることに喜び、やりがいを感じる人も多いようです。

マーケティングスキルを身につけられる

最適な広告戦略を考えるためには、市場リサーチやマーケティングが必要です。


特に、インターネット広告が主流となった今は、デジタルマーケティングに関する幅広い知識が必要不可欠です。


アカウントプランナーの中には、業務を通じてマーケティングスキルを磨けることに魅力を感じる人もいるようです。


実際、アカウントプランナーとして経験を積んだ後に、企業のマーケティング職に転身する人も少なくありません。

※関連記事:広告代理店から事業会社のマーケティングに転職!マーケターとしてさらに成長したかった

アカウントプランナーの仕事の大変なところ

アカウントプランナーの仕事はやりがいも多い一方で、責任ある役割を担うため苦労や難しさ、ストレスを感じる場面も少なくないようです。

数字を追い続けなければならない

アカウントプランナーの仕事は、常に結果を求められる仕事です。


広告の効果がいつまでにどれぐらい得られたのか、その結果、商品やサービスがどれぐらい拡販できたのか、実績を数字で示す必要があります。


常に数字を追い続けなければならないことに、辛さやストレスを感じてしまう人は少なからずいるようです。

顧客中心に動くのでハードワークになりがち

クライアント企業の要望に沿って行動し、常に効果と向き合い対応を考え続ける仕事なので、長時間労働になりやすいのが特徴です。


広告戦略は中長期にわたるものが多いため、常に複数の案件を動かさねばならず、ハードワークを余儀なくされてしまうケースも少なくありません。

クリエイティブ部門など社内の連携と管理が求められる

アカウントプランナーの仕事は、自分だけで完結するものではなく、クリエイティブなど社内のさまざまな部門と連携する必要があります。


予算管理や進捗管理、クリエイティブコンセプトの確認など、プロジェクトマネジメント的な役割を担わなければならない場面も多く、業務範囲の広さにしんどさを覚える人も多いようです。

アカウントプランナーに必要なスキル

アカウントプランナーの仕事で、特に重要視されるスキルをご紹介します。

広告に関する知識

広告に関する幅広い知識は、より最適な広告戦略を立案するためのベースになります。


特に、デジタルマーケティングに関する知識は必要不可欠です。一通りの知識を持ち合わせていること、そして常に最新の知識を収集しようとする姿勢が求められます。

コミュニケーション力・課題発見力

クライアント企業の課題解決が、アカウントプランナーの役割ですが、中には自社の本当の課題にクライアント自身が気づいていないケースもあります。


ニーズや課題を引き出すコミュニケーション力と、話の中から課題を見つけ出す課題発見力は、アカウントプランナーには必須のスキルと言えるでしょう。

ロジカルシンキング

広告戦略を企画し、提案する際には、クライアント企業を取り巻く業界動向や今後の流れを予測し、データを読み解きながら戦略を練り上げる必要があります。


その際には、主観にとらわれることなく、物事を論理的に整理しながらより合理的に戦略を立てるロジカルシンキングも必要とされます。

分析力

アカウントプランナーは広告戦略だけでなく、効果の測定・分析も行います。


収集したデータを分析し、最適な改善策を考えるには、膨大なデータを整理しながら正しく読み解き分析する力が重要です。

プレゼンスキル

課題解決につながる広告戦略を考えるだけでなく、クライアントに納得してもらうためのプレゼンテーションスキルも必要です。


この広告戦略のメリットや必要性について、筋道を立てながらわかりやすく伝え、クライアントの共感を得る力は、さまざまな場面で必要とされます。

アカウントプランナーの年収イメージ

2023年4月~2024年3月の1年間に「マイナビ転職」に掲載された求人の「モデル年収例」を職種別に集計したランキング「2024年版 職種別モデル年収平均ランキング」によると、「アカウントエグゼクティブ(AE)・アカウントプランナー」の年収は532万円となっています。


アカウントプランナーより上位役職であるアカウントエグゼクティブと一緒に算出されているため、アカウントプランナー単体では500万円前後が目安になりそうです。


ただ、企業によっては新規開拓件数や案件の規模、広告の効果や実績などに応じて、インセンティブが支給されるところもあるため、さらなる高年収を目指せるケースもあります。

※関連リンク:マイナビ転職「2024年版 職種別 モデル年収平均ランキング」

アカウントプランナーに転職するには?

アカウントプランナーへの転職方法についてご説明します。

経験者が有利だが、何らかの法人営業経験があれば転職は可能

アカウントプランナーはマーケティングに近いものの営業の要素が強く、広告に関する幅広い知識も必要とされます。


したがって、広告業界での営業経験があれば有利ではありますが、クライアントとのコミュニケーション経験が重視されるため、何らかの法人営業経験があれば業界未経験でも歓迎する企業は多いようです。

必要なスキルをアピールすれば未経験でも評価される可能性

業界経験も職種経験もないという場合は、やや難易度が上がりますが、前述したような「アカウントプランナーに必要なスキル」を持っていれば、ポテンシャルを評価される可能性はあります。


応募書類や面接の場で、前面に押し出してアピールするといいでしょう。


なお、マーケティングに関わった経験やスキルがあれば、フルに活かせる可能性が高く、アピール材料になります。


もしくは、まずは比較的入り込みやすい「広告業界の営業職」に就き、必要な経験・スキルを磨いてからアカウントプランナーに転職するという方法もあります。

転職エージェントを活用する方法も

広告業界に強みを持つ転職エージェントに相談し、転職アドバイスを得たり、求人を紹介してもらったりするのも有効です。


自分では気づいていないけれど、実は未経験であってもアカウントプランナーに活かせる経験やスキルを持っている可能性もあります。


アピールポイントをともに考え、応募書類や面接で効果的に伝える方法などもアドバイスしてもらえるので、転職活動を有利に進められるでしょう。

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アカウントプランナーとは「広告業界の企画営業職」のこと!転職エージェントを活用すれば転職もスムーズに

インターネット広告の需要拡大を受け、アカウントプランナーの採用ニーズは拡大しています。


アカウントプランナー経験者は引く手あまたの状況にあり、業界や職種未経験者であってもポテンシャルを評価し採用する動きもあります。


転職エージェントをうまく活用すれば、未経験者でもスムーズに転職活動が進められるでしょう。


なおキャリア・エックスでは、広告業界の求人を多数扱っており、アカウントプランナーの求人も豊富です。


未経験からの転職実績も多いため、アカウントプランナーの仕事に興味を持った方はぜひキャリア・エックスにご相談ください。

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キャリアエックス編集部

過去2回の転職を行い、大企業・ベンチャー企業を経験。ベンチャー企業では、人材紹介事業の立ち上げを行い、WEBマーケティング兼人事として採用面接を実施。これまで執筆した転職関連記事は100本以上。
転職希望者・採用担当者それぞれの経験をもとに、「ためになる」リアルな情報を発信したいと考えています。

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