転職活動は働きながらと辞めてから、どちらが正解?メリット・デメリットなどを解説

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東海林 浩樹
前職リクルート時代、採用チーム責任者として約3000人の面接を経験。 様々な人生と向き合わせて頂く中で、「その一個人の人生において、よりよい機会を提供していけるか」が全ての一歩だと確信しました。転職するしないに関わらず、「ご自身が気づいていない強み」「生きるエネルギーの源泉」を発掘することを私の使命と捉え、皆様にとって、気軽にご相談できるパートナーでありたいと考えております。

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転職活動を行うにあたって、「仕事を辞めてから転職活動をする」「仕事をしながら転職活動をする」のどちらにするべきか、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。


普段の生活リズムの中に履歴書・職務経歴書の作成や自己分析、面接などが入ってくるので忙しくなるのは想像がつきます。


かと言って退職してから転職活動をするとなると、中々次の会社が決まらなかった時の不安が頭をよぎってしまいますよね。


そこで今回は、働きながらの転職活動と退職してからの転職活動の両方を経験した私が、それぞれのメリットとデメリット、そしてどちらがおすすめかをご紹介いたします。


どちらにしようか悩んでいる方は、ぜひメリットとデメリットを見ながらご自身に合ったやり方を選んでみてください!

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働きながら転職活動をするメリット

まずは私の経験談をもとに、働きながら転職活動をするメリットを解説します。

経済的不安がなくなり、余裕をもって転職活動ができる

退職してから転職活動を行うと、安定した収入がないため「いつまでに内定を取らなければ」と焦りが出てきてしまいます。


働きながら転職活動をすることで、毎月生活できる収入は確保されているので余裕を持って転職活動ができるでしょう。


また、余裕を持って転職活動が行えることで、より納得度の高い企業に転職できる可能性が高まりますので、収入面が安定することは転職活動においてメリットとなります。

気持ちを切り替えながら転職活動ができる

良くも悪くも週5日は仕事をしますので、「面接を受けたけどお見送りの連絡がきてしまった」などで落ち込んだ時も、やらなければいけないことが目の前にあることで、気持ちを切り替えることができます。


もちろん転職活動に集中することも大事ですが、落ち込んだ状態で転職活動を続けてしまうと面接官にもマイナスな雰囲気が伝わってしまいまい、なかなか転職活動が進まないことも。


毎回ベストな状態で面接に臨むためにも気持ちが切り替えられる環境というのはとても大切です。

ブランクを作らずに転職できる

退職してから転職活動を行なった場合、どうしてもブランクができてしまいます。


1~2ヶ月ほどのブランクであれば特に問題はありませんが、3ヶ月以上空いてしまうと、「その期間は何をしていたのか」「3ヶ月以上転職先が決まらないのには何か理由があるのでは?」とマイナスな印象を与えてしまいます。


働きながら転職活動を進めることで、ブランクを作ることなく、企業にマイナスな印象を与えることなく選考を進めることができるため、メリットと言えるでしょう。

転職活動を辞めることもできる

実際に色々と企業調べを行ってみたり面接を受けてみると、意外と今の会社が自分には合っているのかも…と思うこともでてきます。


すでに退職してしまっていたら前に進むしかありませんが、働きながら転職活動を行っていれば転職活動を辞めることができます。


隣の芝は青く見えると言う言葉があるように、転職活動前は現職が悪く見えて他の会社が良く見えることもありますが、実際に他の企業を見てみるとやっぱり今の会社で頑張ってみようと思ったというケースも聞きますので、働きながら転職活動を行うことでどちらにも転べるのはメリットでしょう。

働きながら転職活動をするデメリット

逆に、私が感じた働きながら転職活動するデメリットは以下になります。

面接の日程がなかなか調整できない

一般的に、働きながら転職活動をした場合に面接を組む時間は

①お昼休憩

②仕事終わり

③休みの日

④有休を使う

のいずれかになります。


最近は、オンライン面接ができる企業も増えてきましたので、以前と比較すると面接企業への移動時間が短縮でき、日程調整はしやすくはなったと思います。


それでも、休憩の1時間の間に面接をして戻ってこられるかを考えると難しいですし、仕事終わりに面接を…と考えても残業や面接企業の面接可能な時間帯と合わなかったりで引き続き面接の日程調整が難しいのが現実です。


休日に仕事が絶対に入らない方は休日に組めますが、ただ面接先の企業も同じく休日となると予定が組めませんので、有休を使用することを視野に入れておくといいかもしれません。

時間に余裕がなくなる

働きながら転職活動を行うと、普段の生活にプラスして月に何十時間か「やらなければいけないこと」が増えるので、かなり忙しくなります。


以下の表は、普段の生活にプラスして転職活動のために行う必要のあることの例です。

やることリストおおよその時間
自己分析8時間
履歴書・職務経歴書の作成6時間(0から作成した場合)
求人選び自分次第で無限大
面接対策3時間(1時間×3回くらい)
面接準備1時間×面接企業分
1次面接1時間×書類通過分
2次以降の面接1時間×面接通過分


これらをお昼休憩の時間や仕事終わりの時間に行いますので、時間に余裕がなくなったと感じるかもしれません。


もちろん退職日が決まっている人やすぐにでも辞めたい人以外は自分のペースで進めても問題ないですし、上記のやることを全部こなしても遊べる時間がないほどではありません。


しかし、通勤時間や家に帰ってゆっくりできていた時間が「求人選ばなきゃ」「明日面接する企業について調べなきゃ」という時間に変わるので、忙しくなることは間違い無いでしょう。

会社に転職活動をしていることがバレる可能性がある

「面接のために有休を使う頻度が増えた」「残業を避けるようになった」などの他、「髪の毛の色が暗くなった」「真面目な服装に変わった」など見た目の変化から、転職活動をしていることがバレる可能性があります。


内定をもらう前や自分から退職を伝える前に周りにバレてしまうのは嫌だという方も多いでしょう。


しかし働きながら転職活動をすることで、少なからずバレてしまうリスクがあるのはデメリットの1つです。


転職活動をしていることがバレる理由とその対処法については、こちらの記事で詳しくご紹介しております。

転職活動がバレるのはなぜ?バレる原因と対策方法を転職経験者が解説

会社を辞める時期が後ろ倒しになる

最初にお伝えした通り、転職活動を開始してから内定まではおおよそ3ヶ月〜半年ほどかかります。そのため、当たり前ですが退職の時期は同じ分伸びてしまいます。


もし今の会社をすぐにでも辞めたい!と思っている方は、内定が出るまでの転職活動期間に、辞められそうなのに辞められないもどかしさを感じる場合があるかもしれません。


私は2社目を退職する際に、初めは働きながら転職活動を行っていたものの、内定が出るまでその会社で働き続けることが無理だと感じ、結果的に退職をしてから転職活動を行いました。

辞めてから転職活動をするメリット

それでは次に、退職してから転職活動を行った場合のメリットをご紹介いたします。

転職活動に十分な時間をかけられる

自己分析や企業選び、面接対策など、転職活動ではやらなければいけないことが沢山あります。


働きながら転職活動を行うと、企業調べやSPIに向けた勉強などを中途半端で終わらせて本番に望まないといけない場面も出てきますが、退職後であれば自由に時間を使えますので、集中して、満足行くまでやるべきことをこなすことができます。


また、お昼の時間帯や業務時間後に面接を組む方が多いため、それ以外の時間帯であれば比較的面接が組みやすく、最短で最終面接まで進むことができるでしょう。

旅行や資格取得など、興味のあることに挑戦できる

社会人として働き始めると、興味はあるけど時間がなくて中々始められないことも多いのではないでしょうか。


退職してから転職活動を行うと時間に余裕が生まれますので、面接の日程を上手に調整すれば長期の旅行もできますし、仕事終わりだと中々疲れて手につかない資格取得などの勉強も可能です。


資格を取得してから転職活動を行えば、その資格を活かした職種に転職することもできますので、興味があったけど時間の関係でできていなかったことに挑戦できる機会となるでしょう。

失業保険をもらえる場合がある

辞めてから転職活動を行う際の不安として、経済的不安があるでしょう。しかし、退職後に条件を満たしていれば、失業保険がもらえます。(失業保険がもらえる条件はこちらをご覧ください。)


失業保険がもらえると、経済的不安を無くした状態で転職活動に集中することができますので、ご自身が失業保険をもらえる対象なのかどうか、辞めてから転職活動をする場合は確認しておくといいでしょう。

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辞めてから転職活動をするデメリット

逆に、退職してから転職活動をするデメリットは下記になります。

面接でマイナスの印象を持たれる可能性がある

働きながら転職活動をする割合が高いため、退職してから転職活動を行っていると、面接で「なぜ退職してから転職活動を行っているのか」と質問されることが多いです。


退職してから転職活動すること自体はマイナスな印象にはなりませんが、一般的に働きながら転職活動をする方が多い中で、なぜ退職してからなのか、その理由をしっかりと説明できる必要があります。


また、この質問に対して現職の悪いところを並べてしまったり、他責な発言が目立ってしまうとマイナスな印象を与えてしまうでしょう

職歴にブランクが空いてしまう

退職後、1〜2ヶ月で転職先が決まればいいですが、3ヶ月以上期間が空いてしまうと、ブランクが空いてしまいます。


「一定期間転職活動をしているのに次の転職先が決まってない」=「転職活動がうまくいっていない」=「何か問題があるのではないか?」という、勝手な先入観を持たれてしまう可能性もゼロではありません。


退職してから3ヶ月以内であればそのままの期間をお伝えするだけでいいですが、それ以上経っている場合は、退職後になにをしていたのか、転職活動がなぜ長引いているのか(途中で転職の軸を変えたなど)を、面接官にしっかりと伝えられるといいでしょう。

収入面や精神面で余裕がなくなる

収入が途絶えますのでもちろん収入面で余裕はなくなっていきますし、収入面以外でも、中々内定をもらえないと、焦ったり不安になって精神的にも余裕がなくなりやすいです。


精神的な余裕がないと、自分が何をしたいのかが分からなくなってきたり、求人を選ばずにとにかく沢山の企業の面接を受けてしまってキャパオーバーになることもあるでしょう。


転職活動も良い方向には進まなくなってきてしまいますので、転職活動以外に打ち込める趣味や何かがあるといいかもしれませんね。

転職活動への意欲が下がってしまう

退職した直後は仕事から開放された気持ちで様々なことに挑戦したり、転職活動への意欲が高い状態になっていると思います。


しかし時間が経つと、徐々に仕事をしていない自分に対してや次の職場が決まらないことによって不安な気持ちが大きくなってきたり、転職活動への意欲が低くなってきてしまいます。


転職活動がなかなか上手くいかないと余計にその状態に陥りやすくなるでしょう。


転職エージェントを活用するなどして、転職活動への意欲が低くなってきた時に再度その意欲を高めてくれる存在をつくっておくといいでしょう。

結論:働きながらの転職活動がおすすめ

ここまで働きながら転職活動をするメリット・デメリット、辞めてから転職活動をするメリット・デメリットをご紹介してきましたが、結論、ほとんどの場合、働きながら転職活動をすることをおすすめします。


大きな理由は、精神的・経済的に余裕をもって転職活動を行えるためです。余裕がなく、焦った状態で決断をしてしまうと、良い選択ができず、転職後に後悔してしまう可能性があります。


一方で、ハラスメントのある職場であったり、残業時間が多すぎて転職活動ができる時間がないなど、精神的・体力的にも大変な状態の方は、無理をせず、辞めてから転職活動を行なうといいでしょう。

在職中に無理なく転職活動を両立する方法・コツ・注意点

働きながら転職活動を行ったものの、忙しすぎて自己分析や企業選び、面接対策などに時間が取れず、希望していた企業から内定がもらえなかった…ということも。


ここでは、仕事と転職活動を両立する方法やコツをご紹介いたします。

1.転職活動の目的と期間を決めておく

働きながら転職活動をしていると、仕事の忙しさや新しい環境に行く不安から、転職活動の優先順位が下がってしまったり、内定をもらっても転職に踏み切れないことがあります。


そのため、今回なぜ転職をしたいのか、何を叶えたいのか転職の目的を明確にしておき、半年以内に転職活動を終わらせるなど期間も決めておくことが大切です。


そして、決めていた期間内に転職の目的が達成できる企業から内定をもらえた場合は勇気を出して転職するようにしましょう。

2.転職における軸を決めておく

世の中には企業が数えきれないほどあります。求人サイトを見てみても、魅力的な求人がたくさんあるので絞り込むのは大変でしょう。


しかし、絞り込んで面接を受けていかなければ企業に関するインプットや面接対策が十分にできず、結果希望する企業から内定がもらえないかもしれません。


今回の転職で絶対に譲れない軸を明確にし、企業選びの際はその軸に当てはまる企業を選びましょう。そうすることで、面接で志望動機について聞かれた際もしっかりと答えることができます。

3.それぞれのフェーズで終わりを決めておく

自己分析や求人選び、企業調査など、時間をつかおうと思えばいくらでもつかえるものがあります。


自分が納得できている状態が一番好ましいですが、人によってはなかなか納得できず、そうなるといつまで経っても次に進めませんので、それぞれのフェーズごとに自分の中で終わりを決めるようにしましょう。


例えば、求人選びの場合はエントリー企業を先着で20社決めたら一旦終わり、企業調査はそれぞれ1時間以内、などです。

4.転職活動期間中はなるべく予定を空けておく

働きながら転職活動を行う場合、面接できる時間は限られてしまいます。


応募先企業も他の候補者との面接がありますので、こちらが希望した日程で面接がスムーズに組めるわけではありません。


転職活動期間中は面接日程をいくつか提案できるよう、なるべく予定を空けておきましょう。

5.転職エージェントを活用する

転職エージェントは書類の作成や求人選びのサポートをしてくれるだけでなく、企業とのやり取りや面接の日程調整まで行ってくれます。


多いときは数十社とやり取りを行うこともありますので、全部の企業と抜け漏れなくやり取りするのは大変でしょう。


転職エージェントを使うことで、やり取りするのは転職エージェントだけで良くなりますので、時間がない中で転職活動をする場合はぜひ転職エージェントを活用ください。

転職のことなら、株式会社キャリア・エックス

私たちキャリア・エックスは、目の前の転職だけを支援するのではなく、中長期で見た際に、納得のいくキャリアを歩んでいただくための転職をサポートする転職エージェントです。


今の不満はなんなのか、自分が何をしたいのか、どのような仕事が向いているのかなど、あなたの軸づくりからお手伝いいたします。


働きながら転職活動をする際に時間のかかる、書類の作成や企業選び、面接対策などのサポートも充実しておりますので、お気軽にご相談ください。

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働きながら転職活動する場合によくあるQ&A

Q.面接日程の調整はしてもらえる?

基本的には、面接の日程は応募先企業の勤務時間内となります。そのため、有休を取って平日の日中に面接を組むことが多いです。


しかし何かしらの理由がある場合は、応募先企業に相談することで、平日の夜や土日に面接を組んでもらえることもあります。


有休を取って面接を組むことを前提に考えつつ、難しそうな場合は企業に相談して調整をしてもらうのがいいでしょう。

Q.入社日はどのくらい待ってもらえる?

内定から入社までの期間は、1ヶ月〜3ヶ月以内であることが多いです。


入社が3ヶ月以上先になってしまう場合、企業によっては入社を半年先まで待ってくれる場合もありますが、再度一次面接から受け直しとなってしまう場合もあります。


企業も3ヶ月以内に入社してくれる想定で採用計画を立てていますので、なるべく内定獲得後は3ヶ月以内に入社するスケジュールで動けるようにしましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?


今回は働きながら転職活動を行うか、退職してから転職活動を行うか、どちらの方がいいのかをご紹介してきました。


退職を考えている場合、「早く辞めたい」という気持ちが先行して、辞めてから転職活動をしたくなるかもしれません。しかしそこはぐっと堪えて、よっぽどの理由がない限りは、働きながら転職活動を行うようにしましょう。


働きながら転職活動を行う際に大変になる部分は、私たちのような転職エージェントがしっかりとサポートに入りますので、ぜひ、転職エージェントを上手く活用しながら、納得のいく転職を行いましょう。

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キャリアエックス編集部

過去2回の転職を行い、大企業・ベンチャー企業を経験。ベンチャー企業では、人材紹介事業の立ち上げを行い、WEBマーケティング兼人事として採用面接を実施。これまで執筆した転職関連記事は100本以上。
転職希望者・採用担当者それぞれの経験をもとに、「ためになる」リアルな情報を発信したいと考えています。

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