楽天は日本を代表するIT企業として、70を超える幅広い事業展開を行っています。国内だけでなく、30を超える国と地域でもサービスを展開しており、グローバル企業としての今後の更なる成長にも期待できるでしょう。
本記事では、楽天に転職するために面接などの対策方法や中途採用における難易度について解説します。楽天への転職に興味がある方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
楽天の転職難易度は高い?
楽天の転職難易度は高いです。普段の生活に身近なサービスを展開していることで知名度が高く、日本を代表するIT企業として転職市場においても非常に人気が高いです。
dodaが公開している「転職人気企業ランキング(2025)」では、全300社のうち楽天グループとして4位にランクインしており、その人気の高さが伺えます。
転職市場において非常に人気が高い楽天ですが、中途採用には積極的なため転職できる可能性は十分にあるでしょう。
採用公式サイトによると、2025年7月現在で629件のポジションで募集されています。ビジネス職、コーポレート、クリエイティブ、エンジニアのそれぞれの領域での採用が活発であるため、自身の経験とマッチするポジションを見つけやすいでしょう。
楽天の中途採用における選考フロー
楽天の中途採用における選考フローは以下の通りです。
- 書類選考
- 適性検査
- (英語検査)
- 面接(2~3回)
- 内定
選考期間は、面接日程の調整がどれくらいスムーズにできるかにもよりますが、通常2週間~1ヶ月程度となっています。
上記の選考フローは楽天の中途採用における一般的なフローとして参考にしてください。職種や状況に応じて面接回数やフローが変動する可能性があります。
楽天の中途採用における選考対策
書類選考、適性検査、面接の各フェーズにおける対策情報を紹介します。楽天の中途採用における対策を入念に行いたい方は、ぜひ最後までチェックしてみてください。
書類選考
書類選考段階では履歴書と職務経歴書を提出します。一般的な記載方法で問題はありませんが、自身の経歴や経験との親和性を中心的にアピールすると良いでしょう。
自身の適性とマッチするポジションが分からない場合は、一部の職種でオープンポジションを設定している場合もあるので、そちらから応募することをおすすめします。
また応募段階で必須項目ではありませんが、高いTOEICスコアを保有している場合はアピールできる可能性が高いでしょう。楽天では社内公用語を英語にしており、取得するTOEICスコアを800点目安と定めており高い英語スキルを求めています。
適正検査
楽天の中途採用では、書類選考と合わせてWeb適性検査を受検する必要があります。これまでに出題されたテスト形式は「SPI」「玉手箱」「eFー1G」「クレペリン検査」など様々。ほとんどの方が対策必須かと思いますので、転職エージェントや選考時に適性検査の方法について聞き、早めに対策しておけるようにしましょう。
また適性検査とは別で論文の課題が課される場合があります。論文審査は社長である三木谷氏の著書が2冊指定されて、感想文をそれぞれ1000文字程度で作成するという内容です。
企業分析や企業文化への理解につながるので、時間があれば選考前にあらかじ三木谷氏の著書を数冊読んでおくことをおすすめします。
面接
ポジションにより前後しますが、楽天の面接は一般的に3回面接を実施する傾向があります。1次は現場メンバーもしくはリーダークラスの社員、2次面接は部長クラス、そして最終面接では役員が面接を担当するケースが多いです。
一般的な質問が多く、学生時代の経験や経歴の深堀、また志望理由などが質問されます。
最終面接では、とくに志望動機やカルチャーフィットへの詳細を確認する質問をされるため、入念に準備しておきましょう。社風への理解や、価値観・行動指針として策定された「楽天主義」への理解を深めた上で自己分析を再度行うことをおすすめします。
楽天の平均年収は820万円
2024年12月有価証券報告書によると楽天の平均年収は820万円です。
年代別で見てみると、30代になると年収が大幅にアップし700万円台になる傾向です。楽天は年更序列ではないですが、平均年齢が34歳と比較的若いため20代後半から30代に差し掛かるタイミングでグレードが上がる可能性があるため、大幅な年収アップにつながっています。
dodaが公開する「平均年収ランキング(2024年度版)」では、日本のビジネスパーソンの平均年収は426万円のため、約400万円程上回っており楽天の平均年収の高さが伺えます。
楽天の職種・年齢別の平均年収や評価制度について知りたいという方は、合わせて以下の記事も参考にしてください。
楽天の平均年収は820万円!職種別・年代別年収や評価制度・賞与なども紹介!
楽天への転職に向いている人の特徴
代表の三木谷氏のインタビューによると、楽天は創業時よりアントレプレナーシップの醸成・活性化を重視しており、一から事業を立ち上げる風土があります。
起業家精神、楽天では実業家精神と訳していますが、単に事業を立ち上げて終わりではなく、その事業をいかに持続的(サステナブル)に成長させていくかを考えられる人は楽天で成果を出していくことができるでしょう。
また、求める人物像として「自分で未来を切り拓く自走できる人」が挙げられています。自身が活躍できるフィールドを広げるために、高い意欲を持って、自発的な努力をして才能を最大限伸ばせる方は、楽天で自分の市場価値を高められるので向いているでしょう。
楽天の営業に求められるスキル
楽天では以下のスキルが求められます。
・英語力
・目標達成能力
一つずつ見ていきましょう。
英語力
世界30を超える国と地域でグローバル展開している楽天では、2012年から社内の公用語を英語にしています。グループ全体のおおよそ1/5の従業員が外国籍であるため、社内のコミュニケーションにおいても英語が必須です。
楽天では社員に求める英語力として、TOEIC800点を目安にしています。入社時にTOEICスコア800点を満たさなくとも、入社2年以内に800点取得できる見込みがあれば採用、もしくは契約社員での採用となるようです。
入社2年以内にTOEICスコア800点を満たさない場合は、月給の10%減給となるそうなので、早めの対策が必須となるでしょう。
目標達成能力
楽天の営業に求められるスキル2つ目は、目標達成能力です。
グローバル基準での革新的なサービスを生み続けるには、社員の行動指針である「楽天主義」にもあるようにGet things done やり切る精神が重要です。掲げた目標に対して強い意志を持ち、「どうすれば達成できるのか」を逆算して考え、その方法を論理的に設計するスキルが求められています。
楽天はどんな会社?
楽天は日本を代表するIT業界のメガベンチャー企業として、70を超える幅広い事業を展開しています。国内だけでなく世界30を超える国と地域にサービス拠点があり、世界に約20億のユーザーへサービスを提供するグローバル企業としても大きな存在感を放っています。
楽天の中核を担う事業はインターネット事業、フィンテック事業、モバイル事業の3事業です。
インターネット事業は主力サービスである「楽天市場」をはじめとした、買い物や生活またはレジャーに関する様々なサービスを展開しています。モバイル事業では「楽天モバイル」での携帯事業から派生して、動画配信などのデジタルコンテンツや、電力・エネルギー関連のサービスまで幅広く展開しています。
このように多岐にわたる事業展開している楽天では、「楽天エコシステム(経済圏)」という独自のメンバーシップを形成している点が特徴的です。公式サイトによると、国内の楽天会員数は1億以上を誇りますが、今後はグローバルでも「楽天エコシステム」の拡大に一層期待が高まるでしょう。
楽天に転職するなら転職エージェントの活用がおすすめ
楽天のような有名会社へ転職するには、多数のライバルを抑えて内定を勝ちとるために入念な選考対策が必要です。そのため、選考対策をしっかりと行ってもらえる転職エージェントの活用がおすすめです。
転職エージェントでお悩みの方はキャリア・エックスへぜひご相談ください。ご要望に合わせて10回以上の選考対策を行うことも。楽天独自の面接対策も行っております。
その他、ITやSaaS業界、広告代理店などの転職に強いため、ご興味がある方はぜひご相談ください。
楽天の求人情報
この見出しでは楽天で現在募集されている求人の中から、ECコンサルタントとマーケティング担当のポジションについて紹介します。
楽天市場ECコンサルティング部 ECコンサルタント
このポジションは、国内最大級まで成長した「楽天市場」の出店店舗へ向けて新規出店の提案や戦略販売コンサルティング、各商品のマーケティングなど企画提案を担っています。
1人あたり約100店舗ほどを担当するため、様々なジャンルの商品を扱うことが可能です。担当企業の決裁者や店舗運営責任者などと商談をするため、ビジネススキルも身に着けることができます。
■仕事内容
・店舗様との販売目標や戦略の共有及び設定
・マーケット分析
・オリジナル商品やプライベートブランドの開発支援
・ページのアクセス数や顧客単価の分析
・楽天グループとして扱うサービスの追加提案
■必須要件
・社会人経験2年以上
・営業経験または小売、流通での売上管理の経験
■その他
内定通知までにTOEIC800点以上の資格証明が必要です。スコアや証明書をお持ちでない方は、別途選考過程で同社主催のTOEIC IPテストを受検することも可能です。}
ブランドマーケティング戦略部 マーケティング担当
このポジションは楽天グループのメンバーシップやエコシステム拡大をミッションとして、グループを横断的にマーケティング戦略をリードすることを担っています。
とくに楽天モバイルとの連携を強化し、ユーザー動向を理解したマーケティング戦略策定・実行やブランドマーケティングへの活動に注力しています。
■仕事内容
・環境/市場/ユーザーの情報収集と分析
・マーケティング戦略の構築と検証
・KPI策定~検証
・経営層へのレポーティング
※プレゼンテーション資料の作成は基本的に英語です。
■必須要件
以下①または②に該当する方
① 事業会社またはコンサルティングファームでの業務経験:
・3年以上のマーケティングコミュニケーション戦略の立案、実行、効果測定の経験
・戦略立案に付随するデータ分析業務の経験 (市場調査、利用データ分析、競合調査など)
・KPI設定、効果測定、改善提案の経験
②定量データの収集・分析、モデリング、データ可視化に関する業務経験:
・3年以上の定量データの設計、抽出、分析経験
・機械学習、統計分析を用いたモデリング経験
・データ可視化ツール (Tableau, Power BIなど) を用いたデータ可視化経験
・分析結果に基づいたレポート作成、提案経験
