女性のキャリアの悩みをライフステージ別に解説

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結婚すると女性のキャリア選択には限界がある?

では次に、結婚して「妻」になった場合キャリアの選択肢は変わってくるのでしょうか?

見ていきましょう。

“名もなき家事”という亡霊にとりつかれていませんか?

さて、結婚したあなた。おめでとうございます! 

結婚する前は、「子どもができるまで、あんまり今までの生活と変わらないだろう」なんて、予想していませんでしたか? 

一人暮らしを経験したことがある人は、「1人分の家事も2人分の家事も変わらないだろう」と思っていたら、「全然違うしー!」と感じている頃かもしれません。

実家から晴れて2人暮らしになった人の中には、はじめて自分で切り盛りする家庭に、「こんなに家事ってあったのー!?」と戸惑っている方もいらっしゃるのではないでしょうか? 

そうなんです。「掃除」「洗濯」「料理」…と名の付く家事の隙間に、“名もないけれど、積もり積もると膨大な家事”が潜んでいるのですね(笑)。

「あのー、掃除機かけてくれるのはありがたいんだけど、掃除機にたまったゴミも捨ててほしいんだけど…?」

「洗剤くらい詰め替えてくれてもいいのに…」

「ねぇ、ねぇ、料理出来ないのは分かったんだけどさ、せめて献立くらい立ててくれない?」

などなどがいい例。

家庭のベース / ペースを整える

もちろん、掃除はピッカピカにしてくれるし、洗濯も得意、疲れて帰ってきたら美味しい夕飯が待っている~♡というようなパートナーに巡りあった人もいるかもしれませんね。

でも、どんなパートナーだったとしても、結婚する前は、仕事に行って、そのあとは習い事をしたり、友人と食事に行ったり、好きなことをしたり。自分のことさえやっていれば良かったのに、相手のことや家のことも考えなければならなくなったのだから、新しく家庭を築いていくのは大変な共同作業。


そんな結婚当初の時期にやるべきことは、これから何十年の家庭のベースとなる環境、お互いのペースを整えるため、今と未来の現実的な落としどころを見つけることだと私は思います。

そのためには、パートナーとトコトン話し合うことが大切。

ここはリアルに、自分のキャリアへの考え方、今の仕事の内容を相手に理解してもらうのみならず、パートナーのキャリアへの考え方、仕事の内容や取り組み方にも耳を傾けるのが遠いようで近道です。

パートナー別 女性のキャリアの築き方

もしパートナーの会社が比較的ワークライフバランスがとりやすい環境で、パートナー自身も普段から家事などに協力的であれば、自分のキャリア形成を主体的に考えてOK。

ガッツリ稼げる会社を選んで、自分自身が忙しくなっても大丈夫だと言えます。


一方、パートナーがハードワークで帰りがいつも遅く、出張続き、かつ家事に協力的でないなら、今後の子育てもワンオペ、協力も最小限なことが予想されます。

自分の仕事はハードではなく緩め、リモートワークができる業務や会社に転職する道を考えてもいいですね。


パートナーはハードワークだけど、お互いガッツリ稼いで掃除や料理など家事全般、あるいは一部を外注する、という手もあります。

また、成果さえ出せば自由に働かせてくれる働きやすい会社もあるので、そんなところへ転職することも考えられるでしょう。

いずれも場合も、転職して1年くらいは仕事を頑張り、信頼とポジションを確保するのが得策です。

キャリアはいつだって自分のもの

とは言え、キャリアはいつだって自分のもの。パートナーがどんな人であれ、自分はこうしたい、こんな風になりたい、という軸は捨てなくて大丈夫。

もし話し合ってみてどうしても自分の進みたいキャリアを歩ませてくれないパートナーだったら、極端なことを言えば、「女性」に戻る選択肢だってある。

キャリアステージは一度進んだら戻れない片道切符ではなく、進んだり、戻ったり、別の道を探したりできるもの。

だから安心して、「妻」である今を、思いっきり楽しんでくださいね。

キャリア・エックスでは、あなたが「今」どういうことをしたいのか・考えているのかをお聞きし、希望に沿った求人や働き方をご提案いたします。



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宮内 里沙

株式会社リクルート(現リクルートキャリア社)にて、転職サイトや就活サイトのコンテンツ企画/編集業務に従事。
その後、人材派遣会社の営業職、人材紹介企業での営業職/キャリアアドバイザー職等を経て、株式会社キャリア・エックスに入社。
若年層向けのキャリアコンサルティング及び営業を行う。

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