広告代理店の仕事内容を徹底解説!年収や向いてる人の特徴とは

instagram

東海林 浩樹
前職リクルート時代、採用チーム責任者として約3000人の面接を経験。 様々な人生と向き合わせて頂く中で、「その一個人の人生において、よりよい機会を提供していけるか」が全ての一歩だと確信しました。転職するしないに関わらず、「ご自身が気づいていない強み」「生きるエネルギーの源泉」を発掘することを私の使命と捉え、皆様にとって、気軽にご相談できるパートナーでありたいと考えております。

career

広告代理店の仕事に興味を持ち、チャレンジしてみたいと考えている方もいらっしゃることでしょう。


この記事では、広告代理店の仕事内容や年収の水準、やりがい、働き方などについてご紹介します。


広告代理店に興味を持っている方は、ぜひご覧ください。

1分で簡単!転職相談登録

一人ひとりに合った
面接対策や手厚いフォロー

【無料】キャリア・エックスに相談する

広告代理店とは?

広告代理店とは、企業などのクライアントの広告を取り扱う会社を指します。テレビやWebなどさまざまなメディアに広告を掲載し、クライアントの商品やサービスなどを広くPRするのが役割です。


クライアントのニーズや課題をヒアリングし、各種メディアを用いたプロモーション策を提案し、認知度向上や業績拡大などにつながるようサポートします。


広告の出向先として代表的なものに、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、インターネットがあり、総称して「5大メディア」と呼ばれています。


このほか、交通広告や商業施設における広告展開、展示会など各種イベントなども、広告代理店が手掛けています。


広告代理店の収益構造は主に、広告のスペースまたは時間枠の取引による収入、そして広告そのものの企画・制作に関わる収入がメインとなっています。

主な広告の種類

広告代理店が取り扱う広告の種類は、大きくわけて「マス広告」「インターネット広告」「SP広告」の3種類があります。


「マス広告」は、テレビやラジオ、新聞、雑誌といったマスメディアに掲載する広告のことを指します。


「インターネット広告」は、Webサイトや検索エンジン、アプリなどに掲載される広告を指します。Web広告、デジタル広告、オンライン広告とも呼ばれます。


「SP広告」は、セールスプロモーション広告のことで、交通広告やイベント、DMなど販売促進を目的とした広告を指します。


マス広告、インターネット広告以外のオフライン広告を指すケースもあります。

広告代理店の仕事内容

広告代理店は、クライアントの広告展開に関する幅広い業務を担当しています。


まずは、クライアントニーズに合った広告戦略の企画立案を行い、どのメディアを使ってどのような広告展開を行うかをプランニング。


そのうえで、誰に対して広告を打つのか具体的にターゲティングを行い、適した広告の種類を選定したうえで、広告の制作を行います。


広告を出稿した後は、広告の効果測定と振り返りを行い、効果を数値化してクライアントにレポート提出します。広告出稿中にデータを見直し、広告展開の見直しを行うことも。


最も重要なのは、クライアントが抱えているニーズや課題をしっかりヒアリングする過程です。クライアントが広告を用いて、何を叶えたいと思っているのかが、広告展開の軸になります。


クライアントがまだ気づいていない潜在ニーズや課題を含めて引き出すことが、的確な企画立案につながり、広告効果の最大化にもつながります。


※参考:政府統計ポータルサイト「統計で見る日本:広告業」

広告戦略の立案プロセス

クライアントのニーズや課題に合った広告戦略を立案するためには、以下のようなステップで考えることが大切です。


1.クライアントのニーズや課題を正しく把握する
2.ニーズや課題解決に合った「仮説」を設定する
3.過去のナレッジやデータなどを参考に仮説を検証する
4.検証結果をもとに広告戦略を調整する
5.クライアントの意見をもとに修正し最終案を決定する

広告代理店の職種と役割

広告代理店には、さまざまな職種がありますが、広告代理店ならではの職種であり、かつ求人募集が多いのは次の4つです。


◉営業職

クライアントから広告を受注し、戦略立案から実際の広告展開までを幅広く担当します。広告代理店によっては企画営業、アカウントプロデューサー、ビジネスプロデューサーなどと呼ぶこともあります。


◉マーケティング職

市場調査や分析を行う職種で、クライアントの課題やニーズを分析し、効果的な広告手法を提案します。マーケティングプランナーと呼ばれることもあります。


◉クリエイティブ職

広告戦略に合った広告物の企画・制作を担当します。キャッチコピーなどを考えるコピーライターや、ロゴやレイアウトなどを担当するグラフィックデザイナー、企画からプロモーションまで一貫して携わるクリエイティブディレクターなどが、クリエイティブ職に当たります。


◉エンジニア職

市場データをもとにニーズを分析したり、出向した広告の効果を分析・改善したり、広告の運用を行ったりする職種です。ビッグデータをもとに課題解決策を考えるデータサイエンティストなどの職種もあります。

営業の役割

広告代理店の中核を担うのは、営業職です。


担当クライアントと関係性を築き、継続的な広告案件受注のために尽力し、受注後は広告制作に関する一連の業務に関わり、クライアントとの窓口の役割も務めます。企業によっては、新規クライアントの開拓も行うケースも。


世の中の動向やトレンドなどに敏感であることが求められるため、高い情報収集力が必要とされます。


クライアントの業界は多岐にわたるため、好奇心旺盛で何事にも興味を持って臨めることも必要とされます。


また、企画立案にはヒアリングが欠かせません。クライアントと向き合い、じっくり要望を傾聴して、形にすることが求められます。

広告代理店の給料と年収相場

給与額は企業や職種によって異なりますが、国税庁が発表した「令和5年分民間給与実態統計調査結果」によると、広告代理店が含まれる「学術研究、専門・技術サービス業」の年齢別の平均年収は次の通りです。

※国税庁「令和5年分民間給与実態統計 調査結果 第12表 業種別及び年齢階層別の給与所得者数・給与額」


「学術研究、専門・技術サービス業」の全年齢の平均年収は551万円ですが、全業種・年齢の平均年収は459.5万円であり、他業種と比較しても広告代理店の給与水準は高い傾向にあります。


20代後半から年収が400万円台に達しており、若手でも高年収を目指しやすいと言えるでしょう。中でも営業職は、実績に応じた成果給を取り入れているところもあり、頑張り次第で給与アップが目指せる職種です。


なお、給与水準が高いとされる総合広告代理店トップの「電通」の初任給(月給)は、次の通りです。

基本給:275,600円
リモートワーク手当:5,600円(2024年基準)
割増見合手当(固定時間外手当30時間分):74,100円(2024年基準)
合計:355,300円

※出典:電通 新卒採用サイト

広告代理店で働く魅力

広告代理店で働く魅力として、まずは「やりがいを実感しやすい」ことが上げられます。


多くの人が目にする広告だからこそ、「世の中に影響を与えることができている」と実感しやすく、やりがいや醍醐味を感じる機会が多いでしょう。自身が関わった広告を目にするたびに、介在価値を感じられると思います。


トレンドに敏感になれる点も、魅力の一つと言えそうです。

クリエイティブ職はもちろん、営業やマーケティング、エンジニアも、世の中の動きを敏感に察知し、最新の流行に合った働きをする必要があります。前述のように、給与水準が高い点も広告代理店ならではでしょう。


また、大手広告代理店は高給の傾向にあり、成果次第ではさらなる年収アップも期待できます。そのため、高年収も魅力として挙げられます。

広告代理店の仕事の厳しさ

多くの関係者とやり取りが発生する広告代理店の仕事は、どの職種であってもハードワークになりがちです。


特に営業職は、広告出稿主であるクライアント、出稿先であるメディア関係者などと打ち合わせをしながら、社内でもマーケティングやクリエイティブなどあらゆる職種と協働する必要があるため、残業も多い傾向にあります。


高い広告効果も求められるため、プレッシャーを感じる場面も多いでしょう。


また、常にトレンドに敏感になり、情報をキャッチし続けなければならない大変さや、新たなアイディアを出し続けなければならない辛さなども、広告代理店ならではと言えるでしょう。

広告代理店に向いている人の特徴

広告代理店に向いている人の特徴を紹介します。

新しいもの好き

広告代理店の仕事は、世の中の動きやトレンドに敏感になる必要があります。


常にアンテナを張り、情報収集を行うことから、好奇心旺盛で新しいものはすぐ試してみたいというタイプの人に向いているでしょう。

傾聴力がある

広告制作・出稿に当たっては、さまざまな関係者が関わることになるため、どの職種であっても傾聴力は重要です。


特に営業職は、クライアントの要望をじっくり聞き出すことはもちろん、的確な質問を重ねて潜在的なニーズも掘り起こしていくことが求められます。


相手の話に耳を傾け、相手の思いを理解することに努めてきた経験があれば、業界未経験であっても、広告代理店で活躍できる素地があるでしょう。

調整力が高い

広告にはさまざまな関係者が関わるため、それぞれの立場からあらゆる意見が飛び出します。


それらの意見を取りまとめながら、皆が納得できる着地点を見出す調整力がある人は、広告代理店で活躍できるでしょう。


調整案を相手の意見に合わせながらうまく伝える「伝達力」や「交渉力」なども持ち合わせていると、より高く評価されると考えられます。

広告代理店の残業と働き方

さまざまな立場の人が関わる広告代理店は、残業が多い傾向にありますが、働き方改革の流れを受け、各社とも残業の削減などに取り組んでいます。


例えば電通では、いち早く労働環境改革の推進や法令違反・過重労働・ハラスメントゼロに向けた取り組みに着手し、ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン(DEI)にも注力。


その取り組みが評価され、厚生労働省が定める女性活躍企業認定「えるぼし認定」の最高位である3つ星を取得しています。


残業に対する取り組みは企業によって異なるため、求職者側が応募企業を見極めることも大切です。残業の有無や平均残業時間は、求人票やホームページに記されていることもありますが、よりリアルな情報を知りたいという方は、転職エージェントに相談してみてください。


また、知り合いづてに社員を探して実際のところをヒアリングしたり、面接の場で逆質問するのも一つの方法です。


リモートワークやフレックスタイムを導入している企業もあります。求人票に記載されていますので、リモートワークやフレックスタイムを希望している方は、見てみるといいでしょう。

広告代理店の仕事内容をリアルに知りたい人は、転職エージェントの活用がオススメ

ここまでご説明したように、広告代理店の仕事は影響力が高く、やりがいを感じられる仕事です。高年収も目指しやすく、転職先としても魅力的と言えます。


一方で、企業によって強みを持つ分野が異なるため、仕事内容や働き方、年収や残業時間も異なります。


「実際のところ」が知りたい場合は、その会社で働く社員から生の声を聞くのが確実です。知り合いがいない、つてをたどれないという場合は、転職エージェントを活用することをお勧めします。


多くの転職エージェントは、求人企業の詳細情報をつかんでいるため、リアルな働く現場についても教えてくれるでしょう。


キャリア・エックスでは、広告代理店の求人も数多く保有しており、具体的な働き方や残業時間、給与水準なども把握しています。


企業の内情にも通じたキャリアアドバイザーが、求職者一人ひとりの希望に合った転職を実現するために伴走し続ける点も特徴です。


未経験から広告代理店に転職してイキイキ働きたいという方は、ぜひキャリア・エックスにご相談ください。

1分で簡単!転職相談登録

一人ひとりに合った
面接対策や手厚いフォロー

【無料】キャリア・エックスに相談する

キャリアエックス編集部

過去2回の転職を行い、大企業・ベンチャー企業を経験。ベンチャー企業では、人材紹介事業の立ち上げを行い、WEBマーケティング兼人事として採用面接を実施。これまで執筆した転職関連記事は100本以上。
転職希望者・採用担当者それぞれの経験をもとに、「ためになる」リアルな情報を発信したいと考えています。

新着記事