営業からマーケティングに転職するときのポイント、役立つスキルや資格を紹介!

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東海林 浩樹
前職リクルート時代、採用チーム責任者として約3000人の面接を経験。 様々な人生と向き合わせて頂く中で、「その一個人の人生において、よりよい機会を提供していけるか」が全ての一歩だと確信しました。転職するしないに関わらず、「ご自身が気づいていない強み」「生きるエネルギーの源泉」を発掘することを私の使命と捉え、皆様にとって、気軽にご相談できるパートナーでありたいと考えております。

WEBマーケティング

営業経験を活かして、マーケティング職に転身したいと考える人は少なくないようです。


未経験分野へのキャリアチェンジを叶えるためにはどうすればいいのか、転職活動のポイントやアピールできるスキル・資格などについてご紹介します。

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営業からマーケティング職への転職は可能?

営業からマーケティング職への転職は可能ではありますが、決して簡単とは言えません。マーケティング職の中途採用ニーズは旺盛ではあるものの、営業と比べると採用人数が多いとは言えず、基本的には狭き門だからです。


かつ、専門性が高い職種であり、マーケティングの知識はもちろん、実際にマーケターとして活躍してきた実績が問われるケースがほとんどです。


マーケティング未経験者を歓迎している企業は少なく、転職難易度は高いと言えるでしょう。


ただ、マーケティングに活かせる経験やスキル、資格などを備え、かつそれらをうまくアピールすることで、営業からの転身を叶えたケースはあります。


転職エージェントなど「転職のプロ」を上手に活用して、未経験にも門戸を開いている企業を探したり、自身の強みをアピールする方法についてアドバイスを得たりすることで、転職可能性を高めることができるでしょう。


※関連リンク:未経験からWebマーケティングに転職するのは厳しいって本当?5年目Webマーケターが解説

営業とマーケティングの違い

まずは営業職とマーケティング職の違いについて、把握しておきましょう。

営業の業務

営業職は、主に顧客のニーズに応えたり、顧客の課題を解消したりするための商品やサービスを提案し、契約につなげるのが仕事です。


主な業務内容は次の通りです。

・営業先の選定・リサーチ
・アポイントの獲得
・商談準備、資料作成、見積書作成
・商談・クロージング
・商品・サービスの手配
・納品・請求
・アフターフォロー
・問い合わせ対応・トラブル対応など

マーケティングの業務

マーケティング職とは、企業の経営戦略や事業戦略に基づき、自社商品やサービスの販売促進・利用促進につなげるための仕組みや仕掛けを作る仕事です。


主な業務内容は次の通りです。

・市場リサーチ
・マーケットデータや顧客データの分析
・商品・サービスの企画
・営業企画・販売企画
・広報宣伝
・販売促進など

営業とマーケティングの大きな違い

営業職と、マーケティング職の大きな違いは、業務の「対象」と「目的」です。


営業もマーケティングも、「自社の業績拡大に貢献する」という点では一致していますが、営業が顧客とコミュニケーションを取り、契約を獲得する一方で、マーケティングは市場調査を基に営業活動の前段となる「事業を拡大する仕組み」を考え、具体的な戦略を練ります。


このように業務の対象と目的が大きく異なることから、業務のプロセスや貢献の仕方にも違いが生じます。


そのため、営業として経験を積み、高い実績を持っていたとしても、それを武器にマーケティング職に転職するのは難易度が高いでしょう。


ただ、自身の経験やスキルの中から、マーケティングでも活かすことのできるものを抽出して伝えることで、ポテンシャルをアピールすることは可能です。

営業からマーケティング職への転職に活かせる4つのスキル

営業からマーケティング職への転職を志す際、活かすことができるスキルは次の4つです。


・コミュニケーション力
・情報収集力
・データ分析力
・企画力

コミュニケーション力

マーケットリサーチや分析業務など、マーケティングの仕事は基本的にチームで連携を取りながら行います。


調査結果を分析して、メンバー同士で意見交換しながら方針を決めたり、戦略を練ったりするのはもちろん、営業部門や生産部門など、関連する部署と連携を取る場面も多い仕事です。


マーケティングの過程で、消費者に直接ヒアリングすることも多く、コミュニケーション能力は必須のスキルと言えます。


営業を通じて培ってきた顧客とのコミュニケーション力が活かせる場面は多く、大きなアピール材料になり得ます。

情報収集力

顧客に関する情報やライバル社の情報などを収集し、営業活動に活かしてきた人は多いと思います。マーケティングの仕事でも、この情報収集力がモノを言います。


商品・サービスを企画する際や、販売戦略を立案するうえで、情報収集力は欠かせないスキルです。


マーケティング手法や技術は日進月歩で進化しており、常に最新の情報を収集して日々のマーケティングに活かす努力も必要とされるため、選考過程で情報収集力の高さを示せれば高評価を得やすいでしょう。

データ分析力

市場調査で得たデータの分析は、マーケティング職の重要な役割です。市場動向を正しく把握するため、さまざまな角度からデータを分析して、今後の打ち手を導き出す力が求められます。


営業職でも、マーケット動向に関するデータや顧客データなどを分析して営業活動に活かしてきたという人は少なくないと思います。


そのような経験がある人は、具体的な分析方法やそれによる成果をアピールすると好印象を与えられるでしょう。

企画力

マーケティングの肝は、情報収集し分析したうえで、その結果を企画に結び付けることにあります。マーケティング職の企画力によって、自社商品やサービスが売れるかどうかが変わります。


一方、営業職も「企画する」機会が多い仕事です。


顧客のニーズを探り、どういう商品・サービスであれば課題解決につながるのかを考え抜く力、顧客を納得させる商談を組み立てる力は、いずれも「企画力」です。


このような経験を伝えることで、マーケティングとしてのポテンシャルの高さをアピールできるでしょう。

マーケティング職への転職に役立つ資格

上記の経験・スキルに加えて、マーケティングに役立つ資格を取得すれば、より転職可能性を高めることができます。


次のような資格を取得しておくと、転職で有利に働く可能性が高いでしょう。

マーケティング検定

公益社団法人日本マーケティング協会が主催する、マーケティング力を測定することができる資格試験です。


資格の勉強をすることで、マーケティングの基礎を身につけ、応用までを学ぶことができるので、これからマーケティングの仕事に就きたい人の、はじめの一歩に適した資格です。


「マーケティング検定」公式ページ

マーケティング・ビジネス実務検定

マーケティング実務の知識を総合的に判定するための検定試験です。


マーケティング理論に加え、仕事にすぐ役立てられるマーケティング実務知識や時事情報・実務事例が習得できます。


「マーケティング・ビジネス実務検定」公式ページ

マーケティング法務検定

2021年9月にスタートした比較的新しい資格で、正しい法知識を得て、マーケティングや広告に活かす力をつけるための検定試験です。


特に広告マーケティングの分野に関わる法令を中心に、知識を身に着けることを目的としています。


「マーケティング法務検定」公式ページ

ネットマーケティング検定

Webマーケティングの特性など基本的なことから、広告やWebサイトの構成・リサーチ・関連法規まで、網羅的に知識を得られる検定試験です。


ネットマーケティングはあらゆる企業が強化していることから、実践ですぐ活用できる知識を習得することができます。


「ネットマーケティング検定」公式ページ

Webアナリスト検定

データを基にした分析改善提案など、データ分析で成果を出すための基礎、および実践的なスキル習得を目指せる検定試験です。


Googleアナリティクスを中心としたデータ分析について、体系的に学ぶことができます。


「Webアナリスト検定」公式ページ

営業からマーケティング職へ転職した後のキャリアパス例

営業からマーケティング職への転職が実現した後、どんなキャリアパスが考えられるのかも知っておきましょう。

社内でキャリアを積む

営業での経験や知識を活かしながら、マーケティング職として着実に業務経験を積んでいきましょう。


マーケティングに関する知見が増えるとともに、任される業務の範囲が広がり、責任ある役割も任されるようになるでしょう。


将来的には、企画・マーケティング部門の管理職への昇格や、マーケティングスペシャリストとしての活躍などが期待されます。

マーケティング経験を武器に転職する

マーケティング職として経験を積んだら、それを武器に別の企業に転職する道もあります。


自社の業績拡大のため、即戦力となり得るマーケティング経験者を求める企業は多く、年収アップが実現できる可能性は高いでしょう。


また、マーケティング経験を活かして事業企画や新規事業開発、広報宣伝部門などに転身するケースもあります。

フリーランスとして独立する

マーケティング経験を積みスキルを身につけた後に、フリーのマーケターとして独立するケースもあります。


特にWebマーケティングに関する企業のニーズは高く、自社のWebマーケティング戦略を一から考え、実行・検証できるフリーランスは引く手あまたです。


転職先でマーケティングを極めたら、このような道を検討するのも一つの方法です。

営業からマーケティング職へ転職するためのポイント

営業からマーケティング職へ転職を目指す際には、以下の5つのポイントを押さえることが重要です。


・マーケティングを志望した理由を具体的に考える
・アピールできる強みを考える
・マーケティングの知識を身に着ける
・自己分析でどの企業・職種にフィットするかを考える
・「業界経験」を活かす

マーケティングを志望した理由を具体的に考える

まずは、「なぜマーケティング職にキャリアチェンジしたいのか」を明確にしておくことが重要です。


マーケティング職は人気の仕事であり、華やかなイメージもあることから、憧れだけで志望する人も少なくありません。


採用選考の際には必ず、なぜこれまでのキャリアを捨ててマーケティング職に転身したいのか、確固たる理由を問われます。


自分自身の思いに向き合い、どういう理由、どういうきっかけでマーケティング職を志すに至ったのか、具体的なエピソードと共に洗い出しておきましょう。

アピールできる強みを洗い出す

営業とマーケティングでは、対象や目的など仕事内容が大きく異なりますが、前述のように活かせる経験・スキルは少なくありません。


これまでの経験を振り返って棚卸しを行い、情報収集力や分析力など、マーケティングで評価される可能性が高い「自身の強み」を洗い出しましょう。


そのうえで、その強みの裏付けとなる実績やエピソードと共にアピールすれば、マーケティング職としてのポテンシャルを評価される可能性があります。

マーケティングの知識を身につける

事前にマーケティングに関する知識を身につけておくと、マーケティング職への強い意欲と熱意をアピールすることができ、転職の際に有利に働く可能性があります。

独学する、スクールに通う

マーケティングに関する書籍を読んだり動画を見たりして、基礎知識を身につけ、「知識を実践で活かしたい」と伝えるといいでしょう。


もしくは、マーケティングを学べるスクールに通えば、マーケターとして必要な知識を効率的に学べるでしょう。

資格を取得する

前述のような資格を取得しておくと、転職活動でアピールすることができます。


ほかの未経験者と差別化することができ、選考段階で一目置かれる可能性があるでしょう。


応募時に資格取得が間に合わなくても、応募書類に「資格取得に向けて勉強している」ことを記しておくと、意欲や熱意を伝えることができます。

自己分析でどの企業・職種にフィットするかを考える

自己分析を行い、自分の強みや持ち味、キャリア志向や価値観などを洗い出しておきましょう。


数ある求人の中から、より自身の強みや持ち味が活かせそうな企業を選べば、マッチング度の高さが評価され「未経験でもすぐに仕事をキャッチアップしてくれそうだ」との印象を与えられるかもしれません。


自己分析の結果、もしかしたら「まだマーケティング職への転身は早い」「営業の方が自分に向いていそうだ」と再認識する可能性も考えられます。

「業界経験」を活かす

マーケティング職は、自社が所属する業界全体の動向を調べたり、同じ業界の競合他社の分析をする機会が多いため、業界知識があることは大きなアドバンテージになります。


営業からマーケティング職への転職を目指す際は、同じ業界内で求人を探せば、業界経験を評価される可能性があるでしょう。


採用選考では、業界に関する知識を前面に押し出しアピールすれば、職種未経験でもポテンシャルが評価されやすいと考えられます。

営業からマーケティングへの転職を叶えるには、転職エージェントの活用がオススメ

ここまでご説明したように、営業経験がマーケティングで活かせる部分はあるものの、基本的には営業からマーケティングへの転身は難易度が高めです。


ただ、マーケティング職に強みを持つ転職エージェントを活用すれば、転職可能性を高めることができます。


たとえばキャリア・エックスでは、マーケティング職の求人を数多く保有しており、未経験からの転身事例も持っています。


また、求職者一人ひとりの経験を共に棚卸しして、マーケティング職でも活かせるスキル、強みを洗い出すサポートを行っているほか、応募者とのマッチ度が高い企業のマーケティング求人をリサーチし、応募書類や面接での具体的なアピール方法をアドバイスしています。


営業からマーケティング職を目指したい人は、ぜひキャリア・エックスの活用を検討してみてください。

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キャリアエックス編集部

過去2回の転職を行い、大企業・ベンチャー企業を経験。ベンチャー企業では、人材紹介事業の立ち上げを行い、WEBマーケティング兼人事として採用面接を実施。これまで執筆した転職関連記事は100本以上。
転職希望者・採用担当者それぞれの経験をもとに、「ためになる」リアルな情報を発信したいと考えています。

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