求人サイトや転職エージェントから紹介してもらった求人を見る中で、仕事内容魅力を感じても「ベンチャー企業だから」という理由で応募を避けてしまったことはありませんか?
その背景にはきっと、
・残業が多そう
・稼げなさそう
・潰れる可能性がある
など、たくさんのネガティブな要素があるからでしょう。
そこで今回は、ベンチャー企業に転職することに不安がある方に向けて、ベンチャー企業はブラック企業が多いのか、ブラックなベンチャー企業を見分ける方法、そしてベンチャー企業に向いてる人や、やめておいた方がいい人の特徴についてご紹介致します。
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目次
ベンチャー企業とは
ベンチャー企業とは聞くものの、そもそもベンチャー企業とはどういう規模の会社を指すのでしょうか?また、スタートアップとの違いはなんなのでしょうか。
ベンチャー企業
明確に定義されているわけではありませんが、一般的にベンチャー企業とは、革新的な技術やサービスを提供しており、設立から数年程度の若い会社のことを指します。
ベンチャー企業の特徴としては設立から数年ということもあり社員数は100名以下の企業が多く、20代〜30代の若手人材が多いことが挙げられます。しかし、成長過程のため、将来的には今の大企業と同じような規模になる可能性ももちろんあります。
スタートアップとの違い
一方でスタートアップ企業とは、ベンチャー企業と同じように革新的な技術やサービスを提供する企業の中で、設立から2年〜3年程度の成長スピードの早い企業のことを指します。
また、IPOやM&Aなどの出口戦略を検討していることも特徴として挙げられます。
メガベンチャーとは
転職活動を行う中で耳にするメガベンチャーとは、ベンチャー企業が成長し、大企業に匹敵する規模になった企業のことを指します。
大企業と大きな違いはありませんが、革新的なサービスを始めて短い期間で大企業と同じ規模に成長した企業は、大企業ではなくメガベンチャーと呼ばれるケースが多いです。
ベンチャー企業はやめとけと言われる理由は?
なぜベンチャー企業はやめとけと言われるのでしょうか?その理由を見ていきましょう。
ブラック企業が多い?
ブラック企業とは、例えば長時間労働や残業代の不払、達成の難しいノルマを課されるなどが頻繁に起こる企業のことです。
ベンチャー企業は設立間もないことから制度があいまいであったり、1人あたりの業務量が多いことからそういう風に思われてしまうのかもしれませんが、ベンチャー企業だからブラック企業が多いわけではありません。
むしろベンチャー企業の求人を見てみると、革新的なサービスを提供するベンチャー企業は労働面でも最先端を行くことが多く、フレックス勤務やリモートワークなどを積極的に取り入れており、ブラック企業とは反対の企業が多く存在しているように思います。
また、どの企業規模においても一定ブラック企業は存在しますので、ブラック企業が多いからベンチャー企業はやめとこうと思われている方は、一度ベンチャー企業とカジュアル面談を受けてみてはいかがでしょうか。
労働環境や福利厚生が整っていない?
ベンチャー企業と聞くと、労働環境や福利厚生が整っていなくて「働き方がブラック」と不安に思われる方も多いのではないでしょうか。
しかし全てのベンチャー企業がブラックな働き方という訳ではありません。
一般的にベンチャー企業はこれから事業を急成長させるフェーズですが、従業員数が少なく、事業基盤や組織体制が整っていないケースが多いです。そのため長時間の残業や休日出勤などが発生する可能性もあります。
一方で新興のため、リモートワークやフルフレックスなど多様な働き方を取り入れているケースもあり、大企業と比較し柔軟な働き方を実現できる可能性も高いです。
実際に応募する前に気になる企業の口コミサイトや求人票から、会社の規模感、残業時間や制度面などの働き方の実態を事前に確認しておくとよいでしょう。
倒産する可能性がある?
ベンチャー企業は一般的に事業基盤が不安定かつ、資金繰りの観点で起業した後の数年間で事業撤退や倒産するリスクは高いと言えるでしょう。
日経ビジネスの記事によると、ベンチャー企業の生存率は創業5年後で15%、10年後で6.3%と記載されています。
しかし近年の少子高齢化や人手不足により、中小企業においても数十年後の生存率は低くなっている傾向です。そのためベンチャー企業だから存続が危ないと、決めつけるのは時期尚早でしょう。
給料が低い?
ベンチャー企業への入社時の給与は前職の給与と比較した場合、下がってしまう可能性はあります。売上拡大のための事業投資を行うため、従業員への手当やボーナスが不十分になるケースも多く見られます。
しかし実力主義の風土が根強いベンチャー企業では、自身の成果次第で昇給や給与アップに繋がる可能性は高いと言えるしょう。会社の成長とともに様々な役職やポジションが生まれるため、成果を出すことができれば早いスピードで昇給や給与アップを実現できる機会も掴める可能性は高いです。
ブラックベンチャー企業の見分け方
ベンチャー企業はブラック企業が多いというのは嘘だとお伝えしましたが、どの規模の企業でもあるように、やはりブラック企業も存在します。ここからは、ブラックベンチャー企業の見分け方をご紹介致します。
大量採用をしている
まず1つ目に挙げられるのが、大量採用をしている会社です。
求人票を見た際に採用枠が5名以上と書かれている企業がありますが、その場合は人の入れ替わりが多く、常に人を募集しているためだと考えられます。
ある企業では、新入社員と中途合わせて200名ほどを採用し、入社後1年経ったときにはその半分も残っていなかったそうです。
直近何名入社しているのか、今年度は何人採用しているのかを調べたり、採用人数と比較して従業員数が伸びていなければ退職者が多い可能性が高いので、従業員数の推移を確認してみてもいいでしょう。
口コミを確認
転職期間中はOpenWorkや転職会議などの口コミサイトで企業の評価を確認してみると良いでしょう。
見る際には、過去の投稿で評価が悪くても、今は改善されて最新では良い口コミになっていることもありますので、口コミが投稿された日付が最新かどうかを確認することをおすすめします。
また、1名〜3名の口コミで判断することはおすすめしません。退職後に悪い点を書きたくなってしまうことも多いため、できれば5名以上の口コミを確認し、同じ内容が書いてあれば信憑性が高いと判断していいでしょう。
ベンチャー企業はそもそもの従業員数の母数が少ないため、口コミがあまりない企業も多くあります。
その場合は、最近立ち上げられた会社は何かしらのSNSアカウントを持っていることが多いので、X(旧Twitter)やインスタグラムで社名検索をしてみたり、転職エージェントに聞いてみてください。
面接でのオフィスや面接官の雰囲気
面接に行った際には、まず怒鳴り声が聞こえないかどうか(あるんです…!)、夜に面接をする際は何割くらいのメンバーが残っているのか、そしてオフィスの見える範囲でいいので清潔感があるかどうかを確認しましょう。
また逆質問の際に、面接官の方の会社や仕事に対する話や面接官の休日の予定を質問するなどして、休みがしっかりとあるのか、疲れて寝ているだけとなっていないかどうかを確認してみても良いでしょう。
求人情報や口コミを確認するだけでは見分けるのが難しいという場合は、転職エージェントに相談しましょう。転職エージェントは企業とのやりとりも頻繁に行なっているため、実際のところはどうなのかが見えています。
すでにご紹介実績のある企業であればより内情を知っているでしょう。
ベンチャー企業に向いてる人
ベンチャー企業はブラックだからやめておいた方がいいというのはありませんが、やはりベンチャー企業に向いている人・やめておいた方がいい人というのはあります。ここでは、ベンチャー企業に向いている人の特徴をご紹介致します。
成長したい人
業務によって担当者が分かれている大企業とは違い、ベンチャー企業は1人あたりの裁量権がかなり幅広いです。その分仕事は覚えることもやることも多く大変ですが、成長スピードはかなり早いです。
また、ベンチャー企業は人数も少なく年数もまだ浅い企業が多いため、2年〜3年同じ企業で働くことでその企業内ではベテランの扱いになります。
そうするとマネジメントなどを任せてもらえることも多く、若いうちから責任感のある仕事をすることができるでしょう。
変化を楽しめる人
ベンチャー企業は大小問わず変化が多く、昨日行っていたことが次の日には覆っていることも少なくありません。
良い意味でも悪い意味でも稟議などのフローが整っていない企業も多いため、前職では許可を取るのに1週間、1ヶ月かかった…という内容が、2つ返事で許可されることもあります。
そのため毎日なにかしら変化があり、同じことの繰り返しではない日々を送りたいという方は楽しむことができるでしょう。
自分の意見を言える人
入社直後から意見を求められる場面があるのがベンチャー企業です。
まだ何かが確立されているわけではなく、メンバーが手を取り合いながら一緒に成長をしていくフェーズのため、入社の年数関係なく自分の意見というのがとても重視されます。
そのため、自分の意見が合っているか間違っているかに関係なく、まず伝えることができる人はベンチャー企業で活躍していけるでしょう。
ベンチャー企業をやめておくべき人
では次に、ベンチャー企業への転職をやめておくべき人の特徴をご紹介します。
安定志向の人
やはりベンチャー企業は経営状態が不安定であることが多いです。
大企業でも常に黒字続きということは難しいことですが、赤字になった際に潰れる可能性もあります。もちろん経営者が潰れることがないようにマネジメントしていますが、それでも赤字が半年間続くと不安にもなってくるでしょう。
潰れたらどうしようと不安が続くこともありますので安定思考の方はやめておいた方が良いかもしれません。
自走できない人
入社後の研修制度が整っていなかったり、仕事も1人ひとり役割が違うことがあるため、自分が今なにをやるべきかを考えて行動しなければいけません。
指示待ち人間になってしまうと、誰も見てくれる人がいなくて1日なにもしなかったという結果になってしまうでしょう。そのため、自分で考えて行動できない人はやめておいた方がいいでしょう。
マルチタスクが苦手な人
前述した通り、ベンチャー企業では1人あたりの裁量権が大きく、1人の人が営業もやりながら人事や経営企画業務も行う…なんてこともあります。
営業だけでも架電に商談に契約に…とたくさんの工程があるため、そこに他の職種が追加されるとなるとマルチタスクがこなせない人はキャパオーバーになってしまい、結局なにもできなかったということになりかねません。
シングルタスクが得意な人、マルチタスクが得意な人、それぞれいますので、マルチタスクが苦手な人はベンチャー企業はやめておいた方がいいでしょう。
ベンチャー企業はやめとけは嘘!ベンチャー企業の魅力とは
ここまでベンチャー企業について色々とご説明してきましたが、最後にベンチャー企業で働く筆者がベンチャー企業の魅力をご紹介致します。
成長スピードが早い
ベンチャー企業に向いてる人でも挙げましたが、ベンチャー企業はとにかく成長できます。自分の意見を伝えることや、しっかりと実績を挙げられれば若いうちから管理職に就きマネジメントを行うこともできるでしょう。
また、業務の1から10まですべてを自分で行うことができるので、知識も経験も幅広く身につけることができ、もし転職するとしても次のステップの幅が広がります。
大手企業に就職した同年代と話してみることで、よりベンチャー企業で働く人の成長スピードの速さを実感できました。
もし将来起業したいと考えている場合も、社長との距離が近いベンチャー企業で働くことで経営を学ぶことができるため、起業への近道になるかもしれません。
挑戦できる
なにかやりたいと考えていることが合った場合、筋が通っていたり意見を伝えていくことで挑戦させてもらえる環境が用意されているのがベンチャー企業です。
営業から人事、toC営業からtoB営業などの部署異動も叶えられますし、新しい広告媒体に挑戦してみたいというのも調査をした上で伝えれば、その場、長くても1週間以内には答えをもらって始めることができます。
ベンチャー企業に勤めるメンバーの多くが挑戦することが好きな人が多いため、挑戦を間近で応援することもでき、日々刺激になるでしょう。
昇給・昇格が身近
業績にもよりますが、ベンチャー企業では昇給・昇格がしっかりと行われるケースが多いです。
大企業に勤めたいという人も多い中で、優秀なメンバーに長く働いてもらうためにはしっかりとお給与という部分で還元することが必要ですし、会社を伸ばしていくには人を採用することが不可欠で、人を採用するためにはマネジメントする立場が必要だからです。
友人が働く大企業では、入社後3年間は成果にかかわらず年間5,000円の昇給、20代のうちはさまざまな部署で経験を積む期間と決められており、役職に就くのは30代後半〜40代になってから、役職者の席が空いた時だそうです。
一方ベンチャー企業では、入社後1年間で年収が50万円上がったり、メンバーからの人望があれば勤務期間にかかわらずリーダーに昇進できたりします。ベンチャー企業の規模感であれば社長や上長がメンバーをしっかりと見ることができるため、年齢ではなく成果や人望で判断してくれるからでしょう。
ここで挙げた3つの魅力以外にも、会社の成長を体感できることや、自身が考えたサービスが形になる点など、ベンチャー企業には魅力がたくさんあります。
ベンチャー企業はブラックが多いからやめとけと言われた方も、実はベンチャー企業は素敵な企業がたくさんありますので、一度ベンチャー企業への転職に強い転職エージェント『キャリア・エックス』にご相談ください。
あなたの希望にあったベンチャー企業をご紹介致します。
ベンチャー企業からの内定を勝ち取る方法
この見出しでは、ベンチャー企業からの内定を勝ち取る方法として、SNSなどを活用して情報収集を行う、活かせる経験やスキルをアピールする、転職エージェントを活用する、3つの方法について解説します。
SNSなども活用して情報収集を行う
ベンチャー企業から内定を勝ち取る方法1つ目は、SNSなどを活用して幅広く情報収集を行うことです。
ベンチャー企業は大手企業と比較して、公開している情報や口コミサイトへの投稿数が少ない可能性が高いです。そのため、企業の公式HP以外にもSNSやブログなど様々な媒体から情報収集するとよいでしょう。
最近ではnoteやブログを通じて、リアルな働き方や従業員のインタビュー記事を積極的に発信している企業も多いです。またコロナ渦以降では、オフラインの採用イベントを実施してる企業も多いため、現場の社員や経営陣との交流を通じて働くイメージを明確に持つことができるでしょう。
活かせる経験やスキルをアピールする
ベンチャー企業から内定を勝ち取る方法2つ目は、活かせる経験やスキルをアピールすることです。少ない従業員で運営しているベンチャー企業では、一般的に新人の教育への時間とコストが十分でないため、即戦力の人材を求めて新卒でなく中途採用で人員を確保しています。
そのため、書類選考や面接では活かせる経験やスキルを伝え、即戦力として活躍できることをアピールしましょう。これまでの実績をアピールする際は、具体的な数値をもとに定量化して伝えると納得感を与えることができます。
また少数精鋭で運営するベンチャー企業は、即戦力の人材であるのかというポイントに加えて、組織にフィットするかカルチャーマッチも重視する傾向が強いです。そのため、その企業が大切にしているカルチャーなども事前に確認しておくことをおすすめします。
転職エージェントを活用する
ベンチャー企業から内定を勝ち取る方法3つ目は、転職エージェントを活用することです。数多くのベンチャー企業の中から、自分にあった優良企業を自分一人で探すことは非常に難しいでしょう。
そのため自分自身の志向性や価値観に合う企業や、客観的に見た企業の将来性などをプロの転職エージェントからアドバイスをもらいましょう。また転職エージェント経由では、非公開求人を紹介してもらえる可能性もあるため、転職エージェントの活用をおすすめします。
情報収集や企業分析が不十分だと、入社後にミスフィットになる可能性もあるので、客観的なアドバイスを受け企業選びは慎重に行うとよいでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。本記事ではベンチャー企業はブラック企業が多いのか、ブラックなベンチャー企業を見分ける方法、そしてベンチャー企業に向いてる人や、やめておいた方がいい人の特徴について解説しました。
ベンチャー企業はブラック企業が多いのではないかと不安に思われる方もいるかと思いますが、実際には成長スピードや挑戦できる環境で、大企業とは異なる魅力がたくさんあります。
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