広告代理店に興味を持ち、異業種から転職を目指している方もいらっしゃると思います。
一般的に「広告代理店の年収は高い」と言われていますが、実際のところはどうなのでしょう?
この記事では、広告代理店の仕事内容と年収が高いとされる理由、そして広告代理店で高年収を目指すためのポイントなどについて解説します。
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目次
広告代理店の年代別平均年収は?
国税庁が発表した「令和5年分民間給与実態統計調査結果」によると、広告代理店が含まれる「学術研究、専門・技術サービス業」の年齢別の平均年収は次の通りです。
年収額は企業や職種によっても異なりますが、 全業種の平均年収と比べると、各年代とも総じて高く、広告代理店の年収水準が高いことが伺えます。
※国税庁「令和5年分民間給与実態統計 調査結果 第12表 業種別及び年齢階層別の給与所得者数・給与額」
20代の平均年収と昇給の実態
上記の表のように、広告代理店が含まれる「学術研究、専門・技術サービス業」の年齢別の平均年収は、全業種平均よりも高水準となっています。
まだアシスタント業務がメインである20代前半でも、平均年収300万円台と全業種平均の年収よりも50万円近く高くなっています。
20代後半には年収が400万円台に達しており、若手でも高年収を目指しやすい業種と言えるでしょう。
中でも営業職では、基本給+成果給など、頑張った分だけ給与額で報いる体制を整えている企業が多いのが特徴です。努力や頑張り次第で、給与アップが目指しやすいでしょう。
また、詳しくは後述しますが、広告代理店の特徴として残業が多い傾向にあるため、残業代により実態収入が高くなるケースもあるようです。
広告代理店の年収が高い理由
「広告代理店の年収は高い」と言われています。また、華やかな業界イメージもあり、憧れを持っている人もいることと思います。
ただ、前述のように年収水準は高いことは事実ですが、業界上位数社の大手広告代理店が年収水準を引き上げているのが現実です。
例えば、業界最大手の電通では、手当を含めた初任給は35万5300万円で、年収は単純計算で426万3600円になります。この時点ですでに上記の20代前半の平均年収を大幅に上回っていますが、これに賞与や残業代が加算されることになるため、さらに年収水準は上がります。
しかし、これはあくまで業界最大手の電通の給与となっており、企業規模によっては年代別の平均年収と同等であることも少なくありません。「広告代理店は全て年収が高い」と捉えないほうがいいでしょう。
ただ、前述のように営業職は頑張り次第で成果給が得られ、給与アップが目指せる可能性があります。
広告代理店の種類と特徴とは?
広告代理店には、主に次の3つの業務形態があります。それぞれに特徴があるため、違いを確認しておくといいでしょう。
◉総合広告代理店
テレビや新聞などのマス広告や、WEB広告、交通広告などを幅広く取り扱う広告代理店です。
企画から制作、出稿、分析までを一貫して担当し、顧客のニーズに合わせて様々なメディアを組み合わせて課題解決に導きます。
◉専門広告代理店
WEB広告専門や交通広告専門など、特定のメディアのみを取り扱う広告代理店です。
担当するメディアに特化しており、そのメディアに関する専門知識やノウハウが多いため、特定のメディアに強い人材になれます。
◉ハウスエージェンシー
特定の企業およびグループ企業の広告のみを扱う、広告主専属の広告代理店です。
企業の広告宣伝部門が分離、独立したケースが多いのが特徴です。
広告代理店で高年収を得るためのキャリアパスとは?
広告代理店で高年収を得るためには、若手時代から基礎知識とスキルを習得し、専門性を確立していくことが大切です。
それぞれの職種で専門知識を身につけ、スキルを磨くのはもちろん、同時にクライアントや各種メディア、そして社内のクリエイティブやマーケティング、エンジニアなど関連部門とのやり取りなど、広告に係るさまざまな立場の人と信頼関係を構築することも重要です。
それにより、規模の大きい案件を獲得したり、広告の効果最大化を実現できたりすれば、社内で高く評価され、昇給やインセンティブ獲得が期待できるでしょう。
それぞれの分野で経験値を高め、スキルを磨くことで、より給与水準の高い同業他社へと転職するという道も考えられます。
広告代理店への転職成功事例
キャリア・エックス経由で未経験から大手広告代理店への転職に成功した事例をご紹介します。
自社媒体の営業部門に配属となり、広告媒体営業と広告商品開発を担当、いずれも好成績を上げ社内でも高く評価されていました。
ただ、Aさんは若いうちにもっとバリバリ働き、早く成長したいとの思いを持っていましたが、会社は働き方改革を推進しており、ハードワークがしにくい環境にありました。
また、成果が給与に反映されない給与体系で、頑張っても年収が上がりづらいことにも不満を感じるように。
もっと自分を鍛えられる環境に移りたい、そして年収アップも実現したいとの思いを持って、キャリア・エックスに相談に来られました。
キャリアアドバイザーとのアドバイスを受け、Aさんが注目したのが大手総合広告代理店B社の営業職。クリエイティブやマーケティングなど社内のスタッフを束ねながら、広告展開を通じてクライアントの課題解決を行うという広告代理店の仕事に魅力を覚え、「業界経験はないもののチャレンジしたい!」と応募に踏み切りました。
B社も、Aさんの高い営業スキルと実績、そして広告商品開発での0→1経験を高く評価し、転職が実現。現在Aさんは、企画から広告展開までの一連の流れをすべて任され、クライアントの課題解決のために最後までやり切るという役割は重責ではあるものの、その分やりがいも大きく、日々成長を実感できているとのことです。
広告代理店で活かせるスキル
広告代理店で活かせるスキル、求められるスキルについて紹介します。これらを備えている人は業界未経験であっても成果が出しやすく、高年収を目指せる可能性があるでしょう。
情報収集力が高い
広告代理店の仕事は、世の中の動きやトレンドに敏感である必要があります。
クリエイティブ職やマーケティング職はもちろん、営業職も課題解決につながる広告戦略を立案するには、最新のトレンドをつかんでおくことが大切です。
好奇心旺盛であり、常にアンテナを張って情報収集に注力している人は、広告代理店でも成果を出しやすいでしょう。
伝える力・聞く力がある
広告代理店においては、さまざまな関係者とかかわることになるため、「相手の話を正しく聞く」「相手が納得できるよう自身の提案を伝える」という基本的なコミュニケーション能力が非常に重要です。
特に営業職は、クライアントの要望をじっくり聞き出すことはもちろん、的確な質問を重ねて潜在的なニーズも掘り起こしていくことが求められます。
相手とコミュニケーションを取りながら、信頼関係を構築し、相手の納得と同意を得ながら提案内容などに反映してきた経験のある人は、広告代理店で活躍できる素地があると考えられます。
行動力がある
広告代理店の仕事は、トレンドに合わせてメディアを選定したり、広告の打ち出しを考えたりする必要があるため、スピード感が求められます。
指示待ちではなく、顧客のニーズに応えるために自発的に行動できる力も重要です。自ら積極的に行動し、顧客満足を実現してきた人は、広告代理店でも高く評価されやすいでしょう。
広告代理店の年収に関するQ&A
広告代理店の年収に関する素朴な疑問についてお答えします。
大手であっても企業によって給与水準や給与体系にバラツキがあるため、応募前に各社の具体的な給与額を確認することが重要です。
また、残業代の有無や成果給、インセンティブなどの有無も確認しておくといいでしょう。
また、近年は減ってはいるものの、残業が多くブラックな勤務環境である企業も、高年収を目指す場合は避けたほうがいいでしょう。
すべての残業代が支給されるとは考えづらく、勤務時間に見合わない給与水準になる恐れがあります。
広告代理店への年収アップ転職を実現したいなら、転職エージェントの活用がオススメ
Web広告などデジタル分野の広告ニーズ拡大を受け、広告代理店に寄せられる広告出稿ニーズも拡大しています。
そのため、営業職を中心に、業界未経験者も積極採用する広告代理店が増えています。
広告代理店に転職し、かつ年収アップを実現したいという人は、転職エージェントの活用を検討するといいでしょう。
キャリア・エックスでは、広告代理店の求人も数多く保有しており、具体的な働き方や残業時間、給与水準、昇給条件なども把握していることから、希望に合った求人案件のご紹介が可能です。
また、応募企業に合った応募書類の作成や面接アドバイスなどを行っているほか、求職者に代わって年収の交渉も行っています。
広告代理店の中で、納得のいく転職先を探したいという人は、ぜひキャリア・エックスにご相談ください。
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