転職のきっかけとして、「中々年収が上がらない」「結婚を機に年収アップしていきたい」など、年収アップを理由に上げる方も少なくありません。
当社がサポートした求職者様の中には、上が詰まっていて役職が中々上がらず、同様に年収も中々上がらないので転職したいという方もいらっしゃいました。
そこで今回は、転職して年収アップをするための方法や、いくらぐらい年収アップが望めるのか、転職で年収アップできやすい人の特徴などをご紹介致します。
「年収アップしたい!」「稼ぎたい!」と考えている方は、ぜひ最後までご覧ください!
目次
転職することで年収アップできるのか
同じ会社に長く勤めていれば少なからず年収アップができるため、そもそも年収アップのために転職するべきなのかを悩む方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで、まず転職することで年収アップができるのかを見てみましょう!
転職して年収アップした人の割合は約4割
厚生労働省が調査した「令和2年転職者実態調査の概況」によると、転職時に年収アップした人の割合は39%でした。
さらに内訳を見ていくと、20代で転職を行った人のうちの46.4%、そして30歳〜34歳で転職を行った人のうち48.6%が、転職時に年収アップしたと回答しています。
一方で、40歳〜60歳で転職を行った場合は、年収アップした人の割合が35%ほどになることから、年収アップを目的に転職を行う場合は、34歳までに転職を検討するといいでしょう。
ただし、40代の場合は”転職しても年収が変わらない”と回答した人の割合が多かったため、年収アップを目指すとなると多少難しさがあるかもしれませんが、現在と同程度の年収はもらえるようです。
そのため、40代以降で転職を考えている方は、現職である程度年収を上げてから転職活動をすることをおすすめします。
年収がアップした | 変わらない | |
20歳〜24歳 | 46.5% | 18.1% |
25歳〜29歳 | 46.3% | 20.1% |
30歳〜34歳 | 48.6% | 18.4% |
35歳〜39歳 | 40.6% | 20.5% |
40歳〜44歳 | 41.7% | 20.7% |
45歳〜49歳 | 39.7% | 27.5% |
50歳〜54歳 | 27.0% | 19.1% |
55歳〜59歳 | 32.1% | 16.5% |
参照:「令和2年転職者実態調査の概況のデータ」をもとにキャリア・エックスが作成
年収アップ率は10%〜30%?!
年収アップした人の割合が40%ほどでしたが、いくら年収アップができたのかも重要です。
令和2年転職者実態調査の概況によると、
・年収が30%以上増加した人:7.2%
・10%〜29%増加した人:20.6%
・10%未満増加した人:11.1% でした。
例えば現年収が300万円だった場合、一番割合の多い10%〜29%の間をとって20%の増加とすると、転職後の年収は360万円。およそ60万円の年収アップが実現できるということになります。
これらのデータから、もし現職で中々年収アップが見込めない、もしくは年収アップしたとしても年間5万円ほどで、理想の年収からはほど遠いという方は、年収アップのために転職を考えてみてもいいかもしれません。
転職して年収アップが狙える業界
どの業界に転職しても年収アップが狙えるわけではありません。
業界全体の平均年収が今の年収よりも低ければ転職することで年収アップはしにくく、逆に平均年収が高い業界に転職すれば転職時に年収が上がりやすくなります。
そのため、どの業界に転職するかの選択はとても重要です。では、平均年収が高い業界や、年収が上がりやすい業界を3つほどご紹介致しますので、見ていきましょう。
年収アップが狙える業界:広告業界
広告の打ち方は変化しているものの、需要が変わらずに稼げているのが広告業界です。
有名な広告代理店として株式会社電通や株式会社博報堂などが挙げられますが、これらは年収が高い企業ランキングでほぼ毎回上位に入っておりますので、年収が高い企業というイメージを持っている方も多いでしょう。
広告業界は専門的な知識も必要となり需要も高いため、需要と供給のバランスにより年収が高いです。
一定の年齢になると即戦力としての知識や経験が求められることが多いので転職難易度は高いですが、20代であれば未経験でも転職が可能ですので、年収アップを狙っている場合は選択肢に入れたい業界ですね。
年収アップが狙える業界:SaaS業界
SaaS業界は最近伸びてきている業界で、平均年収が高いことはもちろん、入社後に年収が上がっていきやすい業界です。
年収が高い理由としては、2020年頃より成長が著しいSaaS業界ですが、まだあまり知名度が高くないことから、優秀な社員を採用するために年収を上げているなどが挙げられます。
名刺管理ツールを提供するSansan株式会社では、2024年4月に入社する新卒の初任給を、年収560万円に引き上げることを発表しました。(参照:Sansan株式会社HPより)
このように、SaaS企業が会社の平均年収を上げていくことに積極的ですので、転職時や入社後に年収アップが狙える業界としておすすめできます。
私たちキャリア・エックスは、SaaS業界経験者・未経験者問わず、SaaS業界への転職を積極的にサポートしております。SaaS業界への転職実績も豊富にございますので、SaaS業界への転職をご検討されている方は、お気軽にお問い合わせくださいませ!
大企業よりもベンチャー企業に転職した方が年収アップできる?!
業界とは違いますが、企業規模で見た際に、大企業よりもベンチャー企業を選択するのも年収アップしたい場合は有効です。
大企業よりもベンチャー企業の方が年収アップが狙える理由の1つは、大企業だと自分よりもベテランの社員が多く、中々役職が上がらず、その結果昇給にも繋がらないためです。
大企業に多い年功序列の企業であれば、なおさら若いうちに昇給・昇格するのは難しいでしょう。
一方ベンチャー企業は社員数が少ないので就ける役職がないということはないですし、成果主義の企業がほとんどですので、年齢に関係なく役職アップが可能です。
さらに優秀な人材を確保しておくために年収をアップすることも多いため、昇給・昇格の時期の度に年収アップするということもあるでしょう。
転職で年収アップするためのポイント
年収をアップしたいと考えているのにただ普通に転職活動をしてしまうと、年収アップができたかもしれないのにその機会を逃してしまいます。
そこで、せっかく勇気を出して転職活動を開始したことが無駄にならないよう、転職で年収アップするために行うべきポイントをご紹介致します。
業界や職種は絞り込み過ぎない
転職して年収アップが狙える業界でもお伝えしましたが、年収アップしやすい業界もあれば年収アップがしにくい業界もあります。
例えば、国税庁による民間給与実態統計調査を見ると、宿泊業・飲食サービス業界は全ての産業の中で年収が一番低いと発表されています。
そのため、宿泊業・飲食サービス業界に転職したい、でも年収アップしたいとなると中々厳しい部分があります。
その他にも、これまでとは全く違う未経験の職種にチャレンジしたい、でも年収アップしたいとなると、ポテンシャルが分からない人相手に企業が高い年収を出すメリットがありませんので年収アップを狙うのは難しいでしょう。
自分自身のやりたいことを優先するのか、年収アップを優先するのかを考え、年収アップを優先するのであれば、業界や職種は絞り込み過ぎないようにしましょう
面接では成果だけでなく過程もアピールする
企業は「入社後にどれくらい会社に利益を出してくれるか」を考えながら採用時の年収を決定します。そのため、面接時に「入社後どれだけ活躍しそうだと思ってもらえるか」を考えながらアピールしていく必要があります。
良くアピールとして使われる内容としては、「社長賞を受賞しました」「社内で3位の営業成績を出しました」などですが、社長賞がどれだけすごいのか、社員が何名いる中での3位なのかは面接官には分かりませんので、素晴らしい実績ではありますが、中々評価には繋がりません。
また、現職ではこれまで何年間か勤めて今の実績があったかもしれませんが、転職後にどれくらいの期間で同じような成果を出せるかは分かりません。
そのため、面接時のアピール方法としては、
・入社後の自分の成果はどうだったのか
・その成果を踏まえて、自分がどのように考え、そしてどのような行動を起こしたのか
・その結果、どのような成果を出すことができたのか
のように、過程を一緒に伝えていくようにしてください。
そうすることで、成果を出すためにどう頑張ってくれるのか、また再現性があると分かればどのような成果を出すことができるのかが分かりますので、面接官も期待してくれるでしょう。
年収交渉を行う
内定が出ると内定通知書が送られてきて、その中に入社後の年収が提示されています。
面接時に希望年収を伝える場面もあるので、その希望が反映されて内定通知書に記載がある年収が希望通りであればそのままオファー面談を行えばいいですが、もし希望通りでなければ年収交渉を行いましょう。
ここで年収交渉を行わなかった場合、入社後の年収は提示された年収で決定し、その後は企業の昇給制度に沿って年収がアップするのを待つしかありません。
内定が出ている状態ですので、年収交渉によって内定が取り消しになることはありません。安心してご自身の希望を素直に伝えてみてください。
転職時に年収アップ交渉を行う方法とは
年収アップをしたいなら、年収交渉は必須です。そのため、ここでは年収アップ交渉の方法をご紹介致します。
年収アップ交渉の方法
年収交渉を行う際は、まず応募企業の平均年収を把握しておく必要があります。Openworkや転職会議などの口コミサイトを見ながら、自分の職種の場合の平均年収を調べておくといいでしょう。
また、なぜその年収が妥当なのかを説明しなければいけません。これまでの経験から、入社後にどのような成果が出せそうなのか、どんな資格を持っているのかなどを用いて交渉します。
内定時の面談ですので、自分の希望年収を言ったからといって内定が取り消しになることはありません。安心して、ご自身の希望年収を伝えてみてください。
年収アップの交渉をするなら転職エージェントがおすすめ
とはいえ、入社をするかもしれない企業に自分で年収交渉をするのは気を遣いますし、どれくらいの年収が妥当かも分からない中で年収交渉を行うのは難しいですよね。
そこでおすすめしたい方法が、転職エージェントを利用する方法です。
転職エージェントを利用して応募、面接に進んだ場合、転職エージェントに自身の希望年収を伝えるだけで年収交渉を行ってもらえるため、ストレスなく交渉を終えることができます。
それ以外にも、どんな経験が年収交渉の材料に使えるのかを自分で考えるのは難しいですが、多くの年収交渉経験がある転職エージェントにお任せすれば、それらも考えてくれた上で交渉を行ってくれます。
そのため、自分で調べながら交渉するよりも年収アップできる可能性が上がるでしょう。
もちろん、転職エージェントに任せたからといって100%年収アップしてもらえるわけではありませんが、転職エージェントを活用するメリットは年収交渉をしてもらえる以外にもありますので、トータルして考えてみた際に、年収アップを目的に転職活動をされる方は転職エージェントを活用するのがおすすめです。
転職して年収アップを目指すなら転職エージェントを活用しよう
いかがでしたでしょうか?
今回は、年収アップしたいと考えている方に向けて、転職で年収アップをする方法についてご紹介してまいりました。
転職して年収アップを目指すためには、どの業界を選ぶか、どんな企業を選ぶか、面接でどのようにアピールするのか、年収交渉をどのように行うのかなど重要なポイントがいくつもあります。
転職活動はやらなければいけないことも多く、1人で頑張るのには限界がありますので、ぜひ転職エージェントにご相談ください!
実際にSaaS業界への転職サポートをメインで行っている当社が転職サポートした求職者様の中でも、年収が20万円〜30万円アップした方はもちろん、多い方だと年収450万円から560万円と110万円ほどアップした方もいらっしゃいます。
年収アップに繋げるための転職活動の仕方などがございますので、年収アップしたいと考えている方は、まずは一度、お気軽にご相談ください!