プロジェクトマネージャーは高年収?平均年収や年収アップに必要なスキルを解説

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東海林 浩樹
前職リクルート時代、採用チーム責任者として約3000人の面接を経験。 様々な人生と向き合わせて頂く中で、「その一個人の人生において、よりよい機会を提供していけるか」が全ての一歩だと確信しました。転職するしないに関わらず、「ご自身が気づいていない強み」「生きるエネルギーの源泉」を発掘することを私の使命と捉え、皆様にとって、気軽にご相談できるパートナーでありたいと考えております。

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プロジェクトマネージャー(PM)へのキャリアアップを検討している方の中には、「年収の相場を知りたい」と思われる方も多いのではないでしょうか。


プロジェクトマネージャーの年収は一般的に高いイメージもあるかもしれませんが、プロジェクト成功までの一連の業務を担い、責任の大きな役割です。


本記事では、プロジェクトマネージャーの年収相場や仕事内容、年収アップに必要なスキルについて紹介します。プロジェクトマネージャーの職種に興味のある方は、ぜひ最後までご覧ください。

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プロジェクトマネージャーの仕事内容とは?

プロジェクトマネージャーの仕事は、責任者としてプロジェクトの企画から実行、進捗や品質の管理を行う包括的な役割を担っています。


プロジェクトマネージャーの具体的な仕事内容は以下の通りです。

  • クライアント先から課題のヒアリング
  • プロジェクト全体の企画立案
  • プロジェクトメンバーの確保及びチーム編成
  • プロジェクトの進捗管理
  • 納品した成果物への評価、プロセスや予算へのレビュー


各プロセスでのマネジメント業務は多岐に渡りますが、メンバーマネジメントも重要な業務です。プロジェクトの進行をスムーズに行うため、クライアントと開発メンバーの間に入り、各所での調整やコミュニケーションを積極的に行う必要があるでしょう。

PMの主な業務と役割

プロジェクトマネージャーはシステム開発の責任者として、プロジェクト全体の指揮をとる監督のような役割です。


まずはクライアント先からプロジェクトの要件や課題などのヒアリングを行い、プロジェクト全体の企画を立てます。案件の規模や予算、納期などをクライアント先とすり合わせを実施し合意が取れたら、プロジェクトの工程や必要な人員数を決定しチーム編成を行います。


最初から必要なメンバーを全員揃えるのではなく、進捗状況や方向性によって効率的にメンバーを追加することもあるでしょう。


チーム編成後、プロジェクトが開始したら進捗状況や決定事項または変更項目などを都度メンバーへ共有し、未然にトラブルを回避するなどリスク管理も重要な業務です。またプロジェクトを円滑に進行するためにチーム内だけでなく、社外への情報共有や折衝も欠かせません。


成果物を納品してプロジェクト終了後は、評価及びプロセスや予算に対するレビューを実施します。最後にプロジェクト全体を再考することで、次のプロジェクトに向け改善点を活かすことができます。

プロジェクトマネージャーの年収相場は?

経済産業省が発表する「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」によると、プロジェクトマネージャーの平均年収は891.5万円でした。国税庁の調査によると、令和2年度の民間給与の平均は433万円ですので、プロジェクトマネージャーの平均年収は約2倍近く高い結果となりました。


プロジェクトマネージャーの平均年収は他IT職種と比較しても高い給与水準と言えるでしょう。


他IT職種の平均年収は以下の通りです。

  • 高度SE/ITエンジニア 778.2万円
  • IT運用・管理 608.6万円
  • SE/プログラマ(組み込みソフトウェア) 603.9万円
  • IT保守 592.2万円

プロジェクトマネージャーの高年収の理由とは?

プロジェクトマネージャーの年収が高い理由について、DX化の進行による需要の高まり、マネジメントスキルの市場価値、プロジェクト成功による成果報酬の観点から解説します。

DX化の進行による需要の高まり

プロジェクトマネージャーが高年収の理由の1つ目は、DX化の進行により需要が高まっているためです。


近年、様々な業界や業種でDX化へのニーズの高まりを背景に、新たなデジタルツールの開発や活用が加速しています。DX化への需要が高まる一方で、プロジェクトマネージャーを含むIT人材不足は深刻なため、DXを推進できる人材として希少価値が上がっています。


そのため、プロジェクトマネージャーを含む優秀なIT人材を確保すべく、給与などの条件面を見直す企業も増えたため、年収も高くなりやすい傾向です。

マネジメントスキルの市場価値

プロジェクトマネージャーが高年収の理由の2つ目は、マネジメントスキルの市場価値が高いからです。


マネジメントスキルは、プロジェクトの企画から実行、調整、完了と各プロセスで求められます。具体的には、スケジュールやリスク管理、チーム構成能力、コミュニケーションスキル、意思決定力なども含まれます。


プロジェクト成功に向け、これらのマネジメントスキルを多方面に発揮することが出来る人材は、市場価値も高まり、年収の水準も高くなりやすいでしょう。

プロジェクト成功による成果報酬

プロジェクトマネージャーが高年収の理由の3つ目は、プロジェクト成功による成果報酬が大きいためです。


プロジェクトマネージャーは開発プロジェクトの責任者として様々な局面で重要な意思決定をする責任の大きな役割です。プロジェクト進行中にトラブルが発生した場合は素早く柔軟な対応が求められたり、スケジュール管理や工程の修正などプロジェクト成功までにプロセスを最適化しなければなりません。


非常に責任の大きな役割を担うため、プロジェクト成功時にはインセンティブなどの成果報酬が期待できるでしょう。

プロジェクトマネージャーの年収アップに必要なスキル

プロジェクトマネージャーの年収アップに必要なスキルは様々ですが、高いコンサルティングスキルや問題解決能力、リーダーシップ力は重要視されています。


プロジェクトマネージャーの主な業務はプロジェクト全体の指揮をとり監督のような役割を担っているため、これらのスキルを伸ばすことでスキルアップや年収アップにつながるでしょう。


この見出しでは、プロジェクトマネージャーが年収アップをするために必要なスキルを詳しく紹介します。

利益率・責任の大きいプロジェクトに参画する

プロジェクトマネージャーが年収アップに必要なスキル1つ目は、利益率・責任の大きなプロジェクトに参画することです。


責任者として無事にシステムを納品するだけでなくプロジェクト全体の高い利益率を確保することも、プロジェクトマネージャーの重要な役割です。


IT業界では多重下請け構造が多く、一つの案件に対して様々な業者が契約を交わしているケースも多数見受けられます。そのため、より発注者に近い川上の商流である「Tier1(ティアワン)」と呼ばれる一次請け業者としてプロジェクトへの参画し、予算管理を柔軟に行えることが望ましいです。


高い利益率が確保できれば、その分報酬として還元される可能性も高まるでしょう。

経験の幅を広げる

プロジェクトマネージャーが年収アップに必要なスキル2つ目は、経験の幅を広げることです。様々な領域や規模感のプロジェクトへ参画し経験を積むことで、継続的に案件を受注できるチャンスを増やすことができます。


近年ではAIやビックデータ、ブロックチェーンなどの最新分野の技術が次々と誕生していますが、プロジェクトマネージャーを含む国内のIT人材不足は深刻です。


そのため、対応できる領域が広ければ市場価値も一層高まり、大規模案件の獲得や複数プロジェクトの兼任など年収アップにつながる可能性が高まるでしょう。

必須の資格・認定

プロジェクトマネージャーが年収アップに必要なスキル3つ目は、必須資格の取得です。


保有資格によって知識やスキルを証明することができるため社内での評価が高くなる可能性があります。また企業によっては、「資格手当」という形で、資格取得までの費用サポートや手当の支給、また昇給できるケースもあります。


プロジェクトマネージャーに役立つ資格の一例は以下の通りです。

  • プロジェクトマネージャ試験
  • PMP
  • ITコーディネータ試験
  • P2M試験

これらの資格の中でも、とくに「プロジェクトマネージャ試験」の取得は、年収アップに有効的でしょう。名前の通りですが、システム開発のプロジェクトを管理する責任者としてスキルを有することを認定する国家試験で国内のIT業界では非常に知名度が高いです。

高年収のプロジェクトマネージャーに転職するならキャリア・エックスへ

プロジェクトマネージャーは平均年収が891.5万円と、高年収が狙える職種です。また、プロジェクトが成功した際にはやりがいを感じることもでき、プロジェクトマネージャーへの転職を望む方も多いでしょう。


しかし、プロジェクトマネージャーの転職難易度はプロジェクト内容に関する専門的な知識やマネジメント力が求められるため高めです。


未経験からプロジェクトマネージャーへの転職を希望されている方は、求められるスキルや経験を理解して、職務経歴書や面接でアピールする必要があります。


キャリア・エックスでは、内定率を上げるための職務経歴書作成のサポートや面接対策を行なっております。プロジェクトマネージャーへの転職をご検討中の方は、ぜひキャリア・エックスにご相談ください。


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キャリアエックス編集部

過去2回の転職を行い、大企業・ベンチャー企業を経験。ベンチャー企業では、人材紹介事業の立ち上げを行い、WEBマーケティング兼人事として採用面接を実施。これまで執筆した転職関連記事は100本以上。
転職希望者・採用担当者それぞれの経験をもとに、「ためになる」リアルな情報を発信したいと考えています。

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