リクナビやホットペッパー、スーモ、じゃらんなど、多くのユーザーを抱えるサービスを提供するリクルート。
これまで多くの起業家を輩出していることでも知られていて、「将来的に自分の手で会社や事業を立ち上げたい」という方にも人気の会社です。
では、リクルートに就職・転職するにはどうすれば良いのでしょうか。本記事では、リクルートに入るためのコツや向いている人、働く魅力などを紹介します。
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目次
リクルートとはなんの会社?
「まだ、ここにない、出会い。」のCMでお馴染みのリクルートですが、そのキャッチフレーズが表す通り、主に個人ユーザーと企業をつなぐマッチングサービスを主軸に事業を展開しています。
その代表例がリクナビやホットペッパー、スーモといったマッチングプラットフォームです。そのほかに、近年では教育関連のスタディサプリ、店舗・企業の運営を支援するAirシリーズといったサービスも注目を集めています。
リクルートで選べるキャリア
リクルートには、主に3つの雇用形態で働く社員がいます。ここでは、それぞれの特徴について解説します。
契約社員(旧CV職)
ホットペッパーグルメ、ホットペッパービューティーやリクナビ(現在はインディード)の営業職を中心に、採用が行われている雇用形態です。
原則、最長3年の契約社員で、ポテンシャル重視の若手中途社員の募集が主に行われており、契約期間終了後には、次のキャリアに向けて100万円が支給されるほか、正社員を目指すことも可能です。
地域・職種限定正社員(SE職)
SE職は正社員であるものの、基本的にエリア外の転勤がなく、入社後の職種変更もありません(チームリーダー、ゼネラルマネージャーまでの昇格はあり)。
契約社員と同様に、各メディア・サービスの営業現場が主な活躍の場であり、地域の顧客との接点を深めることがミッションとなっています。
正社員(GE職)
一般的な企業で、総合職にあたるのがリクルートのGE職です。
全国・海外への転勤の可能性があるほか、職種をまたいだ異動が発生することも。その分、他の雇用形態に比べると年収は高く、キャリアアップの上限もありません。
ただし、中途採用は近年活発ではなく、GE職は新卒入社者がメインで構成されています。
リクルートでの仕事はきつい?大変?
仕事を大変だと感じるかは人それぞれですが、リクルートで働くことに「きつそう…」というイメージを持っている方は多いようです。ここではその理由や実態について解説します。
向上心の強い人材が多い
リクルートは、これまでたくさんの起業家を輩出している会社として知られてきました。その影響もあって、将来的な起業を視野に入社する人材も多く、社内にもそれを後押しする風土が根付いています。
必然的に仕事への意識が高いメンバーと共に働くことになるため、そうした雰囲気が合わないと“きつさ”を感じる人もいるのでしょう。
成果主義の評価制度
リクルートの昇格や賞与の査定は、成果主義が導入されており、2021年にリクルートキャリアやリクルートジョブズといった事業会社がリクルート一社に統合(吸収合併)されて以降は、その傾向がさらに強まったと言われています。
そのため、なかなか成果が残せない人にとっては、厳しい環境になっていると考えられるでしょう。
営業職の比率が高い
新卒・中途採用、雇用形態に関係なく、リクルートに入社する人の多くは営業職からスタートします。
常に数字の目標を追いかけ、達成することが求められる仕事をしている人が中心になるため「大変だな」と感じる人も多数派になりやすいのでしょう。
そのような職場の風土・カルチャーは、他職種にも影響を与えていると考えられます。
リクルートで働く魅力とは?
大変そうなイメージがある一方、リクルートは就職先の人気ランキングでは上位にランクイン(参考:株式会社ワークス・ジャパン 2026年卒大学生就職人気企業ランキング 調査概要)。
たくさんの人を惹きつけている魅力はどこにあるのでしょうか。
若いうちから大きな仕事へチャレンジできる
リクルートでは、1982年からRingという新規事業提案制度を導入。
これをきっかけに、ゼクシィやスタディサプリといった現在の中核事業が誕生しています。そのほかに、成果に応じて早期にキャリアアップを実現する評価制度もあるなど、年齢に関係なく様々なことにチャレンジしたり、責任ある仕事に携わったりすることができます。
“元リク”が一つのブランドになる
リクルートは各分野で活躍する人材を輩出しており、そうした人々は“元リク”と呼ばれます。
他社からはリクルート出身者は起業家精神がある、主体性があるといったポジティブなイメージを持たれている場合も多く、それは転職時の評価アップへつながることに。
入社して学べることはもちろんたくさんあるうえ、リクルートを経由することで自分の市場価値をさらに高められます。
待遇・労働環境が整っている
2021年より、週休3日制を導入し年間休日が140日になりました。
さらに、フレックスタイム制やテレワークも活用されており、柔軟な働き方を実現できることは、大きな魅力になるでしょう。
また、雇用形態や成果にもよりますが、平均年収も比較的高い水準であるため、納得感を持って仕事へ取り組みやすい会社だと言えます。
リクルートにおけるキャリアパスは?
リクルートでのキャリアパスは、契約社員、SE職、GE職とそれぞれの雇用形態によって異なります。
GE職はたとえば営業から企画部門への職種転換があり、ポストもCEOまで“上”は無制限に広がっています。SE職になると、あくまでも営業職としてキャリアが続く形になり、求人広告からゼクシィといったように扱う商材が変わる場合はあるものの、違う職種へ異動になることはありません。
また、ポストについても一般的な企業でいう課長相当のゼネラルマネージャーが上限になります。
契約社員についてはさらに制限があり、ポストの面での昇格や商材の変更なども基本的にありません。ただし、契約社員からSE職、SE職からGE職への登用制度は用意されています。
リクルートへの転職難易度は?中途採用されるのは難しい?
GE職は、現在ではほとんど新卒採用向けになっているため、中途採用は非常に狭き門になっています。一方で、契約社員は通年で応募が継続されており、特に若手人材では特別な経験や学歴が求められることはありません。
書類選考の通過率は他社と比べても高く、面接で的確に自分をアピールできれば内定獲得も決して難しくはないでしょう。
SE職については、時期によって求人数に波があるため、一概には結論を言いづらいものの、採用ハードルは契約社員と大きな違いはありません。
リクルートへの就職活動の流れ
リクルートだからといって、新卒・中途採用共に他社と大きなフローの違いはありませんが、それぞれの流れを解説します。
新卒の場合
新卒採用では、GE職とSE職の雇用形態別に募集が行われています。
SE職は、基本的に営業職のみを採用していますが、GE職ではそれだけでなく、IT系の企画・ディレクター、エンジニア、ファイナンス系など、職種ごとに分けて採用を行っています。
複数職種への併願は不可になっているので注意しましょう。
選考プロセスについては一般的で、就職サイトやホームページを通じて、マイページに登録。その後、書類選考やSPI、面接を経て内定という流れになっています。
時期によっては、インターシップや説明会などのイベントも開催しており、それらに参加することで職種・企業への理解が深まり、内定率アップにつなげられるでしょう。
転職の場合
リクルートの中途採用では、ホットペッパービューティーやホットペッパーグルメ、人材紹介、スーモの営業を中心に、契約社員・SE職の求人が定期的に募集されています(SE職は時期により変動あり)。
選考の流れは、新卒採用とほぼ同様で、書類選考や適性検査を行ったうえで、1~2回の面接を経て内定となります。各分野の仕事に興味がある方は、転職サイトを検索したり、転職エージェントに相談してみたりしましょう。
また、GE職に関しては公募されていることが少なく、リクルートのホームページでエンジニアやマーケターといった一部の求人を掲載している程度です。
大々的に募集しているわけではないため、選考のハードルは契約社員・SE職よりも高いことが想定されます。
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リクルートで働くのに向いている人の特徴
ここまでリクルートについて、様々な面から説明してきましたが、どんな人が向いているのでしょうか。ここで解説します。
起業を考えている人
前述した通り、リクルートはたくさんの起業家を生み出してきました。
現在でも、将来の起業を視野に入社する人材が多く、そうしたメンバーと切磋琢磨できることは、貴重な経験になるはずです。
成果主義の職場で働きたい人
賞与や昇格について、リクルートは成果主義の傾向が強い会社です。
自分の頑張りや成果が、しっかりと評価に反映される環境で働きたい方には、向いている職場だと考えられます。
当事者意識を持てる人
圧倒的当事者意識というのは、リクルートを代表する用語の一つです。また、「あなたはどうしたいの?」と先輩や上司からよく問いかけられることでも知られています。
常に当事者意識を持ち、自分で考え行動することが求められる会社です。
自分自身の市場価値を高めたい人
リクルートは、様々な角度から教育・研修制度を整えて社員の成長を後押ししている企業です。
それらを活用することで、幅広い知見やスキルを習得できるうえ、将来的に転職することになっても、リクルート出身ということで応募先から高い評価を得やすくなります。
リクルートに就職・転職した場合の年収目安はいくら?
リクルートホールディングスが2023年度の有価証券報告書で公開している平均年収は1,119万円です。
しかし、同社はリクルートグループの事業会社を管理している立場であり、GE職の割合が多く、平均年齢も39.8歳と高い傾向に。
口コミサイトのエンゲージ会社の評判によると、リクルートの平均年収は639万円(平均年齢32.3歳)となっており、こちらの方が実態に近いと考えられます。
リクルートの書類選考を通過するための職務経歴書のコツ
前述したように契約社員やSE職の選考ハードルは必ずしも高くありませんが、ここでは可能性をさらに高めるため、書類作成のコツを紹介します。
自分の志向や熱意をしっかりとアピール
中途入社のメインとなる募集は契約社員・SE職となり、基本的には年齢と簡単な経歴で書類選考をジャッジするポテンシャル重視の採用です。
そのため、これまでの実績・経験はあまり重視されず、自分自身の志向や熱意をアピールすることが大切に。職務経歴書においても、単純にキャリアを並べるだけでなく、自分がどのような想いで仕事へ取り組んできたのか、リクルートでなにをしたいのかをしっかりと伝えられるようにしましょう。
入社後に活かせる経験を的確に伝える
営業経験はもちろん、接客経験など、リクルートでの仕事につながる経験があれば積極的にアピールするべきでしょう。
○○で培ってきたものを活かし、どのように転職後に活躍できるのか、採用担当に具体的にイメージさせることができれば、書類選考の通過率は大きく上がります。
自分のこれまでのキャリアを振り返り、アピールになるポイントを的確にピックアップし、記載することが大切です。
第三者の意見を参考にする
自分の目線だけでは、書類選考でアピールしたいと考えていることが、読む人に伝わっていないことがあります。
そこで、より質の高い職務経歴書をつくるためには、第三者の意見が非常に参考になります。
書類選考の通過率アップに向け、友人や転職エージェントなどに積極的に職務経歴書に目を通してもらい、改善・修正につなげるようにしましょう。
リクルートに転職するなら、株式会社キャリア・エックス
キャリア・エックスは、“一度転職をして終わり”ではなく、将来にわたるキャリア形成のパートナーとして、これまで多くの求職者の信頼を集めてきました。
リクルートとの関係性も深く、これまでに契約社員で70名以上、SE職・GE職で150名以上、リクルートへ200名以上の方々の転職実績を築いています。
記事では書ききれない詳細な情報も保有していますので、リクルートへの転職に興味がある方は、ぜひ一度ご相談ください。
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様々な魅力のあるリクルートに転職を検討する価値はある
リクルートは高い知名度のある上場企業らしく、待遇や労働環境は比較的整っており、その中で自分自身を大きく成長させられるチャンスのある会社です。
しかも、契約社員やSE職であれば、転職の難易度は必ずしも高くありません。実力主義の環境で、若いうちから自分の価値を磨いていきたいという方にとっては、選択肢の一つに入れておくべき企業だと言えます。