SaaS営業の年収は高い?職種別や年収が高いSaaS企業をご紹介!

 

こんにちは、「キャリア・エックス」編集部です。

「SaaS営業は稼げるのか?」その実態が気になりませんか?本記事では、SaaS営業の年収相場を、インサイドセールス・フィールドセールス・カスタマーサクセスの職種別に徹底解説します。外資系企業の年収事情や、高収入が狙える国内企業4選もご紹介。年収アップを目指す転職活動の参考としてぜひご覧ください。
キャリア・エックスに無料相談をするキャリア・エックスに無料相談をする

SaaSとは?

SaaS営業の年収や仕事内容を見る前に、まずはSaaSについてご紹介いたします。


SaaSとはインターネットを通じてアプリやサービスを利用する形態のことで、正式には「Software as a service」と言います。数多くあるクラウドサービスの1つで、クラウド上で使用できるソフトウェアの総称です。


従来のソフトウェアは、PCやスマホなどのデバイスにインストールして使用していました。しかし、SaaSはクラウドにアクセスしてソフトウェアを利用するため、特定のデバイスがなくてもソフトウェアを扱えます。

一般の営業とSaaS営業の違いとは?

SaaS企業の営業は、従来のIT系営業のようにパッケージ形式でシステムを企業の端末にインストールさせるやり方とは違い、クラウドサービスを使ってサブスクリプション形式でサービスを提供します。


サブスクリプション形式とは、利用期間に応じて費用を支払う形式のことを指し、月額制を導入しているところが多いです。


毎月の利用料金が積み重なっていくことで利益を得る仕組みになっています。その為、サービスを解約されてしまうと利益が減ってしまうので、サービスを売って終わりではなく、より長く継続して利用してもらえるかが重要になります。


顧客がどんな課題を抱えているのかを素早く正確に理解し、それを自社製品をどう活用して解決できるのかを的確に提案できなければ継続利用を促すことは難しいでしょう。


SaaS営業は一般的な営業以上に、長期的な目線で営業を考える必要があります。企業によって違いはありますが、多くのSaaS企業が営業を下記の3つの部門に分けています。

・インサイドセールス
・フィールドセールス
・カスタマーサクセス


SaaS企業の営業と言ってもそれぞれ仕事内容が異なりますので、自分にあったスタイルを探しましょう。

SaaS営業の職種別に年収を解説

SaaS営業の職種別に年収を解説


それではここからは、SaaS営業の年収について解説致します。

SaaS営業は
・インサイドセールス
・フィールドセールス
・カスタマーサクセス
の上記3つの職種に分けられることが多いため、ここでは職種ごとに分けて年収を見ていきましょう。

インサイドセールスの年収は?

では1つ目のインサイドセールスから見ていきましょう。

インサイドセールスの仕事内容

インサイドセールスは顧客と直接対面で商談することはなく、主にお問い合わせ頂いたお客様に電話やメールで連絡し、商談を獲得する役割を担います。


獲得した商談はフィールドセールスに渡し、その商談からフィールドセールスが契約を生み出すため、インサイドセールスの役割はとても重要です。


また商談をただ数多く獲得していくのではなく、フィールドセールスが商談でよりスムーズに成約につなげられるよう電話の段階で顧客のニーズを正確に把握したり、商材のメリットを分かり安く伝えておくことが大切です。

インサイドセールスの年収

企業によっても違いがありますが、約300万円~700万円程度が相場です。インサイドセールスは業界未経験の場合でも転職することができるため、年収の幅は広めです。


前職で営業を経験していたり、中でも自社製品を利用して顧客の課題を解決する「ソリューション営業」の経験があると、即戦力を期待されて高い年収からスタートできる可能性が高いでしょう。


またインセンティブ制度が採用されている求人もあり、業績が良ければさらに年収を上げることも可能です。

インサイドセールスの魅力

インサイドセールスの魅力の1つは、時間や場所にとらわれない自由な働き方ができる点です。


インサイドセールスは前述した通り顧客と対面で商談することはなく、電話やメールの営業がメインとなるため、時間や場所にこだわることなく働くことができるのです。


また、求人数が増加傾向にあり、将来性が高い職種であることもインサイドセールスの魅力と言えるでしょう。

フィールドセールスの年収は?

それでは次に、フィールドセールスについて見ていきましょう。

フィールドセールスの仕事内容

フィールドセールスは顧客へ訪問し直接対面で営業を行い、成約を獲得する業務をメインで行います。


商談はインサイドセールスが獲得してくれるためインサイドセールスから商談顧客のニーズなどを引き継ぎ、ニーズに合わせた提案資料を作成して提案していきます。一般的に営業と聞いて思い浮かぶ仕事内容だと思っていただいてあまり相違はないでしょう。


SaaS企業ではインサイドセールスが契約見込みが高そうな顧客を選定しています。その選定された顧客のみフィールドセールスが訪問・商談するので、従来の営業と比べて効率良く営業活動をすることができます。


顧客とのコミュニケーションが大事なのはもちろんですが、インサイドセールスとの連携も重要なので、社内のメンバーとも協力して業務を行うことが大切です。

フィールドセールスの年収

フィールドセールスの年収は下限が400万円~500万円、企業によっては年収が1,000万円以上と言われています。


インサイドセールスよりも応募条件が厳しくなるケースもあり、それもあってかインサイドセールスよりも年収が高く設定されています。


SaaS企業のフィールドセールスは法人営業経験者やインサイドセールス経験者が多く、企業によっては無形商材の営業経験やSaas事業の法人営業経験を必須にしているところも多く見られます。

カスタマーサクセスの年収は?

カスタマーサクセスはSaaS業界の特徴的な職種で、重要視されている職種です。

カスタマーサクセスの仕事内容

主な仕事内容は、顧客を支援して、自社製品を継続して利用してもらえるようにすることです。SaaSビジネスにとって継続顧客が多ければ多いほど利益を上げられるので、それを担うのがカスタマーサクセスであることが重要視される理由になります。


また、一定期間中に会社との取引を中止した顧客の割合を「チャーンレート(解約率)」と呼び、これはSaaS企業の中には毎日モニタリングする企業もあるような最重要指標となっております。


カスタマーサクセスでは、このチャーンレート(解約率)の低下を防ぎ、顧客満足度、リピート率にコミットする役割を担っています。

カスタマーサクセスとカスタマーサービスの違い

両社とも顧客の課題を解決する為に動くという点は共通していますが、そのタイミングに大きな差があります。


カスタマーサクセス とカスタマーサービスの違いは以下になります。

  • カスタマーサクセス

顧客が期待する成果を実現できるよう、定期的にヒアリングして、こちらから課題を予測し先回りして解決する。

  • カスタマーサービス

顧客が課題を感じ、問い合わせを受けたタイミングで解決に動き出す。

カスタマーサクセスの年収

カスタマーサクセスの平均年収は300万円~800万円です。まだ新しい職種であるため未経験であることが多く、年収にはばらつきがあるようです。


ただ現在注目されている職種であることや、経験者が少ない職種であることから成果が出せれば企業内で年収アップが目指せますし、経験者として転職すれば高い年収で転職することが可能です。

外資系のSaaS企業の年収は?

外資系のSaaS企業の年収は?


アメリカや中国では日本よりも技術スピードが圧倒的に早く「アメリカのシリコンバレーなどは日本の2年先に進んでいる」とも言われています。そのため、外資系のSaaS企業でセールスとして働くことはSaaS業界の最先端に身を置くことなります。


外資系SaaSに転職して、年収1,000万円に達成し、その後に別の外資系SaaS企業に転職し、30代で年収2,000万円を超えた、という例も。ここまでの高額年収を実現できる理由は、外資系SaaS企業はインセンティブ制度が日本よりも待遇が良いとことにあります。


日本の場合「たくさん売れたら昇給や昇格できる可能性がある」という程度でしょう。しかし、外資系の場合は「販売額の5%を年に1回支給する」といった明確に還元される仕組みがあり、売れるセールスほど稼げるようになっています。

代表的な外資系SaaS企業

日本でも耳にすることがある外資系SaaS企業を3つ紹介します。

Google

言わずもがな、日本でも知らない人はいない企業です。検索エンジン、デジタルアナリティクス、ドキュメント作成、オンライン広告など、インターネット関連サービスを軸とする100以上の製品を所有しています。

Adobe

画像編集や動画編集などの多くのツールを抱えています。SNSやYouTubeなどに気軽に投稿できるようになった近年の動向とマッチして、今後も需要が伸びると予想されます。

Zoom

ビデオ会議、オンライン会議、チャット、モバイルコーポレーションを組み合わせたweb上でのコミュニケーションソフトウェアを提供しています。

外資系SaaS企業の注意点

年収面で高待遇が期待できる外資系SaaS企業ですが、日本の企業と基本的な考え方が違う部分など、注意すべき点があります。1つずつ見ていきましょう。

成果を出し続けなければならない

年収が高いイメージですがそれはインセンティブによるものですので成果がでなければ稼げません。そもそも日系企業と比較して外資系企業は社員をじっくり育成していこうという考えが強くないケースが多く、実力を考慮して採用することがほとんどです。


そのため採用自体も即戦力採用となっており、かつ入社後も完全実力主義の社風となります。

常に知識をアップデートし続けなければならない

SaaS業界は移り変わりが激しい業界。最先端を走る外資系SaaSは特に変化が激しいため、顧客から信頼を得る、顧客に価値を提供し続けるためにも常に最新の知識のアップデートが重要です。


向上心や成長意欲、キャッチアップ力の低い方は、生き残るのが難しいと言わざるをえません。

英語が必要

当然ですが、特にマネージャー、ディレクタークラスになると、一定の英語力が求められます。


会社規模が大きくなった外資系企業はそこまで関係ないところもありますが、海外本社とのやりとりや、上司が外国人の場合もあるので、英語が話せないと一部の外資系企業では採用されるのは厳しくなります。

年収が高い日本のSaaS企業4選

現在日本国内でも数多くのSaaSプロダクトが開発されており、SaaS市場規模は年々増加しています。新たに設立されるSaaS企業もどんどん出てきておりますが、今回こちらの記事では平均年収が高いSaaS企業を4つご紹介いたします。


私たちキャリア・エックスがご紹介可能で、実際に転職サポート実績がある企業もございますので、SaaS企業への転職をご検討されている方は、お気軽にご相談くださいませ。


株式会社ユーザベース:759万円

経済情報プラットホーム「SPEEDA」や国内最大級のスタートアップ情報プラットホーム「INITIAL」など、次々と新しいサービスを立ち上げ、シンガポールや上海などへの海外進出も行う株式会社ユーザベース(以下ユーザベース)。


ユーザベースの平均年収は759万円と、日本の平均年収である461万円の1.6倍以上の年収です。


リーダー型とプロフェッショナル型の2つのキャリアパスがあり、マネジメントを得意としてステップアップしていくことも、業務を極めてステップアップしていくこともできるため、自分にあったキャリアパスで役職・年収を上げていくことができるでしょう。

freee株式会社:716万円

スモールビジネスのバックオフィス業務の効率化を目指すfreee株式会社(以下。freee)。手がけるサービスは、中小企業のバックオフィス業務を効率化できる「freee会計」「freee人事労務」や、起業する人向けの「freee会社設立」「freee開業」などがあります。


freeeの平均年収は716万円と、こちらも日本の平均年収を1.5倍以上上回っております。


freeeの評価制度の特徴としては、「インパクトマイルストーン」という13段階の指標に基づいて決められていることによる透明性です。評価制度が曖昧で、なぜ自分が年収アップできないのか分からない…ということがなく、何ができるようになれば年収アップできるのかが明確になることで、どんな人でも年収アップを目指せる環境です。

Sansan株式会社:706万円

1社目にご紹介する年収が高いSaaS企業は、名刺市場のシェア率82%を誇る名刺管理システム「Sansan」や請求書に関する業務のデジタル化を推進する「Bill One」を手がけるSansan株式会社(以下、Sansan)です。


Sansanでは、2024年4月入社の新卒社員の初任給を504万円から560万円に引き上げることを発表致しました(Sansan公式HPより)。また、Sansanで働く社員全体の平均年収は706万円と公表されており、国が調査した令和2年度のIT営業職の平均年収である約585万円を100万円以上上回っています。


Sansanでは評価制度の1つに「同僚評価制度」というものを取り入れており、冗長だけでなく同僚目線で評価をしてもらうことができるので、より公平に、偏りがでることなく評価をしてもらうことができます。


私たちキャリア・エックスはSansan出身のキャリアアドバイザーもおり、Sansanへの転職サポート実績もございますので、Sansanに転職をご検討されている方は、ぜひご相談ください。。

株式会社マネーフォワード:647万円

法人向け・個人向け・金融機関向けなど、あらゆる人のお金の課題を解決するサービスを提供する株式会社マネーフォワード(以下、マネーフォワード)。


わずか5年で上場を果たしたり、同社が手がける『マネーフォワード ME』は、家計簿アプリおよび資産管理アプリとして 利用率・認知率ともにNo.1となり、サービス利用者数も1,500万人を突破するなど、勢いのある会社です。(マネーフォワードの公式HPより)


そんなマネーフォワードの平均年収は647万円となっており、こちらも日本の平均年収や類似職であるIT営業職の平均年収を上回っています。

まとめ

SaaS営業の年収は幅広く、インセンティブ制を取り入れている企業も多いことから実力次第であると言えるでしょう。


これまで国内の企業は年功序列型で長く勤めるほど役職や年収が上がっている企業も多くありましたが、SaaS業界は比較的新しい企業が多く、その結果年功序列型ではなく成果主義型を取り入れていることが多いのが理由として挙げられます。


SaaS業界は今後も成長していく業界ですので、今SaaS業界に転職しておくとさらにSaaSの需要が増加した際に経験者として市場価値の高い人材になることができます。


SaaS業界に強い転職エージェント『キャリア・エックス』では、未経験からSaaS業界へのキャリアチェンジを多数支援していますので、ご興味ある方は、以下よりぜひお気軽にご相談ください!

キャリア・エックスに無料相談をするキャリア・エックスに無料相談をする


採用強化中の企業多数!SaaS営業 求人特集はこちら
東海林 浩樹

この記事の監修者

東海林 浩樹 コンサルタント

前職リクルート時代、採用チーム責任者として約3000人の面接を経験。 様々な人生と向き合わせて頂く中で、「その一個人の人生において、よりよい機会を提供していけるか」が全ての一歩だと確信しました。転職するしないに関わらず、「ご自身が気づいていない強み」「生きるエネルギーの源泉」を発掘することを私の使命と捉え、皆様にとって、気軽にご相談できるパートナーでありたいと考えております。

SaaS企業転職者へのインタビュー

新着記事