「結婚、出産後を考えると、今の職場じゃ…」
「子育て・家庭とキャリアをどう両立させれば良いのか…」 などなど。
ライフステージが変化するタイミングを迎え、キャリアに悩む方も増えてくる女性の30代。
一般的には、年齢を重ねるにつれて転職は難しくなると言われますが、希望を叶えるためにどんな求人探しのポイントがあるでしょうか。
転職マーケットの動向や転職成功のためのコツなどと合わせ、本記事で解説します。
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目次
30代女性の転職市場の状況
少子高齢化の進行や団塊の世代の一斉退職など、社会情勢の変化に合わせて、転職市場の状況も変化します。では、現在の30代女性を取り巻く環境はどうなっているのか。この項目で紹介します。
求人数
厚生労働省が発表している2024年10月の有効求人倍率は1.25倍です。
この数値は、ちょうど1年前から大きく変化しておらず、求人数よりも求職者が少ない人手不足の状態が続いています。
その中には、30代女性を対象としている求人も少なくないため、選択肢は比較的多い状況だと言えるでしょう。
ただし、事務や人事・経理といったバックオフィス系の職種は人気があるため、競争率が高いことを認識しておく必要があります。
内定獲得までの書類応募数の平均
株式会社マイナビの「転職動向調査2024年版(2023年実績)」によると、30代女性が応募した求人数の平均は7.1となっています。20代女性が8.0で40代女性が7.4であるため、年代によって大きな変化は見られません。
さらに、その中から面接を行った数は3.3で、1.5社から内定を受けているという結果になっています。
自身のスキルや志向と企業のニーズをマッチさせられれば、スムーズに内定まで進められることが見て取れます。
転職活動期間の平均
30代女性の転職先企業への応募までの期間でもっとも割合が高かったのは2週間~1ヵ月未満の28.5%。次いで多いのが1ヵ月~2カ月未満の20.8%です。
1週間未満、1週間~2週間未満を含めて、全体の70%以上が2カ月未満となっています。
さらに、応募から内定までの期間は1週間以内が27.7%、2週間~1カ月未満が22.3%という結果に(参考:株式会社マイナビ 転職動向調査2024年版(2023年実績)」)。
合わせて2~3ヵ月以内には多くの方が転職活動を終えているということが分かります。
30代で転職先を探す際のポイント
転職活動は希望通りの職場を見つけると同時に、スピーディに終えられた方が仕事とプライベートの負担を軽減できます。
質とスピード・効率性を両立させる転職先探しのポイントを3つピックアップします。
希望の条件を具体化する
家庭・子育てとの両立、スキルアップ、希望職種へのチャレンジなど、転職の目的は様々でしょう。それらを叶えられるための具体的な条件をピックアップすることが、転職先を探すためのスタートラインです。
たとえば、育児の負担を考えた時短勤務や在宅勤務制度、スキルを磨くための教育制度といった、“ゆずれないポイント”をまず挙げたうえで、ベター条件も追加していくことで、希望を叶えられる転職先の条件が見えてくるはずです。
企業が求める条件を理解する
転職エージェントを活用した転職活動では、エージェントを介して企業側のニーズを把握することができますが、転職サイトなどを使用した場合、それを自分自身で判断しなければなりません。
求人広告の対象となる方の項目などを参考に、企業が求めている要件を理解して応募しなければ、書類選考での落選が続き、無駄に労力や時間を消費することにつながってしまいます。
周囲のアドバイスを参考にする
自分の適性を判断するには、第三者からのアドバイスが非常に参考になります。
転職エージェントや友人・知人などからの意見には積極的に耳を傾けるようにしましょう。様々な“声”を聞くことで、より客観的に自分自身を知ることができます。
それを参考に、転職先を選ぶことで適性に合った職場を見つけやすくなったり、書類選考の通過率アップにつなげられたりするでしょう。
30代で転職を成功させるためのコツは?
前述したように、30代の女性であっても、マーケットの状況的に転職は十分に可能だということが分かります。
ここでは選択肢はある中で、どうすればより希望に合った転職先を見つけられるのかを解説します。
※30代の転職については、こちらの記事でも解説しています。
自分のスキルに合った会社を選ぶ
30代、特に30代半ば以降の人材には、企業は即戦力として活躍することを求めます。自分の保有するスキル・経験とマッチしていない求人に応募すれば、転職成功どころから書類選考通過もままならないでしょう。
「女性のキャリア支援が充実している」、「給与が高い」といった、条件面のみに惹かれて、やみくもに応募を繰り返しても、厳しい結果が出る可能性が高いのが現実です。
自分のキャリアを鑑みて、転職後に活躍できるイメージが持てる企業の中から、希望の条件にマッチしたものに応募することが、転職成功の近道になるでしょう。
若いうちから将来を意識してキャリア形成を行う
近年は、少子高齢化が進んでいることもあって、企業が20代半ばを過ぎても、未経験者をポテンシャル重視で積極的に採用を行う傾向があります。
つまり、若手であればある程度“気に入られなかったらすぐ仕事を辞める”という選択が採れるのです。
しかし、いろんな職場を転々として、スキル・経験が磨かれないまま30代を迎えてしまうと、とたんに転職で選べる会社が減ってしまうことに。
同じ未経験であれば、企業はできる限り若い人材を求めます。30代、さらにその先の将来を見据えるのであれば、若いうちから専門性を磨くことは必須だと言えるでしょう。
逆にマーケットのニーズが高いスキルや経験を持っていれば、年齢に関係なく多くの企業が必要とされる人材であり続けられます。
ライフステージの変化を意識する
30代は前半から後半にかけて、女性のライフステージの変化が起きやすいタイミングです。
自分に合った職場・仕事を見つけられたとしても、「夫の転勤にどうしてもついていかなければいけなくなった」、「出産を機に、仕事を離れざるをえなくなった」といったことが珍しくありません。
“なにか”が起きたときのためにも、たとえば在宅勤務や時短制度が整っている、産休・育休からの復職実績が豊富であるといった実務以外の条件も、あらかじめ意識しておくべきでしょう。
様々な状況を想定して企業選びを行うことが、10年、20年先までの転職成功につながっていきます。
30代女性の転職におすすめの職種
30代の女性におすすめの職種は「企画・マーケティング」「営業」「コンサルタント」です。それぞれ見ていきましょう。
企画・マーケティング
企画・マーケティングの仕事は、商品やサービスの売上向上やブランド価値の向上を目指す業務です
市場調査やデータ分析を通じて顧客ニーズを把握し、ターゲットに最適な戦略を立案します。
未経験からの転職難易度はやや高めですが、これまでの経験や知識を活かして働くことができるでしょう。
営業
新規営業や既存営業、インサイドセールス、フィールドセールスなど、営業といっても様々な種類があります。
業界や販売する商品によっても営業の仕方は変わってきますので、自分に合った営業スタイルを選択することが可能です。
未経験の業界でも転職できる可能性が高い職種なので、新しい業界にチャレンジしたいという方は、まず営業職で転職活動を進めるといいでしょう。
コンサルタント
コンサルタントは、企業や組織が抱える課題を解決するための提案や支援を行う仕事です。
業務プロセスの改善や経営戦略の策定、新規事業の立ち上げなど、クライアントの要望に合わせて様々な業務を担当します。
実務経験や専門性が必要となる場面も多くありますので、20代で培ってきた経験を活かすことができるでしょう。
30代女性の転職で失敗するケースとは?
ここまで転職を成功させるための方法について書いてきましたが、逆に失敗するのはどのようなケースなのでしょうか。パターンをいくつか紹介します。
パターン1:先を見据えないままの退職
20代から勤めた会社を「嫌になったから」、「部署異動が決まったから」といった理由で、転職先を決めずに退社するケースがあります。それは、決しておすすめできません。
20代のうちであれば、年齢を考慮して浅いスキルであっても評価され、スピーディに“次”が決まっても、30代ではそうはならないことも。
自分の希望条件と企業側のニーズがマッチしない中で転職活動が長期化してしまうことで、精神的にも経済的にも厳しい状況に立たされるリスクが考えられます。
そうなってしまうと、意に沿わない会社に入社して、またすぐに転職を検討するといった状況も招いてしまうでしょう。
心にゆとりを持って、本当に自分が希望している転職を実現するためには、在職中から慎重に検討して、じっくりと転職活動を行う必要があり、短絡的な退社はキャリアの停滞、下降の危険性をはらんでいます。
パターン2:結婚を機にキャリアを途切れさせる
20代・30代のうちに結婚して、これまで続けていた正社員の仕事を辞め、パート・アルバイトをしたり、専業主婦になったりするというのは、よくあるパターンです。
配偶者に一定以上の収入があり、結婚生活がうまくいっていれば問題は起きないでしょうが、リストラや減収、離婚があれば状況は一変してしまいます。
いざ正社員としてリスタートしようとしても、結婚によってこれまで築いてきたキャリアをリセットしてしまっていると、なかなか取り戻すことは難しく、また30代で未経験のフィールドにチャレンジすることも決して簡単ではありません。
結婚をゴールにするのではなく、継続的にスキルを磨き続けたり、時短勤務であっても正社員を続けたりする方が、将来的なリスクは少ないと言えるでしょう。
どのような状況に陥っても、キャリアの継続性は意識しておくべきだと考えられます。
パターン3:ジョブホッパーのままで30代に突入
これまでの項目でも触れてきましたが、20代の転職難易度は低く、年齢が上がるにつれて、そのハードルは高くなっていきます。そのため、短絡的な理由で転職を繰り返していると、30代に入って壁にぶつかることが珍しくありません。
同じスペックであれば企業はより若い人材を採用したがりますし、転職回数が増えるごとに、企業が求職者を見る目は厳しくなります。
さらに、スキル・経験が積み重なっていない状態であれば、新卒時より給与をアップさせることも難しくなるでしょう。
30代での転職成功、待遇の向上など、様々な側面からジョブホッパーになってしまうことはおすすめできません。なるべく早い段階から自分の適性を見極め、的確なキャリアステップを踏んでいくことが、30代から先の“周囲との差”につながっていきます。
30代女性の転職に関するお悩みQ&A
ここでは、具体的に30代の女性からよく寄せられる転職の悩みについて、Q&A形式で回答していきます。
※女性のキャリアの悩みについては、こちらの記事でも解説しています。
30代女性の転職は難しいって本当?
給与や働き方など、極端に高い条件を設定しなければ、30代女性の転職は決して難しいわけではありません。
しかし、それは端的に“どの会社でもいい”と考えた場合です。100%自分の希望を満たしたいと思うのであれば、スキル・経験・資格といった要件が企業側からも求められます。
そうした意味では、20代のうちから将来を見据えてキャリアを積み重ねておくべきでしょう。
また、一言で30代とまとめても、30歳と39歳では置かれた状況は大きく異なります。同じスペックであれば、なるべく若い人材を採用したいというのが企業のニーズであり、年齢が上がるにつれて、ハードルが高くなるのが現実です。
転職を検討しているのであれば、なるべく早く動くことがベターだと言えるでしょう。
30代女性で未経験業界への転職はできる?
年齢にもよりますが、職種の経験があれば、未経験の“業界”へ転職することは十分に可能です。
たとえば、バックオフィス系の仕事は、会社が変わったとしても仕事内容自体はほとんど変わらない場合が多く、法人営業経験があれば、扱う商材・サービスが変わっても、一定のオンボーディング期間を経ればスムーズに対応できるでしょう。
一方で未経験の“職種”への転職は、30代に入ると難易度が大きく上がります。
特に30代半ばを過ぎると、その考えは現実的ではなく、これまでの経験職種をベースに同業界、あるいは異業界への転職を検討するべきだと言えます。
独身と既婚で転職の難易度は変わる?
法律や倫理上、独身あるいは既婚で採用の可否を判断することは禁じられています。
しかし、現実的には企業のジャッジに影響を与えていることは否定できません。たとえば、「入社してすぐに産休・育休に入られてしまうと困る」、「子どもが小さいから急な休みを求められる可能性が高い」といった懸念を持つ会社は少なからず存在します。
両者にとってのニーズをマッチさせるためにも、入社・応募前の段階から条件を丁寧に確認し、齟齬が生じないようにしておくべきでしょう。
正社員での転職で大切なことは?
企業は基本的に30代の転職者には、即戦力としての活躍を期待します。
そのため、難易度の高い職種であるほど、より良い待遇を手にするチャンスがあり、逆に“誰でもできる仕事”では、待遇も下がる傾向があります。
つまり、正社員として希望の転職を叶えるには、高いレベルのスキル・経験を磨き、自分が価値ある人材だとアピールできることが重要だと言えるでしょう。
これまで培ってきたものを背景に、「このように企業の発展に貢献できる」と採用担当者へ的確に伝えることができれば、きっと転職活動もうまくいくはずです。
これまでの積み重ねが、30代の転職成功へつながる
30代に入ると企業から求められる要件が上がるため、“若いだけで評価される”20代と比べると、転職の難易度は高まります。
しかし、各領域で必要とされる経験やスキルを満たし、転職後にすぐに活躍できる人材であれば、ニーズが途切れることはありません。
そうなるためにも、できるだけ早く将来に向けてキャリアを磨き、自分自身の価値を高めておきましょう。
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