将来が明確にない人のキャリアの考え方
転職支援を通して多くの方と接していると、転職を希望する方は、大きく「将来やりたいことが明確にある人」と「明確にない人」に分かれると感じます。後者にあてはまる方に向けて、キャリアの考え方をご紹介します。
「長く働き続けるにはどうすれば?」という観点で考えてみる
転職支援をしていて、将来やりたいことを尋ねると、みなさん何かしらの「やりたいこと」をおっしゃいます。しかし、本質的でブレない、誰が聞いても納得できて応援したいと思えるようなやりたいことを持っていらっしゃる方100人中1人いるかどうかでは?というのが、多くの方と面談を通して得た肌感覚です。
例えば、「経営者になりたい」「起業してみたい」「マネージャーになりたい」と話される方は多いですが、よくよく話を聞いてくと、「働くからにはそうなるべき」という固定観念からその考えが生まれている人が多く、これまでの経験などに基づいて明確な理由を語れる人はわずかです。
やりたいことが明確にある人は、やりたいことをゴールにマイルストーンを設計して、それに従ってキャリアの選択をすることをおすすめしています。企業規模の大小や、ベンチャー企業が確立された企業か、業界はどうするか、なども明確にしやすいです。
一方、やりたいことが明確でない人は、ゴールを設定してそれに向けてマイルストーンを置くことは、なかなか難しいもの。そこでおすすめしているのが、「将来やりたいことが起こった時に向けて」「10年、20年、30年と働き続けるには」今どうすればいいのか?という考えることです。
いずれの場合も重要なのは、世の中に求められる人材でいること。そのほうが、仮に10年後にやりたいことが出てきたときに挑戦しやすいし、やりたいことが出てこなかったとしても、世の中に求められる人材になっておけば、高い給与をもらえたり、ワークライフバランスが良い環境で働けたりと、楽しく働ける環境を選択しやすくなります。
将来やりたいことがないという方は、なおさら、世の中に求められる人材とは?ということを意識して、今後のスキルアップとキャリア選択を検討していくべきです。
そのためのキーワードは、「知識から知恵へ」です。詳しくは下記コラムをご覧ください。