SaaS企業の営業職をめざす人が押さえておきたい面接のポイント

コラム

SaaS業界の営業職にチャレンジしたい

成長著しく、コロナ禍においても積極的に採用を行っているSaaS業界。まだ若い業界ということもあって、他業種からのチャレンジも歓迎されています。その中で、「他業種での営業経験を生かしてSaaS業界の営業職にチャレンジしたい」という方にはどんな経験・スキルが求められているのでしょうか?面接での評価ポイントを紹介します。

面接で評価される2つのポイント

SaaS企業の営業職の採用選考において重視されるのは、「ビジョンへの共感」「営業としての再現性」の2点です。1つずつ具体的に説明します。

まず、「ビジョンへの共感」ですが、SaaS業界はまだ若く、とくに日系企業には大手企業と言われる企業がなく、スタートアップが非常に多い業界です。したがって、各社とも社内は同じ方向を向いている人が多く、ビジョンや情熱に共感して入社を希望する人が「ほしい人材」と評価される傾向があります。

僕自身、前職のSaaS企業・Sansan株式会社の選考を受けた際には、自身の原体験をもとにしたビジョンへの共感などを代表の方に評価していただきました。実際に入社しても、ビジョンや情熱から逸れている社員は皆無で、同じ方向を向いているからこそ生まれる活気や熱量は非常に大きなものがありました。

2つめの「営業としての再現性」ですが、SaaS企業の営業職は、世の中に浸透していないサービスを売ることが求められる場合が多いため、営業力や課題解決力がとりわけ必要とされます。例えば僕の前職のSansanが提供していたのは名刺管理サービスですが、言葉を選ばずに言うと、なくてもさほど困らないサービスです。それを「そもそも名刺の価値とは」というところから説明してサービスの価値を訴求し、顧客を獲得していくことが求められました。このような点から、採用選考では「挙げた成果に対してどういう工夫をしたか」について、工夫した内容が課題解決につながったのか、また、それが再現性のあるものかというところが問われるわけです。

面接で評価される実績・評価されない実績

では、具体的にどのような実績が評価されるのでしょうか。例えば、次のような実績は、高い評価を得られる一例と言えます。

現職で、人材紹介会社でリクルーティングアドバイザーとキャリアアドバイザーを担当。コロナ禍で多くの企業が採用を一時中止する中、積極採用を行っていたSaaS業界の企業が自社クライアントにはいなかったため、全社を挙げてSaaS企業を新規開拓する方針がとられることに。これを受けて、自分はSaaS企業に投資しているファンドを開拓し、今後採用を始めそうなSaaS企業や積極採用中のSaaS企業の情報提供を受けたり、該当企業につないでもらったりしてクライアントの新規開拓と採用支援につなげるスキームを構築した。

この例の場合、「課題に対してどのような打ち手であれば良い成果を挙げられるか考え、その打ち手を実行して結果を出した」という点のみならず、実践する人があまりいない方法で課題を解決し、成果を挙げた点で、高く評価されるでしょう。

また、課題を抽出するところから取り組んだ経験や、自身の成功例を社内に横展開して型化した場合も高い評価につながります。

逆に、いちばんの課題ではないところに対して「打ち手を打ちまくって偶然うまくいきました」だと、再現性が期待できないためあまり評価されません。

このような例をお伝えすると、「そこまでの実績はないな…」と思われるかもしれませんが、誰にでも、課題解決に向けて工夫した経験はあるものです。ご自身が当たり前に取り組まれていたことが意外とすごいことだったり、行動量で成果を出したと認識されていても実際は行動量だけでない工夫点があったりという方はたくさんいらっしゃいます。そこを一緒に紐解いて言語化してくのが僕たちキャリアコンサルタントの役割なので、営業経験を生かしてSaaS企業の営業職に転職したいという方は、ぜひ僕たちに相談していただければと思います。

岡直樹

法政大学を卒業後、新卒で不動産業界を経験。
長いサッカー人生を経ているため、プロ選手のセカンドキャリアを支援したく人材業界を志望していたものの、不動産業界の知識しか備わっていなかったため、様々な業界の商流を理解してから人材業界に行きたいと思い、ITメガベンチャーのSansan株式会社に転職。
フィールドセールスとして様々な業界の経営者に対してソリューションセールスを行う。新規事業担当やプレイングマネージャーとしてチームを牽引。

その後、自身のスキルアップができたと判断し人材業界へ。
RA/CA両面コンサルタントとして様々な方の支援を行っております。

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