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Change Interview
キャリア・エックスは、「人の可能性は無限大」と考えています。だからこそ、今どんな仕事をしていても、やりたい仕事があるなら、そこへ向かって一緒にチャレンジしていきたい。この連載では、キャリアチェンジを成し遂げた方へ担当コンサルタントがインタビュー。なぜ、変わろうと思ったのか、なぜ変われたのか? 転職者の方の本音をお伝えします。
Make Changer
2013年3月、筑波大学卒業。2014年4月、新卒で青山商事株式会社に入社。学生時代は周りからいつも元気だねと言われるほど明るい性格で、お酒が大好き。
青山商事株式会社で約6年販売業を経験した後、2020年からリクルートキャリアへ転職。キャリアアドバイザーとして岡山エリアを担当している。
伴走者:キャリアアドバイザー
板野 真澄
〜商品力ではなく、営業力で勝負したい!〜
大学生だった当時、就活はどんな軸でされていましたか?
悔いなく辞められる会社!(笑)。当時の彼氏が静岡にいたので、どこにでも転勤で付いていける会社が良いと思っていました。彼氏と結婚したかったんです(笑)。 もちろん、出版社など大学生が最初に目を付けるところを当時は目指していて、新聞社にインターンシップなどもしにいっていましたが、バリバリ働くのは違うかなと思っていました。
なるほど(笑)。そんな中で青山商事に決められた理由は?
人と接する仕事は、居酒屋や家庭教師のアルバイトで得意だと思っていました。就活のためにスーツを買いに行った時、スーツの販売の仕事も面白そうだなと。 青山商事以外もアパレルは受けましたが、実力主義で、どうせだったら業界ナンバー1の会社で頑張りたいという思いがありました。また、スーツは日常で買う人もいるけれど人生の節目など大事な時に買うものなので、専門知識を持ってサポートできる付加価値に魅力を感じ、青山商事に決めました。
「服を買う」という選択の中でも、重要な意思決定の瞬間に立ち会える面白さがあるとお感じになられたのですね。
約6年働かれましたが、仕事のやりがいや楽しさはどんなところにありましたか?
頑張ったら数字で成果が見られるので、結構やりがいがありました。お客様から直接ありがとうと言われたり、お手紙をもらったのも嬉しかったですね。就活生がスーツを買いに来た時にアドバイスをしたり、これからプロポーズしに行く方と一緒にスーツを選べる楽しさがありました。
入社前にイメージしていたこととの間にギャップはありましたか?
アパレル業界ならではの大変さがあるということはある程度分かっていて、腹をくくって入社したので、ギャップはありませんでした。
そんな中で転職しようと思ったきっかけは何ですか?
結婚しようと思っていた彼とは1,2年で早々に別れて(涙笑)。そんな中、わりと働くことが好きだなと思うようになってきました。青山商事では早く出世をさせてもらって、最短でマネジャー職をやらせてもらっていました。でも、女性の役職者が少なく、マネジャーになるまでは先輩がいたのですが、マネジャーになってからその先の先輩がいない状態に。自分が開拓していかなければならない立場になったとき、次のキャリアに進める道はありましたが、次に進んだとして成長できるのか、やりたいことができるのか考え始めました。
先輩や前例がないというのは辛いですよね。
そうですね。商材としてスーツは今も好きで、またもう一回やる?と言われたら、やりがいを持って出来ますが、自分ができる業務内容の幅の限界、商材的な限界を感じました。
働いているうちに、どうせやるならもっと結果を残したいし、もっとスキルを身に着けたいという思考に変わっていったんですね。
〜 転職したいプラス理由の言語化 〜
キャリア・エックスにご相談いただいた当時、既に他のエージェントともコミュニケーションしていらっしゃいました。僕の印象ってどうでしたか?(笑)
電話が最初だったと思うのですが、すごくフランクだなと思いました。
同い年ということが自己紹介で分かったので、他のエージェントさんとは緊張してお話していましたが、板野さんとは打ち解けて話せたのを覚えています。
転職活動の軸は何でしたか?
最初はお給料を上げたいとか、東京で働きたいとか、条件をお話しすることが多かったように思います。正直、何から転職活動を始めたら良いのか分からなかったんですね。
でも、板野さんとお話していくなかで、マイナスな転職理由を聞く人が多いと思いますが、「プラスな転職理由はありますか?」と聞いてくれました。
ここで初めて、成長したい、女性だけど長く働きたい、など、大事なことが言語化できました。
業界については転職実現可能性の高い業界をご提案くださって、人材業界が自分には合うのかなと思いました。 もともと板野さんからオファーレターをいただいて興味を持った理由も、リクルートなど人材会社に強いと書いてあったからです。
前職の接客経験と、人材業界は年齢層が若く、スピードが速いのでフィット感があったんでしょうね。
人材系だけでも10社くらい受けていましたね。面接もトントン拍子にうまくいって。
毎日面接していたくらい、かなり受けました(笑)。
他のエージェントで人材系企業も受けていました。
前職と業界が全然違うので、どの会社が良いのか善し悪しがわからず…。ご提案いただいた企業を調べてみて、興味があれば受けよう!と。受けていく中でだんだん分かってきて、絞れてきた感じです。
マイナス面から転職活動を始める人が多いですが、自分のプラス面を捉えることができて、転職活動の軸定めに繋がったのですね。 面接では「あなたの強みはなんですか?」と聞かれることが多いと思いますが、どのように見つけていきましたか?
面接では、コミュニケーション力がありますとか、目標があると頑張れますというのは当初から言っていました。それに加えて、板野さんが強みと弱みのフィードバックをしてくださったことで、自分は目標への執着心が人より強いことが明確に。コミュニケーションではもう少しブラッシュアップできることも分かり、弱みも認識できるようになって、ざっくりしていた強みと弱みが徐々に見える化していきました。
〜 将来やりたいことができた時に、やれる力はあるか? 〜
僕との面談や、実際の面接を数重ねることによって、言語化できたのですね。
いろいろなところから内定を得た柳さんですが、キャリア・エックスからご紹介したリクルートキャリアに入社を決めた理由は何でしょうか? 特に、リクルートキャリアに入社すると、勤務地がどこになるのか分からないリスクがありました。転職活動の序盤では東京で勤務されたいということでしたが…?
一番大きかったのは、自分のやりたいことが今は明確にない状態だけれど、将来やりたいことができたときに、それをやれる力が付けられる会社だと思ったからです。
リクルートキャリアのどんなところに、そうお感じになられたのでしょうか?
まずは、専門エージェントと総合エージェントのどちらにいこうか、すごく悩みました。
専門エージェントもプロフェッショナルな感じがしてとても魅力的に感じていて。でも最後に総合エージェントを選んだのは、様々な知識が付けられて、いろいろな可能性が探れるので、成長したい!挑戦したい!という気持ちにフィットしたからです。
総合エージェントではリクルートキャリアを含む2社に内定をもらいましたが、より自由で、自分で頑張ればどこまでも行けそうなリクルートを選びました。もう1社は東京勤務だったのでかなり惹かれましたが(笑)。
〜 売れるキャリアアドバイザーと売れないキャリアアドバイザー 〜
まさかの岡山勤務でも、やはり成長できるというところがポイントだったのですね。
転職してみて、ギャップはありましたか?
良い意味でのギャップは、思ったより中途採用でも教育してもらえるところ。
悪いギャップは、思った以上に遠くに来たなと(笑)。 自由さは思った以上に自由でした。前職が接客だったので、顧客対応に関してはかなり厳しくルールが定められていましたが、リクルートキャリアでは明確な顧客対応のルールがありませんでした。それに対して「資料を作るので展開させてください!」など、マネジャーに進言しています。
これはリクルートに限らずですが、スキルが俗人化されているときに、成功事例やこういうトークは刺さりやすいなど、横展開するのはとても良いことですね。
今、具体的にはどんなお仕事をされていますか?
岡山マーケット(岡山、四国の愛媛以外、鳥取)が担当マーケットで、営業販売系のカスタマーをメインターゲットとしてキャリアアドバイスをしています。
リクルートキャリアではCA(キャリアアドバイザー)とRA(リクルーティングアドバイザー)で組織が分かれています。キャリアアドバイザーのお仕事は転職希望者の要望を聞いたり、カウンセリングをしたり面接対策をしたりもしますが、企業情報がないとお伝えできません。ただ、仕事内容の情報を取ってくるのは、フロントに立っているRA。どうやって企業側の情報はキャッチアップしていますか?
これはリクルートの良いところなのですが、システム的に求人情報を検索すればRAが入力した情報をすぐに見ることができます。岡山マーケットに関しては、岡山に実際に来ているので、今はコロナで出社できていませんが、同じフロアにいるRAから直接求人情報を聞くこともできます。
年齢的にも同じくらいの方が集まっている企業ですから、コミュニケーションも取りやすいでしょうね。柳さんは常に営業目標を達成されていますが、成果を出せるキャリアアドバイザーと成果を思うように出せないキャリアアドバイザーの違いは何でしょうか?
やはり、お客様のお話をきちんと聞けているかどうかだと思います。ただ聞けばよいというものでもなくて、お客様の心情を捉えられるか。声のトーンも含めてお客様の状況を正確に把握することが大切です。
私自身もまだ訓練中ではあるのですが、お客様の状況を冷静に言語化してあげられるかどうかで全然違ってきます。リクルートに関しては、効率的に業務管理ができるかどうかも重要です。
1人の求職者に時間をかけようと思えば、いくらでもかけられる仕事ですよね。それをいかに時間計算し、スケジュールを管理しながらやれるかが腕の見せどころです。
あとは、最後まで伴走できるかどうか。自分のスケジュールがきちんと管理できていないと、途中でコミュニケーションが滞ってしまったり、お客様が必要な情報や対応が的確にできません。
〜 キャリアアドバイザー業務と違う領域の仕事にもチャレンジ 〜
成長実感を得たいということで決めた転職でしたが、その転職目的は現段階で達成できていますか?
達成できていると思います。前職と違って商品が「無形」なこともあって、自分が提供するサービス品質や求められるものが上がっているので、それにコミットしようとすると自ずと成長していきます。
あとは自由な社風なので、やりたいと言ったことはやらせてくれる。例えば、まだ入社1年経たない頃から前職で店長としてシフトを管理していた経験を生かして、CAのシフトを管理するプロジェクトを遂行しています。中途で入ると1からなのかな?と思っていましたが、これまでの積み重ねを含めて、結構いろいろ任せてもらえているので、成長を感じられます。
そのプロジェクトのビジョンや目的は何ですか?
キャリアアドバイザーの働き方は、面談できる枠を会社側に申告して、その枠の中で別の部署がクライアントの希望を聞いて面談予定が勝手に入っていく感じでした。
その時に、スケジュールの組み方でロスが発生します。例えば、面談したい人が沢山いる時間帯なのに、キャリアアドバイザーがいないことによって面談の機会をロスしてしまったり。これを限りなく0に近づけようというのがプロジェクトの目的です。
最初はリーダーと自分と2人でこのプロジェクトをやっていましたが、半年後にはメンバーを入れてもらってリーダーとして取り組んでいます。
求職者に向き合うキャリアアドバイザー業務と違う領域の仕事にもチャレンジされているのですね。
入社して成長を感じながら成果も残し、やりがいを感じながら取り組まれていますが、今後どのようなキャリアを歩まれていきたいとお考えですか?
今は評価もいただいているので、キャリアアドバイザーとしてリーダーになり、マネジャーを目指していきたいです。その先はまだ分からないものの、手を挙げれば他部署に移れる制度もあるので、そうやってレベルを上げていったり、はたまた他の会社に転職してもいいかなと思っています。ビジネスパーソンとしてのレベルアップは常にしていきたいですね。
〜 リクルートを使って何がしたいか 〜
「ビジネスパーソンとしての成長」を柳さんは常に大事にされていますね。
リクルートの面接は他の会社の面接と比べていかがでしたか?
人材系全体で深堀の質問が多かった印象で、リクルートでは特に、これからどうなっていきたいかをより強く求められました。 極端なことを言えば、「リクルートを使ってあなたは何がしたいか」を聞かれた感じです。
リクルートキャリアは学生時代のことを結構深堀質問して、本質を見るんですよね。
最終面接では、学生時代はおろか、小さい頃の話まで聞かれました(笑)。
「いつから負けず嫌いなの?」とか。
ご自身としては、何が評価されてリクルートに入社できたと思いますか?
自分が一番成長できるのはどこ?という観点で転職活動してきたことが良かったのだと思います。「柳さんはエネルギー量が多いね」というのは面接時に言われました。
確かに。その順番って、逆になる方が多いんですよ。リクルートに入りたいからリクルートを受けてると。でも、リクルートに入るのは手段だよねというのがリクルートの考えです。
有形商材から無形商材へ、販売からキャリアアドバイザーのお仕事へ、安定企業からメガベンチャーと呼ばれる企業へ移られ、いろいろな意味でキャリアチェンジをしていらっしゃいます。今の心境はいかがですか?
大前提として、キャリアチェンジして良かったと思っています。
環境を変えたことで、良くも悪くも見えることが増えたからです。
前の会社の良かったところを辞めてから気付いたこともありましたし、今の会社の方が良いと思う部分もあり、社会人としての視野が広がりました。
自分が持っていた違和感にチャレンジしたことで、新しい世界へ飛び込むことの大切さを学びました。成長の限界が青天井になったことも良かったですね。
〜 その時々の気持ちで意思決定できるフィールドに立つ 〜
マネジメントに挑戦する選択肢もあれば、プロジェクトを遂行することで会社や事業全体の仕組みを変える選択肢もあります。その時々の気持ちで意思決定できるフィールドに立つというのは、強いですね。
キャリア・エックスを利用してみていかがでしたか?
その会社の良いところ悪いところを率直にリアルデータとしてお伝えいただけたのはすごく良かったです。板野さんの視点からのアドバイスや、実際にリクルートキャリアに内定した方の情報をいただけたこともありがたかったですね。
求人票やインターネットで調べても分からないところや、意思決定において大事な良い面、悪い面の情報をアウトプットができたことが柳さんにとって役に立ったのですね。
キャリア・エックスさんの専門性の高さが、転職先を納得して選べたポイントだと思います。
今はキャリアアドバイスをする立場として、リクルートという大手ならではの求人数と求人情報の多さに加え、キャリア・エックスさんで受けたきめ細かいサービスと同じくらいのサービスを自分もできるようになれば最強だと思うので、そこを目指していきたいです。