「新卒で入った会社が自分に合っていなかった」「これまで培ったものを活かして、違う領域でスキルの幅を広げたい」
など、様々な理由から未経験の職種・業界に転職したいと考える方はいるでしょう。
しかし、必ずしもすべての分野で、異業種出身者が歓迎されるわけではありません。
そこで本記事では新しいフィールドへチャレンジすることを検討している方に向け、積極的に未経験者を受け入れている職種・業界を紹介すると共に、転職に向けたコツやポイントなどを解説します。
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目次
未経験でも転職しやすい職種・業界とは?
大手転職サイトマイナビ転職で2024年12月現在、掲載されている求人数は計3万3143件。そのうち職種未経験OKの求人は1万9984件で、業種未経験OKは2万5050件です。
未経験者を受け入れている企業が半数以上あることが分かりますが、中でも未経験者を積極的に採用していることが多い業界および職種について、具体例を紹介します。
※未経験者におすすめの業界について、こちらの記事でも解説しています。
<業界>
・IT業界
・建設業界
・物流業界
・介護業界
・飲食業界
・小売業界
・製造業界
・教育業界
・不動産業界
<職種>
・営業(インサイドセールス、カスタマーサクセスなど)
・ITエンジニア
・施工管理
・現場作業員
・ドライバー
・倉庫作業
・介護士
・ホールスタッフ
・調理師
・販売スタッフ
・製造スタッフ
・スクール運営(教室長)
ここまでピックアップしてきたように、大きく分けてブルーカラー系と言われる職種・業界は未経験者を歓迎している傾向が強くなっていると言えるでしょう。
一方、ホワイトカラー系ではその傾向が弱まり、営業職やIT業界といった人手不足が強調される分野に比較的ニーズが限られています。
インサイドセールス
インサイドセールスとは内勤営業のことで、クライアントと電話やメール、オンライン会議で商談を行います。
フィールドセールス(外勤営業)と協働で仕事を進めるパターンが多く、インサイドセールスは主にアポイントを取得することがミッションとなります。
“営業職の入り口”として未経験者を積極的に受け入れている企業も多数あり、これから営業にチャレンジしてみたいと考えている方には、選択肢の一つとなるでしょう。
SaaS営業
ソフトウェアをダウンロードしなくても、契約後すぐにサービスを使用できるなど、利便性の高いSaaSは、現在右肩上がりでニーズが伸びています。
国内発のSaaS企業も続々と誕生していて、それに伴って求人数も増加中。未経験者の採用に力を入れている会社も多数存在します。
マーケットの将来性を含めて、魅力的なポジションだと言えるでしょう。
カスタマーサクセス
SaaS企業の多くでは、セールスフォースが提唱する「The Model」(ザ・モデル)を採用しています。
マーケティング、インサイドセールス、フィールドセールス、そしてカスタマーサクセスに役割を分けた営業プロセスモデルで、カスタマーサクセスは既存顧客向けのサポートや売上アップを担当。
SaaS営業と同様に、マーケットの規模が拡大していることもあって、未経験者を含めた採用ニーズが伸びています。
ITエンジニア
経済産業省 商務情報政策局 情報処理振興課の発表によると、2030年には約78.9万人のITエンジニア不足が見込まれています。
2020年の段階でも、すでに約36.9万人が不足していると言われており、各IT企業では経験者だけでなく、将来を見据えて未経験者も積極的に採用。
育成環境を急ピッチで整えて、さらなるニーズ拡大に対応しようと取り組んでいるため、特別な経験やスキルがなくてもチャンスが多い状況だと言えるでしょう。
私たちキャリア・エックスは、SaaS業界への転職に強い転職エージェントです。
SaaS業界への転職や、インサイドセールス、カスタマーサクセスなどへの転職をご検討されている方は、お気軽にご相談ください。
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未経験者を積極的に採用している理由とは?
ここまでも一部触れてきましたが、より詳細に企業が未経験者を前向きに採用している理由を解説します。
事業拡大つき人員を増やすため
急成長のスタートアップや全国に多数の拠点を構える企業では、さらなる事業拡大に向けて数十名以上の単位で人員を募集していることが珍しくありません。
採用人数を満たすためには、経験者のみでは足らず、自然と未経験者採用にも力を入れることに。
大量募集を行っている企業では、中途入社でも同期が多くいるため会社にも馴染みやすく、体系化された教育体制のもと、スムーズにオンボーディング・スキルアップが進むことも期待できます。
人柄やコミュニケーション能力を重視するため
経験者の採用にあたって、求職者がこれまでのキャリアや仕事の進め方に固執し、新しい環境で活躍できないことを懸念する企業は少なくありません。
その点、未経験者であればゼロからのスタートとなるため、場合によってはフラットな姿勢や柔軟性が高く評価されることも。
特に営業や販売、サービス業といった分野では、今まで培ってきたもの以上に、人柄・コミュニケーションスキルといったポテンシャルが重要となることもあり、積極的に未経験者採用を進めている企業が存在します。
そもそも経験者の採用が難しいという事情も
建設業界や物流業界の大卒新卒の求人倍率が非常に高いことは前述した通りですが、それらをはじめとした人手不足の領域では、必然的に経験者の数もかなり少なくなっています。
未経験である新卒の採用に苦戦している状況で、経験者であればスムーズに採用できるということは、なかなか考えづらいでしょう。
だからこそ、“まずはとにかく人が欲しい”と未経験者を含めて採用に注力しており、そうした業界では門戸が大きく開かれているため、これまでのキャリアに関係なく、スムーズに転職をしやすくなっています。
未経験から転職を目指す場合の職種・業界選びのポイント
今までの解説をもとに、実際に未経験から転職活動を進めていくには、どのような職種・業界を選べば良いのでしょうか。ここでいくつかポイントをピックアップします。
将来性のある職種・業界かどうか
未経験の分野にチャレンジしようと検討しているこの記事の読者は、比較的若い方が多いでしょう。その先には、10年、20年以上先までキャリアが広がっていると想定され、そうなると転職にあたっては将来性が非常に重要です。
たとえば、一昔前までは広告ではマスメディアが圧倒的だったにも関わらず、今ではWeb広告が市場規模で上回ったり、DXなどが推進されるようになってSaaS業界が急成長したりと、各業界を取り巻く環境は日々変化しています。
これから予想される社会情勢の変化も意識しながら、今後伸びていく分野はどこなのかイメージし、転職先を選ぶべきでしょう。
労働環境が整っている職種・業界かどうか
これから長期的なキャリアを築いていくことを考えると、労働環境が整備されているかどうか、つまりホワイトな職種・業界であるかどうかも大切なポイントです。
休日日数の充実や残業時間の抑制などが行われていないと、長く働き続けることができません。
各企業ごとにも、それらは異なってきますが、慢性的な人手不足の職種・業界であると、一人ひとりの負荷が高い傾向にあり、必然的に労働時間が伸びることに。
すでに人員が整っているうえで、さらなる発展が期待されているフィールドであれば、労働環境が充実している可能性が高まります。
収入をしっかりと確保できる職種・業界かどうか
働くことの一つの大きな目的は収入を得ることです。新しい職種・業界へ転職し、給与をアップさせたいと望んでいる方も多いでしょう。
充実した待遇を手にするには、職種・業界の利益率や将来性などが、重要な要素になります。
たとえば、介護は法人の収益に税金が占める割合が高いため、他社との利益率に違いを出しづらく、また業界全体がシュリンクしていれば、大幅な昇給を期待することも難しいでしょう。
その他には、インセンティブ比率が高い営業職などにチャレンジすることで、高収入を目指す選択も考えられます。
価値あるスキルが身に付く職種・業界かどうか
専門的なスキルや知識を身に付けられ、それがマーケットのニーズの高いものであれば、将来のキャリアに非常に役に立ちます。
仮に再度転職を考えたときにも、価値ある人材であると認められることで、より良い待遇やポストなどを手にすることができるでしょう。
未経験からであっても、教育体制が整っていて自分が成長できる環境であるならば、選択肢の一つに入れておくべきです。
建設やモノづくり分野といったいわゆる“手に職”がつけられる業界はもちろん、ITやWeb領域などでもそれを実現することはできます。
未経験からの転職を成功させるために大切なこと
新しい職種・業界にチャレンジすることで、様々な可能性を手にするチャンスが広がります。
一方で、ただ転職すれば良いというわけではありません。それを成功させるためにどうすれば良いのか、ここで解説します。
※未経験の職種・業界に転職成功した方について、こちらの記事で紹介しています。
情報収集を入念に行う
企業へ応募する際には、ミスマッチが起きないように入念な情報収集が欠かせません。
興味を持った職種の詳細や業界の構造、変化などをインターネットで調べたりするのはもちろん、知人や転職エージェントからもアドバイスを求めたりして、“リアル”を知ることを意識するべきでしょう。
正確な情報を集めたうえで、転職活動をスタートすることで、入社後に“こんなはずじゃなかった”という状況に置かれるリスクを減らすことができるはずです。
自身のキャリアや志向を棚卸する
転職にあたっては、職種・業界の情報を収集するだけでなく、“自分自身の情報”も整理しておくべきでしょう。これまでに身に付けた経験やスキル、知識を棚卸すると同時に、キャリアを振り返って、どんな志向を持っているかをしっかりと分析するべきです。
一時的な興味・関心だけで動くのではなく、様々な情報をもとに総合的に判断して転職活動を進めていくことで、自分に合った職場を見つけられる可能性が高まります。
これまでの経験にマッチした職種・業界を選択する
今までとは異なる分野へチャレンジすることを検討したとしても、必ずしも築いてきたキャリアをすべて捨てる必要はありません。
職種・業界共に未経験の領域を選ぶのではなく、同じ業界あるいは職種経験をもとに、新しいフィールドへキャリアチェンジするのも選択肢の一つです。
また、たとえば営業で培ったコミュニケーションスキルを、ITエンジニアでのクライアント対応、チームマネジメントに活かすなど、異分野で培ったものを次の職種・業界でも応用できることをアピールすることで、書類選考や面接に有利に働く場合があります。
資格取得や勉強を通じて事前準備する
現在では、インターネットや書籍を通じて、未経験の職種・業界の知識を習得することも難しくありません。
たとえば、IT業界に興味があればプログラミングを学んでみたり、不動産業界への就職を考えているのであれば宅建の資格を勉強してみたりと、転職活動の前にできる準備はたくさんあります。
事前に独学に取り組むことで、具体的に新しい業界や職種のイメージをつかみやすくなるうえ、企業側からの評価も高まることが期待できます。
未経験の分野へチャレンジすることは、魅力ある選択肢になる
未経験者を積極的に採用している職種・業界は決して少なくなく、会社選びや事前準備をしっかりと行えばキャリアチェンジは十分に可能です。
これまでと異なるフィールドに飛び込むことに不安を感じる方もいるでしょうが、少しでも興味があれば、キャリアの選択肢の一つとして検討してみることもおすすめします。
キャリア・エックスは20代・30代のキャリアチェンジの支援実績が豊富ですので、なにかあればぜひ一度ご相談ください。
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