転職でキャリアアップを実現する方法は?希望を叶えるためのポイントや方法を解説します!

転職ノウハウ


コロナ禍前から急速に高まっていた日本の労働流動性は、コロナ禍でいったん落ち着いたものの、現在では再び伸びを見せています。

株式会社マイナビによる「転職動向調査2024年版(2023年実績)」によると、転職率は7.5%を記録。これは、2016年の3.7%の2倍以上という数字になります。


多くの人がより良い職場を探し動いている中、どうすればキャリアアップを実現できるのでしょうか。


本記事では転職でキャリアアップを実現するために何をすべきなのかポイントを紹介していきます。

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キャリアアップとは?

そもそもキャリアアップとは何でしょうか。

人によって定義は異なると思いますが、給与が上がること、より責任のある立場に就くこと、新しいスキルを習得すること、資格を取得すること、自己実現の機会を得ること、個人として成長を実感できることなど、様々な意味がそこには含まれています。

一人ひとりキャリアアップという言葉でイメージする内容、求めるものは微妙に異なるのかもしれません。

キャリアアップは必ずしも同じ会社内での昇進だけを意味するわけではなく、転職や起業、異業種への挑戦なども含まれます。


個人の価値観や目標によってキャリアアップの形は異なり、必ずしも上昇志向だけがキャリアアップではありません

専門性を深めることや、ワークライフバランスの改善なども、広義のキャリアアップに含まれることがあります。

転職でキャリアアップを目指すメリット

同じ会社で自分にとってのキャリアアップの実現が難しい場合はどうすればいいのでしょうか。最も現実的な方法は転職になるでしょう。

ここからは転職でキャリアアップを目指すメリットについて解説します。

新たな挑戦を通じて、スキルや視野が広がる

異なる業界や職種、企業文化、業務プロセスに触れることは、個人の視野を大きく広げます。


また、新たな環境に適応する過程で、コミュニケーション能力や問題解決能力も磨かれるでしょう。

新たなポジション・ポストにつくチャンスがある

専門的な技術・知識の幅を広げられることはもちろん、新しいポジションやポストを任せられることで、プロジェクト管理能力やリーダーシップといったスキルを身に付けるチャンスが生まれてきます。

ネットワークが広がる

異なる環境での人脈構築は、短期から将来に至るまでのキャリアにつながってきます。


新しい同僚、上司、クライアントと関係を構築する中で、業界の最新動向を把握したり、独立や再度の転職の際といった未来の協力関係にも大いに役立つことになります。

自分に足りないスキルが見えてくる

転職市場に出ていくことで自分の価値を客観的に把握し、適切な待遇を得る機会をつかむことができます。


その中で、今の自分に足りない経験・スキルを実感として知ることができ、自己成長に向けたモチベーションにもつなげられます。

モチベーションがアップする

同じ業務を続けること、慣れ親しんだ職場で働き続けることは、ある一定のスキルを伸ばしていけるメリットがある一方で、マンネリ化につながるというデメリットもあります。


転職することで得られる新たな環境での責任や刺激によっては、仕事全般へのモチベーションも高められるでしょう。

自分の適性や志向が見えてくる

転職活動をすることによって、自然とこれまでのキャリアパスを振り返り、将来の目標を明確にする機会が生まれます。


新しい環境で経験を積むことで、今まで見えなかった自分の適性などを知ることができるでしょう。

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キャリアアップに向けたアクションプラン

転職活動を進めていくためには、目標設定とそれに合わせた行動が必要となります。


この章ではキャリアプラン(目標)の設定方法や転職活動の流れを説明します。

短期・長期の目標設定

目標設定するにあたっては、SMARTの法則(Specific:具体的、Measurable:測定可能、Achievable:達成可能、Relevant:関連性がある、Time-bound:期限がある)に沿っていることを意識しましょう。

定期的に進捗を確認し、必要に応じて目標を調整することも大切になります。

短期目標(1年以内)

転職先となる業界への理解を深めると同時に、必要に応じて評価される資格の取得や語学スキルのアップを検討します。

中期目標(1~5年)

管理職のポストに就く、年収を○○%アップさせる、海外勤務にチャレンジするといった近い将来に叶えたい目標が該当します。

長期目標(5~10年以上)

経営に携わる、独立起業する、業界全体でエキスパートとして認識される存在になるなど、自分のキャリアアップのゴールを設定します。

転職活動のタイムライン例

特に初めて転職活動をされる方は、スケジュール感がつかめない方も多いでしょう。効果的な転職を行うためには、計画的なアプローチをする必要があります。

以下のタイムラインを参考にして、自分なりの活動計画を立てましょう。

準備期間(1~3ヶ月)

設定した目標や自己分析をもとに、希望の転職先となる業界・職種の調査を実施。


履歴書・職務経歴書の作成も進めつつ、転職エージェントや転職サイトに登録して求人情報のチェックを行います。

活動開始期間(1~2ヶ月)

転職エージェントのカウンセリングを受け、求人への応募もスタートさせます。

選考期間(2~3ヶ月)

実際に複数の企業との面談を進めていきます。転職エージェントからのフィードバックなども参考にしながら、自己アピール力を磨いていきましょう。

意思決定期間(2週間~1ヶ月)

給与や勤務開始日といった条件交渉の結果・面談内容などを踏まえて、複数のオファーを比較検討し、入社意思を固めます。

 入社準備期間(1~2ヶ月)

現職の引継ぎを行ったうえで、新しい会社への入社手続きを進めます。


※タイムラインは一般的な目安です。個人の状況や業界の特性によって、期間や順序を柔軟に調整してください。

転職してキャリアアップを実現するコツは自己分析


具体的にキャリアアップに向けた転職活動を進めていくためには、自分が何をしたいのか、何ができるのかといったことを認識する自己分析が重要になります。


スタートラインとゴールが見えていれば、今すべきことも自然と理解できるようになるはず。

ここでは、そんな自己分析のコツを紹介していきます。

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職務経歴書作成と並行して経験・スキルの棚卸を

職務経歴書を作成して各職種で担当した業務内容、プロジェクト、役割などを詳細に記述していきます。次に、それぞれの職務で習得したスキルや達成した成果を具体的に列挙します。

例えば、「営業成績を前年比120%に向上させた」「新規顧客を30社開拓した」といった具体的な数字や事実を記載しましょう。それによって、よりリアリティを読み手に与えられます。

最後に、これらの情報をもとに、自身の強みと弱みを客観的に分析します。できれば他者からもフィードバックを受け、自己認識と第三者の評価のギャップも認識できると良いでしょう。

将来の目標の設定

将来の目標を設定する際は、5年後、10年後単位で理想の姿を具体的にイメージすることをおすすめします。どのような立場で、どのような仕事をしているか、年収はいくらかなどを詳細に頭の中で膨らませましょう。

そして、それを実現するために、業界のトレンドや求人情報を見ながら必要なスキルや経験を調べます。

最後に、現在の自分と目標とのギャップを特定することで、現在のスキルや経験と、目標達成のために必要なこととの差を明確にできますので、今後歩んでいくべき道筋を明らかにできるでしょう。

自己分析が活かせるシーン

キャリアアップに向けた道筋を立てる以外にも、自己分析は様々な場面で活かせます。

面接時の自己PR

面接で自身の強みや成果を具体的に説明し、志望動機を明確に伝えることができます。

転職先での成長プラン

現在と将来のギャップ分析の結果をもとに、新しい職場でのステップアップ計画を立てることができます。

併せて読みたい:【解説】自己分析の簡単なやり方|転職前に必ずするべき理由とは

キャリアアップ転職にはエージェントを頼るのもあり

一人での転職活動は、どうしても不安になるもの。自分自身をより的確に理解するためにも、第三者の存在が欠かせません。そこで頼りになるのが転職エージェントです。


優秀な転職エージェントは、単なる求人紹介にとどまらず、あなたのキャリアアップを総合的にサポートしてくれます。

ここでは、転職エージェントの役割や重要性について説明します。

転職エージェントの役割

転職エージェントは、企業とあなたの“橋渡し役”。

キャリアカウンセリングから入社までのプロセスをトータルでサポートし、転職やキャリアアップの成功のために伴走してくれる存在です。

キャリアカウンセリング

自己分析を第三者の立場からサポートしてくれ、そのうえでスキルや履歴・職務経歴を客観的に評価。最適なキャリアパスを提案してもらえます。

直近の転職活動においても市場価値の分析や、それをもとにした就職対策のアドバイスを受けられます。

業界・企業情報の提供

転職エージェントは、業界や職種を問わない“総合型”と逆に特定の分野に絞った“特化型”に分けられます。

その中で、様々な企業と取引を行っているため、必要に応じて詳細な業界動向や企業の内部情報を提供してもらうことが可能。

公開情報だけでは分からない、企業カルチャーや実際の労働環境などの情報も得られることがあります。

転職エージェントを利用するメリット

具体的に企業への応募を進めていくにあたっても、転職エージェントを活用することには大きなメリットが。

独自の非公開求人の紹介や書類選考・面接合格率アップに向けたサポートなどを受けられます。

非公開求人へのアクセス

求人の中には、一般に公開されていないものも珍しくありません。

転職エージェントは、これらの非公開求人情報を複数保有しているため、大手企業や急成長中のスタートアップなど、魅力的な求人に出会えるチャンスを広げられます。

書類・面接対策 

転職エージェントは、プロとしてたくさんの求職者と向き合ってきました。

あなたの魅力を的確に伝えるため、履歴書や職務経歴書の添削、面接対策など、選考プロセスも総合的にサポートしてもらえます。

優秀な転職エージェントの選び方


前述したように総合型から特化型まで数多くの転職エージェントが存在しています。そこで自分に合ったエージェントをどう選んでいくのか、ここではそのポイントを解説していきます。

専門性があるか

特に自分の転職したい業界が決まっている場合であれば、そこに特化したエージェントを選ぶことで、より的確なサポートが期待できます。

それぞれの業界特有の知識やネットワークを持っており、あなたに適した求人を紹介してもらえるでしょう。

コミュニケーションは円滑か

最終的には“人と人”の関係性になりますので、第一印象や、アフターケアの頻度・質などが自分に合っていると感じる転職エージェントを選びましょう。

価値観や目標が一致し、信頼関係を築けるエージェントとパートナーシップを組むことで、より効果的なキャリアアップのための活動ができます。

適切なフィードバックはあるか

面接結果や不採用理由などのフィードバックを詳細かつ的確に提供してくれるエージェントは、転職活動はもちろん、あなた自身の成長にも役立ちます。

具体的で建設的なフィードバックを提供してくれるかどうかも、エージェント選びの重要なポイントです。

情報をオープンにしているか

求人情報や選考プロセスについて、オープンにしているエージェントを見つけましょう。なにか隠されていると感じてしまうと信頼関係を築くことはできません。

後々、問題が発生しないように、念のためプライバシーポリシーや利用規約も事前に目を通しておいた方が良いでしょう。

実際にエージェントを選ぶときには、まず複数の会社に登録し、面談を通じて上記のポイントに当てはまっているかをチェックします。

また、知人や同業者からの紹介や口コミも参考にしてください。オンラインの評価サイトも役に立ちます。

適切なエージェントを選ぶことで、より効率的かつ効果的に転職を進めることができます

自分に最適なサポートを提供してくれるエージェントと協力関係を築くことが、理想のキャリアアップの近道になるはずです。

信頼できる転職エージェントとキャリアアップを目指そう


テレワークの普及などによって働き方は大きく変わり、DXが推進される中で“人に求められる役割”にも変化が生まれています。

そうした時代に転職を通じて理想のキャリアアップを実現するのは、決して簡単なことではありません。だからこそ、パートナーとなる転職エージェントの存在はますます重要になるでしょう。

質の高いエージェントは、あなたの強みを最大限に活かし、弱みを補完する戦略を一緒に考え、理想のキャリアパスの構築をサポートしてくれます。

一人ではなく、二人三脚で転職活動を進めていくことで、理想とするキャリアアップをぜひ叶えてください。

この記事がそのために少しでも役立てばうれしいです!

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東海林 浩樹

前職リクルート時代、採用チーム責任者として約3000人の面接を経験。
様々な人生と向き合わせて頂く中で、「その一個人の人生において、よりよい機会を提供していけるか」が全ての一歩だと確信しました。転職するしないに関わらず、「ご自身が気づいていない強み」「生きるエネルギーの源泉」を発掘することを私の使命と捉え、皆様にとって、気軽にご相談できるパートナーでありたいと考えております。

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