営業職での転職を検討されている方の中には、「営業職の年収相場が気になる」という方も多いのではないでしょうか。
営業職は、他の職種と比べて給与水準が高いイメージがあると思いますが、実際のところはどうなのでしょうか。本記事では営業職の平均年収を業界や年齢別に紹介します。
年収1000万円超えの高収入を目指す方法についても解説しますので、営業職への転職に興味のある方はぜひ最後までご覧ください。
目次
営業職の年収目安はいくら?
dodaが発表する「平均年収ランキング(職種別)」によると、営業職の平均年収は469万円でした。営業職の平均年収は、全11職種の平均年収ランキングのうち、4位にランクインしていることもあり、高い給与水準の職種と言えます。
営業職のボーナス・インセンティブ(歩合)事情
営業職の年収は、基本給・ボーナス・インセンティブの合計額で決定します。業績連動型などの企業によって異なりますが、一般的に年2回、ボーナスが支給される場合が多いです。
インセンティブは目標達成度合いによって支給される特別手当を指します。毎月設定されている目標に対して上回った分の約10~20%の金額がインセンティブの相場です。商材や達成度合いにもよりますが、1ヶ月で100万円ものインセンティブ収入につながるケースもあるそうです。
《業界別》営業職の年収目安
この見出しでは、業界別の営業職の目安年収として、医薬品・医療機器メーカー、通信・ネットワーク機器メーカー、コンサルティングファーム・シンクタンク、ネットワークインテグレーター、広告業界、不動産業界についてご紹介します。
業界 | 年収目安 |
医薬品・医療機器メーカー | 345万円~626万円 |
通信・ネットワーク機器メーカー | 402万円~763万円 |
コンサルティングファーム・シンクタンク | 504万円~785万円 |
ネットワークインテグレーター | 368万円~690万円 |
広告業界 | 370万円~617万円 |
不動産業界 | 385万円~588万円 |
医薬品・医療機器メーカー(食品・医薬・日用品など)
医療系営業職の平均年収は345万円~626万円です。
医薬品や医療機器などの比較的単価が高い商材を扱うため年収レンジも高くなっています。給与体系にはインセンティブ制度を採用している企業も多く、インセンティブの割合により年収レンジに差が生じる傾向が強いでしょう。
一般的に既存の医療機関への営業がメインとなり、経験を重ねて専門性を身に着けることで、より高い成約率につながります。
国内の高齢化を背景に、医療業界に対する需要は増加傾向ですので社会貢献性を実感でき、やりがいのある仕事です。
通信・ネットワーク機器メーカー(電気・機械・自動車関連)
通信・ネットワーク機器関連の営業職の平均年収は402万円~763万円です。顧客の要望に対してサービスを提案から導入またはメンテナンスなどのアフターフォローなども発生し、業務の幅が広いため給与水準も高い傾向にあります。
何かトラブルが発生した場合に冷静な判断力や、相手に分かりやすく説明できるコミュニケーション力などが求められるでしょう。
コンサルティングファーム・シンクタンク(コンサルティング・会計・法律関連)
コンサルティングファーム・シンクタンクでの営業職の平均年収は504万円~785万円です。
企業が抱えている課題に対して解決策を企画、提案を行い、企業の業績向上や成長を支援する仕事です。業界や職種ごとの専門知識や解決能力が求められることや、成果主義の給与形態が多いため成功報酬として年収が高くなりやすいでしょう。
顧客の経営に近い立場で企業成長を支援できるため責任も伴いますが、プロジェクト成功時には大きな達成感を得られるでしょう。
ネットワークインテグレーター(通信・ネットワークサービス)
ネットワークインテグレーターの平均年収は368万円~690万円です。
ネットワークインテグレーターとは、ネットワークや通信システムの設計構築から運用、保守まで幅広い業務を担っています。ネットワークの大規模化や高速化などの世界的なトレンドの影響から、ネットワークインテグレーターへの需要は今後も拡大する見込みです。
5Gやクラウドサービスの拡大により急拡大した情報社会の通信インフラを支える仕事ですので、大きなやりがいを感じられるでしょう。
広告業界
広告・メディア系営業の平均年収は370万円~617万円です。
広告代理店での仕事がよくイメージされるように、広告主の要望に合わせて広告企画の立案から最適なメディアへの出稿を支援します。近年ではデジタルマーケティングの需要の高まりを背景に、広告業界への注目度も高まっています。
自身が提案した広告が与えるインパクトや反響の大きさをダイレクトに感じられ、大きなやりがいや手応えにつながるでしょう。
不動産業界
不動産営業の平均年収は385万円~588万円です。
売買・賃貸の仲介や、土地の販売を行うため成約単価が高い傾向です。他業界と同様、インセンティブ制を採用する企業が多いですが、不動産業界はとくに売上や成約数に応じたインセンティブへの割合が高いため年収1000万円以上の求人も多く募集しています。
不動産を介して、顧客の新生活や人生に関わることができるため大きなやりがいにつながるでしょう。
《営業の種類別》営業職の年収目安
この見出しでは営業職の種類別の平均年収として新規営業、既存営業、深耕営業の年収について紹介します。
新規営業
新規営業の平均年収は約522万円と高い給与水準です。まだ取引がなく面識のない企業に対して、飛び込み訪問やテレアポでのアプローチを行い、新規開拓を担います。
断られる場合も多く、新規開拓の難易度も高いことから基本給に加え、インセンティブの割合が高い傾向があります。
既存営業
既存営業の平均年収は約403万円です。すでに取引のある顧客に対して継続的な営業やアフターフォローをする役割です。顧客の課題に対して自社のプロダクトやサービスを通じて解決策を提案します。
一つの顧客を中長期的に担当するケースも多いため、真のニーズを引き出せるように信頼関係の構築が重要です。
深耕営業
深耕営業の平均年収は約504万円です。既存営業よりも一歩踏み込んだ提案を行い、新たなニーズを獲得し収益アップを目指すため、難易度は少々高くなる傾向です。
長期的なビジネスチャンスにつなげるために、顧客のニーズを満たす最適な提案を行うことが重要になるでしょう。そのためには市場や競合他社動向の分析や、自社商品サービスへの専門知識が必要です。
《年代別》営業職の年収目安
dodaが発表する「平均年収ランキング(職種別)」によると、年代別の営業職の平均年収は以下の通りです。
年代 | 平均年収 |
20代 | 395万円 |
30代 | 523万円 |
40代 | 616万円 |
50代~ | 684万円 |
年代別の営業職の平均年収を見ていくと、年齢が上がるにつれて平均年収も高くなっていることが分かります。職種に関わらず年代別の平均年収を見てみると、20代360万円、30代451万円、40代519万円、50代以上607万円です。
30代以降の営業職の平均年収は、全体の年代別平均年収と比較した際に高いことが見受けられます。営業職は、扱う商材やサービスへの専門知識や顧客との関係構築力が求められるため、ある程度経験値を積んだ30代以降の方が、売上や成約件数を伸ばせる可能性も高いでしょう。
また40代前後になると、役職につきマネジメントの役割も担うケースも多く、昇格のタイミングで大幅な給与アップにつながる可能性が高いでしょう。
営業職で年収1000万超えを目指すにはどうしたらいい?
営業職で年収1000万円超えを目指すには、インセンティブを取り入れているなど、高収入を実現できる業界や業種を選ぶことが重要です。一般的に「不動産」「証券」「保険業界」は平均年収が高い傾向があります。
また、MRなどの医療系営業職や金融系営業職、海外営業も扱う商材の単価が高いことから高収入を狙える可能性が高いです。
企業を選定する際は、その企業の給与形態や評価制度などもチェックするとよいでしょう。自身の成果次第で、固定給以外の部分でどれくらいの年収アップが見込まれるか、年齢や役職ごとの年収レンジを調べてみると目標である1000万円達成までの道筋をイメージしやすくなります。
営業職で高収入を実現するためのポイント・コツ
この見出しでは、営業職で高収入を実現するために4つのポイント・コツについて紹介します。年収アップを実現する転職方法については、以下の記事もぜひ参考にしてください。
①成熟市場よりも成長市場を選ぶ
営業職で高収入を実現するポイント・コツの1つ目は、成長市場を選ぶことです。成長市場ということは需要が急拡大している状況で、多くのビジネスチャンスをつかめる可能性も高いでしょう。
また商材やサービスの需要が急拡大したことによって人員不足になるケースも多く、優秀な人材を確保するために高い報酬を提示する企業も増加している傾向です。
②孫請けよりも直請けを行っている企業を選ぶ
営業職で高収入を実現するポイント・コツの2つ目は、直請けを行っている企業を選ぶことです。
業界によっては多重下請け構造によって、発注元からいくつもの業者を経由して商品やサービスを販売しなくてはならないケースがあります。発注元により近い1次請けで受注することで予算管理を柔軟に行うことができます。
そのため十分な利益額を確保できて報酬として還元される可能性が高いです。応募を検討している企業の業界内での立ち位置や商流を入念に調べておくとよいでしょう。
③国内企業よりも外資系企業・グローバル企業を選ぶ
営業職で高収入を実現するポイント・コツの3つ目は、外資系企業・グローバル企業を選ぶことです。外資系企業は、成果を出せば年収が大幅に上がりますし、これまでの実績があれば転職時の提示年収も高くなります。
また、国内企業の場合でも、海外向けに事業展開している企業は給与体系もグローバル基準のため給与水準が高くなる傾向にあるようです。
④低価格よりも高価格、個人よりも法人で選ぶ
営業職で高収入を実現するポイント・コツの4つ目は、法人向けの高単価な商材を扱う業種を選ぶことです。
扱う商材が高単価であれば売上額の規模が大きくなるため、その分報酬として還元される金額も大きくなるためです。
また一般的には、法人相手の方が予算目標も高く設定される傾向があり、達成時のインセンティブの金額も高くなる可能性があります。
営業職の年収によくあるQ&A
顧客と信頼構築を築いて継続的にビジネスチャンスを獲得し、売上目標を達成し続けることは難易度が高いですが、成果に応じて給与アップに繋がる機会も多いでしょう。
給与体系は基本給+賞与+インセンティブとする企業も多く、目標達成に応じた成果報酬型のインセンティブにより高い給与水準になる傾向です。
個人の裁量により多くのインセンティブ獲得が見込める業種は、外資系の保険営業や不動産、自動車販売などがあげられます。
近年では定量的な達成率だけではない評価基準を設ける企業や、オンライン商談などの効率的な営業スタイルを採用する企業も非常に増えています。
「営業は大変」という先入観に囚われずに、IT業界や人材業界などの新しい営業スタイルが多数採用されてる業種をチェックしてみるとよいでしょう。
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まとめ
いかがでしたでしょうか。本記事では営業職の業界・年齢別の平均年収、また年収1000万円を目指す方法についてご紹介しました。
一括りに営業職と言っても業界や業種ごとに年収帯が異なってきます。また高年収を狙うには市場や企業選びが非常に重要になります。
転職で年収アップを実現したい方や、自分に合っている業界や業種が知りたい方は、キャリア・エックスへお気軽にご相談ください。
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