転職すべきか悩んだらどうすればいい?転職すべき人とすべきではない人の特徴とは

転職ノウハウ

「会社が嫌で、今すぐにでも辞めたい!」ほどではないけれど、

・このまま今の会社で働き続けるのが正解なのか分からない

・今の会社になにかしらの不安、不満がある

という方もいらっしゃるでしょう。


他にも、転職しようと決めたけど、いざ転職活動をしてみたら

「本当に転職という選択で合っているのか」

「転職して今より悪い環境になってしまったらどうしよう」

と不安になり、求人サイトや転職エージェントに登録だけしているという方は多いのではないでしょうか。


そこで今回は、転職すべきかどうか悩んでいる方に向けて、転職すべき人と転職すべきではない人の違いや、転職すべきかどうか悩んだらまず行ってほしいことなどをご紹介いたします。


今自身のキャリアについて悩んでいる方は、ぜひ最後までご覧くださいませ。

なぜ転職すべきかどうかで悩んでいるのか

転職すべき人や転職すべきではない人の特徴についてご紹介する前に、あなたが転職しようか悩んでいる理由を考えていきましょう。

もし転職活動をする場合は、これが転職理由の1つになります。


転職した方々の転職理由で、良く耳にする理由を5つほど挙げますので、それを参考に少しでも当てはまるものをご自身で考えてみてください。

ワーク・ライフ・バランス

・毎日0時まで残業している

・休日出勤が多い

・休みの日なのに上司やお客さんから電話がくる

などのワークライフバランスに関する理由はとても多いです。


その他、有給が使えない環境なども不満を抱くきっかけになります。

成長性

20代で多く挙げられる理由が「このまま会社にいても成長できない」「成長実感があまりない」という理由です。


将来起業したいなどなにか目標がある場合は、成長スピードや裁量権の大きさが不満となり転職を考えるようです。

昇給・昇格

成果を挙げているのに年収が上がらない、役職が上がらないという不満はありませんか?

成果主義型ではなく、年功序列型の企業に勤めている方がこのような理由で転職を検討する場合が多いです。


その他にも、上司に気に入られている人だけが昇格していく、上が詰まっていて昇格できないという声も聞きます。

人間関係

パワハラ、モラハラなどのハラスメント関係。


上司や同僚への不満や尊敬できる人がいない、自分の5年後を想像したときにこんな上司にはなりたくないと思った…なども転職理由として挙げられます。

職種・仕事内容

営業をこれまで経験してきたけどWEBマーケティングにチャレンジしたい、人事をやってみたいなど、ある職種で働いた上で新しい職種にチャレンジしたいという思いから転職を検討される方もいらっしゃいます。



いかがでしょうか。これ以外にも転職したいと思う理由は色々とあると思いますが、あなたが転職しようか悩んでいる理由は見つかりましたか?


今回見つからなかった場合は、まだ転職活動をしない方が良いかもしれません。


後ほど転職すべきではない人の特徴でも説明しますが、転職理由が明確ではない状態で転職してしまうと、転職活動が中々上手くいかない可能性や転職して後悔する可能性が高くなるためです。


ただ、転職しようと思った理由は見つからなかったけどモヤモヤしている…という方は一度キャリアコーチングや転職エージェントにご相談ください。


自分自身では言語化できていないだけということもありますので、モヤモヤしていることをキャリアのプロに話すことでそのモヤモヤがハッキリし、なぜ転職したいと思ったのかが明確になるかもしれません。


転職すべき人の特徴

それでは次に、転職すべき人の特徴をご紹介いたします。

先ほど考えた、転職しようか悩んでいる理由を思い浮かべながらご覧ください。

目標が明確で、そのステップとして転職を考えている

例えば、将来起業したいと考えていて、そのために大手企業からより経営を近くで学べるベンチャー企業に転職するなど、キャリアのゴールが明確にある状態で、そのために必要な知識や経験を身につけるために転職を考えている方はぜひ前向きに転職活動をしましょう。


しかし、もし現職でまだ身につけられることがあるのに転職してしまうと少し遠回りになってしまうかもしれません。現職で身につけられることを自分の中で納得できるくらい身につけてから転職をしましょう。


その他、年収1,000万円を稼ぎたいという目標があるけれども、今の会社はどんなに役職が上がっても年収1,000万円に到達しない場合などは、年収1,000万円稼げる企業に転職する方がいいでしょう。

労働環境が理由で転職を考えている

ハラスメントや毎日深夜まで残業しているなどの、誰が聞いてもその会社から離れた方が良い労働環境の場合は、転職活動を積極的に行いましょう。


仕事内容が良い、人間関係が良いなどの理由で労働環境が悪くてもその企業に留まりたい場合もあるかもしれませんが、自分が求めている仕事内容や、人間関係が良い会社はたくさんあります。


ぜひ一度現職以外の会社を見て判断してみてください。


次の会社を選ぶ際も、面接だけで入社前からその企業の労働環境のリアルを判断することは難しいのが現実です。転職エージェントに話を聞いたり、口コミサイトを最新の日付から確認してから判断しましょう。

やるべきことをやっていても、成果が出ない

やるべきことをやっていないのに成果が出ない場合は、まずはやるべきことをやる必要があります。しかし、やるべきことをやっているのに成果が出ない場合は、その仕事があなたに合っていない可能性があります。


自分に合っていない仕事を続けていると、中々成果が上がらず精神的にも疲れたり年収が上がらないなどマイナスな点がいくつもあります。そのため、自分に合っている仕事に転職するのも1つの手でしょう。


自分に合う仕事・職種を見つけるには、色々な職種を知っていること、そして自分の強みや得意なことを知っている必要があります。同じ職種でも業界を変える、業界は同じだけど職種を変える、などなど。


自分1人で見つけるには限界がありますので、ぜひキャリアのプロである転職エージェントと相談しながら、自分が得意なことや強みを見つけて、それらを活かせる職種を教えてもらいましょう。

転職すべき人の特徴

今回3つ挙げましたが、転職すべき人の特徴としては、

・転職する理由が明確である

・転職を相談したほとんどの人が転職をおすすめしたくなる理由

であることです。


3つめに記載した「やるべきことをやっていても、成果が出ない」に関して、もしやるべきことをやれていない場合は、周りの人からもう少し頑張ってみたら?などの声があると思いますので、その場合は一度自分について振り返ってみましょう。

転職すべきではない人の特徴

次に、転職すべきではない人の特徴についてもご紹介いたします。

転職理由が明確ではない

「なぜ転職すべきかどうかで悩んでいるのか」のパートでも記載した通り、転職理由が明確ではない場合は転職はすべきではありません。


転職理由が明確ではない状態で転職活動を行ってしまうと、転職した後に「前職の方が良かった…」と後悔することもありえますので、転職理由が明確ではない場合は転職することは避けましょう。

他責思考になっている

他責とは、起こった事象の原因や責任が自分ではなく他者にあると思うことです。


転職理由として人間関係や昇給・昇格関係、仕事内容を挙げる場合に多いのですが、

「自分は頑張っているのに上司に認めてもらえず、上司に良い顔をしている人がどんどん昇給・昇格している」

「WEBマーケティングをやりたいと伝えても検討してもらえない」

という考えをしてしまう場合は一度考え直した方がいいかもしれませんん。


「自分は頑張っている」はあくまでも自分目線での考えになってしまうため、根拠となる数字や他者比較を用いて、「周りのメンバーの達成率は80%の中、自分は120%の達成をしているにも関わらず昇給・昇格がない」などのエピソードが言えるのであれば転職すべきでしょう。


根拠となるエピソードがない場合は、自分に原因や責任はなかったのかを一度振り返ってみるといいでしょう。直接同僚や上司に聞いてみるのも1つの手です。


もしかすると自分自身の改善点が見つかり、その改善点を直せば転職理由となっていた不満が解消されるかもしれません。

社内で解決できる方法を試していない

転職したい理由が、新しい職種にチャレンジしたいという理由だった場合、その希望を上司などに伝えられていますか?


その他にも、年収が上がらないことが転職理由だった場合、自分があと何ができたら年収がアップするのかを聞いてみるといいでしょう。


実際に、上司に伝えることで部署異動や年収アップが叶えられることもありますので、すぐに転職という考えにならず、まずは社内で解決できる方法がないかを探すことをおすすめします。


「それさえ変われば今の会社に居たい」という場合は転職の必要性がなくなりますので、ぜひ転職する前に一度会社に掛け合ってみてください。


もし現職で、部署異動や年収アップが解決できるとしても転職をしたいという場合は、もしかするとそれ以外の転職理由があるかもしれません。


その部分を明確にせずに転職活動をしてしまうと、転職しても同じ理由で退職することに繋がってしまうので、しっかりと向き合い、理由を明確にしていきましょう。


転職すべきか悩んでいる人が現職にバレずに転職活動を行う方法

なるべく現職に在籍中に転職活動をしていることは知られたくないですよね。転職を本格的に考えていない場合は絶対です。


ではどうすれば現職にバレずに転職活動を行えるのでしょうか。

有給休暇はあまり使わない

面接は平日に行われることが多いため、土日休みの方は面接の日程調整が難しくなります。そのため、転職活動中は止むを得ず有給休暇を使用してその日に面接をすることもあるでしょう。


普段から有給休暇を取得している場合は気にされないですが、そうではない人が短い期間でまばらに有給休暇を取得していると、「転職活動をしているのでは?」と勘繰られることも。


なるべく仕事終わりに面接を調整してもらい、最終面接や第一希望として考えている面接のときだけ有給休暇を取得することをおすすめします。


最近ではオンライン面談も増えてきているため、わざわざ有給を取らずとも効率的に転職活動を進めることも可能です。

仕事中に転職活動に関わることをしない

履歴書・職務経歴書の作成や面接の日程調整、オンライン面接など、仕事の休憩時間にできることはいくつもあります。


しかし、会社から少し離れたところだから大丈夫だろうと思って面接の日程調整の電話に出たらたまたま上司に出くわしたなど、嫌な偶然は起こるものです。


他にも、休憩時間に転職サイトを見ていたらバレたなどのエピソードもありますので、会社にいる間、会社の最寄駅にいる間はなるべく転職活動に関わることを行うのは避けましょう。


社用PCは操作ログ等が管理されているため、転職活動に関することには利用しないことをおすすめします。

会社の人に話さない

会社の誰かに話してしまうと、そこからどんどん広がってしまうこともありえます。


自分が伝えた人が広めたわけでなくとも、会社の同僚に相談している時にたまたま周りに社内の人がいたという可能性も大いにあるからです。


どうしても誰かに話したいときは、本当に信頼のできる上司や同僚、もしくは会社以外の友人に話すようにしましょう。

「転職活動=会社を退職」ではない

1つお伝えしておきたいことは、転職活動を始めても現職を辞めないといけないわけではないということです。


「転職活動」は、転職が少しでも頭にある状態で、自己分析や職務経歴書の作成、現職以外の企業の話を聞いたり面接を受けに行く活動のことを指します。


もし転職活動を行いながら、色々な会社を見た上でやっぱり現職が自分には合っていると思えば、その時点で転職活動を辞めることができます。


そのため、

・他の企業に行った場合どれくらいの年収がもらえるのか

・今の自分はどんな会社から内定がもらえるのか

など、自分の現時点の市場価値を知るために転職活動を行ってみるのもいいでしょう。


転職活動をしていく中で、もし現職よりも良いと思う企業から内定がもらえた場合は、現職に退職の意志を伝えて新しい企業に転職することも可能です。


深く考えすぎず、転職を少しでも検討されている方は、まずは自己分析や企業とのカジュアル面談を行ってみてはいかがでしょうか?

悩んでいる状態で転職活動を行う際の注意点

気軽に始められる転職活動ですが、必ず転職する訳ではない場合、2つ注意点があります。

内定受諾をした場合は原則転職必須

企業から内定をもらうまでの期間は、いつでも転職活動を辞めることができます。


例えば、10社書類選考を出して5社の面接を受け、2社内定をもらった状態でも、転職活動を辞めることが可能です。


しかし、その内定をもらった2社のうちの1社に「内定受諾」をしてしまうと、転職活動を辞めることはできず、内定受諾をした企業に転職しなければいけません。


この「内定受諾」は、企業が出した内定に対し、自らが入社するという意志を表明する行為だからです。


内定をもらった場合は、受諾期限もありますので、その期限までにしっかりと考えて答えを出すようにしましょう。

一度受けた企業は、一定期間受けられない

自分の市場価値を知るために、ずっと気になっていたA社を受けて内定をもらったとしましょう。


しかし、現職で昇格の話が出たためA社の内定を辞退し、現職に残るとします。

その半年後、転勤の話が出たので現職を退職することに決め、再度A社を受けようと思っても、受けられない可能性があります。もちろんその時の辞退理由にもよりますが。


これは企業によって違いがあるので一概には言えないのですが、一度選考した場合は半年から1年の間は応募できないとしている企業もあれば、そもそも再応募不可としている企業もあるのです。


そのため、興味がある企業の場合は選考に進む前に再応募の条件を確認することをおすすめします。もちろん、内定が出たらその企業に行こうと思っている…という場合はぜひチャレンジしてみてください。


ただ、一定期間はその企業に再度応募ができなくなる可能性が高いため、あまり興味がない会社とはいえ、何十社も気軽に応募することは避けた方がよいでしょう。

転職すべきか悩んでいる方に行って欲しいこと

さて、ここまで転職すべき人の特徴や、すべきではない人の特徴、現職にバレずに転職活動を行う方法をご紹介してきました。


最後に、転職すべきかどうか悩んでいる方に行って欲しいことを2つご紹介します。

①1年後の今日、何をしている自分でいたいか想像する


なにか明確な目標がある場合は、その目標を叶えるためにはどんなことが必要なのか、そしてその中の何が自分はできていて何が足りていないのかを整理するといいでしょう。

その上で、自分に足りていない部分を今の会社で身につけられるのかを考えましょう。


ただ、目標が明確にあるという方も多くないと思います。そんな時には、まず1年後の今日、どんな1日を送っていたいかを想像してください。


朝起きる時間から始まり、会社が今の会社でも違う会社でも、仕事内容が今と同じでも違くても構いません。


1年後の今日をどんな風に過ごしていたいか想像した時に、今の仕事で役職が上がって活躍している1日を想像した場合は今の会社で役職を上げられるように頑張りましょう。

もし違う職種で活躍している1日を想像している場合はその職種について調べてみましょう。

もし今の会社では叶えられない1日を想像をしている場合は転職を検討してみましょう。


現職の社内、プライベートを含め、自分が周囲の方々からどんな存在でありたいか、自分のどういった部分を周囲に評価されたいか、今よりももっと明確にイメージできるかと思います。


ぜひ転職すべきかどうか悩んだ時に、ぜひ書き出して、想像してみてください。

②転職エージェントに相談する

2つ目は、転職エージェントに相談することです。


転職エージェントはキャリアに関するプロであり、たくさんの企業や職種について知っています。あなたの悩みを相談してくだされば、第三者目線で話を聞き、キャリアのプロとして様々な角度からのアドバイスをくれるでしょう。


すでに明確な理由がある方は、転職すべきかどうか悩む前に転職活動を始めています。


明確な理由がまだなく、でも今の会社に対してモヤモヤした何かがあるからこそ悩んでいると思いますので、思い切って転職エージェントに相談してください。


自分が今何に悩んでいるのか、その悩みはどうすれば解決することができるのかをハッキリさせることができるでしょう。

もちろん転職エージェントや、キャリアアドバイザーによって、考え方やスタンスは異なりますので、複数の転職エージェントに相談することによって、さまざまな考える材料を得られるのではないかと思います。


転職すべきか悩んだらまずは行動する

いかがでしたでしょうか


今回は、転職すべきかどうか悩んでいる方に向けて、転職すべき人の特徴や、すべきではない人の特徴、現職にバレずに転職活動を行う方法をご紹介してきました。


転職エージェントとして求職者の方と話す中で、転職活動をしてみたけどやっぱり現職に残りますという方もたくさんいらっしゃいましたが、それは転職活動をして他の会社を見たからこそ比較ができて、現職に残るという選択をすることができています。


行動せずに転職しないという選択をしてしまうとモヤモヤがずっと残りますし、ふとした時にまた転職すべきかどうか悩んでしまいますので、今転職すべきかどうか悩んでいる方は、ぜひ一度将来自分がどうなっていたいかを想像したり、自己分析、転職エージェントに相談するなど納得できる行動をとってください!

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