WEBマーケティングはやめとけと言われるのはなぜ?現役WEBマーケターが解説

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東海林 浩樹
前職リクルート時代、採用チーム責任者として約3000人の面接を経験。 様々な人生と向き合わせて頂く中で、「その一個人の人生において、よりよい機会を提供していけるか」が全ての一歩だと確信しました。転職するしないに関わらず、「ご自身が気づいていない強み」「生きるエネルギーの源泉」を発掘することを私の使命と捉え、皆様にとって、気軽にご相談できるパートナーでありたいと考えております。

WEBマーケティング

手に職が付けられる、将来性のある職業としてWEBマーケティングの人気がある一方で、WEBマーケティングは「大変」「やめておいた方がいい」と言われる職業でもあります。


ではなぜWEBマーケティングはやめておいた方がいいと言われるのでしょうか?


今回は、WEBマーケティング職への転職をご検討されている方に向けて、WEBマーケティンングの仕事内容やWEBマーケティングがやめとけと言われる理由、未経験からWEBマーケティングに転職する方法を解説いたします。


WEBマーケティングへのキャリアチェンジを考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。

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WEBマーケティングはやめとけと言われる理由

なぜ「WEBマーケティングは大変だからやめとけ」と言われるのでしょうか?ここでは、その理由についてご紹介いたします。

変化が激しく、時代の変化についていくことが必要

WEBマーケティングは、時代に合わせて使用する媒体や打ち出し方、成果をあげるための方法が変わりゆくため、やっと業務を覚えた…と思ってもすぐに次に覚えなければいけないことが出てきてしまい、落ち着くことができません。


例えばSNS。これまではX(旧Twitter)やInstagramについて理解があれば良かったものの、TikTokやThreadsなど新しいSNSが出てきたため、これらの情報についてのキャッチアップが必要になってきます。


開始は早ければ早いほどブルーオーシャンであるため、新しい媒体が出始め、それが自社のターゲット層にマッチするとなればより早くキャッチアップし実行に移さなければなりません。


それ以外にも、SEOマーケティングでは重要になる「Googleのコアアップデート」は年に2回〜4回ほど実施されるため、その度にコアアップデートを理解してそのアップデートに合わせた変更が必要になります。


もちろんキャッチアップできるまでの速度は年々速くなりますが、常に時代の変化についていかなければいけないことは大変だと言えるでしょう。

数字に出やすいからこそのプレッシャー

広告運用やSEOマーケティング、SNSマーケティング全てに言えることですが、WEBサイトに何名の人が訪問した、お問合せ数が何件増加した、など、WEBマーケティングは成果が数字に出やすい仕事です。


また、WEBマーケティングの目標であるリードが獲得できないと、その後の営業活動にも影響が出るため、最終的には会社の売上が下がることにも繋がります。


そのため、数字が出ない時は「成果を出さなきゃ」というプレッシャーだけでなく、営業からの「リードの獲得よろしくね」というプレッシャーも感じることになるでしょう。

マルチタスクをこなさなければならない

広告運用を行うだけでも複数の広告媒体や複数の広告を運用し、それらを分析して課題を発見しながら改善策を見つけるという業務が発生します。


それを広告代理店では複数の企業を持ち運用を行い、事業会社のWEBマーケターであればSEOマーケティングやSNSマーケティングなどの他の手法と並行して運用していかなければいけません。


マルチタスクをこなすことが苦手な人や、仕事の優先順位をつけるのが苦手な方は、仕事に追われることになってしまうでしょう。


未経験からWEBマーケティング職に転職した場合、新しい業務を覚えながらマルチタスクをこなさなければいけないので、入社後しばらくは残業が続くこともあるかもしれません。

WEBマーケティングのやりがい・魅力 

WEBマーケティングのやりがい・魅力として、WEBの最前線を常に知ることができる、得たスキルが個人でも役立つ、多くの利用者の反応を知ることができるの3点について紹介します。

Webの最前線を常に知ることができる 

WEBマーケティングの仕事は、Webの最前線を常に知ることができます。


WEBやマーケティングの業界は、変化が早い業界であるため常に最新のトレンドや技術をキャッチアップする必要があります。成果を出すためにアンテナを張り情報収集することで、ITやデジタルに関する知識も身に付けることができるでしょう。


WEBマーケティング業界は今後も更なる成長が期待されていますが、国内の企業の多くはWEBマーケティングを熟知した人材の不足が課題となっています。そのため、WEBマーケティングの最前線に詳しい人材は重宝され、転職する場合も有利になるでしょう。

得たスキルが個人でも役立つ 

WEBマーケティングで得たスキルを個人でも役立てる点も大きな魅力であり、やりがいに繋がります。近年、とくにSNSやECサイトが急激に普及したことでデジタル広告への需要が拡大した結果、WEBマーケティングを導入する企業も増加しています。


しかし需要拡大とは裏腹に、マーケティングやITの知識が必要であるWEBマーケティングを担う人材は十分ではない状況です。そのため、マーケティングへの専門性を身に付けることができれば、WEBマーケターとしての転職に有利になる可能性が高いです。


また最近では、会社員だけではなく副業やフリーランスとして独立する人も増えています。WEBマーケティングの需要は今後も増加する傾向ですので、個人で何かスキルを取得したい方にはおすすめです。

多くの利用者の反応を知ることができる 

WEBマーケティングは多くの利用者の反応を知ることが出来るため、大きなやりがいに繋がります。


サイトやSNSの運用を通じてユーザーの行動心理を読み取り、様々なマーケティング施策を実行できる点に面白みを感じるでしょう。


WEBマーケティングでは、ユーザーの反応がリアルタイムで可視化されるため、改善への仮説検証にすぐ取り掛かることができます。従来のマーケティング手法と比較し、施策の実行から効果測定までのスピードもWEBマーケティングならではの魅力の一つです。

WEBマーケティングが向いてる人の特徴 

この見出しでは現役のWEBマーケターの視点から、WEBマーケティングが向いていが向いている人の特徴を3つ紹介します。WEBマーケティングへ興味がある方は、自身の強みと照らし合わせながら、ぜひチェックしてみてください。

論理的思考を持っている人 

WEBマーケティングが向いている人の特徴の1つ目は、論理的思考を持っている人です。


WEBマーケティングにおいて成果を出すには、個人の感情や感覚で物事を判断するのではなく、数字やデータなどの根拠を元に道筋を立てて、マーケティング施策の戦略を考える必要があります。


WEBマーケティングは施策の成果が数値に現れるため、数字やデータを元に仮説検証を繰り返したり、改善策を立案するなどロジカルに施策を実行し学習サイクルを回す必要があります。


自身が立案した戦略を顧客や社内の上層部へプレゼンテーションを行う際も、明確な根拠を元に道筋を立てて説明し、相手の理解や納得を得ることが重要です。施策の目的を明確にしたうえで、結論・理由・具体例・結論でのPREP法を用いて話す構成を作成することで、より一貫性を持って納得を得ることができるでしょう。

数字を扱うことが好きな人 

WEBマーケティングが向いている人の特徴の2つ目は、数字を扱うことが好きな人です。


日々の業務において様々な数字や情報を扱うため、定量的な情報から要因を分析して、上手くいく方法を模索することが得意な人は楽しむことができます。エクセルを使うことも多いので、エクセル作業が得意な方もWEBマーケティングに向いているでしょう。

物事を様々な角度から考えられる人 

最後にWEBマーケティングが向いている人の特徴の3つ目は、物事を様々な角度から考えられる人です。


一つだけの角度から考えたマーケティング施策を実行しても、思うような結果に繋がる可能性は低いため、様々な可能性を考えて、広い視野でマーケティング施策を実行できる人が向いています。


WEBマーケティングは、非常に変化が激しい業界でもあるため、多角的に物事を捉えるためには探求心を持って最新のトレンドをキャッチアップしていく必要があります。またトレンドだけでなく、最新のデジタルスキルやマーケティング知識を自ら習得し、学び続ける姿勢もWEBマーケティングにおいては重要でしょう。

WEBマーケティングに向いていない人の特徴

WEBマーケティング職は大変、やめとけと言われる理由が伝わりましたでしょうか?ただ、WEBマーケティング以外の仕事にも大変な部分はあり、一番大事なことは、その仕事が自分に合うか合わないかです。


そのため、ここではWEBマーケティング経験者から見た時に、WEBマーケティングに向いていない人の特徴を3つご紹介いたします。

感覚で物事を判断してしまう人

何か物事を判断する際に「こっちの方が良さそう」というような感覚で物事を判断してきた人は、WEBマーケティングには向いていないかもしれません。


WEBマーケティングは良くも悪くも数字にしっかりと表れてくれるため、何か物事を判断する際にはデータを用いて判断します。


例えば、広告を配信していてどの広告が良かったのかを判断する際に、感覚としてAの広告の方がたくさんリードが入ってきているように見えても、クリック率や獲得単価などの細かい部分をデータで見ていくと、Bの広告の方が成果が良かったということもあります。


この1つの判断で広告全体の成果が悪化してしまいますので、データではなく感覚で物事を判断してしまう人はまずはデータで物事を判断できるようにしておきましょう。

仕事の優先順位が付けられない人



WEBマーケティングは複数の仕事を並行して行います。そのため、そもそもやらなければいけない仕事が複数あると混乱してしまう方は、WEBマーケティングの仕事をする上でストレスを感じてしまうでしょう。


また、複数の仕事があると言っても、広告やサイトのエラー改善といった緊急度も重要度も高い仕事もあれば、デイリーの数値入力といった緊急度は高くないけど重要度の高い仕事など様々です。


仕事ごとに緊急度を重要度を付け、どの仕事からやるべきか優先順位を付けなければ損失にも繋がりかねませんので、自分自身で仕事の優先順位を付けられない方はWEBマーケティングに転職する前に、仕事の優先順位を付けられるようにしておきましょう。

コミュニケーションを取ることが苦手な人

コミュニケーションが不要だと思われている方もいるかもしれませんが、WEBマーケティングはコミュニケーションが重要な仕事です。


どのようなターゲットに出せばその後の展開率が高くなるのか、今マーケット的にはどのような需要があるのかを知るためには顧客と一番話している営業とコミュニケーションを取りますし、広告のデザインやLPを改善するためにはデザイナーやエンジニアとコミュニケーションを取ります。


このように、他部署のメンバーとコミュニケーションを取ることでより良いWEBマーケティング戦略を立てることができますので、コミュニケーションがあまり好きではないからWEBマーケティングに転職したいと考えている方はご注意ください。

WEBマーケティングの平均年収

それでは次にWEBマーケティングの平均年収を見ていきましょう。

WEBマーケティングの平均年収は517万円

転職サービスdodaによる年収調査によると、マーケティング職の平均年収は517万円です。全体の平均年収が414万円ですので、全体平均よりも100万円高い年収だということが分かります。


やはり需要が高く、専門性が必要となる職種ですので年収は比較的高めです。


しかし、これはあくまで平均年収となりますので、転職する企業やWEBマーケティングの経験有無によって年収は変わってきます。


経験者となるとさらに高い年収が提示されることもありますし、全くの未経験から転職した場合はこれよりも低い年収が提示されることもありますので、あくまで平均年収はこれくらいだと認識しておくといいでしょう。

未経験からWEBマーケティングに転職するには

WEBマーケティングの需要はこちらの記事でご紹介している通り、今後も増加していくと予想されます。市場価値の高い人材になるために、ぜひ経験しておきたい職種の1つではないでしょうか。


最後に、未経験からWEBマーケティングに転職するために注意しておくべきこと、そして転職するためにおすすめの方法をご紹介いたします。

未経験からWEBマーケティングに転職する際の注意点

未経験からWEBマーケティングに転職する際は、職種を変えて転職する理由や、なぜWEBマーケティングなのかを明確にしておく必要があります。


また、未経験からWEBマーケティングへの挑戦は狭き門ですので、いかに本気でWEBマーケティングをやりたいと思っているかを面接官に伝えられるかが重要です。


現在の仕事でもしっかりと成果を挙げ、なぜ自分が成果を挙げられたのかをデータを用いて話すことができたり、PDCAをしっかり回せることも、未経験でWEBマーケティングにキャリアチェンジするためのポイントになります。


さらに、WEBマーケティングに関する最低限の知識について勉強しておくなど、積極的な姿勢を見せられるようにしておきましょう。

未経験からWEBマーケティングに転職するためにおすすめの方法

未経験からWEBマーケティングに転職する場合は、転職エージェントを利用して転職する方法がおすすめです。


一括りにWEBマーケティングと言っても仕事内容は様々ですので、自分が思い描いている仕事ができる求人を探すのに苦労するでしょう。しかし転職エージェントに相談することで、仕事内容だけでなく働き方や社風などより細かい部分もあなたにマッチした求人を紹介してもらうことができます。


さらに、転職エージェントにこれまでの経験を話すことで、これまでの経験のどの部分がどのように活かせるのか、WEBマーケティングに合わせた職務経歴書の添削や面接対策なども行ってもらえるため、書類や面接の通過率を上げることができます。



キャリアチェンジに強い転職エージェント『キャリア・エックス』では、実際に営業職からWEBマーケティングへの転職サポート実績もございますので、未経験からWEBマーケティングに挑戦したいと考えている方は、一度私たち『キャリア・エックス』にご相談ください。

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結論、WEBマーケティングに転職するのはやめておくべき?

ここまで色々とご紹介してきましたが、結論、WEBマーケティングは大変な仕事ではあるものの、やりがいももちろんありますので、転職するのをやめとけとは思いません。


ただ、WEBマーケティングを5年ほど経験してきた私が思うには、一度WEBマーケティング経験者や転職エージェントに、これまでの自分の経験や、なぜ自分がWEBマーケティングをやりたいのかを話してみることをおすすめします。


というのも、WEBマーケティングは向き不向きがあり、合わない人にはとことん合わないからです。


自分目線でWEBマーケティングに向いているかを判断しようとすると「WEBマーケティングをやってみたい」という想いが先にきてしまうためフラットに見ることができないと思います。


そのため、先ほども紹介した通り、フラットな目線で自分に合っているかどうかを見るためにも、周りでWEBマーケティング経験者がいれば自分に合っていると思うかどうかや理解を深めるために具体的な仕事内容などを聞いてみたり、周りに経験者がいないのであればキャリアのプロである転職エージェントに相談して覚悟を決めた上で転職することをおすすめします!

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キャリアエックス編集部

過去2回の転職を行い、大企業・ベンチャー企業を経験。ベンチャー企業では、人材紹介事業の立ち上げを行い、WEBマーケティング兼人事として採用面接を実施。これまで執筆した転職関連記事は100本以上。
転職希望者・採用担当者それぞれの経験をもとに、「ためになる」リアルな情報を発信したいと考えています。

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