ソーシングブラザーズの転職難易度とは?事業内容や平均年収、社風を徹底解説

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東海林 浩樹
前職リクルート時代、採用チーム責任者として約3000人の面接を経験。 様々な人生と向き合わせて頂く中で、「その一個人の人生において、よりよい機会を提供していけるか」が全ての一歩だと確信しました。転職するしないに関わらず、「ご自身が気づいていない強み」「生きるエネルギーの源泉」を発掘することを私の使命と捉え、皆様にとって、気軽にご相談できるパートナーでありたいと考えております。

SaaS転職

グロースプラットフォーム事業を手掛けるソーシングブラザーズ株式会社。


国内スタートアップの資金調達・資本業務提携や採用支援を通じて、オープンイノベーションを進めている成長企業です。


この記事では、ソーシングブラザーズの転職難易度や事業内容、年収や社風などについて解説します。

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ソーシングブラザーズとはどんな会社?

ソーシングブラザーズ株式会社(以下、ソーシングブラザーズ)は、主にスタートアップ向けの出資やM&A仲介などを手掛ける、成長中のベンチャー企業です。


まずはソーシングブラザーズの会社概要をご紹介します。

ソーシングブラザーズの特徴

ソーシングブラザーズは、M&Aキャピタルパートナーズに勤務していた小澤壮太氏、渡邊祥太郎氏が共同創業した会社です。


小澤氏は、大塚商会で製造業向けDXコンサルティングを手掛けた後、M&AキャピタルパートナーズにてM&Aアドバイザリーに従事。渡邊氏は、大和証券にて資産運用コンサルティング業務に携わった後、M&Aキャピタルパートナーズにて同じくM&Aアドバイザリーに従事した経験を持ちます。


ソーシングブラザーズの平均年齢は28歳と若く、伊藤忠商事や野村證券、NTT、デロイトトーマツ、リクルートなど大手企業からの転職者が数多く活躍しています。中途採用では業界未経験者にも門戸を開いており、入社後は一人ひとりに先輩社員がついてOJTで仕事を学ぶことができます。


また、ビジネススキル研修や社内外勉強会の機会も設けられています。

ソーシングブラザーズの事業内容

ソーシングブラザーズの事業内容について具体的に解説します。

CVC運営支援

CVCとは、コーポレートベンチャーキャピタルの略で、企業の資金をスタートアップに直接投資をすること。


CVC運営支援事業では、主に大企業に向けて、スタートアップとのマッチングや投資する際のコンサルティングを行っています。これにより、両者による新規事業創出やオープンイノベーションの実現をサポートしています。

スタートアップ採用支援

投資先であるスタートアップの企業価値向上のため、成長に必要な人材の採用支援を行っています。


スタートアップの成長ステージに合わせ、採用戦略の設計から実行までをサポート、これまでの累計支援人数は1万2000名以上に上ります。

スタートアップM&A支援

スタートアップに特化し、事業シナジーが見込まれる成長戦略型M&Aをワンストップでサポートしています。


投資家とスタートアップ企業を結びつけるためのマッチングプラットフォームを運営し、通常ではなかなか出会うことのできない起業家と投資家のマッチングを支援しています。

ソーシングブラザーズの業績

ソーシングブラザーズは未上場企業であるため、詳細な業績は公開されていませんが、企業サイト内に創業から5年間で、売り上げは毎年2.5倍以上、社員数は2倍弱のスピードで成長していると紹介されています。

ソーシングブラザーズの将来性

日本においては現在、国を挙げてスタートアップ市場の拡大に注力していますが、ソーシングブラザーズはその中で企業が少ない日本を憂い、変革を起こすイノベーションプラットフォーマーとして中核の存在を目指しています。


政府や経団連の掲げる「2027年までにスタートアップの市場を10倍にする」という急成長市場において、さらなる成長が期待されています。


2023年にはSBIホールディングスと資本業務提携を実施し、数億円の資金調達も行われており、事業展開にも弾みがつくと考えられます。

ソーシングブラザーズの年収の目安

現在募集中の主な職種における、年収の目安を一覧でご紹介します。

ソーシングブラザーズの働きやすさについて

ソーシングブラザーズへの転職を考える上では、「働きやすさ」に注目することも大切です。ここでは、いくつかの角度からソーシングブラザーズの働きやすさを検証してみましょう。

・給与形態

ソーシングブラザーズでは、「起業や昇給などの野望に対し、インプットとアウトプットを質と量を持って成長する人材は年齢にかかわらず応援する文化がある」としています。


したがって、努力し成果を上げた人には、インセンティブや賞与など正当な評価で報いる体制があり、1年間で昇給した社員率は72%に上っています。


なお、CVCキャピタリストは事業部業績連動型賞与(事業部業績及び従業員個人の評価を連動させて額を算出し支給)と決算賞与(会社全体の業績に連動して好決算だった場合に支給)が支給され、HRコンサルタント、M&Aアドバイザーは個人売上金額の約20%をベースに給与超過分がインセンティブとして支給されるため、事業の成長や個人の頑張り次第で給与アップが見込める可能性があります。

・福利厚生

福利厚生には目新しいものはありませんが、各種保険や通勤手当、夏季・年末年始休暇、年次有給休暇などといった基本的なものは整備されています。

・ワークライフバランス

ソーシングブラザーズでは、限られた時間の中で成果を出すべく効率化を重視しており、ワークライフバランスが取りやすい環境と言えます。


企業サイトに記載されている平均残業時間は31時間であり、業界においては低い数字となっています。


また、「オンオフの切り替えにより日々の生産性が高まり、仕事のクオリティと成果につながる」との考え方から、有給休暇の取得を推奨しており、平均有給取得率は80%と高水準です。

・従業員の平均勤続年数

ソーシングブラザーズは2019年に設立されたばかりの新しい会社であり、平均勤続年数は公表されていません。


なお、同社はアントレプレナーシップを応援していることから、起業を目指して入社する人も一定数存在し、この5年ですでに3名の起業家を輩出しています。

ソーシングブラザーズの社風と得られるやりがい

ソーシングブラザーズの社風と、働くことで得られるやりがいについてご紹介します。

ソーシングブラザーズの社風

ソーシングブラザーズは急成長中のベンチャーであり、平均年齢28歳と若い社員が多い点が特徴です。


また、「日本のイノベーションを推進する」という大きな目標に向けて邁進しており、活気にあふれる環境があります。社歴や年齢に関係なく意見が言いやすく、裁量権を持って主体的に働ける環境があるでしょう。

ソーシングブラザーズで得られるやりがい

ソーシングブラザーズは、起業が少ない日本に変革を起こし、リーディングカンパニーを目指している企業です。


これからの日本の成長を担うスタートアップを支援する役割は、社会的意義を感じる機会も多く、自身の介在価値を感じられる場面も少なくないでしょう。


また、前述のように毎年2.5倍以上の急成長を続けており、社員数も右肩上がりで増加しています。自社の成長を肌で感じながら働けるやりがい、醍醐味も大きいと考えられます。

ソーシングブラザーズの評判やクチコミ

ソーシングブラザーズは設立されて間もない若い会社であり、就職・転職のクチコミサイトにもほとんど掲載されていません。


クチコミサイトは主に退職者が投稿することから、まだ退職者が少ないためクチコミが少ないと想定されます。

ソーシングブラザーズにおける募集職種

ソーシングブラザーズの企業サイトに掲載されている募集要項に沿って、募集職種の詳細をご紹介します。

①管理部

数年後のIPOを視野に、会社全体の運営を支えるバックオフィス部門を幅広く募集しています。


現在募集中の職務内容は次の通りです。

・総務業務(契約書管理/備品管理・発注/社内申請受付・管理/反社チェック/施設管理/来客対応や受電業務 他)
・財務業務(通帳記帳、振込業務 他)
・労務業務(給与計算/社会保険手続き/勤怠管理/安全衛生管理 他)
・情報システム業務(PCキッティング/社内システム関連の運用サポート/貸与デバイス・アカウント管理/社内ネットワーク・インフラ管理/情報セキュリティ 他)


なお、これらを1人ですべて担当するのではなく、これまでの経験や得意なこと、業務のバランスなどを考慮して業務を任されます。

②M&Aアドバイザー

M&Aの仲介役となり、新たな案件の開拓や提案を行う役割です。


日本でもまだ取り組みが少ないスタートアップに特化したグロース型M&Aに携わることができるほか、ディールを通じて大手企業とスタートアップの成長に貢献できる仕事です。


具体的な職務内容は次の通りです。

・売手案件の開拓と提案・企業評価・資料作成
・買手企業への具体的な提案
・売手と買手の面談の調整や同席
・契約書案作成・条件調整・条件交渉
・クロージング書類作成・調整

③ CVCキャピタリスト

資金提供が可能な上場企業や中堅企業を開拓し、資本提供を提案します。「事業会社の企業価値向上」と「成長企業への資金調達」の2軸での支援を実現できる役割です。


プロジェクトを通じて投資やファイナンススキルを獲得できるほか、経営層の近くで企業価値向上を支援することができる点が特徴です。


具体的な職務内容は次の通りです。

・クライアント企業へのハンズオンでのコンサルティング(経営戦略立案/スタートアップとの共創案の構想/クライアントの投資領域に該当するスタートアップのリサーチ/ソーシング/出資・資本業務提携支援)

④HRコンサルタント

スタートアップの成長を加速させるための人材採用全般を支援する役割です。「企業の成長」と「個人のキャリア発展」の2軸での支援に携わることができる点が強みです。


具体的な職務内容は次の通りです。

・クライアント経営陣(起業家/CHRO/HR責任者)との採用方針のすり合わせ
・採用ペルソナに合う人材のヘッドハンティング
・求職者へのキャリアコンサルティング(キャリアプランへのアドバイス/優良成長企業の紹介/面接対策)
・入社までのディレクション

⑤ビジネスオープンポジション

このポジションにエントリーすると、選考の過程で次の職種の中から最適なポジションを提案されます。経験やポテンシャルなどを踏まえ、どのポジションが一番パフォーマンスを発揮できるのかを共に考えることができます。


・HRコンサルタント
・CVCキャピタリスト
・コンサルタント
・M&Aアドバイザー

ソーシングブラザーズが激務と言われる理由

一部では、ソーシングブラザーズは激務と言われているようです。なぜ激務と言われるのか、その理由について解説します。

クライアントを優先した働き方が求められる仕事だから

ソーシングブラザーズにおいては、クライアントである大手企業、スタートアップの事業目標や課題解決、成長戦略などを最優先に考え、行動する必要があります。


そのため、案件の進捗次第ではハードワークを強いられる場面も出てきます。クライアントの要望に対応し続ければならない大変さもあるでしょう。


ただ、同社ではオンオフのメリハリある働き方を推奨しており、平均残業時間も31時間と決して多いとは言えません。忙しい時期はあるものの、ずっと激務が続くとは考えにくいでしょう。

成長できる環境で働きたい人が集まっているから

ソーシングブラザーズに限らず、成長中のベンチャーに転職する人の多くは、「忙しく厳しい環境に身を置き揉まれることで自身も成長したい」と希望しています。


そのため、どんどん責任ある役割を任されバリバリ働きたいという意思を持っている人が多くなる傾向にあります。


くり返しになりますが、ソーシングブラザーズは限られた時間の中で成果を出すことを良しとしています。


ただやみくもにバリバリ働くのではなく、自身の業務を把握し生産性高く働ける人や、マルチタスクが得意である人が求められるでしょう。

ソーシングブラザーズの転職難易度は?

ソーシングブラザーズの転職難易度は、比較的高いと言えるでしょう。


同社は成長中のベンチャーであり、採用ニーズは高いものの、生産性高く成果を出せる組織を目指していることから、基本的には少数精鋭を貫いています。


同社のミッションに共感し、自社及びクライアントの成長に貢献して自身も成長したいとの強い思いが求められるでしょう。


一方で、業界未経験者にも門戸を開いており、意欲あふれる若手であれば転職可能性は十分にあるでしょう。志望動機とともに、これまでの経験やスキルがソーシングブラザーズでどのように活かせるのか、具体的に語れることが大切です。

ソーシングブラザーズの採用選考フローと対策

ソーシングブラザーズの採用選考フローと、対策についてご紹介します。ソーシングブラザーズへの転職を考えている方は、是非チェックしてみてください。

・選考フロー

どの職種においても、基本的には以下の選考フローとなります。


書類選考→1次面接(オンライン/役員もしくは人事)→最終面接(対面/役員)・適性検査→内定 


なお、面接回数は増減する可能性があり、2~3回が想定されています。

・面接の傾向

面接では、志望動機や自己PRなどの一般的な質問はもちろん、「なぜソーシングブラザーズで働きたいのか」はしっかり確認される傾向にあります。


また、これまでの経験・スキル、強みが、どのように活かせると思うのかも問われる傾向にあります。


具体的なエピソードとともに伝えることで、入社後の活躍可能性やポテンシャルをアピールできるでしょう。

・面接対策

ソーシングブラザーズの事業内容、ミッションやビジョンなどを十分に理解した上で、なぜソーシングブラザーズに入社したいのか、なぜスタートアップ支援に関わりたいのかを、言語化しておきましょう。


あらかじめ自身の経歴を棚卸し、応募職種ごとに自分の経験・スキルがどのように活かせるのか具体的にまとめておくことも大切です。


また、ベンチャーにおいてはミッションへの共感度合いも見られています。


単に「共感する」だけでなく、どういう点に共感しどのように貢献したいと考えているのか、自分なりの意見を用意しておきましょう。

ソーシングブラザーズの転職難易度に関するQ&A 

Q.ソーシングブラザーズに向いている人の特徴は?

ソーシングブラザーズの企業サイトにおいて、「ソーシングブラザーズに合う人材は『エンターテイメント性』と『圧倒的なモチベーション』の2つを兼ね備えている方」と紹介されています。


ソーシングブラザーズが掲げるミッション「日本をアップデートする」に共感できる人も、向いていると言えるでしょう。


自身がイノベーターであるという自覚を持ち、ミッションに果敢にチャレンジできる人は、仕事を楽しみながら活躍できると考えられます。


スタートアップの成長にコミットする役割であることから、数字に対するこだわりが強く、目標達成意欲が強い人も向いているでしょう。

Q.ソーシングブラザーズへの転職で求められるスキルは何?

ソーシングブラザーズは業界未経験者にも広く門戸を開いており、経験者採用枠以外では、特別なスキルは求められていません。


一方で、メインの募集職種であるM&AアドバイザーやCVCキャピタリスト、HRコンサルタントは大手企業やスタートアップの担当者とやり取りする機会が多いことから、法人営業経験者は力を発揮しやすいでしょう。

Q.ソーシングブラザーズは上場しているの?

2025年8月現在、ソーシングブラザーズは上場していません。


なお、企業サイトにおいては、現在は「ガバナンス強化・上場準備期間」とされており、近い将来の上場を目指していると考えられます。

Q.ベンチャー企業なのに年収が高い理由は?

ソーシングブラザーズは、インセンティブ制度を導入しており、成果に応じて給与で報いています。


また、前述のように事業部業績連動型賞与と決算賞与を支給しており、業績が上がった分を社員に還元する体制があります。


そして、事業内容はスタートアップ向けに特化しており、この分野でのリーディングカンパニーを目指していることから、同業他社に比べて優位性があるとの利点もあります。


これらの理由から、社員の高収入を確保できていると考えられます。

ソーシングブラザーズの難易度は高め!転職実現には転職エージェントの活用がオススメ

ここまでソーシングブラザーズの事業内容や募集職種、転職難易度や選考のポイントなどについて幅広くご説明してきました。


ソーシングブラザーズは2019年設立の新しい会社であるため、採用意欲は旺盛であるものの、募集人数自体はそう多いとは言えません。


一方で、事業内容の特異性や高い成長性などに注目しているビジネスパーソンは多く、転職難易度は比較的高い状態が続くと考えられます。


ソーシングブラザーズへの転職を実現するためには、転職エージェントを活用するのがオススメです。


キャリア・エックスでは、求職者一人ひとりの経験を共に棚卸しし、ソーシングブラザーズで評価されやすい経験やスキル、強みを洗い出した上で、効果的にアピールできるようサポートしています。ソーシングブラザーズに興味を持ったら、ぜひキャリア・エックスにご相談ください。

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キャリアエックス編集部

過去2回の転職を行い、大企業・ベンチャー企業を経験。ベンチャー企業では、人材紹介事業の立ち上げを行い、WEBマーケティング兼人事として採用面接を実施。これまで執筆した転職関連記事は100本以上。
転職希望者・採用担当者それぞれの経験をもとに、「ためになる」リアルな情報を発信したいと考えています。

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