【転職の新常識】転職を考えたらまずやるべきことは「異動の申し出」だった。その理由は?

転職ノウハウ

日本においても昨今、転職に対するネガティブなイメージも払拭されつつあり、若い世代を中心に転職への抵抗感が下がりつつあります。エージェント事業を行っている当社においても、転職相談に気軽に問い合わせて頂くことは多いです。転職に関する情報を手軽に収集できることもあり、個人のキャリアに悩んだ際に選択肢の一番に思いつくのが「転職」になっているように思います。

キャリアに悩んだらまず異動を考えるべき、2つの理由

異動相談することで希望のキャリアを築ける

1つ目は、異動を相談することで、実際に社内で希望のキャリアを築けるようになることがあるからです。

企業にとって、優秀な人材が外部に流出してしまうのは防ぎたいものですし、社内で活躍の場を提供するのは企業の責任でもあるのです。

近年「職業能力開発促進法」が改定され、第11条、第12条において、次のような規定がされました。

「事業主は、雇用する労働者の職業能力の 開発・向上が段階的かつ体系的に行われることを促進するため、「事業内職業能力開発計画」 を作成するとともに、その実施に関する業務を行う「職業能力開発推進者」を選任するよう努 めること」

https://www.mhlw.go.jp/content/11800000/000369235.pdf

つまり企業、事業主には、社員へのキャリアコンサルティングの機会の提供が義務付けられたのです。なお、「職業能力開発推進者」には「キャリアコンサルタント(国家資格)」を保有する者から選ぶことになっており、社員はいつでも相談することができます。(筆者もこの資格を保有)

実際の異動の事例については、別コラムで紹介しています。

自己分析に繋がる

2つ目は、異動を考えること自体が「自己分析」になるからです。

これからのキャリアを考える上で、「自己分析」は欠かせません。今までの経験・スキルを棚卸しし、自社の別部門で活かせるかを考えたり、何が足りないかを考えることで、自分の市場価値を客観的に考える良いきっかけになります。(新卒入社後にありがちなケースですが、もし、社内でまだ成果を上げられていないならば、転職において通用できるものは少ないと捉えることも必要です)

自己分析については、職務経歴書を書く、ツールを利用するなど様々な方法がありますが、忘れてはいけないことは、「何がやりたいか」「どうなりたいか」を明らかにしていくことです。

これについては、弊社でもキャリアプランの相談を行っているので、気軽に問い合わせてください。


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赤峰 麻理亜

大学の心理学専攻後、人材紹介業界で求職者と企業を対等につなげる役割を果たし、一連の人材コンサルティング業務に従事。
産業カウンセラーやキャリアコンサルタントの資格取得により専門性を高め、自社の採用活動や上場準備を担当。リーマンショックを経てIT業界に転職し、採用や研修、異動等の人事業務を担当。
新入社員のサポート体制の構築や研修制度の立ち上げに貢献。研修講師としての経験も豊富で、ビジネスコミュニケーション研修の立ち上げにも関わる。

出産後、"入社後活躍の支援"をビジョンに掲げるキャリア・エックスに参画。現在は二児の母。

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