SaaS企業の選び方とは?転職で失敗しないための6つの視点

こんにちは、「キャリア・エックス」編集部です。

SaaS業界への転職を考えているけれど、どの企業を選べばいいかわからない…という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この記事では、SaaS企業の選び方の視点や、職種別の選び方、志向・目的別の選び方などを解説します。 SaaS企業に興味を持っている方は、是非ご覧ください。

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【結論】SaaS企業の選び方とは?

SaaS企業を選ぶ際には、大前提として「何を目的に転職するのか」を明確にすることが重要です。転職の目的によって、SaaS企業の「選び方の軸」が変わるからです。

SaaS企業とひと口に言っても、事業領域は多岐にわたり、プロダクトもさまざまです。そして企業によって成長フェーズも違えば、安定性も異なります。

例えば、「会社やSaaSプロダクトの成長とともに自身も成長したい」という目的であれば、成長が見込めるプロダクトを持つスタートアップが選択肢になるでしょう。

もし「安定性のある企業で、腰を据えて長くクライアントと信頼関係を築ける仕事がしたい」のであれば、競合優位性のあるプロダクトを展開し、すでに業界内での立ち位置を確立している中堅~大手企業を選んだほうが良いかもしれません。

まずは自分の思いに向き合い、転職で何を実現したいのか、何を成し遂げたいのか、じっくり考えてみることをお勧めします。その上で、この後に解説する「選び方の視点」を参考に、自分の目的や志向に合った企業を選びましょう。

SaaS企業選びで失敗してしまう人の特徴

業界の成長性に惹かれ、SaaS業界を目指す人は多いですが、安易に転職先を選んだ結果、「失敗した…」と後悔するケースは少なくありません。

次のような視点だけで企業を選ぶと、失敗する可能性が高まるので注意が必要です。

年収額だけで選ぶ

採用競争が激化する中、成長中のSaaS企業の中には高年収を提示して人材を確保しようとする動きもあります。

年収額は企業選びの重要な要素ではありますが、それだけで飛びつき、転職先を決めてしまうと、たとえばプロダクトや仕事内容、カルチャーなどその他の要素にミスマッチを覚え、後悔する可能性があります。

会社の知名度だけで選ぶ

SaaS業界は比較的新しい業界であり、成長中のスタートアップ企業が多いのが特徴です。

「大手だから」「有名企業だから」など会社の知名度だけで選ぶと、これから高い成長が期待できる将来有望な企業を見落としてしまうかもしれません。

また年収と同様、会社の知名度は高くても、プロダクトや仕事内容などが合わないというケースもあるでしょう。さまざまな要素を複合的に見て、自分に合うかどうかを判断することが大切です。

興味が持てない事業領域の企業を選ぶ

SaaSには、人事労務、営業、マーケティングなど多様な領域があり、医療や建設、飲食など特定業界に特化しているものもあります。

会社の知名度や年収額、そして社風や文化などはマッチしていても、知見がなく興味が持てない領域で事業展開しているSaaS企業を選んでしまうと、仕事のモチベーションが保てず、後悔することになるかもしれません。

転職でSaaS企業を選ぶ際の6つの視点

転職において、自分に合ったSaaS企業を選ぶ際には、次の6つの視点を重視しましょう。

転職の目的

前述のように、まずは大前提として「転職の目的」を明らかにしておきましょう。

転職を機に年収アップを目指したいのか、転職先に成長性を求めるのか安定を求めるのか、新しいプロダクトの1→10に関わってみたいのか、すでに支持されているプロダクトで顧客に貢献したいのか…など、仕事における自身の思いや志向、こだわりなどを明らかにすることで、転職の軸が明確になり、適切な企業選びができるようになります。

転職の目的が明確化しにくいという場合は、改めて自己分析を行ってみましょう。自分の強みや価値観を洗い出す過程で、目指すキャリアの方向性も見えてくるでしょう。

自己分析のやり方は、以下の記事も参考にしてみてください。

事業領域

SaaS企業が手掛ける商品・サービスの事業領域は多岐にわたります。

知見があり力を発揮できそうな領域、以前から興味を持っていた領域など、「どのような事業領域の企業で働きたいのか」も企業選びの際の重要な視点です。

なお、SaaSには大きくわけて、業界特化型で専門性が高い「バーティカルSaaS」と、業界横断型で汎用性の高い「ホリゾンタルSaaS」があります。

バーティカルSaaSは、例えば建設や製造業、不動産、物流、医療・介護などの分野に特化した商品・サービスが挙げられます。

ホリゾンタルSaaSは、営業やマーケティング、CRM(顧客管理)、人事、経理などが挙げられます。

特定の業界に特化したSaaS企業で専門性を磨きたいのか、それとも汎用性の高いプロダクトで幅広い企業相手に価値提供をしたいのか、という視点で事業領域を選ぶのも一つの方法です。

成長フェーズ

企業の成長フェーズによって、企業の安定性や事業基盤、急よ・待遇や各種制度、仕事のやり方・進め方などは大きく変わります。

大手企業の場合は、すでに多くの顧客を持ち、事業基盤も安定しているところが大半です。

評価制度・人事制度も整備されており、腰を据えて働けるという魅力がありますが、業務範囲が決まっており、仕事のやり方もある程度定められており、チャレンジングな業務に就ける可能性は比較的低いでしょう。

設立間もないスタートアップの場合は、まだ成長過程にあるため会社の体制が整っておらず、安定性があるとは言えませんが、幅広い業務に携わることができビジネスパーソンとして成長できるでしょう。

会社、そしてプロダクトをスケールさせる喜びも感じることができそうです。

どのような成長フェーズの企業であれば、自身の目標が達成でき、志向やキャリアプランにも合うのか、考えることが大切です。

プロダクトの競争力

SaaSの事業領域は多岐にわたりますが、各領域内で複数の企業がそれぞれのプロダクトを展開し、日々競争しています。

興味を持っている企業のプロダクトが、競合他社に比べて優位性があるかどうか判断するのは重要です。

例えば機能やクオリティ、利便性、価格など、その企業独自の優位性があり、他社と明確に差別化が図れているという場合は、今後の成長も期待できるでしょう。

財務健全性

SaaS業界は比較的新しい業界であるため、スタートアップ企業が多いのが特徴です。

立ち上げ期はプロダクトの開発費やマーケティング費などの先行投資がかさみ、赤字となっている企業も少なくありません。

プロダクトが評価されれば早期に黒字転換が見込まれますが、マーケットから支持されないと倒産リスクもあるため、財務面の健全性はチェックしておきたいポイントです。

ただ、財務諸表をオープンにしているスタートアップは少ないため、ベンチャーキャピタルから出資を得ているかどうかが一つの判断材料になります。

プロダクトや成長性が一定以上評価されているという証であり、ある程度健全性があると判断できるでしょう。

組織風土・評価制度

組織風土やカルチャーのマッチ度は、働く上での重要なポイントです。

フラットな組織でコミュニケーションを重視する企業もあれば、成果主義が徹底されている企業もあります。

自分の働き方や志向などに合った組織風土の会社を選べば、長く腰を据えて活躍できるでしょう。評価制度も、働くモチベーションに大きな影響を与えるため、転職前に確認したいポイントです。

スタートアップの場合はまだ整備されていない可能性がありますが、多くの場合は採用ページなどで紹介されているため、納得のいく評価制度があるかどうかをチェックしておきましょう。

なお、いま注目されているSaaSベンチャーやスタートアップ企業については、以下の記事もご覧ください。

SaaS企業の主な募集職種と、職種の選び方

SaaS企業にはさまざまな職種がありますが、主な募集職種は次の5つです。

それぞれの職種について、そしてどのような人が向いているか、解説します。

マーケティング職|関係性構築が得意な人に向いている

SaaS企業におけるマーケティング職は、「見込み客の獲得」がメインミッションです。

広告展開やオウンドメディア展開による問い合わせや、セミナーなどを通じて企業との接点を増やし、自社プロダクトの理解を促すことで見込み顧客を増やします。

顧客になる前段階の企業とコミュニケーションを取り、温度感を高めていく役割なので、顧客との関係性構築が得意な人に向いているでしょう。

また、デジタルマーケティングに関する経験がある人のほうが優遇される傾向にあります。

インサイドセールス職|非対面コミュニケーションが得意で傾聴力がある人に向いている

インサイドセールスとは「内勤営業」のことを指します。

電話やメール、オンラインツールなどを通じて、非対面で顧客とコミュニケーションを取り、商談アポイントを取るまでが主な役割です。

マーケティング部門が作成した見込み顧客リストをもとにアプローチを行い、各企業のニーズを引き出しながら信頼関係を深めます。

インサイドセールスの仕事は、営業業務の一部分であるため、営業経験があれば高く評価されますが、未経験者で活躍している人も多いのが特徴です。

営業事務やカスタマーサポートなど、傾聴力がありクライアントと非対面でやり取りしながら関係性を構築してきた経験がある人は、インサイドセールスでも力を発揮しやすいでしょう。

フィールドセールス職|クロージングが得意な人に向いている

フィールドセールス職は、インサイドセールスが獲得したアポイント先に直接出向き、対面で商談を行う仕事です。

マーケティング職とインサイドセールス職が関係性を構築し、自社プロダクトの理解も深めた状態にあるため、成約率は比較的高いのが特徴です。

自身の商談スキルをいかんなく発揮できるため、営業経験者でクロージングが得意な人に向いているでしょう。自身の強みを活かし、さらに磨くことができる役割と言えます。

なお、インサイドセールスとフィールドセールスの違いについては、以下の記事も参考にしてみてください。

カスタマーサクセス職|顧客志向の人に向いている

カスタマーサクセスは、商品やサービスを購入した顧客に対し、文字通り「成功」のために伴走しサポートする仕事です。常に顧客と接点を持ち、さまざまなデータを分析しながら情報提供を行い、契約の維持・拡大を担います。

顧客のことを常に考え行動することが求められるため、顧客志向が強く、顧客の成功のために尽力したいという人に向いています。

未経験であっても、コミュニケーション力や傾聴力、課題解決力を磨いてきた経験があれば、力を発揮しやすいでしょう。

エンジニア職|課題解決のため主体的に行動できる人に向いている

SaaS企業におけるエンジニアは、主に自社プロダクトの設計や開発、保守運用を担当します。

まだ世の中にない新しいプロダクトを0→1で開発する機会もあるため、企業が抱える課題を考え、自ら主体的に考え行動する姿勢が求められます。

また、顧客に長く継続的に利用してもらうために、顧客の課題やニーズに合わせて既存プロダクトを改善し続けることも重要です。

エンジニアとしての開発経験や技術力はもちろん、顧客のためにより良いものを提供し続ける意欲や熱意、そして自社業績への貢献姿勢などが必要とされます。

【志向・目的別】SaaS企業のおすすめの選び方

ここでは、転職に関する志向や目的別に、おすすめしたい選び方をご紹介します。

未経験からSaaS企業に転職したい場合┃教育・研修体制を確認

多くのSaaS企業は未経験者にも広く門戸を開いていますが、入社後の教育・研修体制は企業によって異なります。

例えば、立ち上げ間もないスタートアップでは、人的リソースが乏しいため、教育・研修体制が整っていない可能性があります。

転職後に早期に仕事をキャッチアップして活躍するためにも、教育・研修の内容を応募前に確認しておきましょう。

年収アップを狙いたい場合┃評価制度・インセンティブを確認

転職に際して年収アップを目指している場合は、評価制度が整っている企業、インセンティブがある企業を選ぶのは一つの方法です。

主に営業(インサイドセールス、フィールドセールス、カスタマーサクセス)になりますが、成果を正当に評価してくれる制度や、インセンティブがあれば、頑張った分収入に反映されるでしょう。

業界経験が活かせる、職種経験が活かせるなど、これまでの経験がよりストレートに活かしやすい事業領域や職種を選ぶのもポイントです。

また、外資系SaaS企業は実力主義のところが多く、比較的年収水準も高い傾向にあるため、選択肢に入れてみると良いでしょう。

安定性を重視したい場合┃上場の有無・業績推移を確認

SaaS業界はスタートアップが多い傾向にありますが、すでに事業が軌道に乗っていて黒字化している企業や、企業規模の大きい大手企業は安定感があります。

より安定性を重視する場合は、株式市場に上場している企業を選ぶと良いでしょう。もちろん、ベンチャーやスタートアップでも財務面がしっかりしている企業もあります。

前述のように、ベンチャーキャピタルから出資を得ているかどうかは一つの判断基準になるでしょう。なお、SaaS企業のキャリアパスについて知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。

選び方に迷ったらキャリア・エックスに相談を

SaaS企業の選び方に迷ったり、不安を感じたりした場合は、ぜひ転職エージェントのキャリア・エックスにご相談ください。

キャリア・エックスはSaaS業界に強みを持ち、数多くのSaaS企業への転職サポート実績があります。

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自分に合うSaaS企業がわからない方へ

SaaS企業は、事業領域・企業フェーズ・職種によって、求められるスキルや働き方が大きく異なります。 一覧を見ても「自分にはどの企業が合うのか判断しきれない」と感じる方は、キャリア相談で一度整理してみるのがおすすめです。

  • 自分の経験を活かせるSaaS企業を知りたい
  • 営業・CS・マーケなど、向いている職種を整理したい
  • 年収や働き方も含めて転職先を比較したい

SaaS企業選びで転職エージェントを活用したほうが良い理由

SaaS企業への転職を目指す際には、キャリア・エックスを始めとする転職エージェントの活用がお勧めです。

前述のように、SaaS業界は比較的新しい業界であり、立ち上げて間もないスタートアップも多いのが特徴です。

そういう企業においては、業績数字だけでなく、例えばARR(Annual Recurring Revenue:年次経常収益)や月間解約率(チャーンレート)などの各種データが非公表であるケースが大半です。

企業ホームページなど表面上の情報だけでは、企業を判断しづらいのが実情です。

転職エージェントの多くは、顧客企業の情報収集に長けており、詳しい内情まで掴んでいるケースも少なくありません。

したがって、把握している詳細情報をもとに、求職者一人ひとりの希望や条件、志向や目的に合ったSaaS企業を紹介することが可能です。

ぜひ転職のプロである転職エージェントをうまく活用しながら、納得のいく転職活動を行いましょう。

SaaS業界に強い転職エージェントについては、以下の記事も参考にしてみてください。

まとめ┃SaaS企業の選び方

いかがでしたでしょうか?

ここまでご説明したように、SaaS業界とひと口に言っても、事業領域やプロダクト、企業の成長フェーズなどはさまざまであり、業界の成長とともにすそ野も広がっています。

その中から、自分に合ったSaaS企業を選び、転職するためには、まずは「自分を知る」ことが重要です。

転職に何を求めるのか、自分の「目的」を明らかにすることで、企業選びの軸が定まり、自分に合った1社を見つけやすくなるでしょう。

ただ、働きながら自己分析を行って軸を洗い出し、自分に合っているかどうかを判断するのは、思いのほか大変なものです。

本当に自分に合っているのかどうか、希望が叶えられるのかどうか、自信が持てない…という方もいらっしゃることでしょう。

そんな時はぜひ転職エージェントをご活用ください。

キャリア・エックスではSaaS業界への転職に強みを持っており、数多くの求人案件を保有しています。

転職実績も豊富なので、応募企業に合った応募書類作成のサポートや、面接のアドバイスも可能です。

SaaS業界への転職に興味を持っている方は、ぜひキャリア・エックスにご相談ください。

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東海林 浩樹

この記事の監修者

東海林 浩樹 コンサルタント

前職リクルート時代、採用チーム責任者として約3000人の面接を経験。 様々な人生と向き合わせて頂く中で、「その一個人の人生において、よりよい機会を提供していけるか」が全ての一歩だと確信しました。転職するしないに関わらず、「ご自身が気づいていない強み」「生きるエネルギーの源泉」を発掘することを私の使命と捉え、皆様にとって、気軽にご相談できるパートナーでありたいと考えております。

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