ベンチャー企業に転職するなら…無形商材を扱う企業がオススメ!

コラム

有形?無形?どっち??

ベンチャー企業への転職を考える際の着眼点の一つに、扱う商材が有形か無形か?があります。自身の市場価値を高めるための転職をする、という観点では、IT、EC、広告など無形商材を扱う企業をおすすめします。その理由を紹介します。

無形商材に携わることで、市場価値を高められる

私が無形商材を扱う企業をおすすめするのは、有形商材よりも無形商材を扱う仕事の方が、自分の市場価値を高められる仕事ができると考えるからです。その理由を、2点、営業職を例にお話しします。

1)無形商材のほうが、裁量を広く持てる
転職相談でたくさんの求職者の方の話を聞いていると、有形商材を扱う企業の多くは、規模の大小を問わず、ほとんどが年功序列型の企業のようです。その場合、年齢の高い人ほど難しい仕事にチャレンジしやすく、入社年次が浅い人は、相対的に簡単な仕事を担当するばかりになります。それではスキル・実績が評価しづらく昇格しにくい、という状況にも陥りかねません。
その点、無形商材を扱う企業は、個々人が広く裁量を持てる企業が多いため、自ら考え、発案し、実行に移すという経験を積むことができます。
2)無形商材の方が、売り方の難度が高い
有形商材の場合、一般的には、モノがあって、それを必要とする人や企業に販売するのが営業の仕事になります。すでに良いプロダクトがあり、ニーズもある中での営業なので、売れるかどうかは営業担当者が「あなただから買いますよ」と言ってもらえるかどうかに依存する傾向にあり、結果、仕事を通して得られるスキルは、信頼関係構築力となります。
一方、無形商材の営業の場合、ニーズが顕在化していないところに対して、その商材を使うとどのような効果が得られるのか、あるいは、どんな実績が生まれるのかを提示したり、顧客が気づいていない課題に気づいて可能なアプローチを提示し課題を解決したり、といった課題解決力が問われます。さらに、モノがなく導入の効果が見えづらいため、企業側に導入してもらうハードルも高いものがあります。
今後、企業で必要とされるのは、体験によって知識を知恵に変え、その知恵によって課題を解決できる人。この点で有形商材と無形商材を比較すると、無形商材に携わった方が市場価値の高い人材になりやすいことがわかると思います。

ベンチャー企業への転職を考えている人は、無形商材を扱う企業もぜひ検討してみてください。

板野 真澄

国立大学卒業後、株式会社マイナビに新卒入社。
新規事業開発部門にて、新規サービスの立ち上げを経験。エンタープライズ領域の法人営業担当、首都圏から地方への営業推進・拡販業務、リーダーとしてチームマネジメント業務に携わる。
その後、コンサルタントとしてCareer-Xにジョイン。
現在、個人のキャリア支援に伴走しながら、RPOコンサルタントとして企業の人事・採用コンサルティング業務に従事。

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