第二新卒が大手企業に転職するのは無理?転職成功のポイントを解説

転職ノウハウ


「第二新卒で大手企業に転職するのは無理」――こんな声をよく耳にします。たしかに、新卒採用と比べると門戸は狭く、競争も激しいでしょう。

しかし、本当に不可能なのでしょうか?実は、適切な準備と戦略があれば、第二新卒から大手企業への転職は十分に実現可能です。


この記事では、第二新卒が直面する課題を明らかにしつつ、大手企業への転職を実現するための具体的な方策を探っていきます。大手企業への転職を目指す第二新卒の方は、ぜひ本記事を参考に理想の転職を実現してください。

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第二新卒とは?

「第二新卒」とは大学や専門学校を卒業後、最初に就職した会社を数年以内に退職し、新たな職を探している若年層を指す言葉です。



一般的には新卒で入社した会社を1〜3年で退職して新たな仕事を探している人たちが該当します。4年制の大学を卒業した人であれば23歳〜25歳くらいの方になり、ポテンシャルがある層として採用市場でも高いニーズがあります。


第二新卒の特徴は、ある程度の社会人経験を持ちながらも、まだ若く柔軟性があること。1社目での経験を活かしつつ、自分により適した環境や、よりキャリアアップできる場を求めて転職を考える人が多いようです。


企業側も、即戦力となり得る若手人材として第二新卒を評価する傾向にあり、専用の採用枠を設ける企業も増えています。新卒と中途の中間に位置する独自の立場として、労働市場で重要な位置を占めています。

第二新卒が大手に転職することが難しい理由


上述した理由から第二新卒者を求める企業は多いです。しかし、第二新卒から大手企業に転職することは決して簡単ではありません。その理由について解説します。

経験が浅いから

大手企業に限ったことではありませんが、中途採用では即戦力が求められます。第二新卒の場合、社会人経験は数年程度。大手企業が求める経験値に達していないケースが多いのが現実です。


特に専門性の高い職種や管理職ポジションでは、この壁は高くなります。

求められるスキルを有していないから

第二新卒の多くは、最初の就職先で特定の業界や職種の経験を積んでいます。しかし、その経験やスキルが、志望する大手企業で求められるものと一致しないことも。


例えば、小規模なIT企業でプログラミングを担当していた人が、大手メーカーの営業職に応募する場合などがこのケースに該当します。

倍率が高く、競争が激しいから

大手企業の求人には、応募が殺到します。新卒採用と比べ中途採用の枠は限られていることが多いため、競争率はおのずと高くなります。


第二新卒は自分より経験やスキルがある他の候補者と比較されることになり、厳しい戦いを強いられるでしょう。

大手企業が第二新卒に求めるもの

一方で、第二新卒を積極的に採用する大手企業もあります。第二新卒のどのようなポテンシャルに大手企業は期待しているのか、詳しく見ていきましょう。

潜在的な能力

大手企業は、現時点でのスキルや経験だけでなく、将来の成長可能性を重視します。第二新卒はまだ若く、伸びしろがあります


そのため30代以上の候補者よりも、基礎的な能力や学習能力、問題解決能力など、潜在的な力を評価されることが多いです。

柔軟性と学習意欲

新しい環境に適応し迅速に学習できる能力は、第二新卒の強みです。特に大手企業はグローバルな競争に晒されていたり、変化の激しい時代に対応したりするために、組織体制も目まぐるしく変化します。


そのため、柔軟に対応し、積極的に学び続ける姿勢が求められます。


第二新卒は、すでに一度は環境の変化を経験しているため、この点で評価されることがあります。

独自の視点や新しい発想

大手企業は、組織に新しい風を吹き込むことのできる人材を求めています。


第二新卒は、大企業とは異なる環境で働いた経験を持っています。


この経験から得た独自の視点や発想は、大企業にとって新鮮で価値あるものとなる可能性があります。

第二新卒が大手企業へ転職するポイント


上述したポイントを職務経歴書や面接でアピールできれば、第二新卒でも大手企業に転職できる可能性は高まるでしょう。


加えて、第二新卒が大手企業への転職を成功させるためには、以下の4つのポイントを押さえることが重要です。

自分の強みを理解し、アピールする

まず、自己分析を徹底的に行い、自分の強みを明確にしましょう。


これまでの経験や成果、身につけたスキルを客観的に見つめ直し、大手企業でどのように活かせるかを具体的に説明できるようにします。面接ではエピソードを交えながら、自信を持ってアピールすることが大切です。

前職での経験を肯定的に捉え、その価値を説明する

前職での経験はたとえ中小やベンチャー企業であっても、大きな価値があります。


「多様な業務を経験したこと」「責任ある立場で仕事をしたこと」「顧客と直接やり取りする機会が多かったこと」etc…。


大手企業にはない経験をポジティブに捉え、その価値を明確に説明できるようにしましょう

継続的な自己啓発や資格取得に励む

大手企業への転職を目指すなら、常に学び続ける姿勢が求められます。


業界に関連する資格取得や、オンライン講座の受講、セミナーへの参加など、積極的に自己啓発に取り組みましょう。


これらの活動はスキルアップだけでなく、学習意欲や向上心をアピールすることにもつながります。

志望理由をロジカルに説明できるようにする

なぜ大手企業を志望するのか、そこでどのようなキャリアを築きたいのか、面接でロジカルに説明できるようにしましょう。


大手企業の規模や安定性、グローバルな環境、充実した研修制度などの魅力と、自身の長期的なキャリアプランをどのように結びつけるかを考え、説得力のある志望動機を準備しましょう。

第二新卒が大手企業に転職するためのステップ


第二新卒が大手企業に転職するためには、上述したポイントを押さえながら、以下の3つのステップを着実に踏んでいくことが重要です。

自己分析と目標設定

まず大切なことは自己分析で自分自身を知ること。これまでの経験を振り返り、自分の強みと弱み、興味・関心のある分野、価値観などを明確にします。


また、短期的・長期的なキャリア目標を設定し、達成に向けてどのような道筋を描くかを考えます。この過程で自分に合った企業や職種が見えてくるでしょう。


自己分析がうまくできない場合は、信頼できる友人や先輩、メンターに意見を求めることで、自分では気づくことができなかった自分の強みや弱みに気づくことができます。

求められるスキルの習得

大手企業への転職を実現するには、継続的なスキルアップが欠かせません。以下のような方法を組み合わせて、計画的に取り組みましょう。

資格取得

業界や職種に関連する資格は、専門性と学習意欲をアピールする強力な武器となります。

オンライン学習

Udemyなどのプラットフォームを活用することで、最新のスキルを習得できます。

副業や兼業

本業とは異なる分野で経験を積むことで、視野を広げ適応力を高めることができます。

読書

業界動向やビジネススキルに関する書籍を積極的に読むことで、転職先の業務に必要な知識を身につけることができます。

セミナーやワークショップへの参加

最新のトレンドや実践的なスキルを学べるだけでなく、希望する業界の人脈も広がります。新たな人脈から業界のリアルな話を聞く機会も得られるでしょう。

効果的な自己PRを考える

自己分析をして求められるスキルを習得したら、大手企業の採用担当者の心に響く自己アピールを考えましょう。その際は以下のポイントをおさえると効果的です。

具体的なエピソードを用意する

抽象的な自己PRではなく、具体的な成功体験や困難を乗り越えた経験を語りましょう。

成果はできるだけ数字で示す

可能な限り、自身の成果を数字で表現してください。例えば、「売上を20%増加させた」「顧客満足度を15ポイント向上させた」など、わかりやすく実績を明記することがポイントです。

大手企業での役割をイメージする

志望企業でどのように貢献できるか具体的に説明できるよう準備しましょう。

ストーリーを作る

なぜ前職を選んだのか、そこで何を学び、なぜ今回の転職を考えているのかを一貫したストーリーで説明できるようにしましょう。

志望動機を明確にする

なぜその企業を志望するのか、自身のキャリアプランとどう結びつくのかを説得力を持って説明できるようにします。

大手企業の採用トレンド

近年、大手企業の採用トレンドにも変化が見られます。これらの変化は第二新卒にとって大きなチャンスとなる可能性があります。

多様性重視の採用

多くの大手企業が、ダイバーシティ&インクルージョンを重視するようになっています。


多様な背景を持つ人材を積極的に採用することで、組織の創造性や問題解決能力を高めようとしています。


第二新卒は大企業とは異なる環境での経験を持っているため、この点でアドバンテージがあります。

新しい働き方へのシフト

コロナ禍を経てリモートワークやフレックスタイムなど、柔軟な働き方が急速に普及しました。これに伴い、従来の「大企業的」な働き方にとらわれない人材も求められるようになっています。


第二新卒は比較的小規模な組織での経験を持つことが多く、こうした新しい働き方に適応しやすい可能性があります。

第二新卒枠の拡大

一部の大手企業では、明確に「第二新卒枠」を設けるところも出てきています。これは第二新卒の持つポテンシャルや多様性を積極的に評価しようという動きの表れです。


こうした枠を利用することで、より現実的に大手企業への道が開けるかもしれません。

大手への転職にはエージェントの活用がおすすめ


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第二新卒が大手企業への転職を目指す際、転職エージェントの活用は大きな助けとなります。


まず、エージェントは大手企業の非公開求人情報にアクセスできるため、より多くの転職機会を得られます。


また、第二新卒特有の悩みや課題に精通したエージェントが、第三者的な視点で的確なアドバイスと支援をしてくれるので、どんな会社が自分にあっているのか気づくきっかけにもなるでしょう。


書類作成や面接対策など、転職活動全般にわたるサポートを受けられるため、効率的に活動を進められます。大手企業の採用動向や評価のポイントについての情報も得やすく、自己アピールをブラッシュアップすることもできます。

エージェントの豊富な経験と専門知識を活用することで、単独で活動するよりも戦略的かつ効果的に転職活動を展開できるのです。

第二新卒が転職エージェントを選ぶポイント

第二新卒が転職エージェントを選ぶ際は、いくつかポイントをおさえることが重要です。

第二新卒の支援実績を確認する

まず、第二新卒の転職支援実績が豊富かどうかを確認しましょう。

第二新卒特有の悩みや希望を把握していないエージェントに相談すると、的外れな求人を紹介される恐れも。


また、企業が第二新卒にどんなことを期待しているのか熟知しているエージェントであれば、書類選考や面接を通過するための実践的なアドバイスをくれるからです。

取り扱う求人の質と量を確認する

大手企業の求人を豊富に扱っているのか、扱っている求人は自分にマッチするのか、確認しましょう。


また、志望する業界に強いエージェントを選ぶことで、より的確な支援が受けられるでしょう。


サポートの質も重要です。キャリアカウンセリングや面接対策など、きめ細かなサポートを提供してくれるエージェントを選びましょう。

口コミなどを確認する

転職口コミサイトで各エージェントに関する利用者の評価や感想など、サービスの質、対応の丁寧さ、求人の質などについて情報が得られます。


また、X(旧Twitter)やFacebookなどのSNSでエージェント名や関連キーワードを検索することで、利用者の生の声がヒットすることもあるので、事前に確認しておくと良いでしょう。

第二新卒が転職エージェントを活用する際のポイント

エージェントを最大限に活用するためには、以下のポイントを押さえることが重要です。

自分の情報や状況を包み隠さず伝える

まず、自身の情報を正直に共有しましょう。経験、スキル、希望する条件などを包み隠さず伝えることで、エージェントはより適切な求人を紹介できます。


また、弱みや課題も率直に伝えることで、それを克服するための的確なアドバイスを得られます。

小まめに連絡をとりあう

積極的にコミュニケーションを取ることが大切です。定期的に連絡を取り、自身の状況や考えの変化を更新しましょう。


あなたの状況をリアルタイムに把握することで、エージェントも最新の情報に基づいてあなたをサポートできます。

フィードバックを真摯に受け止める

時にはエージェントから耳の痛いフィードバックを受けることもあるかもしれません。しかし、彼らは豊富な経験と専門知識を持っていますし、転職支援のプロです。


たとえ違和感があっても真摯に受け止め、アドバイスを実践しましょう


もちろん中には一刻も早く採用を決定したいがために、ポジショントークをするエージェントもいます。そこは慎重に見極めましょう。

ポテンシャルがあれば、第二新卒でも大手に転職できる!


第二新卒から大手企業への転職は、一見ハードルが高いように感じられますが、決して不可能ではありません。むしろ、適切な準備と戦略があれば、十分に実現可能な目標です。


大手企業への転職はキャリアの大きな転換点となる可能性を秘めています。自信を持って挑戦し、新たなステージでの成長を目指しましょう。


あなたが思っている以上に、第二新卒には大きな可能性があります。


大手企業への転職を検討している第二新卒の方は、ぜひ本記事を参考に理想のキャリアを叶えてください。

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キャリアエックス編集部

過去2回の転職を行い、大企業・ベンチャー企業を経験。ベンチャー企業では、人材紹介事業の立ち上げを行い、WEBマーケティング兼人事として採用面接を実施。これまで執筆した転職関連記事は100本以上。
転職希望者・採用担当者それぞれの経験をもとに、「ためになる」リアルな情報を発信したいと考えています。

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