30代マネジメントがキャリアアップするための2つの選択肢

コラム

キャリアアップしていきたいと考える人におすすめの選択肢

管理職のポジションも見えてくる30代は、さらに先の40代、50代を見据えてキャリアに悩む時期でもあります。管理職として、また、さらに上のポジションにキャリアアップしていきたいと考える人におすすめの選択肢を紹介します。

管理職としてステップアップしていく道は2つ

管理職としてステップアップしていく道は、大きく次の2つがあります。

1.今後の成長が期待できる企業に管理職として転職し、ステップアップしていく

これは、30代でマネージャー、主任などのポジションについたけれど、その先のポジションが詰まっていてなかなか上がれない、年収も40代くらいまではほぼ変わらないといった環境にある方のキャリアチェンジとして王道の選択肢です。

上記のような環境は大手企業に多いですが、大手企業から大手企業に転職しても、結局は上のポストは埋まっている場合が多いもの。一方、今後成長が期待できる企業であれば、成長に伴い増員が必要となり、ポストも増えていきます。そのような状況にある企業や、これから事業を大きくしようとしている企業のリーダー、マネージャーなどのポストに転職すれば、事業の成長に従ってさらに上のポジションに就くことができるでしょう。

2.未経験の領域・職種にチャレンジして、そこからステップアップしていく

もう一つの選択肢は、一度ポジションを下げて未経験の領域にチャレンジし、そこからステップアップしていくというものです。これまで特定の職種・領域のみで経験を積み、その分野では自信を持ってステップアップできそうだけれど、ほかの職種・領域も経験して仕事の幅や将来マネジメントの仕事に就いたときに見られる範囲を広げておきたいという方や、これまでとはまったく異なる仕事にチャレンジしたいという方におすすめるキャリアです。

この場合、ポジションを下げることに伴い年収も下がる可能性が高いですが、それを引き受けてでも新たなチャレンジをしたいという覚悟を持ち、成果を挙げていけば数年単位でポジションが上がっていくような成長中のベンチャー・スタートアップ企業を選ぶことができれば、年収は取り戻せますし、今以上の年収を得ることも可能です。

僕自身、30代で新たなチャレンジをしたいと思い、大手企業のリーダー職から人材系ベンチャー企業に転職した際は、いちメンバーとして入社し、年収も下がりましたが、そこから実績を積んで当社に転職し、今では前々職以上の年収を得ています。

企業選びでは、ポストの上がるスピードなどに注意を

2の選択肢をとる際には、企業選びが重要になってきます。大前提として、自分が持つスキル・強みを発揮して成果を出せる場かどうか、それに加えて新たなスキルを得られるかどうかは考慮すべきですし、加えて、入社後のポストの上がり方や、年収の上がり方も見て、ある程度のスピード感で上がっていくところを選ぶことが重要です。例えば今、年収が600万円として、オファー年収が450万円だったとき、何年後に600万円になりそうか、そこからの伸びはどうか、というところまで考慮して企業を選びましょう。

キャリア・エックスでは、紹介させていただく企業の直近1年間の年収が上がった人の割合や、成果を出した人の年収の上がり幅などの情報も得ていますし、万が一そういったデータが手元にない場合は、企業に確認をとってご案内させていただきます。

また、30代というと、結婚やお子さんの誕生など、守るべきものが増える段階に入られる方も多い世代です。ご家族がいらっしゃる場合、パートナーの方の理解はあるのかどうかなど、ご状況に応じた相談もお受しますし、場合によって企業に対して年収の交渉もさせていただきます。一時的に年収を下げて新しいことに挑戦するのは勇気のいることですが、僕自身の経験も踏まえてお話ができればと思いますので、気軽にご相談いただければと思います。

鈴木 圭一

日本テレビにてチーフスタイリストとしてバラエティ番組などを担当。その後、株式会社リクルート(現リクルートライフスタイル社)に入社し広告企画営業としてMVP等多数受賞、他メンバー育成/チームマネジメント業務に従事。
その後、人材系ベンチャー企業にて、営業及びキャリアアドバイザーを2年経験、約1000人の転職支援業務に従事し、株式会社キャリア・エックスへ。現在は、次世代リーダー/マネジメント層向けの人材紹介事業の業務企画、キャリアコンサルティング及び営業を行う。

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