転職におすすめの業界7選。自分に合った仕事を探すポイントを解説

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東海林 浩樹
前職リクルート時代、採用チーム責任者として約3000人の面接を経験。 様々な人生と向き合わせて頂く中で、「その一個人の人生において、よりよい機会を提供していけるか」が全ての一歩だと確信しました。転職するしないに関わらず、「ご自身が気づいていない強み」「生きるエネルギーの源泉」を発掘することを私の使命と捉え、皆様にとって、気軽にご相談できるパートナーでありたいと考えております。

転職ノウハウ

転職におすすめの業界7選。自分に合った仕事を探すポイントを解説

「転職してみようかな…」と思い立ったとき、そこには様々な選択肢があります。これまでと同じ職種・業界でより良い待遇を目指す道もありますし、まったく新しい職種・業界にチャレンジすることも考えられます。


培ったものを活かしつつ、キャリアの可能性を広げるという意味では、今までと異なる業界で同じ職種を続けるという発想をする方も多いでしょう。


しかし、「自分に合っている業界や将来性のある業界が分からない」と悩んでいる方もきっとたくさんいるはずです。


そこで、本記事ではおすすめの業界や具体的な転職に向けて抑えた方が良いポイントを紹介しますので、ぜひあなたの新しいキャリア形成に役立ててみてください。

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転職先の業界を選ぶコツ

おすすめをした業界をはじめ、各業界にはそれぞれ魅力があり、自分の適性、興味、価値観、将来のキャリアビジョンなどによってピッタリの場所は異なります。


ここでは、自分に合った業界をどのように選んでいくのか、その方法・コツをご紹介していきます。

まずは自己分析から

合う業界を見つけるためには、まずは自己分析を通じて自分自身のことを深く知る必要があります。適性やキャリアビジョン、興味関心など、各ポイントに分けて考え、洗い出していきましょう。

自分の強み

・技術的スキル(営業力、プログラミング、データ分析、デザインなど)

・ソフトスキル(コミュニケーション力、リーダーシップ、問題解決能力など)

・業界特有の知識や経験

・学歴や資格

価値観や興味

・仕事を通じてカタチにしたい価値(社会貢献、イノベーション創出、顧客満足など)

・興味関心のある分野や技術(AI、環境問題、教育、ヘルスケアなど)

・仕事に求める要素(創造性、安定性、挑戦性など)

長期的なキャリア目標

・5年後、10年後にどのようなポジションにいたいか

・スペシャリストを目指すのか、マネジメントポジションを目指すのか

・起業や独立の希望はあるのか

働き方

・勤務時間(フレックス制、固定時間制など)

・勤務場所(出社、リモートワーク、海外勤務など)

・職場環境(チームワーク重視、個人プレーが中心など)

・ライフステージの変化の可能性(結婚、出産、育児など)

業界を研究しよう

自分自身を知ったうえで、次は具体的に興味のある業界について調べてみましょう。その際に重要になってくるポイントを下記にピックアップしていきます。

市場規模と将来性

・現在の市場規模と今後の成長予測

・業界全体のトレンド(拡大、縮小、安定傾向など)

・国内市場と海外市場の動向比較

業界の主要企業や競合状況

・業界をリードする企業とその特徴

・新規参入企業の動向

・競争の状況と各企業の差別化のポイント

業界の最新のトレンド

・業界を変革する可能性のある新技術の有無

・顧客ニーズの変化

・法律による規制や政府の政策動向

求められている人材

・業界で重視される専門スキル

・今後ニーズが高まると予想されるスキル

・職種ごとのキャリアパスの例や求められるスキル

平均的な給与水準や働き方

・職種や経験年数別の平均年収

・給与の上昇率

・リモートワークの導入率や残業時間の傾向

業界特有の課題や規制

・業界全体が直面している課題

・政府による法規制

・SDGsやCSRへの取り組み姿勢

転職にはエージェントの活用がおすすめ

個人で業界研究を進めていくとしても、リーチできる情報は限られています。


自分の伝手で友人・知人などに話を聞いたり、LinkedInといったビジネス用のSNSを活用してネットワークを広げたりということも必要になるでしょう。


そうした中で、特に頼りになるのが転職エージェントの存在です。昨今は業界に特化したエージェントも多く、リアルで詳細な業界情報や各企業の内部情報を提供してもらえます。


キャリアカウンセリングにより自己分析もサポートしてもらえるので、第三者の視点から自分でも気づかなかった適性などを知ることができます。


自分に合った業界を見つけるために、興味のある業界に強い転職エージェントを頼るといいでしょう。

転職でおすすめの業界7選

では、具体的にどの業界に魅力があるのでしょうか?ここでは7つのおすすめ業界をご紹介します。

SaaS業界

IT業界全体が盛り上がっていますが、中でも成長著しいのがSaaS分野です。SaaS(Software as a Service)は直訳すると「サービスとしてのソフトウェア」という意味ですが、簡単にいうとインターネット経由で利用できるクラウド上にあるソフトウェアやサービスのことです。


代表的なSaaSには、Microsoft365、Gmail、Slack、ChatWork、Zoom、freeeなどがあり、普段業務で使っている方も多いのではないでしょうか。


SaaSの市場規模は右肩上がりで伸びていて、2027年度にはパッケージ製品と合わせて3000億円を突破し、SaaS単体でも約2500億円に到達すると予測されています(参考:ITR Market View:ERP市場2024)。


将来性のあるフィールドでチャレンジしたいという方には、ピッタリな分野と言えるでしょう。


※SaaS業界にご興味がある方は、こちらの記事もぜひ合わせてお読みください。

SaaSとは?代表例とともに分かりやすく解説!PaaSやIaaSとの違いも

インターネット広告業界

Web広告業界も近年急速に成長しています。


2021年には、2兆7052億円の広告費を記録し、2兆4538億円だったマスコミ4媒体(テレビ・ラジオ・雑誌・新聞)を初めて逆転。2022年は3兆912億円で、その差をさらに広げています(参考:総務省 令和5年版 情報通信白書|広告)。


スマートフォンの普及、それに伴う「Instagram」、「X」、「YouTube」などの利用、インフルエンサーの認知度アップといった要因もあって、今後も追い風は強まるばかりでしょう。


将来性という観点で、SaaS業界と同様に注目度が高い分野と言えます。

人材業界

人材紹介、求人広告、人材派遣など、人材業界のビジネスは多岐にわたります。


一見、目新しい分野には見えないかもしれませんが、市場規模も堅調に伸びており、2018年度の6兆3889億円から2022年度には9兆2355億円まで拡大(参考:株式会社矢野経済研究所 人材ビジネス市場に関する調査を実施(2023年))。


近年は検索サイトとして「Indeed」が普及しているほか、ダイレクトリクルーティングなどの新しいサービスも生まれ、少子高齢化・労働人口の減少といった社会情勢も踏まえると、今後の可能性が大きく広がっている業界と言えます。


こちらの記事も合わせてご覧ください

キャリアアドバイザーになるには?活かせる経験や未経験から転職する方法

福祉業界

人材業界の部分で少子高齢化というキーワードを挙げましたが、その影響をよりダイレクトに受けるのが福祉業界です。日本の人口は2023年10月1日現在、1億2435万人。


その中で65歳以上が占める割合は29.1%で、2037年には国民の三人に一人が65歳以上になる見込みです(参考:内閣府 令和6年版高齢社会白書)。


現在もそうですが、高齢者の介護を家族だけで対応できるわけではありません。老人ホームやデイサービス施設の数はますます増えていくと考えられ、社会に貢献するやりがいを実感できます。

食品業界

社会的なニーズという面で、食品業界の安定性はトップクラスと言えるでしょう。


何度か触れているように、高齢化・人口減少に伴って国内マーケットは縮小していく見込みではあるものの、逆に人口が増えている世界に目を向けるとニーズは拡大中。


海外の日本食レストランは2021年から2023年にかけて約2割増えて約18万7000店に(参考:農林水産省 海外における日本食レストランの概数 令和5年10月13日)。


さらに、国内食品関連企業による海外企業のM&Aも増加傾向で(参考:M&Aマガジン 2023年食品業界の振り返りと今後の展望)、新たな市場に視野を向けていることが見て取れます。


国内外を問わず、今後の活躍の場が広がっている業界だと言えるでしょう。

自動車業界

2021年の自動車製造業の製造品出荷額等は56兆3679億円。関連産業を含めた就業人口は554万人にものぼります。


“若者の自動車離れ”といった言葉をニュースで耳にする機会が増えていますが、現在でも自動車製造が日本の基幹産業であることは変わりません(参考:一般社団法人日本自動車工業会 基幹産業としての自動車製造業)。


さらに、近年はハイブリッド車や電気自動車の普及が進み、自動運転の実用化も現実的になっています。安定性が高い分野であると同時に、変化を楽しめるチャンスも大いにあると考えられます。

旅行・観光業界

コロナ禍の影響で大きなダメージを受けた旅行業界ですが、その後はV字回復を見せ、特に訪日外国人観光客がマーケットをけん引しています。


街中で外国人を目にする機会が増えたと感じている方もきっとたくさんいるでしょう。


その数は2019年に過去最高の3188万人を記録し、2024年にはそれを超える3310万人に到達する見込みです(参考:株式会社JTB 2024年(1月~12月)の旅行動向見通し)。


現在の急速な円安も業界には追い風で、この流れはさらに加速するでしょう。国としても、観光庁が「新時代のインバウンド拡大アクションプラン」を打ち出すなど、注力している業界です。

転職でおすすめの職種3選

おすすめの業界を7つご紹介してきました。ここからは、転職難易度や求人数の面から、おすすめの職種を3つご紹介いたします。

営業職

営業職はほとんどの業界で採用が行われている職種で、未経験でもコミュニケーション能力やこれから頑張っていきたいという意思を伝えることで転職できる可能性が高いです。


新しい業界に転職する場合、まずはその業界についての知識を深めていく必要がありますので、まずは営業職から挑戦していくといいでしょう。


また、今後新しい職種にキャリアチェンジしたいと思った際に、営業経験があることで挑戦できる幅が広がりますので、どの職種に転職するか悩んでいる場合には、営業職を視野に入れてみてください。

ITエンジニア職

どの業界でもエンジニア不足の状態が続いており、今後も需要が高い状態が続くと予想されますので、新しく挑戦する際におすすめしたい職種がITエンジニア職です。


経験者のみしか転職できず、未経験者の転職難易度が高い印象があるITエンジニア職ですが、エンジニア不足の背景から、未経験者を採用して育てる体制を取る企業も増えてきております。


プログラミングを学んだ場合にかかった費用の一部を国が補ってくれる制度などもありますので、もしエンジニアの仕事に興味がある場合は、一度自身で学んでみて、自分に合っているか確認をしてから転職してみてもいいかもしれません。

WEBマーケティング職

近年、SNSの利用者数は右肩上がりに増加しており、多くの企業でWEB広告やSNSを用いたマーケティング活動が行われています。


それに伴い、WEBマーケティング職の需要も増加しています。


経験者向けの求人の方が多い傾向にありますので転職難易度はやや高めですが、分析力や論理的思考能力をアピールすることで未経験からでも転職が可能な職種です。


私たちキャリア・エックスでも実際に未経験からWEBマーケティング職への転職サポート経験がありますので、WEBマーケティング職に転職を検討されている方は、お気軽にご相談ください。

転職におすすめの業界の中から自分に合った業界を選ぼう

近年は新しい技術の発展や働き方の変化などがスピーディで、業界ごとに置かれた状況は異なります。だからこそ、どの業界を選ぶかが、あなたのキャリアや仕事への満足度、生活の質に大きな影響を与えます。


また、今回は7つの業界をおすすめしてきましたが、一番大事なことは自分に合った業界を選ぶことです。


自分がどんな人生を歩みたいのか。何をしている時、どんな瞬間に喜びを感じるのか。よく内省した上で、転職先の業界を選ぶことを心がけてください。


どの業界に転職しようか迷われている方は、ぜひ転職エージェントにご相談ください。


転職で求めていることが成長なのか、年収なのか、ワークライフバランスなのか、そしてその優先順位を一緒に整理し、あなたに合った業界をご紹介いたします。

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キャリアエックス編集部

過去2回の転職を行い、大企業・ベンチャー企業を経験。ベンチャー企業では、人材紹介事業の立ち上げを行い、WEBマーケティング兼人事として採用面接を実施。これまで執筆した転職関連記事は100本以上。
転職希望者・採用担当者それぞれの経験をもとに、「ためになる」リアルな情報を発信したいと考えています。

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