未経験からコンサルへ転職したい方必見!難しいと言われる理由や求められるスキルなどを解説

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東海林 浩樹
前職リクルート時代、採用チーム責任者として約3000人の面接を経験。 様々な人生と向き合わせて頂く中で、「その一個人の人生において、よりよい機会を提供していけるか」が全ての一歩だと確信しました。転職するしないに関わらず、「ご自身が気づいていない強み」「生きるエネルギーの源泉」を発掘することを私の使命と捉え、皆様にとって、気軽にご相談できるパートナーでありたいと考えております。

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「大型のプロジェクトに携わってみたい」、「今よりも収入を上げたい」など、様々な理由から転職に興味を持っている方が多いコンサルタント。


一方で、未経験から転職するのは難しいという意見も聞こえてきます。


果たして、その実態はどうなっているのでしょうか。本記事で、実際の難易度や求められるスキル、転職成功に向けた対策などを総合的に解説していきます。

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コンサルティング業界への転職は難しいと言われる理由とは?

外資系戦略コンサルティングファームの一部では、内定率が1%未満とも言われるなど、コンサルタントへの転職には、高いハードルが存在します。それは、コンサルティング会社の最大の資産、競合優位性が、所属するコンサルタント一人ひとりの能力と専門性にあるからです。


「人材」こそが会社のブランド価値を高め、大型プロジェクトの獲得やクライアント企業が直面する複雑な経営課題を解決するための決定的な要素となります。


そのため、各コンサルティング会社は採用プロセスにおいて「コンサルタントとしての適性」を極めて厳格に評価。論理的思考力、分析力、コミュニケーション能力、リーダーシップ、ストレス耐性など、多角的な視点から総合的に判断し候補者を選定するので、自然と難易度は高くなってきます。

未経験からコンサルティング業界へ転職している人の割合

コンサルタント経験者は、マーケットのニーズに比べると数が少ないため、未経験者を積極的に採用しているコンサルティングファームも多数存在します。


特にITや営業、財務関連の知見が豊富な方であれば、コンサルタントの経験がなくても、十分にキャリアチェンジのチャンスが広がっていると言えます。

未経験からコンサルタントへ転職している人の年齢

未経験からコンサルタントへ転職しているのは、20代から30代前半の方がほとんどです。


しかし、40代以上の割合はかなり低いのが現状ではあるものの、近年はコンサルティング案件が多様化していることもあって、特定の分野に特化したキャリアを活かして、コンサルタントへ転職する例も増加。経験・スキル次第で年齢に縛られない転職が可能な状況になりつつあります。

【項目別】コンサルティング業界への転職の難しさ《ハード面》

ここまでコンサルタントへ転職は難しいと説明してきましたが、その要因について、まずはハード面から説明します。

1:学歴

コンサルティング業界では学歴フィルターがあると言われがちですが、公式に大学名のみで候補者を絞っている企業はほとんど存在しません。しかし、結果として見れば、GMARCH・早慶・関関同立・旧帝大といった難関大学出身者が多く在籍していることは事実です。


これは単なる学歴至上主義の結果ではなく、厳格な選考プロセスにおいて「論理的思考力」など、「コンサルタントとしての適性」が評価された結果と捉えるべきでしょう。その能力は、受験競争の成果や質の高い教育環境で培われることが多いため、結果的に上位校出身者の割合が高くなる傾向があります。


ただし、適性や特定分野での専門性を持っていれば、学歴は必ずしも決定的なハンデにはなりません。

2:社歴

コンサルティングファームに支払われる費用は決して安価ではなく、クライアントは主に資本力のある上場企業・大手企業であり、中小企業が対象となるケースはかなり限られています。


コンサルタントとして活動する際は、彼らが直面している経営課題を正確に理解し、その背景や規模感を含めて自分事として捉えた上で、説得力のある解決策を提示する必要があります。


このように考えると、クライアント企業と同様の環境や規模の組織での実務経験を持つ人材が、コンサルタントとして高い親和性があると考えるのが自然です。


そのため、転職では比較的大手企業出身者が評価されやすい傾向がありますが、規模は小さくとも革新的なサービスや圧倒的なシェアを持つ企業出身者に対して、その分野のコンサルティング強化を目指すファームがオファーを出すこともあります。

3:年齢

コンサルティング業界における未経験からの転職は、20代から30代前半の年齢層に集中しています。この年齢帯であれば、コンサルタントとしての適性のみで未経験でもキャリアチェンジの可能性が比較的高まります。


それ以上の年齢になると、コンサルティングファームからの期待値が大きく変化します。即戦力性やクライアント開拓、チームマネジメントといった高度な結果が期待されるため、コンサル未経験からの転身はより難易度が上がるでしょう。


しかしながら、一部の専門コンサルティングファームでは例外も存在します。メーカーや財務、IT領域など、その業界で豊富な実務経験や専門知識を持つ人材を積極的に登用するケースもあり、必ずしも年齢だけであきらめる必要はありません。

4:資格・スキル

コンサルタントになるために必須となる公的資格はなく、前述したように20代~30代前半であれば、適性が認められることで、無資格・未経験でも十分に転職が可能です。


しかし、30代後半以降での転職、専門コンサルティングファームへの転職では、各分野での専門性および、それを証明するための資格も求められてくるでしょう。


たとえば、財務では税理士・公認会計士、ITではITパスポート・応用情報技術者試験、医療系では医師など、それぞれの資格で自分自身の価値をアピールする必要があります。また、資格ではありませんが、近年の傾向では英語スキルの重要度も年々高まってきています。

【項目別】コンサルティング業界への転職の難しさ《ソフト面》

ハード面に続いて、ソフト面でもコンサルタントとして求められるポイントについてピックアップします。

1:体力

一昔前まで、コンサルタントは朝まで仕事をして、自宅で軽くシャワーを浴び、また出社するという働き方が少なくありませんでした。


現在では、社会の変化に合わせて労働環境は改善されているものの、案件の進捗状況によって、深夜まで働かざるを得ないこともあります。


華やかなイメージがあるコンサルタントですが、実態としては泥臭い仕事でもあり、長く続けるには純粋な体力が欠かせない要素になっています。

2:精神力

コンサルタントには、クライアントの期待、時間的プレッシャーに耐えながら、質の高いアウトプットができる精神力が求められます。


また、プロジェクトの多くには不確定な要素が常に含まれ、事前の計画通りに進まないことが珍しくありません。そうしたときにも、不安に押しつぶされることなく、柔軟に冷静に対応し続けなければならず、メンタル面で耐えられる素養を持っている人材は、決して数多くいるわけではないのでしょう。

3:プロフェッショナルマインド

コンサルタントがクライアントの期待に応えることは最低限の要件であり、プロフェッショナルとして、それを上回る付加価値の創出に全力を注ぐ必要があります。単に与えられた仕事をこなすだけでなく、「これで本当に最善か」と常に自問自答し、より高い成果を追求し続けることは、決して簡単ではありません。


また、クライアントの成功に対する真摯な責任感も不可欠です。表面的な問題解決にとどまらず、ビジネスや組織の本質的な成長に貢献するという使命感を持ち、そのために自らの専門性を惜しみなく投入します。


このような行動基準を自分自身に設定し、実行し続けるプロフェッショナルマインドを持って働くことが、コンサルタントの仕事には求められます。

4:論理的思考能力

論理的思考力は、コンサルタントの職務を進めるうえでベースとなる能力の一つだと言えます。複雑な経営課題の根本的な原因を特定し、効果的な解決策を導き出すためには、一貫した論理的アプローチが必須となるからです。


日々、ロジカルシンキングを駆使して情報を整理し、因果関係を明確化。また、既存の手法にとらわれない思考によって、革新的な解決策を模索します。そのうえで限られた情報と時間の中で最も確かだと思われる仮説を立て、効率的に検証を進めていきます。


これらの思考は単なるテクニックというより、コンサルタントに根付いた基本能力だと言え、プロジェクトの成功や自己成長を支える根幹となるものです。

5:対人関係(コミュニケーション能力)

コンサルタントという職業は、製品を売るわけではなく、人間関係の上に成り立っています。日々の業務ではクライアント企業の様々な階層の方々、プロジェクトチームのメンバーなど、多様なステークホルダーとの関わりが不可欠で、人間関係の質がプロジェクトの成否を大きく左右すると言っても過言ではありません。


ここで重要なのは、「良好な関係」とは単なる親密さではなく、相互の信頼が育まれていることだという点です。


信頼関係を築くためには、一つの発言からその背後にある意図や懸念事項まで読み取る力、相手に合わせて最適な提案を行える表現力といったコミュニケーション能力を欠かすことができません。


コンサルタントとしての真価を発揮するためには、専門知識と同等以上に、その能力が求められると言えるでしょう。

未経験からコンサルティング業界への転職で求められること・準備しておくべきこと


ここまで、コンサルタントになるために必要な要素、転職の厳しさの要因について、ハード面からソフト面まで、複数ピックアップしてきました。


学歴などは、現実的ではありませんが、今から準備・対策できることも少なくありません。

たとえば、すぐにコンサルタントへの転職を目指すのではなく、一度大手企業での勤務を経験してみる、あるいは英語スキルや資格の勉強をするといったことは、十分に可能だと考えられるでしょう


厳しさの部分を参考に、自分が“できること”を見つけ、行動をすることで、コンサルタントへの適性があるという評価につながり、それが転職活動の強みになるはずです。

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キャリア・エックスは目の前の転職活動にとどまらず、長期にわたるキャリア形成の支援をしたいという想いのもと、事業を展開している転職エージェントです。


質の高いサポートで、面接通過率や定着率は高い数字を誇っており、コンサルティング業界にも豊富な実績・ネットワークを保有。


「まだ意思は固まっていないけど、詳しく話を聞いてみたい」という方も歓迎しますので、少しでも興味をお持ちいただけたら、ぜひ一度ご相談ください。

難しさはあるものの、未経験者にもチャンスはある


ITコンサルタントであればIT業界、製造系のコンサルタントであればメーカー経験など、専門系のコンサルティングファームでは、一定の経験や知見が求められることが多くあります。


しかし、その他のファームを含め、コンサルタントの経験は必ずしも必須ではありません。


適性や資格、スキルなど、設定されているハードルは低くないものの、未経験者でもキャリアチェンジのチャンスが広がっているのがコンサルティング業界です。


「コンサルタントに興味があるけど、経験がないから…」と考えている方には、本記事を参考にまずは準備・対策から始めてみて欲しいと思います。

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キャリアエックス編集部

過去2回の転職を行い、大企業・ベンチャー企業を経験。ベンチャー企業では、人材紹介事業の立ち上げを行い、WEBマーケティング兼人事として採用面接を実施。これまで執筆した転職関連記事は100本以上。
転職希望者・採用担当者それぞれの経験をもとに、「ためになる」リアルな情報を発信したいと考えています。

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