株式会社サイバーエージェント(以下、サイバーエージェント)は、メディア事業やインターネット広告事業、ゲーム事業、投資育成事業を手掛けている日本企業です。
社会に大きな影響を与える会社を自分たちで作り上げたいという想いから1998年3月18日に設立されました。
こちらの記事では、ここ5年で売上高が約170%ほど伸びているサイバーエージェントの平均年収や福利厚生などをご紹介いたします。
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目次
サイバーエージェントはどんな会社?
サイバーエージェントはインターネット領域で複数の事業展開を行う急成長中のIT企業です。
とくに知名度の高いインターネットテレビの「ABEMA」を展開するメディア事業を筆頭に、インターネット広告事業、ゲーム事業の3つの主要な事業を展開しています。
「21世紀を代表する会社を創る」というビジョンを掲げ、最近ではスタートアップ企業への投資にも注力しています。
サイバーエージェントの平均年収は806万円
有価証券報告書によると、サイバーエージェントの平均年収は806万円でした。
dodaが公開している「平均年収ランキング」では、日本で働く正社員の平均年収は414万円ですので、このデータからもサイバーエージェントの平均年収の高さが伺えるでしょう。
競合他社と比較してサイバーエージェントの年収は高い?
サイバーエージェントの年収は、競合他社の平均年収より高いと言えます。競合のインターネット広告代理店である、トランス・コスモス、セプテーニホールディングスとの平均年収の比較は以下の通りです。
■大手インターネット広告代理店3社 平均年収比較(2024年10月時点)
企業名 | 売上高 | 平均年収 |
サイバーエージェント | 7,202億円 | 806万円 |
トランス・コスモス | 3,622億円 | 483万円 |
セプテーニホールディングス | 1,697億円 | 632万円 |
dodaが公開している「平均年収ランキング(業界別)」によると、インターネット/広告/メディア業界の平均年収は423万円ですので、サイバーエージェントの平均年収は業界平均よりも高いことが分かります。
【カテゴリ別】サイバーエージェントの平均年収と手取り
サイバーエージェントの平均年収と手取り額を、役職別、職種別、年齢別、新卒・中途別のカテゴリに分けて紹介します。
≪役職別≫サイバーエージェントの平均年収と手取り
サイバーエージェントではグレード制を採用しています。ビジネスサイドのグレードごとの平均年収と手取り額は以下の通りです。
グレード | 平均年収 | 手取り額/月 |
G | 504万円~550万円 | 約33万円~約35万円 |
C(チーフ) | 550万円~700万円 | 約35万円~約43万円 |
S(シニア) | 700万円~950万円 | 約43万円~約58万円 |
E(エグゼクティブ) | 950万円~1,200万円 | 約58万円~約71万円 |
(参照:手取り計算ツールより算出)
サイバーエージェントでは年功序列の考え方はなく、成果が認められると入社数年のうちに年収1,000万円を超えるケースもあります。
≪職種別≫サイバーエージェントの平均年収と手取り
会社の口コミが掲載されているエンゲージによると、サイバーエージェントの職種別の平均年収と手取り額は以下の通りです。
職種 | 平均年収 | 手取り額/月 |
営業系 | 612万円 | 約39万円 |
企画・事務・管理 | 638万円 | 約41万円 |
クリエイティブ系 | 600万円 | 約38万円 |
IT系エンジニア | 661万円 | 約42万円 |
最も平均年収が高い職種はITエンジニアですが、どの職種でも600万円を上回る高い給与水準と言えるでしょう。
サイバーエージェントでは、エンジニア向けの独自評価制度「JBキャリアプログラム」を採用しています。JB1~JB13までのグレードを設けており、グレードごとに給与レンジを定めています。実力主義のため成果を出すことができれば、半期に一度の査定で大幅なグレードアップが期待できるでしょう。
≪年齢別≫サイバーエージェントの平均年収と手取り
会社の口コミが掲載されているエンゲージによると、サイバーエージェントの年齢別の平均年収と手取り額は以下の通りです。
年齢 | 平均年収 | 手取り額/月 |
25歳~29歳 | 576万円 | 約37万円 |
30歳~34歳 | 651万円 | 約42万円 |
35歳~39歳 | 691万円 | 約43万円 |
40歳~44歳 | 770万円 | 約48万円 |
45歳~49歳 | 813万円 | 約50万円 |
年齢別の平均年収を見ても、年齢が高くなるごとに着実に年収が上がっていることが分かります。
dodaが公開する「年収ランキング(年齢・年代別)」を見ても、20代の平均年収は352万円なので、サイバーエージェントの20代の平均年収は約200万円も高いことが分かります。
エンゲージの口コミの中には、20代で最高年収が980万円との回答もありました。
サイバーエージェントでは年齢や経験に関係なく抜擢文化があります。中には入社2年以内にリーダーや責任者に登用されるケースも多く、年齢や年次に関わらず挑戦できる環境があるからこそ、年収面でもこのように高い水準を保っていると言えるでしょう。
≪新卒・中途別≫サイバーエージェントの平均年収と手取り
サイバーエージェントの募集要項によると、新卒の平均年収と手取り額は以下の通りです。
新卒:応募コース | 平均年収 | 手取り額/月 |
ビジネスコース | 年俸制 504万円~ | 約32万円 |
エンジニアコース:能力別給与体系 | 最低年俸 504万円~ | 約32万円 |
エンジニアコース:エキスパート認定 | 最低年俸 720万円~ | 約45万円 |
クリエイティブコース | 年俸制 504万円~ | 約32万円 |
中途入社の場合は前職での経験やスキルに応じた年収になるため、応募したい求人の年収レンジを確認するとよいでしょう。
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サイバーエージェントの給与に関する制度
サイバーエージェントの給与に関わる制度として、評価制度、ボーナス・賞与、福利厚生についてご紹介します。
1:評価制度
サイバーエージェントでは半期に1度、定量と定性で評価が判断されます。
期初には、個人目標はもちろんチーム全体で組織目標を決める「プロジェクトレポート(プロポ)」と呼ばれる施策を実施しています。半期末には、上長との面談で目標に対する達成度をS・A・B・C・Dと評価され、評価に応じて給与や年俸の見直しが行われます。
最高評価のS評価だと月給に対して5万円アップを見込めるので、高いモチベーションの社員が多いです。全社で約95%以上の社員がCランク以上の査定が出るとの口コミもありました。
査定がCランク以上の場合は、現状維持もしくは5千円程給与がアップします。そのため、ほとんどの社員は半期ごとに給与アップが期待できるでしょう。
2:ボーナス・賞与
サイバーエージェントでは基本的に賞与の支給はありませんが、年に1度全社の業績が好調な場合に決算賞与が支給される場合があります。
エンゲージによると、近年では成長事業である「Abema」への投資を拡大しているため、ボーナス無しの状況が続いているとの口コミも多数ありました。
営業職であれば予算達成に伴いインセンティブの支給があり、その達成率によっては10万円のインセンティブが見込めるそうです。役職レイヤーごとでマネージャークラス、局長クラスだと100万円前後のインセンティブも期待できるとの口コミもありました。
3:福利厚生
サイバーエージェントの福利厚生は独自の制度も多く、手厚い制度が整っています。公式HPに記載されている福利厚生の一部を紹介します。
家賃補助制度2駅ルール・どこでもルール | オフィスの最寄り駅から各線2駅圏内に住んでいる正社員に対して月3万円、勤続年数5年以上の正社員に対してどこに住んでも月5万円の家賃補助を支給する制度です。 |
リフレッシュ休暇 休んでファイブ | 入社3年目以上の社員が毎年5日間の年次有給を取得できる制度です。 |
CArcle(部活動) | 会社の認定を受けた部活動で、事業部を超えた社員同士の交流を支援しています。 |
メンタルヘルス | 産業医面談やカウンセリングを実施し、公私を問わない相談をすることができます。 |
マッサージルーム | オフィスにマッサージルームを完備しており、専属のマッサージ師から施術を受けることができます。月4回(週1回)まで無料です。 |
退職金制度(勤続インセンティブ) | 一定条件で退職時に支給されるインセンティブ制度です。30歳から積立を開始し、勤続10年以上、40歳から受け取ることができます。 |
この他にもオフィス環境整備のためにアルコールスプレーや常備薬、うがい薬を設置するなど社員の健康維持への配慮が多いので安心して就業できるでしょう。
サイバーエージェントによくあるQ&A
Q:サイバーエージェントは残業が多い?
サイバーエージェントの新卒向けの募集要項によると、平均残業時間は31時間と記載されています。リクルートエージェントの調査によると、広告業界の平均残業時間は16.4時間のため、サイバーエージェントの残業時間は業界平均と比較し、やや多いと言えるでしょう。
Q:サイバーエージェントの離職率は高い?
サイバーエージェントが発表している従業員データによると、2023年度の離職率は7.4%でした。
2021年度の7.9%、2022年度の8.4%との数値を見てみると減少傾向であることが分かります。リモートワークの導入などの施策や、給与水準の引き上げなどが要因と考えられます。
Q:サイバーエージェントの女性活躍推進制度とは?
サイバーエージェントでは、女性活躍を推進するために「macalonパッケージ」という制度があります。
macalonパッケージは、2014年に誕生した9つの制度をパッケージ化したサイバーエージェント独自の制度です。社員の長期就業を叶えるために職場環境向上を目指し、この制度が誕生しました。具体的な制度は以下の通りです。
- エフ休(女性が体調不良の際に、月1回取得可能な特別休暇。女性が取得する休暇の総称でもある。)
- 妊活休暇
- 妊活コンシェルジュ
- 卵子凍結補助
- キッズ在宅
- キッズデイ休暇
- 認可保育園補助
- おちか区ランチ
- パパママ報
その時代特有のニーズに合わせて新たな制度を追加したり、あらゆる立場の社員がこの制度を利用できるように様々な工夫が見受けられます。
サイバーエージェントに転職するのは難しい? コツはある?
サイバーエージェントへの転職難易度は高いと言えます。
サイバーエージェントは日本を代表するIT企業として知名度が高く、また広告代理店としても国内のトップシェアを誇っており転職先として人気で倍率も高いです。東洋経済オンラインが発表している「入社が難しい有名企業ランキング トップ200社」においても166位にランクインするほどです。
サイバーエージェントのような有名企業から内定を獲得するには、業界理解や自己分析の徹底は必須と言えるでしょう。
「21世紀を代表する会社を創る」というビジョンを組織全体で目指すため、選考の中ではサイバーエージェントのカルチャーとのマッチ度を重視しています。
公式オウンドメディアでも記されている通り、サイバーエージェントでは「挑戦する」というカルチャーが根付いています。そのため、これまでの経験やご自身の大切にする価値観とサイバーエージェントのカルチャーの親和性の高いエピソードを用意し、志望度の高さをアピールすることがよいでしょう。
サイバーエージェントに転職するなら、株式会社キャリア・エックス
株式会社キャリア・エックスは20代、30代の若手ハイクラス向けのキャリアチェンジの支援を得意とする転職エージェントです。
近年注目されているSaaS企業やDX、デジタルマーケティングなど成長企業への支援実績も豊富です。専任のコンサルタントが伴走し、転職をゴールとするのではなく、その後の長期的なキャリア形成にも強みを持っています。
転職のことなら、キャリア・エックスへお気軽にご相談ください。
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
本記事では、サイバーエージェントの平均年収・手取りや福利厚生、賞与について紹介しました。
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仕事内容、働き方、カルチャーなど企業を熟知した元サイバーエージェント出身者も在籍しているため、選考に直結する詳細な情報をお届けします。
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