これから需要が増える可能性のある仕事16選!必要なスキル、資格、注意点を解説

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転職ノウハウ

スマートフォンやAI、ロボットの普及、コロナ禍などによるライフスタイルの変化 …。時代が移り変わっていくことによって、新しい仕事が生まれたり、逆に既存の仕事がなくなったりすることは珍しくありません。


そのため、「今の仕事をずっと続けられるのかな…」、「次はどんな職種を選べばいいんだろう」と悩む方も多いでしょう。


そこで本記事では、様々な観点から今後需要が伸びると考えられる仕事や、将来性のある仕事に就くために必要なこと、注意点などを解説します。

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これから需要が増える仕事の特徴とは?

これから需要が高まる仕事は、将来性のある仕事・業界だと言い換えられます。


では、世の中の状況を見て、どんな分野にそれがあるのでしょうか。ここでは4つのポイントをピックアップして特徴を解説します。

AIやロボットでは代わりがきかない

たとえば、IT業界ではプログラミングを生成AIが行ったり、事務作業にはRPAを使ったり、モノづくりの現場ではライン作業にロボットが導入されたりするなど、単純労働は“人の代わり”を使うことが当たり前になってきています。


その中で、人に求められるのはAIやロボットを動かす側に立つことです。クライアントのニーズをくみ取ってシステムや製品などをカタチにするためのディレクター、企画・管理といったポジションは、ますます重要度が高まってくると考えられます。


単純作業をミスなく進めるという観点では、AIやロボットに勝ることは簡単ではありません。人だからできる対応がポイントとなるでしょう。

柔軟な働き方に対応できる

コロナ禍によって、社会情勢が大きく変化したのを覚えている方はたくさんいるでしょう。


オフィスワークではテレワークやリモート商談、オンライン契約などが急速に普及した一方、飲食店・スポーツ・音楽ライブをはじめとした“人との接触が避けられない産業”は大きなダメージを受けました。


同じようなことが、今後は起きないとは限りません。


仮に今は出社がメインとなる仕事でも、いざとなれば柔軟な働き方に対応できる職種を選んだ方が、将来的なリスクは少なくなるでしょう。


具体的には、インサイドセールスやITエンジニア、Webマーケターなどが、リモート環境にスムーズに移行しやすい仕事の例として挙げられます。

人手不足に陥っている

ニュースで有効求人倍率が話題になることはよくありますが、これはあくまでも産業全体の平均となる数字であり、実態は各分野によって大きく異なります。


2025年卒の大卒求人倍率は1.75倍であるものの、流通業では16.21倍、建設業は9.35倍と人手不足が非常に目立つ状況に。逆に金融業は0.23倍で人が余っている状況だと分かります。


これらの傾向は過去10年をさかのぼって見ても大きくは変わっておらず、流通・建設業は常に全体の求人倍率より高い数字を記録してきました(参考:リクルートワークス研究所 大卒求人倍率調査(2025年卒))。


大幅な人手不足が短期間で解消されることは考えづらく、そうした職種は需要が高まっていると言えます。

生活インフラを担っている

仕事の需要は時代・技術の変化によってどうしても上下するとはいえ、人が生きていくうえで欠かせない仕事のニーズはなくなることがありません。


電気・ガス・水道といったエネルギーインフラや医療、衣食住に関わるポジションは、需要がゼロになることは考えられないでしょう。また、少子高齢化が進む中では介護・福祉分野の重要度がますます高まっていくと予想されます。


営業や設備メンテナンス、医師、看護師、販売、介護士など、職種については多数挙げられますが、これらの業界の仕事へ就くことで、将来にわたって安定的なキャリアを歩めることが見込まれます。

これから需要が増える仕事に就くためには何をすればいい?


では、実際に需要が拡大する仕事に就きたいと思ったときには、どんなアクションを起こせばよいのでしょうか。ここでは、具体的な方法を紹介します。

業界・仕事について詳しく調べる

まずは、これからどんな仕事の需要が高まるのか、どんなマーケットが伸びていくか、インターネットや書籍などを使い、自分自身で調べてみましょう。


その中で、仕事・業界の知識を深めると同時に、“自分が興味を抱けるのか”を確認していくことも重要に。単純に需要があるからという理由だけでは、新しい知識を習得しようという意欲を持てず、長く働き続けるのは難しいでしょう。


需要だけにとどまらず、「この仕事を自分は好きになれるのか」、「働いていて楽しいと思えるのか」という視点を持ってリサーチをすることが大切になります。

スキルアップに取り組む

たとえば、ITエンジニアを目指すのであれば、IT業界やエンジニアの知識を少しでも身に付けておいた方が転職時に有利に働きます。


また、介護業界に興味があれば、実務経験を問わない介護職員初任者研修(旧ヘルパー2級)資格の取得しておくと、就職先からは高い評価を得られます。


これらは、必ずしも学校に通ったりしなくても、書籍やe-ラーニング、YouTubeなどを活用し、独学でも学ぶことが可能です。


転職活動~入社後のオンボーディングをスムーズに進めるため、事前にスキルアップに取り組むことには、大きな意味があります。

ニュースやトレンドにアンテナを張る

スマートフォンが世の中に普及することで、SNSのユーザー数が急激に伸び、そこへの広告ニーズが拡大。テレビや雑誌といったマスメディア広告市場の規模をWeb広告市場が上回るまでに(参考:総務省|令和5年版 情報通信白書|広告)。


そして、Webマーケターが需要の高い仕事に挙げられるようになる…。このように、一つの製品やサービスの誕生によって、業界・仕事を取り巻く環境は一変することがあり、それをいち早く把握するためには、常にニュースへアンテナを張っておくことが必要です。


細かくすべてのジャンルを網羅するのは大変ですが、定期的にニュースサイトや新聞には目を通しておくべきでしょう。

これから需要が増える仕事に就くために身につけるべきスキルとは?

需要が高まる仕事に就くためには、そこでの需要が高いスキルを身に付けておいた方が有利なのは間違いありません。では、どんなスキルが役に立つのか、ここで4つピックアップします。

コミュニケーション能力

クライアントと折衝したり、チームのメンバーをマネジメントしたり、協力会社のディレクションを行ったり…。多くの仕事でコミュニケーションは発生し、しかもそれをAIなどで代替えすることは難しいでしょう。


様々な関係者と連携しながら、成果を生み出すためのコミュニケーションスキルは、需要の高まる仕事に就くためには非常に重要なスキルです。


転職前の段階から、クライアントの本質的なニーズはどこにあるのか、周囲と協調して効率的に質の高い仕事を進めるにはどうすれば良いのかといったことを考え、スキルを磨いていくことには、将来を踏まえても大きな意味があると言えます。

デジタルスキル

接客業・製造業でのロボットの活用、システム開発現場やオフィスでの生成AIの導入などは現在でも進んでおり、その流れは今後ますます加速することでしょう。


あらゆる分野で機械やAIを使用する場面は増えてくると考えられるため、それらをコントロールするためのデジタルスキルは欠かすことができません。


たとえば、生成AIの活用方法は、近年書籍やインターネットでの情報発信が積極的に行われており、定期的に目を通しておくことで、近い将来の実務にもきっと役立つはずです。


「今の自分には関係ないから…」と距離を置くのではなく、前向きに幅広い知見を吸収していくことで、状況の変化へ柔軟に対応できます。

情報収集スキル

現代ではインターネットで、膨大な情報にリーチできる一方、その中には数多くの不正確な情報が紛れています。


また、生成AIに質問をすれば、なんでも数秒で回答を得られますが、それは必ずしも正しくありません。


ここに書かれている内容は本当に間違っていないのか、正確なデータを調べるためにはなにをすれば良いのかといった情報収集能力は、非常に重要だと言えるでしょう。


特にマーケティング職やコンサルタント職では、マーケット・ユーザー情報などを的確に収集・分析し、施策を実行することが業務の成否を大きく左右することになるため、そのスキルの重要度はさらに高まります。

創造的思考・クリエイティブスキル

AIは基本的に“すでに存在する多数の情報”を学習し、アウトプットするものです。


つまり、まったくのゼロからイチを生み出すことは難しく、それを代わりに行う仕事=需要の高まる仕事だとも考えられます。


たとえば、デザイナーであればオンリーワンの発想・創造力を備えていれば大きな武器になり、新商品やブランディング戦略においても革新的なアイデアを企画・提案できれば高い評価を得られるでしょう。


単純に、IllustratorやPhotoshopなどを操作するスキルという意味ではない、クリエイティブスキル・創造性を磨いていくことは、需要の高まる仕事へ就くための近道になると言えます。

これから需要が増える仕事に就くために取得すべき資格5選

転職する際に有利になるスキルとは別に、取得しておくと、転職時に有利に働く資格があります。


転職しない場合でも、資格を持っていることでその分野の知識やスキルがある人物、興味がある人物として見てもらうことができるため、社内異動を希望する際にも役に立つでしょう。


ここでは、これから需要が増える仕事に就くために取得しておきたい5つの資格をご紹介いたします。

ITパスポート

今後ITに関する知識やスキルは必要不可欠となってきます。そんな時にITの基礎知識を持っていることを証明できる資格が、ITパスポートです。


ITパスポートと聞くと難しそうに思えますが、IT系の国家試験では入門レベルにあたるもので、合格率は50%ほどで、エンジニア職だけでなく事務職・営業職など様々な職種の人に受けられています。


試験内容はストラテジ系(経営全般に関する内容)、マネジメント(IT管理に関する内容)、テクノロジ系(IT技術に関する内容)の3つの分野に分かれており、全部で100問。


ITのみの知識だけでなく、ビジネス用語や経営に関する問題も出てきますが、実務経験を積んでいる社会人であれば耳にしたことがあるワードも多く、一般的には150時間ほど勉強することで受かると言われています。

応用情報技術者

ITパスポートが基礎知識を証明する資格だとご紹介してきましたが、応用情報技術者は高度なIT知識や技術を持っていることを証明する国家資格です。


ITパスポートは事務や営業などの職種の人が受験しているのに対し、応用情報技術者を受験するのはITエンジニアやプログラマーなどのIT分野の経験者であることがほとんどです。


それでも合格率は25%前後なので、ITに関する知識と経験はほぼ必須、合格が難しい試験だと言えるでしょう。


この資格の保有者には、ITを活用した戦略や経営戦略の立案、生産性の高いシステムの構築などが求められます。

キャリアコンサルタント

キャリアコンサルタントは、キャリアに悩む方に対して、その人がその人らしく働ける仕事や環境を選択するためにコンサルティングを行うための資格です。


2人に1人が転職すると言われている昨今では、転職のサポートを行う職業紹介事業所の数が増加傾向にあります。


これらの職業紹介会社で働くのに資格は必須ではありませんが、この資格を持っていることで、キャリアに関するプロフェッショナルであることを示すことができるため、キャリアコンサルタントの資格保有者は有利に働くでしょう。

※参考:厚生労働省「民営職業紹介事業所数の推移」


合格率は50%前後となっており、しっかりと勉強すれば取れない資格ではありません。


しかし、受験資格として「厚生労働大臣が認定する養成講習の課程を修了する」「実務経験を3年以上積む」「国家検定である「キャリアコンサルティング技能検定」の学科試験又は実技試験に合格する」のいずれかが必須となりますので、誰でも取得できる資格ではありません。

中小企業診断士

中小企業診断士は、中小企業を対象に、経営課題に対応するための診断や助言を行う経営コンサルタントです。


中小企業庁が分析したデータによると、日本の企業の99.7%(※)が中小企業となっておりますので、中小企業向けに経営コンサルティングを行う中小企業診断士の需要は伸びていくと予想されます。


1次・2次試験があり、1次試験の合格率は30%前後、2次試験の合格率は20%程度となっておりますが、両試験を一度に合格する確率は4%〜7%と、取得難易度の高い資格となっています。


しかしこの資格を取得できれば、今後需要が増えていく仕事で独立をすることもできる魅力的な資格です。

※参考:https://www.chusho.meti.go.jp/koukai/chousa/chu_kigyocnt/2023/231213chukigyocnt.html

これから需要が増える可能性のある業界6選

これから需要が増える可能性がある業界を6つご紹介いたします。

・IT業界

・SaaS業界

・人材業界

・WEB広告業界

・介護・福祉業界

・EC業界

1つずつ見ていきましょう。

1.IT業界

どの業界でもIT化が進んできており、ITサービスを提供するIT業界の需要は、今後も増えていく可能性が高いです。


IT業界の中でもITエンジニアの需要が特に増えていますが、日経Xテックによると、日本のITエンジニア数は世界4位の144万人いるものの、ITエンジニア数の前年に対する増加率は9.1%となっており、増加率の伸び悩みが課題となっています。


ITエンジニアは需要に対して供給が追いついていない状況なので、ITエンジニアを育てるために各企業や国が力を入れています。

参照:日経Xテック 日本のITエンジニアの給与水準は世界26位、人材不足の解消は困難か

2.SaaS業界

ネット環境があればどのデバイスからでもどこからでも同一情報が取得できるSaaSの市場規模は、2019年以降も右肩上がりに伸びており、今後も伸びていくことが予想されます。


サブスクリプション型の料金形態であることから導入費用があまり高くなく、すでに出来上がっているシステムなので導入後にすぐに使えるなど、利用者が増加しやすいのが特徴です。


最近ではSaaSを取り扱う会社も増えてきており、未経験でも転職できる会社が多くありますので、これから需要が伸びていく業界に転職したいと考えている方はSaaS業界への転職を視野に入れてみてもいいでしょう。


こちらの記事も合わせてご覧ください

SaaS業界は今後も伸び続ける?特徴や年収、転職難易度を解説

3.人材業界

大転職時代と言われ、2人に1人が転職するほど転職希望者が増えてきた昨今では、転職サポートを行う人材会社を利用する人が増加しています。


また、少子高齢化により人材不足で採用に悩む企業は多く、転職先に悩む求職者と採用に悩む企業のサポートを行うキャリアアドバイザーやリクルーティングアドバイザーの需要は増加すると予想されます。


人材会社の数も増えてきており、未経験からでも転職できる業界ですので、人材業界に転職したい方は早めに転職してみるといいでしょう。

4.WEB広告業界

マスコミ四媒体の広告費よりもインターネット広告費が上回るようになり、WEB広告の重要性が高まってきています。


多くの企業は集客や販売方法をインターネットに移行してきており、WEB広告を運用するWEBマーケターの採用を行う企業も増加。


広告媒体やtoC向け、toB向けなどWEB広告にも様々な特徴はありますが、しばらくはどの広告媒体やどのユーザー向けのWEB広告でも需要は伸びていくと思われますので、もしWEB広告業界に転職する場合は自身の希望に合わせて選択するといいでしょう。

5.介護・福祉業界

少子高齢化により、介護される人の数は増えていくものの、介護する人の数は増えず、介護・福祉業界では人材不足が深刻です。


介護・福祉業界でもDX化は進んでいるものの、やはり人の手が必要な場面が多い業界であることから、なかなか人手不足は解決できていません。


国内の年齢バランスを見てみても、今後需要は伸び続けていくでしょう。

6.EC業界

インターネットの普及により、インターネットショッピングの利用率は世代問わず70%を超えています(参考:総務省 デジタルで支える暮らしと経済)。


流通における運転手の人材不足など課題はありますが、オンライン購入限定の商品や海外の商品を購入できるなど、インターネットショッピングならではの魅力も多く、利用者数は今後も減ることはないでしょう。

これから需要が増える可能性のある仕事16選

次に、これから需要が増える可能性のある仕事をご紹介いたします。

1.ITエンジニア

ITエンジニアとは、専門的な技術を使い、システムやソフトウェアの設計・開発・運用・保守を行う仕事です。


DX化が進んできており、現在様々なシステムが作られてきていますが、システムを作るのにはエンジニアの力が不可欠です。


コードが組めるようになるまでに専門的な勉強は必要になりますが、現在はエンジニア不足の背景から、未経験で働きながら学ぶこともできるようになってきました。

2.WEBマーケター

WEBマーケティングは、インターネットを活用して商品やサービスを効果的にプロモーションする仕事です。


WEBマーケティングのマーケティング手法は様々で、代表的なものだと、SEO(検索エンジン最適化)、リスティング広告、SNS運用、メールマーケティングなどがあります。


ターゲット層の分析、データ解析、競合調査を行い、どの手法を使ってプロモーションをするのかなど戦略を立案・実行し、効果を測定して改善を繰り返していきます。

3.キャリアアドバイザー

キャリアアドバイザーは、求職者の転職活動をサポートする仕事です。


転職を希望する求職者との個別面談を通じて、求職者の経歴やスキル、希望条件を把握し、それに基づいた最適な求人情報を提案します。


その後、履歴書や職務経歴書の添削、求人の提案、企業とのやり取り、面接対策、転職市場の情報提供など、転職活動全般を支援します。


企業によっては、求職者とのやり取りを行うキャリアアドバイザーと、企業とのやり取りを行うリクルーティングアドバイザーを兼用して行う場合もあります。

4.営業

営業は、企業の商品やサービスを顧客に提案・販売する仕事です。


企業向けに営業を行うtoB営業と個人向けに営業を行うtoC営業があり、新規顧客の開拓や既存顧客との関係維持を行い、ニーズを把握し、それに合った最適な商品の提案を行います。


コミュニケーション力やフットワークの軽さなどが求められますが、未経験からでも挑戦できる可能性が高い職種です。

5.WEBデザイナー

WEBデザイナーは、ウェブサイトや広告のデザインや制作を担当する仕事です。


ユーザーの使いやすさ(UI/UX)を考慮しながら、サイトのレイアウト、色使い、フォント、画像などを設計します。


Adobe PhotoshopやAdobe Illustratorを使用するには一定の知識が必要ですが、最近ではcanvaやfigmaなど、知識量が少ないユーザーでもテンプレなどを用いてデザインできるツールが増えてきています。

6.動画編集者

動画編集者は、撮影された映像や素材を編集し、目的に合った動画を制作する仕事です。


TiktokやYoutubeなど動画を見る人の数が増えている中、動画を作成する動画編集者の需要が高まっています。


ショート動画・ロング動画など作成する動画の長さを決め、映像のカットやつなぎ、テロップや効果音、BGMの挿入などを行い、視聴者に伝わりやすい形に仕上げます。


使用する編集ソフトは、Adobe Premiere ProやFinal Cut Proなどが一般的となっており、作成するにあたって資格などは不要です。

7.SNS運用者

SNS運用者は、インスタグラムやXなどのSNSを運用し、企業名や商品の認知度向上やお問い合わせ獲得などを目指す仕事です。


日本のソーシャルメディア利用者数は右肩上がりに増加しており、月に1回以上ソーシャルメディアを利用する人の数は2023年に1億580万人となりました(参照:総務省 情報通信分野の現状と課題)。


これまではインスタグラムやXが主流でしたが、一定時間で投稿が消えるSNSや投稿時間が制限されるSNSなど新しいSNSが出てきており、定期的な情報のアップデートが必要となってきます。

8.ITコンサルタント

ITコンサルタントは、企業のIT戦略やシステム導入をサポートする仕事です。


クライアントの業務課題や目標をヒアリングし、業務効率化やコスト削減などを考慮した上で最適なシステムを提案し、システム導入に向けたプロジェクト管理を行います。


課題に合わせたシステムを提案するため、ITに関する幅広い知識が必要となります。

9.理学療法士

理学療法士は、病気やケガ、高齢化などで身体機能が低下した人々に対して、運動機能の回復や維持をサポートする仕事です。


医師の指示に基づき、リハビリテーション計画を立て、歩行訓練や筋力トレーニング、関節可動域の改善などを行うほか、患者の日常生活動作の向上を目指し、介助方法の指導や予防的アドバイスも行います。


理学療法士になるためには、大学や専門学校などの教育機関で養成課程を修了し、国家資格である「理学療法士免許」を取得する必要があります。

10.介護士

介護士は、高齢者や障がい者の食事や入浴など日常生活をサポートする仕事です。


また、買い物や散歩の付き添い、レクリエーション活動の企画・運営を通じて、身体機能や心の健康を維持・向上させることなども行います。


総務省統計局によると、65歳以上の人口は全人口の約30%を締めており、今後も高齢者の割合は増加していくことが予想されるため、高齢者をサポートする介護士の需要は伸びていく可能性が高いです。

11.保育士

保育士は、保護者に代わり、乳幼児や子どもの保育と成長を支援する仕事です。


少子高齢化により子供の数は減少傾向にありますが、共働き世帯や核家族の増加により、保育園に入園できない待機児童数の数は、こども家庭庁によると2,567人となっています。


厚生労働省の調査によると、保育士の登録者数は増えているものの、実際に保育士として働く人の割合が4割程度であることから保育士不足が問題となっているようです。(参照:厚生労働省 保育士の登録者数と従事者数の推移

12.看護師

看護師は、患者の健康管理や治療を支援する仕事です。


医師の指示に基づいて、注射や点滴、服薬管理、検査の補助などを行い、患者の状態を観察・記録、また入院中の患者のサポートなどを行います。


看護師として働くためには、看護師養成の専門学校や看護系大学などに通い、国家資格である看護師免許を取得する必要があります。

13.心理カウンセラー

心理カウンセラーは、心の問題や悩みを抱える人々の相談に応じ、心理的な支援を行う仕事です。


主に面談やカウンセリングを通じて、クライアントのストレスや不安、対人関係の問題など、様々な心理的課題に対応し、問題解決のサポートや、クライアントの心のケアを行います。


心理カウンセラーには国家資格や民間資格がありますので、自分が希望する仕事内容に合わせて資格を取得する必要があります。

14.建築・土木関連職

建築・土木関連職は、建物やインフラの設計、施工、維持管理を行い、安全で快適な生活環境を作る仕事です。


建築分野では、住宅や商業施設、公共施設の設計や施工管理、リフォームや耐震工事などを、土木分野では、道路、橋梁、トンネル、ダム、上下水道などのインフラ整備を担当し、地域や社会の基盤を支えます。


建築・土木業界では、特定技能外国人や技能実習生としての外国人の受け入れが増加しています(参照:建設分野における外国人材の受入れ)。

15.ドライバー

ドライバーは、車両を運転して人や物を安全かつ効率的に目的地まで運ぶ仕事です。


人を乗せるタクシードライバーやバスドライバー、荷物を運ぶトラックドライバーや配送ドライバーなどさまざまです。


家計消費状況調査によると、2023年の二人以上の世帯におけるネットショッピング利用世帯の割合は過去最高となりました。


ネットショッピングで購入した商品を運送するにはドライバーが必要不可欠であるため、ネットショッピングの利用率と比例するようにドライバーの需要は高まっていくと予想されます。

16.農家

農家は、作物の栽培や家畜の飼育を通じて、食料や資源を生産する仕事です。


作物栽培では、野菜、果物、米、穀物などを育てるために、種まき、育苗、植え付け、肥料や農薬の管理、収穫、出荷までの一連の作業を行います。


一方、畜産では、牛、豚、鶏などの飼育を通じて肉や乳製品、卵などを生産します。


農林水産省によると、日本の食料自給率は38%と低下しており、2020年の農家は約175万戸で、20年前と比べて約56%減少しています(参照:農林水産省)。 

これから需要が増える仕事に就く際の注意点

ここまで読んで、「自分も需要が高まる仕事に就きたい」と考えた方もいるでしょう。では、仕事探しや就職活動を進めていくにあたってはどんなポイントを気にするべきなのでしょうか。注意点を3つご紹介します。

100%の安心はないと認識する

需要が増えている仕事だと言っても、それが一生続くわけではありません。


たとえば、古くから「銀行はつぶれない」と信じられていましたが、バブルが崩壊した後の1990年代後半にかけては大手銀行が倒産する事態が発生し、それでなくとも統廃合は進みました。


また、20年ほど前まで、YouTubeなどが登場し、テレビの視聴率がここまで下がると想像した人はほとんどいなかったはずです。


時代の移り変わりに合わせ、仕事の需要も変化するため、常に情報をキャッチしておくと同時に、変化に対応できる準備をしておくべきでしょう。

条件面にこだわりすぎない

転職先を選ぶうえで、給与などの待遇、労働条件は非常に重要な要素です。しかし、入社時が好条件だと言っても、それが将来にわたって保証されているわけではありません。


「経験を積んだのに、昇給がほとんどない」という状況は十分に考えられますし、場合によっては「会社の業績が下がって、賞与や月給が減額された」といったことも。


こうした事態を避けるためにも、現在、将来を考えて需要が増える仕事に就くことが重要であり、会社・仕事選びには冷静な判断力が求められてきます。

自己分析をしっかりと行う

需要が増える仕事だと言っても、求めている待遇・働き方を実現できなかったり、興味がなく学習意欲が湧かなかったりすると、ミスマッチになってしまいます。


それを防ぐために大切になるのが自己分析です。


転職にあたって、自分にはどんな譲れない条件があるのか、これまでどんなことにやりがいを感じてきたのか、キャリアのゴールをどこに設定するのかなどを整理。


“需要が増える”という要素だけにとどまらず、様々なポイントを整理し、希望にマッチする場所を選ぶことが、理想のキャリア形成につながっていきます。

※自己分析の方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。

20代・30代の転職なら、株式会社キャリア・エックス

キャリア・エックスは20代・30代を中心に、SaaSやデジタルマーケティングといったこれから需要が増える分野で、豊富な転職支援実績を築いてきました。


目指しているのは「キャリアを共に創るパートナー」。


“一度転職をサポートして終わり”ではなく、求職者の方が理想のキャリア形成を実現するために、将来にわたって親身に寄り添っていきます。


今後、需要が伸びていく業界や仕事についての知見も豊富にありますので、ぜひ一度ご相談ください。

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需要が増える仕事に出会い、価値の高い人材に

いくら自分自身に能力があっても、仕事のニーズがなく、所属する会社の業績が悪化してしまうと、待遇の向上は望めません。


需要が増える仕事というのは、その逆の状況であり、自分次第でスピーディに高収入やキャリアアップを目指せることが大きな魅力です。


もちろん、それに就くためには準備や注意すべきポイントがありますが、ぜひ本記事を参考に、自分にマッチした需要が増える仕事に出会って欲しいと願っています。

キャリアエックス編集部

過去2回の転職を行い、大企業・ベンチャー企業を経験。ベンチャー企業では、人材紹介事業の立ち上げを行い、WEBマーケティング兼人事として採用面接を実施。これまで執筆した転職関連記事は100本以上。
転職希望者・採用担当者それぞれの経験をもとに、「ためになる」リアルな情報を発信したいと考えています。

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