【2025年最新】コンサルの平均年収は高い?企業別、役職別に紹介

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東海林 浩樹
前職リクルート時代、採用チーム責任者として約3000人の面接を経験。 様々な人生と向き合わせて頂く中で、「その一個人の人生において、よりよい機会を提供していけるか」が全ての一歩だと確信しました。転職するしないに関わらず、「ご自身が気づいていない強み」「生きるエネルギーの源泉」を発掘することを私の使命と捉え、皆様にとって、気軽にご相談できるパートナーでありたいと考えております。

コンサル

コンサルタントは、年収の水準が比較的高い職種として知られています。これまでのコンサルティング経験を活かして年収アップ転職を目指す人のほか、未経験からコンサルティング業界に挑戦し、年収アップを図りたいと考えている人もいることと思います。


この記事では、コンサルタントの年収相場や、コンサルティングファームの領域ごと、タイトル(役職)ごとの年収の目安、そして求められるスキルなどについて解説します。


コンサルティングファームに転職して高年収を狙いたい」という人は、ぜひご覧ください。

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コンサルタントの年収相場は?領域・役職別に解説

コンサルタントは一般的に、給与水準が高いとされています。


クライアント企業が抱える課題解決に取り組む仕事であり、高度なスキルと専門性が必要とされるほか、コンサルタントの働きがクライアント企業の業績拡大に直結するため、提供する高いバリューに対して高い報酬で報いるケースが多いためです。


なお、コンサルティングファームの領域によって、給与水準は異なります。


経営戦略に特化した外資系コンサルティングファームは、名だたるグローバルトップ企業をクライアントに持っており、扱う案件もより経営を左右するものが多いことから、高額報酬が多いようです。


一方で、総合コンサルティングファームや日系コンサルティングファーム、IT系コンサルティングファームは、幅広い案件を扱うことが多く、外資系よりはやや低めであるケースが多いようです。


また、タイトル(役割)によっても給与は変わり、ステップアップするごとに高給が目指せるのも特徴です。


給与水準の目安は以下の通りですが、同じ領域であっても企業ごとに給与体系は異なりますので、応募時に確認することが大切です。

外資系戦略コンサルの年収水準

外資系戦略コンサルティングは、扱う案件の高度さなどから、年収水準も高い傾向にあります。


中でも高年収で知られるマッキンゼー・アンド・カンパニー(以下、マッキンゼー)は、新卒初年度に年収500万円~600万円が支給され、20代のうちに1000万円を超えるケースが大半とされています。


基本給が高いのに加え、成果を正当に評価する体制が整っており、パフォーマンスに応じたボーナスも支給されます。


「激務」とも言われるマッキンゼーですが、仕事に関係する書籍代が支給されるほか、MBA費用の支援制度があるなど、スキルアップできる環境があります。また、社内での軽食補助などもあります


ボストン・コンサルティング・グループ(以下、BCG)も、新卒1年目の年収はボーナス含め約700万円とされています。20代のうちに1000万円~1500万円に至るケースも珍しくなく、マッキンゼーと並び高い年収水準となっています。


借り上げ社宅が用意されているほか、プロジェクトに関わる交通費や書籍購入費などの経費も使いやすいようです。

外資系総合コンサルの平均年収とは

日本においては、デロイト トーマツ コンサルティング、PwCコンサルティング、KPMGコンサルティング、 EYストラテジー・アンド・コンサルティングの4社が、外資系総合コンサルティングファームの「BIG4」と呼ばれています。


いずれも、一つの領域に特化するのではなく、幅広い領域においてコンサルティングを行っています。


例えば、業務プロセスの改善やIT戦略・DX戦略、財務や税務、法務などのアドバイザリー、経営戦略策定、ESGコンサルティングなど、あらゆる領域を守備範囲としているのが特徴です。


各社の、タイトル別の給与水準の目安は以下の通りです。


●デロイト トーマツ コンサルティング


●PwCコンサルティング


●KPMGコンサルティング


●EYストラテジー・アンド・コンサルティング

ITコンサルの給与相場

IT系に特化したコンサルティングファームと、IT系に強みを持つ総合コンサルティングファームなどがあります。


クライアント企業が抱える課題は多岐にわたりますが、いずれの課題の解決においてもITは必要不可欠です。


そのため企業からのITコンサルティングファームへのニーズは高まっており、ITコンサルタントの報酬も上昇傾向にあります。


特に、セキュリティ、クラウド関連のニーズが拡大傾向にあるため、同分野の知識やスキルを持つ人は、高年収になりやすいようです。


IT系のコンサルティングファーム各社とも、給与水準は総じて高く、IT領域に特化しているガートナーは、アナリストクラスでも700万円以上、コンサルタントクラスになると1000万円超となるケースも少なくありません。


日系ITコンサル大手のシグマクシスは、新卒入社者の年収が約600万円で、マネージャークラス以降は1000万円超えになるとされています。


なお、「転職サービスdoda」の「平均年収ランキング(平均年収/生涯賃金)【最新版】」によると、2024年のITコンサルタント職の平均年収は598万円となっています。

※関連リンク:「平均年収ランキング(平均年収/生涯賃金)【最新版】」

企業別コンサルタントの平均年収ランキング

コンサルタントは全体的に年収は高いものの、企業によって違いがあります。日系企業の平均年収をランキングで見ていきましょう。

1位M&Aキャピタルパートナーズ2276万円
2位野村総合研究所1321万円
3位ドリームインキュベータ1274万円
4位シグマクシス1208万円
5位三菱総合研究所1080万円
6位日本M&Aセンター1046万円
7位トライステージ849万円
8位エフアンドエム771万円
9位プロネクサス723万円
10位船井総研HD669万円

M&Aキャピタルパートナーズは圧倒的に年収が高く、平均年収が2000万円を超えています。1000万円を超える企業も多くあり、コンサルタントの年収が高いことが伺えます。

コンサルタントの年収が高い理由

ここまでご説明したように、コンサルタントの年収はほかの職種に比べて高い傾向にあります。


その理由としては前述のように、クライアント企業の業績拡大に直結する役割であること、高いバリューを提供する対価として高い金額になっていることなどが挙げられます。


また、コンサルティングファームが抱えるのはコンサルタントという「人」であり、メーカーなどのように在庫を抱える必要がないため、もともと粗利益率が高いのが特徴です。


そのため、人件費を高く設定しやすい点も高年収となりやすい理由の一つです。

コンサルの給与の仕組み

多くの場合、給与テーブルが明確に定められており、タイトル(役職)によって年収レンジが決まっています。そして年収の12分の1が、毎月支給されるケースが多いようです。


加えて、自社の業績、および個人のパフォーマンスによって賞与が決まります。


携わったプロジェクトの成果と評価によっては高額の賞与が支給されることもあり、給与水準を押し上げています。

高難易度ゆえに年収が高い

各コンサルティングファームに寄せられる企業からのニーズは非常に多岐にわたり、かつ難易度が高いものが多いのが特徴です。


経営の建て直しや新たな事業戦略の立案、M&A、グローバル展開など、企業の将来を左右するような希少性の高い案件も多く、それらの専門知識と知見を持ったコンサルタントはその分報酬が高くなる傾向にあります。

コンサルタントの仕事内容【業界別】


外資系コンサルタントの場合

外資系コンサルタントは、主に「経営戦略系」「IT系」「総合系」「専門系」の4つに大別されます。グローバル案件や大規模プロジェクトに関わることが多く、成果主義の環境で高度な専門性を発揮します。

経営戦略系

企業の成長戦略や事業再生、M&A戦略などを支援し、経営層のブレーンとして課題解決に取り組みます。


市場調査や競合分析を通じて長期的な方向性を示し、意思決定を後押しする役割を担うため、高度な論理的思考力が求められます。

IT系

企業の業務や運営状況を分析し、最適なIT戦略を提案・実行するコンサルタントです。システム構築やクラウド導入、業務効率化ツールの活用など、経営課題をITで解決します。


システムの選定から導入サポート、自社で使いこなせるよう運用サポートなどを行う仕事で、DX推進の要として需要が高まっています。

総合系

経営戦略・人事・財務・ITなど幅広い領域をカバーし、全方位で企業を支援するのが総合系です。分野横断的な知識が必要とされるため、規模が大きい会社がほとんどです。


幅広い知識が必要となるため、社内にはコンサルタント以外にもエンジニアやマーケターなど様々なバックグラウンドをもつメンバーが在籍しています。

専門系

会計、人事、医療、環境など、特定分野に特化して高度な知見を提供するコンサルタントです。


専門スキルと経験を武器に、希少性の高い情報やノウハウを提供し、業界特有の課題解決をリードします。

経営コンサルタント

経営コンサルタントは、企業の経営状況を分析し、実践的な成長戦略を提案・実行支援する職業です。


特別な資格は不要ですが、高度な分析力と論理的思考力が不可欠です。


平均年収も高く、転職市場で常に人気の職種です。研修やセミナーを通じて知識を提供することもあり、専門性に加えて双方向的なコミュニケーション能力が求められます。

ITコンサルタント

ITコンサルタントは、ITを活用して企業の課題を解決し、経営成果を最大化する職業です。


システム開発やクラウド活用、AI導入などを通じてDXを推進します。


経営層と現場の双方に関わり、戦略立案から導入・運用支援まで幅広い役割を担います。IT人材不足が進む現代において、ますます需要が高まっています。

建設コンサルタント

建設コンサルタントは、社会インフラ整備に関する調査・分析・計画を行い、実現可能な建設戦略を提案する職業です。


道路・橋梁・上下水道・防災施設など公共性の高い案件が中心で、国家や自治体の事業を支援します。


実際の施工ではなく、計画策定やリソース配置といった知的業務が中心で、土木技術や環境配慮も求められる専門職です。

コンサルタントの仕事に必要なスキル

コンサルタントとは、クライアントである企業のあらゆる課題を解決するための専門家です。


クライアント各社とじっくり関係性を築きながら、業務上の課題を発掘し、最適な課題解決方法を考えて解決に導くのがコンサルタントの役割です。


そして、取り組む課題の難易度や希少性によって、報酬額も変わる傾向にあります。

高収入を実現するためのスキル

給与水準の高いコンサルタントですが、主に下記のようなスキルを高いレベルで備えている人は、高年収を実現しやすいと言えるでしょう。


◉課題解決力

クライアントの現状を細かく分析して、「解決すべき課題」を設定し、解決のための手段を見極め課題解決に導く力


◉プロジェクトマネジメント力

一定の期間中に、限られた人員リソースでプロジェクト全体でシナジーを出しながらクライアントが求める成果を出す力


◉信頼関係構築力

クライアントの課題を正確に把握するために、関係各所と信頼関係を築いてニーズを引き出し包囲形成する力


◉論理的思考力

物事を体系的に捉えることで、複雑に絡み合った課題を紐解き、最適な課題解決方法を筋道を立てて考える力


◉洞察力

多角的な視点をもとに、表面上に見えているものではなく、物事の奥にある「隠れた本質」を見抜く力


◉プレゼンテーションスキル

練り上げた課題解決方法を、クライアント目線でわかりやすく伝えて理解を仰、納得の上で合意形成する力

コンサルタントとして年収を上げる方法

コンサルタントとして働いているものの、さらなる年収アップをするためにどうすればいいのか悩んでいる方もいらっしゃるでしょう。


ここでは、コンサルタントとして年収を上げる方法を2つご紹介いたします。

①種類の異なるコンサルへ転職する

日系から外資系のコンサル会社へ、総合系から専門系のコンサル会社へ転職するなど、目指せる種類の異なるコンサル会社に転職することで年収アップを叶えることができます。


すでに一定期間コンサル経験を積んでいれば、経験者としての採用になるため、これまでの成果や面接での評価次第で転職時に高い年収提示があることも。


また、転職時の年収は大幅アップとならなくても、評価がそのまま年収に繋がる会社や平均年収が高い企業にいけば、入社後に大幅に年収アップすることもありえますので、しっかりと見極めた上で転職先を選ぶといいでしょう。

②管理職を目指す

管理職を目指すのも年収を上げる方法の1つです。日系コンサルでは一般コンサルタントからマネージャーに昇格することで年収が500万円以上上がることも。


外資系になるとさらに年収アップ幅は大きく、マネージャーになることで1000万円ほど年収が上がることもあります。


管理職に上がるための方法は企業によって違いますので、上司や人事などに評価制度について聞き、昇格する方法を確認しておくといいでしょう。

コンサルタントとして高い年収を実現したい人は、転職エージェントの活用がオススメ

コンサルティングファームに対するコンサルティングニーズは非常に旺盛であり、特に企業の業務改革ニーズやDX推進ニーズ、セキュリティ強化やクラウド化に関する案件が拡大しています。


コンサルタントとして経験を積み、ニーズの高いテーマに携ってきた人であれば、転職で大幅な年収アップを実現できる可能性が高いでしょう。


また、IT領域を中心に、コンサルタント未経験者にも門戸を開く企業も多く、例えばエンジニア経験者やセキュリティ、クラウド、ESGなどの経験を持つ人が知識を活かしてキャリアチェンジするケースも見られます。


キャリア・エックスでは、多数のコンサルティング業界の求人を保有しており、求職者の方々の経験やスキル、志向や強みに沿った案件をご紹介することが可能です。


年収アップ転職を実現するため、各コンサルティングファームに合ったアピール方法を共に考えるなど、満足のいく転職を実現するために伴走し続けています。


コンサルティングファームへの年収アップ転職を目指す場合は、ぜひ転職エージェントの活用をご検討ください。

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キャリアエックス編集部

過去2回の転職を行い、大企業・ベンチャー企業を経験。ベンチャー企業では、人材紹介事業の立ち上げを行い、WEBマーケティング兼人事として採用面接を実施。これまで執筆した転職関連記事は100本以上。
転職希望者・採用担当者それぞれの経験をもとに、「ためになる」リアルな情報を発信したいと考えています。

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