大手企業とベンチャー企業、面接で見られるポイントは?

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コラム

評価ポイントの比較

同じ面接でも、大手企業とベンチャー企業とでは、評価ポイントが異なる傾向にあります。その違いを紹介します。

大手はスキルの再現性を、ベンチャーは志望動機を重視する傾向

すべての大手企業やベンチャー企業に当てはまるわけではありませんが、さまざまな企業を見てきた結果感じている評価ポイントの傾向は、次のとおりです。

<大手企業の場合>

1.即戦力になり得る業界経験や専門性があるか
ポテンシャルのある人材は新卒採用で十分に採用しているため、中途採用の社員に求められるのは、即戦力となる経験や専門性、スキルです。培ったスキルが応募先企業でも再現できるのか、あるいは、その業界や職種で発揮できる強みを持っているか、といった点が重視される傾向にあります。
2.素直さや協調性があるか
仕組みが整った環境の中でさまざまな人と協働することが求められるため、素直さや協調性にも着目されます。

<ベンチャー企業の場合>

1.志望動機
「世の中にはたくさんのベンチャー企業がある中、なぜうちの会社なのか?」という点は、多くのベンチャーが見ているところです。ベンチャー企業では、社員数が限られているために個人の裁量が大きい一方、「活躍の場がない」「自社のカラーに合わない」「毎日一緒に働くのはもう難しい」となったときに異動先を用意することが難しく、本人も同僚も企業も苦しい思いをすることになります。

そうならないために、ビジョンやミッションへの共感があるか、人柄や考え方が自社のカラーにあっているかなどを採否の判断材料の一つにする企業が、大手に比べるとより多く見られます。実際、「うちっぽくないよね」という判断で不採用になる方もいらっしゃいます。
2.自走できるかどうか
社員を教育する余裕がない、環境が整っていない、という企業も多いので、自分で考え抜き、トライ&エラーでPDCAを回せるか、といったところが問われる場合もあります。
3.チャレンジ精神
言われたことを素直にやるよりも、「自分で裁量を持ってチャレンジしていく/作り出していく」という気概を重視する企業も見られます。

自走できるかどうかやチャレンジ精神については、成功を積み重ねている優秀な人である必要はなく、どちらかというと、失敗の経験を生かして次のトライ時に改善できることが重要です。

これらの違いに留意して、応募先企業の選択や、選考対策を進めていきましょう。
鈴木 圭一

日本テレビにてチーフスタイリストとしてバラエティ番組などを担当。その後、株式会社リクルート(現リクルートライフスタイル社)に入社し広告企画営業としてMVP等多数受賞、他メンバー育成/チームマネジメント業務に従事。
その後、人材系ベンチャー企業にて、営業及びキャリアアドバイザーを2年経験、約1000人の転職支援業務に従事し、株式会社キャリア・エックスへ。現在は、次世代リーダー/マネジメント層向けの人材紹介事業の業務企画、キャリアコンサルティング及び営業を行う。

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