大手からベンチャーへの転職はアリ?メリット・デメリットや向いている人の特徴などを紹介

instagram

career

現在大手企業に勤務している人の中には、ベンチャーに転職して自分の力を試してみたいと思っている人もいるのではないでしょうか。


この記事では、大手からベンチャーに転職するメリット・デメリットや、ベンチャーが向いている人・いない人などを解説します。


大手からベンチャーへの転職成功事例もご紹介していますので、ベンチャーに興味のある人はぜひ参考にしてみてください。

1分で簡単!転職相談登録

一人ひとりに合った
面接対策や手厚いフォロー

【無料】キャリア・エックスに相談する

大手企業とベンチャー企業、それぞれの特徴

まずは大手企業とベンチャー企業の特徴を整理してみましょう。

大手企業の特徴

大手企業とは、一般的に業界の中で企業規模や売り上げ規模が上位にあり、かつ知名度が高い企業を指します。


資金力があり経営の安定性が高く、社会的信用度が高いのも大手企業ならでは。すでに確立した事業領域を持っており、それを収益源に新たなチャレンジもしやすい傾向にあります。


手掛けるプロジェクトの規模や予算も大きなものが多く、世の中に影響を与えられるような業務に関われるチャンスも多いでしょう。


また、人事制度や研修制度、福利厚生などが充実しており、給与や賞与額が安定しているのも特徴です。

ベンチャー企業の特徴

ベンチャー企業は、創業して比較的日が浅い企業で、かつ独自のアイディアや技術をもとに新しいビジネスを展開している企業のことを指します。


新しい市場を自らの商品サービスで切り開こうとする企業が多いため、成長性が高く成長スピードも速いのが特徴。


会社の態勢はでき上っていない部分が多いものの、自分たちの力で会社を作り上げ、大きくする喜び、醍醐味を感じやすいでしょう。


自由に意見やアイディアを言いやすく、社歴や年齢に関係なく活躍できる点も特徴的です。

大手からベンチャー企業に転職するメリット

大手企業からベンチャー企業に転職するメリットについて解説します。

会社の成長とともに自分も成長できる

会社がまだ小さいうちに入社すると、自身の頑張りが会社の成長につながっていると実感しやすいでしょう。例えば、1件の受注獲得が会社の売り上げ増につながり、収益も拡大することを身をもって体感でき、自身の成長も実感できると思います。


また、仕事量が多くて大変だと感じることもありますが、大手企業と比較して一人あたりの裁量権が大きいことから短期間でしっかりと成長できます。

経営陣の近くで働ける

企業規模が小さいベンチャーは、社長をはじめとする経営陣との距離が近いのも特徴です。


経営陣ならではのものの考え方、判断の仕方を目の当たりにする機会が日常的に得られる点は、大手にはない醍醐味です。


企業経営に関する知見も得やすいでしょう。

さまざまな仕事に挑戦できる

ベンチャーにおいては、一つの業務に特化できるのは稀で、1人の社員がさまざまな役割を担う必要があります。


営業が企画やマーケティングも任される、人事が総務や広報なども担う、というケースは決して珍しくはありません。


忙しくはありますが、さまざまな仕事に挑戦することで自身の経験やスキルの幅も広がるでしょう。

裁量が大きく、若くして責任ある立場を任されやすい

まだ社員数が少ないベンチャーでは、社員一人ひとりに裁量権があり、自分自身で物事を判断しながら業務を進めることが求められます。


若手であっても責任ある役割を任されることが多い点は、ベンチャーならではのメリットです。

0→1や1→10の仕事を経験できる

ベンチャー企業の立ち上げ期に入社すれば、まだ世の中に存在しない商品やサービスを自ら生み出し、事業を立ち上げるという「0→1の仕事」を経験できる可能性が高いでしょう。


創業してしばらく経ち、事業が定まった頃のベンチャーを選べば、事業を軌道に乗せるための「型」を作り事業基盤を強固にする「1→10の仕事」を経験することができます。


いずれも、事業内容や収益基盤がすでに確立している大手企業では、関われるチャンスがほとんどないため、ベンチャーならではの醍醐味と言えるでしょう。

ストックオプションなど大きなインセンティブを得られる可能性がある

ベンチャー企業の中には、ストックオプション(自社株購入権)制度を設けているところもあります。


ベンチャーの多くは、人材を採用したくても高い年収を提示できない点に課題感を抱いています。


そこで、会社が大きくなり株式上場すれば多くの利益を得られる可能性があるストックオプションを発行することで、優秀な人材の注目を集めようとする企業は少なくありません。


有望なベンチャーを選べば、将来的にかなりの額のインセンティブを得られる可能性もあるでしょう。

大手からベンチャー企業に転職するデメリット

大手からベンチャーへの転職には、次のようなデメリットも考えられます。

会社の態勢が整っていない

ベンチャー企業は設立してまだ日が浅く、会社の態勢が整備されていない部分もあることから、福利厚生が充実していなかったり、研修制度などが整っていなかったりする可能性があります。


大手企業では、会社の態勢も制度面も整っているため、ギャップを感じてしまう人も多いでしょう。

業績が変動しがちで安定感がない

創業間もない~数年程度のベンチャーは、まだ収益柱が定まっておらず、業績が安定していないケースが多いと思われます。


業績がいい月もあれば悪い月もあるなど、業績の波が大きく、先行きに不安を覚えることが多いかもしれません。


最悪、倒産するリスクもあるでしょう。

給与が下がる可能性がある

ベンチャーはまだ収益が安定しておらず、資金力も高くないため、給与水準が高いとは言えません。


多くの場合、大手からベンチャーに転職することで、一時的に給与が下がる可能性が高いでしょう。


収益が安定するまではボーナスを支給していないという企業もあります。

労働時間が増える可能性がある

ベンチャー企業は、1人当たりの業務範囲が広く、業務量も多いことから、どうしても労働時間が長くなる傾向にあります。


会社が成長期に入ると、「業務量が急激に増加しているのに、人材採用が追い付かない」という状態に陥る企業も多く、毎日残業をしないと仕事が回らないというケースもあるようです。

大手企業の経験はベンチャー企業への転職に有利? 

大手企業に勤めている人の中には、「大手の経験やスキルがあれば、ベンチャーへの転職は簡単だろう」と思っている人が少なからずいるようです。


しかし、必ずしもベンチャー企業への転職において、大手の経験が有利に働くとは限りません。


大手企業の多くは縦割りの組織体系になっており、部署ごとに業務が細分化されていて、社員一人ひとりの業務範囲も決まっています。


会社から指示された業務をただやり続けてきたという、受け身の姿勢の人も少なくないようです。


一方、ベンチャー企業では一人が何役も担わなければならず、業務範囲も広いのが特徴です。


与えられた仕事だけでなく、自ら新たな仕事を見つける努力や、周囲の人の業務を率先して手伝う姿勢なども必要であるため、「大手出身の人にはこなせないのでは?」と懸念される可能性があります。


自ら主体的に業務に取り組み、自走してきたという経験がない人も多く、採用してもギャップを感じ、早々に辞めてしまうのではないかと不安視されるケースもあるようです。


一方、大手出身者ならではの基礎的能力の高さや、大手で培ったビジネスノウハウなどを評価し、新たな視点を提供してほしいと期待する声もあります。


したがって、応募の際にはベンチャー企業側の懸念や不安を払しょくし、期待に応えるような自己アピール内容を考えることが重要です。

大手からベンチャーへの転職が向いている人の特徴

大手からベンチャーへの転職を考えている人に向けて、ベンチャー企業に向いている人の特徴をご紹介します。


実際に転職するかどうかの判断材料にしてみてください。

変化を楽しめる人

創業間もないベンチャーの場合は特に、昨日まで順調だったのに今日は状況が変わっているというケースが少なくありません。


状況の変化に合わせ、昨日決まった戦略が今日変更になる、なんてこともあり得ます。


日々変化する状況に右往左往するのではなく、変化を楽しみながら臨機応変に対応できる人は、ベンチャー企業でも力を発揮できるでしょう。

チャレンジ精神が旺盛な人

ベンチャー企業では、一人ひとりに裁量権が与えられ、各々が責任をもって自身の業務に取り組むことが求められます。


重要な決断を自ら行う機会も多く、失敗を恐れず突き進むチャレンジ精神が必要とされます。


新しいことにどんどんチャレンジしたい、フットワーク良く物事に取り組みたいという欲求が強い人は、ベンチャー企業が向いていると思われます。

さまざまな業務に関わり経験を積みたい人

前述のように、少数精鋭のベンチャー企業では、1人の社員がさまざまな役割を担う必要があります。


実際、ベンチャー企業に転職すると、担当する業務範囲の広さに驚く人が多いようです。


若いうちにさまざまな業務に関わり、自身の経験の幅を広げたいという人にとっては、ベンチャー企業はうってつけと言えるでしょう。

早く役職に就きたい人

成長過程にあるベンチャーは、事業拡大とともに新たな部署がどんどん新設され、それに伴い部署を取りまとめるマネージャーのポストも増加するのが特徴です。


そのため、若手にも早期にチャンスが回ってくる可能性が高く、20代のうちにマネージャー職に就く人も少なくありません。


早くマネジメント経験を積んでビジネスパーソンとして成長したいと考えている人にも、ベンチャー企業は向いているでしょう。

大手からベンチャーへの転職はお勧めできない人の特徴

一方、大手からベンチャーに移るのはお勧めしにくい人もいます。


以下のような特徴や志向を持った人は、ベンチャーへの転職は再考したほうがいいかもしれません。

勤務先に安定性を求めている人

ベンチャー企業はまだ資金力が低く、いくら成長過程にあっても安定性が高いとは言えません。


そして、くり返しになりますが好調な月もあれば赤字転落する月もあるなど、業績の変動が大きいのも特徴です。


安定した企業で安心して働きたいという志向の人は、大手企業勤務のままでいたほうがいいでしょう。

主体的に行動できない人

ベンチャー企業では、社員一人ひとりが裁量権を持ち、常に試行錯誤しながら業務を推進し、市場を切り開いていくことが求められます。


指示待ちの姿勢で、自ら主体的に行動するのが苦手という人は、ベンチャーでは力を発揮しにくいでしょう。

変化に対する柔軟性がない

日々事業環境が変化し、戦略も変わるのがベンチャー企業の特徴です。変化に臨機応変に対応し、新たな戦略を考え行動できる人でないと務まりません。


変化への対応力が低く、何をすればいいのか右往左往してしまう人や、環境の変化自体にストレスを感じてしまう人は、ベンチャー企業は向いていないでしょう。

キャリアビジョンが明確ではない人

ベンチャー企業には、成長意欲が高く目標が明確な人が多く集まっています。


例えば、20代のうちにマネジメント経験を積んでステップアップしたい、ベンチャーで経営を学び将来独立したい、0→1の経験を積んで会社の成長に貢献したい、など。


そのため、キャリアビジョンが明確ではなく「何となく成長できそうだから」などという理由でベンチャーを志すと、周りの意識の高さとのギャップを感じてしまうかもしれません。


それに、明確なビジョンがないと日々業務量の多さにただ翻弄され、流されてしまい、思うようなスキルが身につかない可能性もあります。

大手からベンチャーへの転職、成功事例を紹介

キャリア・エックス経由で大手企業からベンチャー企業に転職し、イキイキと働いている人の転職成功事例をご紹介します。

攻めの営業がしたくて大手からベンチャーに転職したAさんの場合

大手人材会社の営業を3年務めた後、大手情報サービス会社で法人営業を3年半担当していたAさん(20代後半)。


いずれも知名度の高い大手人気企業でしたが、既存企業の満足度を上げるディフェンス的な営業がメインで、「もっと新規開拓に関わり、自社の業績拡大につながるような攻めの営業がしたい」という思いが募るようになりました。


そして、ビジネスパーソンとしてスキルアップするために、組織づくりにも携わってみたいと考え、ベンチャー企業への転職を決意しました。


当初は成長性が高そうなSaaS系企業を中心に応募先を探していましたが、「新規開拓に関われる」「組織作りにも挑戦できる」というキーワードに合うという理由で、ビジネスコンサルティングを手掛けるスタートアップ企業B社に注目。


B社も、Aさんの大手での豊富な営業経験と、自ら主体的に新規顧客開拓に関わりたいとの思いを評価し、入社が決定しました。


現在は、新規顧客のナーチャリングを行うインサイドセールス業務に関わり、経験を活かして高い成果を上げています。


そして近く、セミナーの企画などマーケティング業務も担当する予定にあり、業務の幅も着々と広げています。

圧倒的成長を目指し、大手から社員10名以下のスタートアップを選んだBさんの場合

新卒で大手外資系コーヒーチェーンに就職したBさん(30代前半)。


同社で副店長や本社の店舗開発部門を経験した後に、大手ITサービス会社に転職し、法人営業を3年間経験しました。


さらにそこから外資系IT企業のセールス部門に転職し、50名規模のチームのマネジメントを担当するまでになりました。


しかし、業績の伸びが頭打ちになり、これ以上の昇進・昇格が当面望めない状況になったことを機に、「もっと圧倒的な成長を実現したい」と考えるように。


これまでは大手だったこともあり、既存事業の拡大に注力してきましたが、今まで経験したことのない0→1や1→10に関わってみたいと思い、創業してから日が浅いベンチャーを志望、従業員数わずか8名のSaaS系スタートアップに転職を決めました。


現在は、セールスを中心に担当しつつ、リード獲得のためのBtoBマーケティングやコンテンツ作成、広告運用なども担当。


経営陣とともに今後の営業戦略を一から考えるなど、0→1業務にも関わっており、忙しいながらも自分の成長を実感しながらイキイキ働いています。

大手からベンチャーへの転職を成功させるには、転職エージェントの活用がお勧め

大手からベンチャーへの転職について、さまざまな角度からご紹介してきました。大手にもベンチャーにも、それぞれ働く魅力があり、やりがい・醍醐味があります。


ベンチャーへの転職を検討する際には、じっくりと自分自身に向き合い、自分の強みや持ち味、志向や価値観などに合っているかどうかを見極めることが大切です。


自分にベンチャー企業が合っているのかどうかなかなか判断がつかない、ベンチャー企業に好印象を与えるアピールポイントを知りたいなどという方は、転職エージェントを活用するといいでしょう。


中でもキャリア・エックスでは、今まさに成長中にあるベンチャー企業の求人を多数保有しています。


大手企業からベンチャー企業への転職サポート実績も豊富なので、ベンチャー企業への転職を検討している方は、ぜひキャリア・エックスにご相談ください。

1分で簡単!転職相談登録

一人ひとりに合った
面接対策や手厚いフォロー

【無料】キャリア・エックスに相談する

キャリアエックス編集部

過去2回の転職を行い、大企業・ベンチャー企業を経験。ベンチャー企業では、人材紹介事業の立ち上げを行い、WEBマーケティング兼人事として採用面接を実施。これまで執筆した転職関連記事は100本以上。
転職希望者・採用担当者それぞれの経験をもとに、「ためになる」リアルな情報を発信したいと考えています。

新着記事