20代で初めて転職活動をする場合、何から手掛ければいいのかわからず不安を覚える人がいる一方で、「若いし何とかなるだろう」と勢いで突き進む人などもいるようです。
今回こちらの記事では、20代が初めて転職する際に押さえておきたいポイントや注意点などについて解説します。
- 自己分析から内定獲得まで徹底的にサポート
- 一次面接通過率約50%(選考企業ごとの面接対策実施)
- 入社半年以内の離職率1%以下
目次
20代は求められている?転職市場の現状
結論から言えば、20代の若手ビジネスパーソンはあらゆる企業で求められています。
労働力人口の減少により、各企業とも人手不足が深刻化しており、採用意欲はどの企業も旺盛です。
中でも、現場の最前線で活躍し、業績をけん引できる20代のニーズが高いのがとりわけ高く、多くの企業が自社の将来を担う若手人材を育てたいと考えています。
経験者はもちろん即戦力として評価されますが、業界・職種未経験者であってもポテンシャルが評価され、採用されるケースも多いでしょう。
キャリアチェンジ転職するなら20代がチャンス
同業他社への転職はもちろんですが、キャリアチェンジを考えているならば、なおさら20代のうちに転職活動することをおすすめします。
キャリアチェンジとは、
「同じ業界の違う職種に転職(同業界・異職種転職)」
「別の業界の同じ職種に転職(異業界・同職種転職)」
「全く別の業界、職種に転職(異業界・異職種転職)」することを指します。
30代以降となると、ある程度の知識や経験がある即戦力として企業から求められるため、未経験領域でのポテンシャル枠として採用されることは難しくなるでしょう。
一方で、多くの企業は20代の若手は柔軟性が高く新しい環境にもすぐなじめるうえ、未経験領域であっても新しい業務を早期にキャッチアップできると考えており、ポテンシャル枠として採用してもらえる傾向があります。
たとえ社会人経験が短い第二新卒であっても同じことが言えますので、新卒で入社した会社で、配属先の仕事に違和感を覚えている方や、仕事は楽しいけれどもっと別の業界で働いてみたいと感じている方、今の仕事とは全く別の仕事に魅力を感じている方は、ぜひ転職を検討してみてください。
また、同じ20代と言えども、年齢が上がるにつれキャリアチェンジ転職は難しくなってきますので、業界や職種を変えての転職を考えている方は、早めに転職活動をするのがおすすめです。
20代で初転職、押さえておくべきポイントとは?
ひと口に「20代」と言っても、20代前半と後半では、積み重ねた経験やスキルが異なるため、評価されるポイントも異なります。
ここでは前半と後半に分けて、転職活動時に押さえておきたいポイントをご紹介します。
20代前半は経験プラス「熱意」や「意欲」が重視される
20代前半はまだ社会人経験が浅いため、よりポテンシャルが評価されます。もちろん、現職での経験やスキル、実績などを伝えることは大切ですが、同時に「応募企業に転職したい」という熱意や、新しい仕事への意欲などを十分にアピールしましょう。
そして、ポテンシャルの高さを伝えるためには、自身の強みや持ち味、価値観などを伝えることも大切。企業側が、応募者の得意分野やキャリアの方向性をつかむ際の判断材料にもなります。
なお、20代前半の場合は、「当社に転職してもまたすぐ辞めてしまうかもしれない」と定着性を懸念される場合もあります。
応募企業のこのような懸念を払しょくするためにも、なぜこのタイミングで転職したいと考えているのか(転職理由)、そしてなぜ応募企業に入社したいと思ったのか(志望動機)、入社後どのように活躍したいと思っているのか(キャリア展望)を明確に伝えることが大切です。
20代後半は即戦力としての実績や成果をアピール
20代後半になると「現職で一定の経験を積んでいる」と判断されるため、ポテンシャルだけでなく、スキルや実績が求められるようになります。
したがって、現職での経験を振り返ってキャリアの棚卸しを行い、実績や成果を整理してアピールすることが重要です。
ここでアピールする実績や成果は、「社内で売上1位を取り表彰された」「社長賞をもらった」といったような華やかなものでなくて構いません。どのような目標を持ち、達成するためにどのような行動を起こしたのか、それはなぜなのかを整理して伝えられる良いでしょう。
この際に、実際のエピソードを交えながら伝えることで、具体性が増し、「当社でも同じように活躍してくれそうだ」と再現性の高さを感じてもらいやすくなりますので、実際のエピソードを交えつつ伝えるようにしてください。
20代後半ともなると新人や後輩を育てた経験や、何らかのリーダーを任された経験がある人も多いと思います。これらの経験はマネジメントスキルのアピールになり、将来のマネージャー候補として評価される可能性が高いので、しっかりとアピールしましょう。
20代初めての転職活動「基本のステップ」
「初めての転職活動をどのように進めればいいかわからない」という人も多いと思います。ここでは、転職活動の基本のステップをご紹介します。
あらかじめ全体の流れをつかんでおけば、安心して転職活動に臨めるでしょう。
Step1・事前準備(自己分析・経験の棚卸し)
まずは転職の目的を整理しましょう。なぜ今の会社を辞め、何のために転職をしたいと思っているのか、自分の気持ちを整理して転職の目的を明確化することが大切です。それが転職活動の軸となります。
そして、これまでの経験を振り返り、棚卸しを行いましょう。たとえ短い在職期間であっても、何らかの経験・スキルは得ているはずです。
現職で挙げた具体的な成果や実績はもちろん、たとえ成果や実績がなくても、仕事を通して学んだこと、自分の工夫で改善したこと、周囲を巻き込み成し遂げたことなどを洗い出し、アピール材料にしましょう。
Step2・情報収集→応募(エントリー)
Step1で「転職先でこういうことを実現したい」という転職活動の軸が見えたら、それが叶えられる業界や企業群を探しましょう。
実現したいキーワードをもとに検索してみるのも有効です。可能性がある業界や企業がヒットしたら、一つひとつ深掘りして調べてみるといいかもしれませんね。
ある程度業界が定まったら、その業界の特徴や将来性なども調べ、応募先を比較検討することが大切です。
求人を探す際には、転職の際に重視したい項目を挙げたうえで優先順位をつけ、それに沿って検索しましょう。転職エージェントを活用する場合は、その条件をキャリアアドバイザーに伝えるといいでしょう。
Step3・応募書類作成
応募書類は、応募企業に向けたプレゼン資料です。Step1で棚卸しした経験・スキルに基づき、書類を作成しましょう。
そして面接では基本的に、応募書類の内容をベースに質問されます。自分の強みやスキル・実績、意欲など、「これは面接で聞いてほしい」というポイントを散りばめておくことも大切です。
Step4・面接
書類選考を通過したら、面接に進みます。聞かれる質問を想定し、どんなことを伝えるかあらかじめ準備しておきましょう。
必ずと言っていいほど聞かれるのは、「自己紹介」「志望動機」「自己PR」そして「最後に何か質問はありますか?」という逆質問です。
答える内容を準備したうえで、できれば第三者に話し方、伝え方などをチェックしてもらうといいでしょう。
「20代初めての転職」で起こりがちな失敗とは?
20代が初めて転職活動を行う場合、起こしてしまいがちな失敗がいくつかあります。その失敗について、対処法とともにご紹介します。
不満のみで転職活動してしまう
現職に対する不満が募り、勢いで転職活動する人がいますが、あまりお勧めできません。
不満だけが原動力になると、転職の目的が定まらずなかなか応募できる求人が見つけられなかったり、不満が解消できるかどうかだけで転職先を選んでしまい、入社後に別の部分でのミスマッチに悩んだりする可能性があるからです。
まずは何に不満を抱いているのか、自分の思いに向き合うことが大切です。不満の裏には、必ず「これを叶えたい(けれど今の環境では叶えられないから不満)」という前向きな思いが隠れているはず。
冷静に自分と向き合い、前向きな思いを洗い出してみましょう。
やりたいことがわからないまま転職活動してしまう
「何となく今の仕事が合わない気がする」などというあいまいな理由で転職活動をする人もいますが、まずはやりたいことをある程度明確にしておかないと、どんな業界、どんな企業に応募すればいいのかわからず、転職活動が長期化する恐れがあります。
これまでの経験を振り返り、周りから褒められた仕事、熱中できた仕事、楽しいと思えた仕事を洗い出してみましょう。その中に、「やりたいこと」のヒントがあるはずです。
仮置きでもいいので「やりたいこと」を設定して活動を始めてみてください。その後いろいろな企業を見ていく中で、新たな「これがやりたいのかも!」を見つけられる可能性があります。
就活のように、意欲ばかりをアピールする
20代、特に前半の場合は意欲や熱意が評価されるとお伝えしましたが、意欲のみでは希望の転職を叶えるのは難しいでしょう。
たとえ短い期間であったとしても、社会人としての実績があるのですから、経験をアピールすることも重要です。些細なことでもいいので、現職で成果を出したこと、自信を持って臨んだことなどをアピールしましょう。
大手・有名企業ばかりに応募する
就職活動のリベンジとばかりに、名前を知っている大手企業や有名企業ばかりに応募する人がいますが、転職市場でも大手・有名企業は人気であり、狭き門です。
高い倍率を勝ち抜けて採用されるには、多くの場合、即戦力となり得る豊富な経験やスキルが必要となります。もちろんチャレンジするのは可能ですが、転職活動が長期化する可能性が高いので、視野を広げて応募先を探すことをお勧めします。
知名度が低くても、業績好調が続いている企業や、ニッチ分野でシェアトップを誇る優良企業はたくさんあります。特にBtoB分野は隠れた優良企業が多く、調べてみる価値はあります。
また、企業規模が小さい中小やベンチャーでも、将来有望な商品・サービスを手掛けているところも多数あります。
「大手で働きたいから」など憧れだけで応募企業を選ぶのではなく、転職で実現したいことや仕事で成し遂げたいことなどを整理し、それが叶えられる企業を選ぶようにしましょう。
20代の初めて転職は、転職エージェントの活用がお勧め
初めての転職活動は、誰でも迷いや不安が大きいものです。20代の場合は、どんな経験・スキルをどのようにアピールすればわからないという人も多いことでしょう。
前述したようなポイントに沿って準備し、転職活動を進めてもらえれば、希望に沿った転職先に出会える可能性が高いと思いますが、不安が大きい方は転職エージェントを活用するのもおすすめです。
キャリアアドバイザーが希望に沿った求人を紹介してくれるのはもちろん、経験の棚卸しや応募書類の作成アドバイス、面接アドバイスなど、転職までの一連の流れを伴走してくれるからです。
キャリア・エックスでは、面談の場で求職者の方々の希望や思いにじっくり向き合い、今後のキャリアの方向性や、スキルや経験、強みや持ち味を明確化するお手伝いをしています。
これまでの経験を共に振り返り、棚卸しするサポートも行っているので、たとえば第二新卒など社会人経験が短い場合も、あなたならではのアピールポイントを抽出することが可能です。
もちろん、応募書類の添削や模擬面接なども実施していますので、初めての転職活動に不安を感じている方は、ぜひ転職エージェントの活用をご検討ください。
- 自己分析から内定獲得まで徹底的にサポート
- 一次面接通過率約50%(選考企業ごとの面接対策実施)
- 入社半年以内の離職率1%以下