こんにちは、「キャリア・エックス」編集部です。
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転職活動がバレた経験がある人は7.5%
ミライのお仕事編集部の調査によると、転職活動をしていることが会社にバレた経験がある人は7.5%でした。100人中7人は転職活動がバレた経験があるようです。
この数字を見て少ないと感じる人もいるかもしれませんが、絶対にバレたくない人から見ると、意外と高い数字だと感じると思います。
ただ、この後にご紹介する転職活動をしていることがバレない対策を行うことで、バレるリスクを減らすことができます。知っていると知らないではリスクの度合いが大きく変わってきますので、ぜひ確認してみてください。
退職してから転職活動をすれば解決?
転職活動をしていることが会社にバレることを避けたいのであれば、退職してから転職活動をすればいいのではないかと考える人もいるのではないでしょうか。
詳しくは別の記事でも紹介していますが、結論、「転職活動をしていることが会社にバレたくないから」という理由で退職してから転職活動をすることはおすすめしません。
一般的に、職歴にブランクが空くと、応募先にマイナスイメージを持たれる可能性があります。
働きながら転職活動を行うことのメリットと、転職活動をしていることが会社にバレないというメリットを比較した際に、働きながら転職活動を行うメリットの方が大きいでしょう。
転職活動は原則働きながら行うと考えた上で、会社にバレずに転職活動をする方法を考えていきましょう。
転職活動をしているのがバレた時のリスク
転職活動をバレないように行うことを前提にお話してきましたが、なぜ会社にバレないようにするべきなのでしょうか?以下に紹介する代表的な「バレたときのリスク」を見ながら対処法を考えていきましょう。
昇格・昇格のチャンスがなくなる可能性がある
もしあなたに次の年度で昇格・昇給の話が出ていた場合、その話がなくなってしまう可能性があります。
昇格や昇給は、これまでの実績を讃えた上で今後もさらに頑張ってもらえるように行われることが多く、さらに昇格となると仕事の幅が増えたり部下を持つ可能性も高くなります。
そのため、転職活動をしていることがバレてしまうと、もし昇格や昇給を会社側が考えてくれていたとしても「多分もうすぐ退職するから」という理由でその話がなくなってしまうでしょう。
もし役職アップや給与アップのために転職を考えているのであれば、転職活動をする前に一度会社と昇格や昇給の基準や、今の自分にその可能性があるのかを話すことをおすすめします。
新しい仕事を任されにくくなる
転職活動しているということは、期間はどうであれいずれ退職することが分かっているため、これまでの仕事は任せたとしても新しい仕事は任されにくくなります。
もし新しい仕事を1カ月かけて教えても、その翌月に転職されてしまったらまた新しい人にその仕事を教えなければいけませんし、そもそも仕事を教えていた1カ月が無駄になるからです。
その他にも、自分の心情として会社に居づらくなってしまったり、周りの人から詮索されたりなど様々なリスクが考えられます。
転職活動がバレる原因5選
転職活動がバレてしまう原因がわかれば、事前に対処することも可能です。そのため、まずは転職活動をしていることが会社にバレてしまう主な原因を5つご紹介します。
有給休暇や早退の頻度が高くなる
面接は平日の日中、もしくは退勤後に行われることが多いため、土日休みの場合は有休や早退、残業を断るなど日程を調整しなければいけません。
月に1回程度であれば特に疑われることはないでしょうが、面接は多くの場合、続けて数回行われます。立て続けに休んだり早退したりすることで、徐々に周りが疑問に思い始める可能性があります。
会社付近での電話やメールのやり取りが増える
お昼休憩時や退勤後など、会社を出たから大丈夫だろうと思って転職エージェントや面接企業とやり取りをするのも危険です。
会社付近であれば、上司や同僚にやり取りを聞かれてしまう、見られてしまうということもあり得ます。会社付近以外でも、会社の人が良く訪れる場所などがある場合は注意した方がいいでしょう。
スマホ画面の通知を見られてしまう
転職活動期間は、電話やメールの通知に敏感になるものです。そのため、通知が来るとスマートフォンに表示される設定にしている人も多いようです。
スマートフォンは社内以外でも、ランチや飲み会、移動の時などたくさんの場面で使用するため、同僚などにうっかり通知を見られてしまう可能性があります。
アプリを使っている場合は転職アプリのロゴや文字が表示されるため、自分が気付かないうちに周りの人にバレてしまう可能性があります。
見た目が変化する
面接がある日は、スーツやジャケットを着用する人が多いと思います。また、明るめにしていた髪色をワントーン暗くしたり、派手なネイルをおとなしめのデザインに変えるケースもあるでしょう。
こうした見た目の変化により、転職活動をしていることがバレてしまうこともあります。
SNSでの発信を見られてしまう
SNSで転職活動に関する発信をして、そこからバレてしまうケースも少なくありません。
「会社の人とはSNSをフォローし合っていない」という人も、連絡先や知り合いの知り合いとしてあなたのアカウントが会社の誰かのSNSに見られているかもしれません。
匿名アカウントで絶対に自分だとバレない自信があるならば別ですが、どこからかほころびは出るものです。リスクを最小限にするためにも、SNSで転職に関する不用意な投稿・発信は避けたほうがいいでしょう。
転職活動が会社にバレないための対策
会社の人に転職活動がバレてしまう原因をお伝えしてきましたが、ではバレないためにはどのようにすればいいのでしょうか?原因に合わせた対策を、詳しくご紹介いたします。
有休取得日にできるだけ面接をまとめる
有給休暇を取ったら、できるだけその日に複数の面接をまとめることをお勧めします。多くの企業は、在職中の求職者の状況に配慮し面接日を調整してくれるので、応募企業に事情を説明すれば、調整してくれるところもあるでしょう。
転職エージェントを活用すれば、代わりに企業への日程調整をしてくれるので、自分で交渉するよりも実現可能性が高いと思われます。
電話よりもメールでやり取りをする
電話でのやり取りは、話し声が聞こえてしまう可能性があるため、メールよりもバレるリスクが高くなります。面接日のやり取りなどは、なるべく電話ではなくメールで行うようにしましょう。
メールであれば、よほど近くにいてスマホやPCをのぞき込まれない限りは、内容を知られることはありません。誰かと一緒にいる場合は返信しないこと、そしてスマホへの通知設定に気をつけることで、バレるリスクはかなり下げられるでしょう。
スマホの通知設定をオフに
「絶対にバレたくない」という場合は、会社ではプライベートのスマートフォンを一切使わないことが最も確実です。
しかし、企業や転職エージェントからの連絡は逃したくないですし、休憩時間にプライベートのスマートフォンを見ないで過ごすのは難しいものです。少し面倒かもしれませんが、会社に着いたら通知設定をオフにしておくといいでしょう。
もしくは、「お昼の時間だけ見る」「帰宅したら見る」などと習慣づけるのも一つの方法です。
なるべく会社の外で着替える
面接直前に、ガラリと服装や髪色などを変えるのではなく、転職活動をすると決めた時から少しずつ変えていくようにしましょう。
また、普段はカジュアルな服装の職場なのに、面接のためにスーツやジャケットを着用する必要がある場合は、普段通りの格好で出勤し、駅のロッカーなどにスーツを預け、面接会場に向かう途中などで着替えるようにするといいでしょう。
応募企業によって違いはありますが、就職活動と比較すると転職活動では「髪の毛は真っ黒」「リクルートスーツ必須」というところは少なく、多少カジュアルな服装や見た目であっても、マナーをわきまえていれば採否に大きな影響を与えることはありません。
転職エージェントを利用している場合は、面接に向けて服装や髪色はどれくらい変えるべきか相談してみるといいでしょう。
転職に関することを投稿しない
SNSは誰に見られているかわからないので、転職に関することを投稿するのは止めましょう。
連続で面接に落ちてしまい落ち込んでいるときや、逆に第一希望の企業から内定がもらえて嬉しいときなどには、ついその気持ちをSNSに投稿したくなるものですが、バレたくないのであればぐっと我慢すべきです。
どうしても投稿したいという場合は、バレるリスクを理解した上で、鍵垢にする、親しい人限定で公開するなどの対応を取りましょう。
転職活動がバレてしまったらどうすればいい?
前述のような方法で細心の注意を払っても、例えば「たまたま転職活動中の姿を見られてしまった」などの理由で、うっかりバレてしまうことはあります。万が一、転職活動をしていることがバレたときは、次のように対処することをお勧めします。
前向きな理由とともに正直に話す
転職活動をしていることが上司にバレてしまった場合は、言い訳などはせずに正直に伝えることが望ましいです。「転職活動なんてしていない、誤解だ」などと下手に取り繕ってしまうと、実際に退職することになった場合、「あのときは否定していたのに…」とわだかまりができてしまうでしょう。
転職活動中ということはまだ転職先が決まっていない状況です。すぐに退職するわけではなく、もしかすると現職に残る可能性もあるかもしれません。
本当の転職理由がなんであれ、ネガティブな理由を伝えるのではなく「〇〇に挑戦したいと考えているため」など、前向きな理由を伝えるようにしましょう。「自分の市場価値を知りたいため」など、必ずしも転職が目的ではないという伝え方をするのも一つの方法です。
最後まで真面目に仕事に取り組む
上司や同僚に転職活動をしていることがバレてしまった場合でも、現職の仕事には真面目に取り組むことが大切です。
もし手を抜いて仕事をしてしまうと、「転職するからどうでもいいと思っているのかな?」などとネガティブに捉えられてしまうこともあります。
これまで以上に、目の前の仕事に真摯に取り組むことで、そのようなイメージを払拭することができるでしょう。
「転職活動がバレる」に関するQ&A
転職活動がバレることに関して、よく耳にする疑問・質問についてお答えします。
転職活動していることがバレたらクビになる?
働きながら転職活動を行うこと自体に問題はなく、会社にバレてもそれを理由に解雇されることはありません。ただ、勤務時間中に面接を受けたり、転職サイトを閲覧したりするなど、業務時間中に転職活動を行うと懲戒処分の対象になる可能性はあります。
また、会社のパソコンやスマホを転職活動に利用するなど、会社の資産を私的に利用するのもNGです。転職活動は、あくまでプライベートの時間に、自分のPCやスマホで行いましょう。
転職活動を同僚に相談するのはリスク?
同じ会社の同僚に転職活動について相談するのは、避けたほうがいいでしょう。知らぬ間に噂が広まり、上司に伝わって会社に居づらくなってしまう可能性があります。
たとえ非常に仲がよく信頼できる相手であっても、どこから話が漏れるかわからないので、バレたくないのであれば相談しないほうが無難です。
転職活動がバレて会社に居づらくなったらどうすればいい?
会社に転職活動がバレてしまい、立場が悪くなってしまった…という場合、もしもそのまま会社に留まるならば仕事に一生懸命取り組んで挽回するしかありません。目の前の業務に真摯に臨んで成果を挙げ、「自社に必要な人材だ」と思ってもらう努力が大切です。
一方、「居づらいから早く辞めたい」という場合は、勤務しながら転職活動に注力して早急に希望の転職先を探すようにしましょう。
前述のように、失業期間(ブランク)が生じてしまうと転職活動に有利とは言えません。一気に転職活動を進め、在職中に転職先を決めることをお勧めします。
転職エージェントからバレることはある?
転職エージェントは個人情報を厳密に管理しています。個人情報を外に漏らすことはなく、転職エージェント経由で勤務先に転職活動がバレることはありません。
安心して利用してください。
まとめ
今回は、転職活動をしていることがバレた時のリスクや、バレる原因と対策などをご紹介してきました。
転職活動以外でも言えることですが、失敗を回避するには「失敗する原因」と「失敗しないための対策」を知ることが大切です。会社に絶対にバレたくないという方は、今回ご紹介した「バレる原因と対策」の中から、ご自身ができることを始めてみてください。
最近ではオンライン面接が可能な企業や、リモートワークで働くことができる企業が増え、有休を取得せずとも面接が受けやすくなりました。
転職活動がバレるリスクも減っていますので、安心して前向きに転職活動に臨んでいただければと思います。



