女性のキャリアの悩みをライフステージ別に解説

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出産は、女性のキャリアの終着点?

出産し子育てが始まると、仕事どころではなく家事に育児にてんやわんやとなるイメージがありますよね。

そうすると、これまで築き上げてきたキャリアも捨てないといけないのか、今後仕事を再開することができるのだろうかと不安になりますよね。

では最後に、出産したら女性のキャリアはどうなるのか見ていきましょう。

メディアが煽る“オシャレバリキャリママ”のイメージ

さて、待望の赤ちゃんを出産し、ママになったあなた。おめでとうございます! 

保活が実って保育園に預けられた人、小学生の壁にぶつかっている人、そろそろ2人目が欲しいなと思っている人など、いろんな状況の皆さんを想像しています。

子どもが生まれた当初は、「パートナーとはラブラブ♡ ヘアもネイルも気を使って、オシャレバリキャリママを目指すぞ!」だなんて、野望をいだいていませんでしたか?(笑)

それなのに、毎日続く睡眠不足で疲労は回復せず、パートナーには怒鳴り散らしてしまうし、白髪と抜け毛は増える一方、爪なんてうっすら縦線入ってきちゃったし…(涙)。

ホルモンが安定せず、涙もろくなって、雑誌に載ってるオシャレバリキャリママって、本当に存在するのー!?と思っている方もいるかもしれません。

小学生になったらなったで手が離れるのかと思いきや、「宿題やった?」「忘れ物ない?」「学校からのお手紙出して!」「自分で上履きくらい洗いなさい!!」などなど、口やかましく言わなきゃならないことも増えますよね。

焦るな、キャリアは逃げない

あるいは、想像以上にパートナーや両親、周りのサポートが得られて、子育てのリズムも整い、早く社会復帰したい! と思っている人もいるかもしれませんね。

そんなどちらの人にも出てくるのが、「今の会社/キャリアでいいのかしら?」という疑問。

前者の場合は、「あー、育休中ですらこんなに大変なのに、これに仕事が加わると思ったら目が回る! 復帰なんてできるのかしら?」という不安だったり、後者の場合は、「休んでばかりいると、仕事の感覚がなまる!子どもの将来のためにもっと上のキャリアを目指したい!」という溢れんばかりのやる気だったり。

そんな不安ややる気が後押しして転職相談に来るわけですが、どちらも、

「緩く働きたいから在宅ワークOKの会社がいい」

「教育資金のために年収を上げたい」

「ママになった自分で新しいことにチャレンジしたい」

など、条件を良くしたいと希望されます。


しかし、残念なことに、現実はそうはいきません。

採用する側の立場を考えると、仕事と子育てのリズム、自分なりのベストな方法がまだ見つかっていない復職前の人に、新しい仕事を任せようとは思わないからです。


ですので私は、今いる会社が本当にだめなのかもう一度よく考えることを提案し、これからどうしていきたいのかを聞いた上で、「焦らないで、キャリアは逃げないよ」とお伝えしています。

中長期的な視野でキャリアについて考えることで、落ち着いて復帰していけます。

まずは復帰してみて、自分はどのくらいの時間を仕事にさけそうなのか?子どもが熱を出して保育園からお迎えの連絡が来たときは誰が対処するのか、など会社に対してコミットできる範囲を明確にしてから、転職は考えていきましょう。


キャリア重視型転職

さて、いざ復職して数年が経って落ち着いたら転職を考えても良い時期ですね。

でも、家庭や育児と両立しながらキャリアを築く方法は、個々人によって異なります。

例えば、1歳と3歳のお子さんがいて夫婦共に経理のAさんは、両親を田舎から呼んで自宅の近所に住んでいただきました。両親のサポート、経理という専門スキル、お金など使えるものはすべて使って仕事にコミットすることで年収を上げる転職を叶えた、キャリア重視型の転職です。

出来る/出来ないより、やるか/やらないか

一方、旦那さんが稼げる人だったので緩く働いていたBさんは、30歳で離婚。それを契機に、子ども2人(3歳、3か月)を育てるため、未経験可の職種に一からチャレンジ。広告代理店に転職し、今はバリバリ働いています。

上記2つの事例のみならず、転職を成功させた人から感じるのは、「出来るか/出来ないか」より、「やりたいか/やりたくないか」、あるいは「やるか/やらないか」という気概です。

キャリアにおいて、遅いはない

今私は40代ですが、正直、50代の自分は想像できません。

離婚するかもしれないし、シングルマザーになるかもしれないし、子どもがいないかもしれません。

バリバリ働きたいと思っても環境がゆるさないかもしれないし、緩く働きたいと思っても経済的にバリバリ働かざるをえなくなっているかもしれないのです。

ただ1つ言えるのは、「キャリアにおいて、遅いはない」ということ。

だからこそ、それぞれのライフステージで、自分はどうなりたいかをできるかぎり明確にするのが大切です。

何歳までにどんなスキルを身につけ、どのくらい稼いでいたいのか?など、私たちと一緒にキャリアプランを考えませんか?

人生100年時代、長く働くために視野は広く、視座は高く

私と転職を成功させた方に、32歳で幼稚園に通うお子さんが2人いて、定時で終われる仕事で年収700万円の方がいました。

仕事はマネジメントでやりがいはあったけれど、ここから上に上がれない“ガラスの天井”が見えてきて、もっと新しいことにチャレンジしたい、キャリアを積んでいきたいとご相談いただきました。

この方の場合、パートナーは忙しくて協力は得られないけれども、ご両親のサポートがあり、事業内容に並々ならぬ興味を持った本人の気持ちをぶつけて合格。

年収は550万円に下がりましたが、ガラスの天井はないため、成果を出せば1,200万円以上稼げる会社に転職しました。

人生100年時代、長く働くためには、キャリアに対する視野の広さと視座の高さが大切です。

さて今回は、「女性」「妻」「母」とライフステージ別にキャリアについてのヒントになればと思いご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか? 

どのステージにいても、キャリアはあなたのもの。あなたは自由です。だから安心して、「女性」「妻」「母」である今を、思いっきり楽しんでくださいね!

私たちキャリア・エックスは、多様なキャリアを歩む皆さんをサポートします。


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宮内 里沙

株式会社リクルート(現リクルートキャリア社)にて、転職サイトや就活サイトのコンテンツ企画/編集業務に従事。
その後、人材派遣会社の営業職、人材紹介企業での営業職/キャリアアドバイザー職等を経て、株式会社キャリア・エックスに入社。
若年層向けのキャリアコンサルティング及び営業を行う。

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