転職したいけれど、もしブラック企業だったらどうしよう…と不安を覚えている人もいると思います。
応募や選考の段階で、ブラック企業かどうか見分けるにはどうすればいいのでしょうか?
この記事ではブラック企業の特徴や具体的な見分け方について解説します。
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目次
ブラック企業の定義
厚生労働省においては、「ブラック企業」について定義していませんが、一般的な特徴として、
①労働者に対し極端な長時間労働やノルマを課す
②賃金不払残業やパワーハラスメントが横行するなど企業全体のコンプライアンス意識が低い
③このような状況下で労働者に対し過度の選別を行う
の3点を挙げています。
働き方改革の推進やパワハラ防止法(改正労働施策総合推進法)の施行などにより、ブラック企業の数は減少したものの、一部にはまだブラック体質が根強く残っている企業もあるようです。
ブラック企業の特徴
ブラック企業の特徴を具体的に紹介します。
長時間労働・残業代未払い
過剰な残業や休日出勤を強制され、過酷な長時間労働を強いられている、もしくは実質的にやらざるを得ないのが特徴です。
長時間残業したにもかかわらず、残業代を適切に支給しないケースもあるようです。
高い離職率と人材使い捨ての文化
人材を使い捨てと捉え、すぐに辞めてもいいよう大量に採用するのもブラック企業の特徴です。
過酷な労働環境、それに見合わない賃金などを背景に、早々に見切りをつけて辞める社員が多く、離職率が非常に高い傾向にあります。
パワハラや不当な扱い
上司や経営陣からのパワハラが日常的にあるのもブラック企業の特徴です。
「労働施策総合推進法」において、2022年4月からパワーハラスメント防止措置が全ての事業主に義務化されましたが、ブラック企業はコンプライアンスへの意識が低いため、守られていないケースがあるようです。
ブラック企業に入社をしてしまう人の特徴
ブラック企業であるにもかかわらず、うっかり入社してしまう人の特徴についてご紹介します。ブラック企業を避けたい人は、以下の点に注意することをお勧めします。
情報収集が不十分
明らかにブラックなのに、企業の実態や評判などを十分に調べないで応募してしまう人がいます。
ブラック企業は応募の母集団を集めるために、求人票や求人広告では都合の悪い情報は伏せ、耳障りのいい言葉を並べがちです。
十分に情報収集しないまま、表面的な情報を鵜呑みにして応募してしまう人は、ブラック企業を選んでしまう確率も高いでしょう。
他に選択肢がない
転職活動が難航し他に選択肢がない場合、焦って転職先を決めてしまうケースがあります。
その際、企業の実態や条件面などをあまり見ずに「とりあえず入社できるところ」という視点で選んでしまい、ブラック企業を引いてしまうケースがあるようです。
高待遇に飛びつきやすい
ブラック企業を避けるためには、さまざまな情報を集め総合的に判断する必要がありますが、給与水準が異様に高い企業にすぐに飛びついてしまう人は少なくありません。
いい面ばかりを見て、企業風土や仕事内容などを十分に確認しないまま転職を決めてしまうと、ブラック企業に当たってしまう可能性があるので注意が必要です。
ブラック企業の見分け方
実際にブラック企業をどう見分ければいいのか、具体的なポイントをご紹介します。
求人募集の頻度を確認する
常に求人を出している企業や短期間で募集を繰り返している企業には注意が必要です。
前述のように、大量に辞めることを見越して常に求人を出し大量採用しているケースや、実際に辞める人が後を絶たずその都度新規採用して穴を埋めているケースもあります。
求人サイトなどで頻繁に見かける場合は、応募前にじっくり確認したほうがいいでしょう。
面接時の対応や雰囲気を確認する
面接時に、面接担当者が応募者に対して威圧的な態度を示す場合は、パワハラ体質のブラック企業である可能性があります。
また、選考が進んでいるにもかかわらず、明確な労働条件をなかなか説明してくれない場合も注意が必要です。
口コミや評判を調べる
SNSや企業評価サイトなどで口コミを確認することも有効です。
すべての投稿を鵜呑みにはできないものの、ブラックとの指摘が明らかに多い企業は避けたほうが無難でしょう。
ブラック企業を見分けるための求人票の見方
ブラック企業かどうかは、求人票の内容からも判断することができます。具体的な求人票の見方をご紹介しましょう。
労働条件の明確さ
求人票には、契約期間、賃金、労働時間、休日などといった労働条件が記載されていますが、長時間労働や休日出勤が常態化している企業では、曖昧な表現でごまかすケースがあるようです。
労働条件が具体的に明記されているかどうかは、ブラック企業かどうかを見極める一つのポイントです。
給与水準と残業代に関する記述
同業他社に比べて給与水準が高すぎる場合、固定残業代が含まれているケースや、成果報酬を含んだ見込み給与額であるケースがあります。
長時間労働でも残業代を支払わないためのトリックである可能性があるため、安易に飛びつかないことが重要です。
福利厚生や社内制度の具体性
福利厚生や各種制度を確認する際には、具体的な内容が記載されているかどうかを確認しましょう。
例えば有給休暇の日数が記載されているだけだと、実際には取得されていない可能性もあるため、取得率まで具体的に書かれている企業を選んだほうがいいでしょう。
社風や価値観の紹介
ブラック企業の場合、社風や企業の価値観についてはあまりアピールしない傾向にあります。
掲載されている場合は、社風や価値観に共感できるかどうか、それらを社内に浸透させるために具体的にどのような取り組みをしているのかまで記載されている場合は、ブラック企業である可能性は低そうです。
ホワイト企業の特徴
ブラック企業とは正反対で、働きやすい環境が整備されていて福利厚生や社内制度が充実している企業のことをホワイト企業と呼びます。
ホワイト企業の特徴を知っておけば、ブラック企業を選んでしまう確率をさらに減らせるでしょう。
適切な労働時間と残業管理
ホワイト企業は、従業員のワークライフバランスを尊重しているため、適切な労働時間を確保しているのが特徴です。
残業についても過剰になっていないかどうかを常に管理し、場合によっては一部の業務をほかの人に振り分けるなど、適切に管理しています。
公正で透明性のある評価制度とキャリアサポート
ホワイト企業は、評価制度が公平かつ透明である点も特徴です。
明確な基準に基づいて、昇進や給与が決定されていて、具体的な評価基準をオープンにしている企業も少なくありません。
一人ひとりの強みや持ち味、キャリアの志向などに応じてキャリアをサポートしている企業も多いようです。
風通しの良い職場環境と働きやすい社風
従業員同士のコミュニケーションが円滑で、風通しが良い社風である点も、ホワイト企業の特徴です。
年齢や社歴、立場などに関係なく、自由に意見を言い合える環境が整備されています。
ホワイト企業を見分けるための方法
気になる企業がホワイト企業かどうか、見極めるための方法をご紹介します。
離職率や定着率について調べる
ホワイト企業は離職率が低く、定着率が高いケースが多いため、採用ページなどで平均勤続年数や離職率を公表している可能性が高いでしょう。
掲載されていない場合は、会社説明会や面接などの場で確認するといいでしょう。
社員面談をお願いし生の声を確認する
ある程度選考が進んだら、現場で働く社員との面談を申し出てみましょう。
実際に働いている社員の声を聞くことで、口コミ情報などではわからない実際のところが見えてくるはずです。
オフィス見学を希望する
オフィスの雰囲気からは、社風をつかむことができます。
ブラック企業の場合は社内が雑然としていたり、社員の覇気がなかったり、怒号が聞かれたりするケースがありますが、ホワイト企業の場合は社内に活気があり、行き交う社員の表情もイキイキしています。
オフィス見学をさせてもらうことで、ホワイト企業かどうか肌で感じることができるでしょう。
ブラック企業の見分け方に不安があるなら、転職エージェントの活用がお勧め
自分でブラック企業を見分けられる自信がないという場合は、転職エージェントを活用することをお勧めします。
「転職のプロ」の目で企業を見極めたうえで、求人を紹介してくれるでしょう。
ブラック企業の具体的な見分け方についても、アドバイスをくれるはずです。
なお、キャリア・エックスでは、キャリアアドバイザーが企業側の情報も熟知しているので、求職者の方々の悩みや不安を一つひとつ解消しながら、一人ひとりの希望や経験・スキルにあった求人をご紹介しています。
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