広告代理店に向いている人の特徴とは?仕事内容や働く魅力なども紹介

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東海林 浩樹

この記事の監修者

東海林 浩樹 コンサルタント

前職リクルート時代、採用チーム責任者として約3000人の面接を経験。 様々な人生と向き合わせて頂く中で、「その一個人の人生において、よりよい機会を提供していけるか」が全ての一歩だと確信しました。転職するしないに関わらず、「ご自身が気づいていない強み」「生きるエネルギーの源泉」を発掘することを私の使命と捉え、皆様にとって、気軽にご相談できるパートナーでありたいと考えております。

転職ノウハウ

広告代理店は転職人気が高く、働いてみたいと考えている方も多いと思います。この記事では、広告代理店にはどんな人が向いているのか、その特徴について解説します。


仕事内容や求められる経験・スキル、働く魅力についても紹介していますので、広告代理店に興味をもっている方はぜひ参考にしてみてください。

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広告代理店の仕事内容と職種紹介

広告代理店とは、企業などのクライアントの広告を取り扱う会社のことを指します。


テレビやWebなどさまざまなメディアを活用し、クライアントの商品やサービスなどを広くPRし、認知度向上やブランド価値向上、そして売り上げ拡大を実現するのが主な役割です。広告代理店には多様な職種が存在しますが、代表的な職種についてご紹介します。

営業

広告代理店の営業は、広告を出稿したいクライアントと各種メディアをつなぐ役割です。広告代理店によっては企画営業、アカウントプロデューサー、ビジネスプロデューサーなどと呼ばれることもあります。


クライアントが抱えているニーズや課題をつかみ、どのようなメディアでどのような広告展開をすれば課題解決につながるのかを考え、具体的な広告プランを提案します。


受注後は、社内のマーケティングやクリエイティブ部門と連携を取りながら、プロジェクト全体を管理し、実際の広告展開から効果測定までを担います。

 プランナー

クライアントの要望や目的に応じて、マーケティングや広告枠のプランニングなどを手掛けるのがプランナーの仕事です。


市場の動向やターゲット分析などをもとに、どのようなメッセージをどのようなメディアを使って展開するかを考え、広告戦略を練り上げます。


社内各所やメディアなどと連携を取りながら、具体的な広告イメージやプランを固め、クリエイティブ部門の指揮を執るのもプランナーの役割です。

 クリエイター

クリエイターは、広告のビジュアルやコピーなどを考え、クリエイティブを生み出す仕事です。


ビジュアル表現を考えるアートディレクターや、グラフィックやWebなどのデザインを組み立てるデザイナー、キャッチコピーなどを考えるコピーライター、そして広告制作の全体を統括するクリエイティブディレクターなどの役割があります。

広告代理店に向いている人の特徴

広告代理店に向いている人の特徴をご紹介します。次の特徴に当てはまる人は、それが転職の際のアピールポイントにもなるので、転職活動に役立ててみてください。

好奇心が強く新しいものが好きな人

広告業界では、常に新しい広告手法やマーケティング手法、新たなクリエイティブなどが生まれています。


そのため、世の中の動きやトレンドに敏感で、新しいものはすぐに試してみたいという人は、広告代理店に向いていると言えます。

コミュニケーション力がある人

広告代理店においては、コミュニケーション力が必須とされています。


クライアントからニーズや課題を聞き出す際に必要不可欠であるほか、広告を展開する際にはクライアントやメディア関係者、そして社内では営業、プランナー、クリエイターなどが連携を取りチームワークを発揮しながらプロジェクトを進めることが求められます。


仕事においてさまざまな関係者とコミュニケーションを取り、調整を進めてきた経験のある人、信頼関係の構築が得意な人は、広告代理店でも力を発揮できるでしょう。

フットワークがよくスピード感がある人

クライアントやメディア、社内の関係各所とのやり取りなど、広告代理店の仕事は多くの人と折衝が発生するため、業務量も多くなる傾向にあります。そのため、フットワークよく目の前の仕事に取り組み、正確性を担保しつつもスピード感をもって臨むことが必要とされます。


また、クライアントの広告出稿ニーズをつかむにはタイミングも大切であり、フットワーク良くアクションし続ける努力も重要です。フットワークが軽く、すぐに行動に移せる人は、広告代理店ならではのスピード感にもついていけるでしょう。

粘り強さや忍耐力がある人

広告代理店の仕事は一見華やかそうに見えますが、地道な調査・分析、クライアントからの無理難題への対応、広告出稿後のシビアな効果検証など、地味でタフな仕事が多いのも特徴です。


効果を最大化するために粘り強く努力し続ける力や、理不尽な要望にもめげない忍耐力なども必要とされます。


困難な状況の中で粘り強く物事に取り組んできた経験があれば、広告代理店の仕事に適性があると捉えられるでしょう。

多様な意見や価値観を受け入れられる人

広告代理店の仕事は、クライアント、メディア、社内の各部門、制作会社など登場人物が多く、さまざまな関係者とやり取りする機会があります。さまざまな異なる意見を取りまとめ、調整しながらプロジェクトを進める場面も多いのが特徴です。


また、幅広いターゲットを対象にする広告の場合は、特定の考え方や価値観に偏らず広告戦略を考えることも大切です。多様な意見や価値観を受け入れる姿勢を持っている人は、広告代理店に適していると言えます。

目標達成意欲が高い人

営業であれば営業数字の達成や広告効果の追求、クリエイターであれば課題解決につながるクリエイティブの実現など、いずれの役割においても目標を追い続ける必要があります。


自身の仕事に責任を持ち、目標達成に向けて走り続けられる人は、広告代理店に向いているでしょう。

広告代理店に向いていない人の特徴

続いて、広告代理店に向いていない人の特徴についても解説します。

ルーティンワークがしたい人

広告代理店の仕事は、どの役割においても常に新しい視点やアイディア、チャレンジが求められます。最新の流行をキャッチアップして、さまざまな手法を模索することも必要です。


日々決まった手順を繰り返すような定型作業は少なく、ルーティンワークがしたい人には不向きの環境です。

残業はしたくない人

多くの関係者とやり取りが発生する広告代理店の仕事は、どうしても時間が不規則になりがちです。また、納期前の追い込み時期は、遅くまで残業しなければ対応できないケースもあるでしょう。


残業はしたくない、できるだけ定時で帰りたいという人は、広告代理店の働き方は向いているとは言えません。

数字が苦手な人

意外に思われるかもしれませんが、広告代理店の仕事は数字を扱う機会が多いのが特徴です。


例えば、データ分析や予算管理、広告効果の測定など、日常的に数字を扱うことになります。特にWeb広告の場合は、クリック率やコンバージョンなど、細かい数字の分析が欠かせません。


数字が苦手・弱いという人は、そもそも仕事へのモチベーションが上がりにくいため、広告代理店に向いているとは言いにくいでしょう。

何事も慎重で行動が遅い人

広告代理店はトレンドの変化が早く、フットワークよく対応し続ける姿勢や、柔軟な思考などが求められます。


物事に対して慎重に取り組むことは大切ですが、それにより行動が遅くなってしまう人は、広告代理店ならではのスピード感や変化の激しさについていけない可能性があります。

プレッシャーに弱い人

広告代理店の仕事においては、クライアントからの要望に応え、高いクリエイティブを追求し、広告効果に向き合い続ける必要があります。


常にプレッシャーに追われる仕事であるため、ストレス耐性が低くプレッシャーに弱い人は、押し潰されてしまう可能性があります。ミスや失敗、批判を前向きに受け止め、プレッシャーを糧にするぐらいの姿勢が求められるでしょう。

広告代理店で求められる経験・スキル

広告代理店で求められる経験・スキルについて解説します。転職活動では、これらの経験・スキルを備えていることを前面にアピールすると良いでしょう。

情報収集力

変化の激しい広告業界においては、トレンドを的確にキャッチする情報収集力が大切です。日ごろからアンテナを張り、最新の情報を取り入れる姿勢は、広告代理店のどの職種においても求められます。


これまでの業務でどのように情報収集を行い、それらをどう仕事に活かしてきたのか、具体的に語れると良いでしょう。

信頼関係構築力

広告代理店は、広告を通してクライアントの課題を解決し、売り上げ拡大やブランド力向上につなげるパートナーです。


パートナーとしてクライアントを成功に導くには、課題やニーズを的確につかむ力や、期待に応え続ける姿勢などを通じて、信頼関係を構築することが必要とされます。


顧客とのコミュニケーションを重視し、ゼロから信頼関係を構築した経験がある人は、広告代理店でも活躍できるでしょう。

傾聴力

広告制作・出稿には、社内外たくさんの関係者が関わります。さまざまな関係者の意見を聞き、思いを理解するためには、傾聴力が必要不可欠です。


仕事を通じて相手の話を聞き、要望に応えてきた経験がある人は、具体的なエピソードとともにアピールすると良いでしょう。

提案力

広告代理店では、広告展開やメディア戦略、広告効果などをクライアントに説明する機会が多いことから、提案力は必須です。


相手が理解しやすく、かつ説得力のある提案ができる人は、たとえ広告業界未経験であってもポテンシャルが評価されやすいでしょう。

課題解決力

広告代理店の仕事は、「広告を通じてクライアントの課題を解決すること」が主です。


クライアントとコミュニケーションを取りながら、真の課題を特定し、課題解決につながる広告戦略を企画提案し、制作することが求められます。


仕事を通じて課題の特定・解決を実行してきた経験がある場合は、具体的なエピソードを成果を交えて説明すると、即戦力として評価される可能性があります。

巻き込む力

社内外の多様な関係者を取りまとめてプロジェクトを導き、目標を達成するには、巻き込む力が必要不可欠です。特に、広告制作においては社内の営業、プランナー、クリエイターが目線を合わせ、一丸となって取り組む必要があります。


クライアントの思いや要望、意図を正確に伝えながら、異なる意見に耳を傾け、皆を巻き込みながら合意形成する力があれば、高い成果を実現しやすくなります。


異なる専門性を持つ人とコミュニケーションを取り、巻き込みながら成果につなげてきた経験があれば、強いアピール材料になり得ます。

広告代理店で働く魅力とは?

広告代理店の仕事は責任が重くプレッシャーもありますが、魅力ややりがいも大きいのが特徴です。ここでは、代表的な「働く魅力」について解説します。

社会に影響を与える仕事ができる

広告代理店の仕事は、自身が携わった広告を目にしたり、ニュースで取り上げられたりする機会が多いのが特徴です。


「広告を通して世の中に影響を与えることができている」と実感でき、やりがいや醍醐味を感じる機会が多いでしょう。


高い広告効果につながり、クライアントの売り上げ拡大に寄与できたときにも、介在価値を感じられると思います。

大きな予算を任される

広告代理店の営業は、大きな予算を任される機会が多いのが特徴です。大手クライアントになると、一つのプロジェクトで数千万単位の予算が動くことも少なくありません。


それだけ責任も重く、プレッシャーもありますが、多くのお金を自分で動かし、課題解決や成果につなげられるやりがい・醍醐味も大きいでしょう。

幅広い業界や企業との接点ができる

広告代理店は、業界特化型の場合を除き、多様な業界のクライアントと取引関係にあります。仕事を通じて自然に多くの業界と接点が生まれ、ビジネスの視野や知識の幅が広がるでしょう。


その結果、多彩な人脈が形成できる点も、広告代理店ならではの魅力と言えます。

成果が数字で表れる

広告業界は、成果が目に見える点が大きな特徴です。


出稿した広告がどのような反響を生み、どれぐらいの効果につながったのか数値化されるため、自身の頑張りが可視化しやすく、やりがいを感じやすいでしょう。

広告代理店の仕事の大変さ

広告代理店の仕事の大変さについても、改めてまとめておきます。働くメリットや魅力だけでなく、大変な点についても留意した上で、広告代理店を目指すかどうかを検討しましょう。

ハードワークになりやすい

関わる関係者が多い広告代理店での仕事は、どうしてもハードワークになりがちです。クライアントからの急な要望変更や、突発的なトラブルなどに対応する機会も少なくありません。


納期前には残業続きとなるケースが多いことも理解しておきましょう。

マルチタスクになりがち

広告代理店の仕事は、複数のクライアントのプロジェクト案件を同時並行で進める必要があります。優先順位をつけながら複数のタスクをこなし、スケジュール通りに進めていく姿勢が求められます。


マルチタスクが苦手という人は、広告代理店で苦労するかもしれません。

広告効果に対するプレッシャー

広告代理店の仕事は、成果が目に見える分、プレッシャーも大きいのが特徴です。


高い広告効果が出た場合は喜び、やりがいを感じられますが、そこに至るまでにプレッシャーに押しつぶされそうになる人もいるようです。思うような効果が出なかった場合は、クライアントから批判されることもあります。


原因を冷静に分析し、次の成果につなげる姿勢が必要とされます。

関係各所の多さ

広告代理店では、クライアントやメディア、社内の営業、プランナー、クリエイター、外部の制作会社など、社内外の多くの関係者が関わります。


特に営業は、これらの登場人物のほぼすべてと関わるハブ的な存在です。さまざまな異なる立場の人とコミュニケーションを取りながら、意見を調整し、プロジェクトを成功に導かなければなりません。


予想外のトラブルや予定変更などが生じることも多く、その都度すべての関係者に情報共有し、再調整することも必要になります。


関係各所が多いと、どうしてもコミュニケーション量が増えるため、業務時間も増える傾向にあるため、大変さ、しんどさを覚える機会も多いでしょう。

未経験から広告代理店に転職するには?

業界未経験だけれど、広告代理店の仕事に挑戦したいという方もいらっしゃるでしょう。どうすれば未経験からの転職を実現できるのか、ポイントを解説します。

求められる経験・スキルをアピールする

前述したような「広告代理店で求められる経験・スキル」や「向いている人の特徴」を備えていることをアピールしましょう。


その際、具体的なエピソードを交えながら伝えると、活躍ぶりが具体的に伝わります。もし数字で示せるような実績があれば記載しておくと、ポテンシャルの高さをアピールできます。

必要な知識を独学しておく

デジタル広告に関する知識やマーケティングに関する知識など、広告業界に必要とされる基礎知識を独学しておくと良いでしょう。クリエイティブ職の場合は、資格を取得すれば専門性や意欲をアピールしやすくなります。


例えば、DTPエキスパートやアドビ認定プロフェッショナル、Illustratorクリエイター能力認定試験、Photoshopクリエイター能力認定試験などが挙げられます。


資格取得のために勉強していることもアピール材料になりますので、応募書類などに記載しておきましょう。

業界や志望企業について研究する

中途採用においては、「なぜ広告業界を志望するのか」や「数ある企業の中でなぜその企業なのか」といった志望理由を明確にする必要があります。


そのためには、業界および企業研究を十分に行い、志望企業が求めている人材像と、自身の経験・スキルとの共通点を洗い出し、納得感のある志望理由を伝えることが大切です。

転職エージェントを活用する

転職エージェントを活用すれば、自身の経験・スキルが合致しそうな広告代理店の求人を紹介してもらえる可能性があります。


転職エージェントは、求人企業の求める人材像を細かく把握しているため、それに沿ったアピール方法のアドバイスも得られるでしょう。

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まとめ:「自分は広告代理店に向いている」と思ったら、キャリア・エックスに相談を

ここまでの内容で、広告代理店に向いている人の特徴や、仕事内容、求められる経験・スキルなどについてご理解頂けたと思います。


責任ある大変な仕事である一方で、やりがいも大きく魅力的だと感じた方も多いのではないでしょうか?


自分は広告代理店に向いていそうだ、働いてみたいと思われた方は、キャリア・エックスにご相談ください。キャリア・エックスは広告代理店への転職実績が豊富であり、応募先の紹介はもちろん、応募企業に合った応募書類の作成サポートや面接アドバイスなども行っています。

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キャリアエックス編集部

過去2回の転職を行い、大企業・ベンチャー企業を経験。ベンチャー企業では、人材紹介事業の立ち上げを行い、WEBマーケティング兼人事として採用面接を実施。これまで執筆した転職関連記事は100本以上。
転職希望者・採用担当者それぞれの経験をもとに、「ためになる」リアルな情報を発信したいと考えています。

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