「キャリアアップ」とは、昇進や転職などで、自身が置かれている環境や経歴がレベルアップすることです。
今の職場で昇進して役職になるのがベストではありますが、役職に空きがなかったり、正当な評価が得られない、もしくは自身に必要だと考える経験を積む機会が得られないなどの様々な理由で難しい場合があります。
その場合、他の方法として転職でキャリアアップを図るのも1つの手です。
そこで、この記事では営業としてキャリアアップをするために必要なスキルやおすすめの業界、営業以外のキャリアパスについてご紹介いたします。
最後まで読んで頂ければ幸いです。
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目次
営業職としてのキャリアアップの選択肢
ここでは、現在の企業で役職に就くというキャリアアップを含め、営業職のキャリアアップの選択肢を4つご紹介いたします。
現在の企業で役職に就く
キャリアアップと聞いて、まず初めに思い浮かぶ方という方も多いのではないでしょうか?現在の企業で認めてもらい、課長や部長などの役職に就くという選択肢です。
年齢とともに昇格していく企業や、成果を出したら昇格する企業など、役職に就くために必要なことは企業によってさまざまです。
もし現職で役職に就くことを検討している場合は、上司や人事に相談し、現職で役職に就くにはどのようなスキルや経験、成果が必要なのかを聞き、それを達成できるように日々の業務に勤めましょう。
他の企業の営業職に転職する
現在の企業ではご自身が考えるキャリアアップができないという場合には、他の企業に転職するのも1つの手です。
営業職は多くの企業が採用を行なっている職種であり、営業の基礎があればこれまでとは全く違う新しい業界にチャレンジすることも可能です。
転職することでキャリアアップを叶える場合は、自分にとってのキャリアアップとは何が叶うことなのかを決めておくと、より良い転職活動ができるでしょう。
別の職種に異動・転職する
営業経験があれば、他の職種に異動・転職することも可能です。
もし今後のキャリアとして営業職以外の職種を考えている場合は、現職で異動をするか、転職をするかの2つの選択肢があります。
現職で異動をする場合は、まずは上司や人事に相談してみましょう。企業によって、別の職種に異動ができる場合とできない場合、また条件を達成すれば異動ができる場合などがあるからです。
現職で希望する職種への異動が難しい場合や、その他の理由で転職を検討する場合は、まずはその職種に転職するために必要なスキルや経験を調べてみましょう。
キャリアに関する知識が豊富な転職エージェントに相談するのもおすすめです。
独立・起業する
これまでの経験を活かして独立や起業をするのもキャリアアップです。
これまで1つの業界でずっと営業を行ってきており、すでにマネジメントを経験した方などは、独立・起業をすでに検討されている方もいるでしょう。
営業職のキャリアアップにおすすめの業界
営業としてキャリアアップを目指している方には、無形商材の営業がおすすめです。というのも、有形商材と無形商材で比較した場合、無形商材の営業の方が評価が高くなるためです。
それでは、おすすめの業界をご紹介いたします。
人材業界
2人に1人が転職する時代となっている現在、転職を考えている人のサポートを行う人材業界は採用が活発になっており、営業経験があれば大手企業への転職も可能です。
大手企業への転職を叶えたいと考えている方は、人材業界を検討してみてもいいのではないでしょうか。
また、人材業界はインセンティブなどで稼げる企業やワークライフバランスが整った企業など、企業によって特徴が様々です。
そのため、ご自身が考えるキャリアアップを叶えられる企業が見つかるでしょう。
SaaS業界
ITR市場調査によると、2022年度のSaaS市場規模は760億円となり、前年対比128%と増加傾向にあると予想されています。
不動産営業のようにインセンティブで年収1,000万円稼ぐ!とまではいきませんが、比較的年収が高い業界となっており、年収アップ転職を叶えられる可能性も高いです。
今後もSaaSの市場規模は増加傾向にあると予測されておりますので、早いうちにSaaS業界で営業経験を積んでおくことで、数年後、市場価値の高い人材としてさらなるキャリアアップを狙えるかもしれません。
併せて読みたい:SaaS業界は今後も伸び続ける?特徴や年収、転職難易度を解説
営業職のキャリアアップにおすすめ!SaaS業界とは
近年、多くの企業がテレワーク化を進めるなど働き方が変化しつつあります。
それに伴いSaasが注目されるようになりました。Saasは今後も市場が伸びる分野だと言われています。
現在も急成長中の業界なので、様々なことにチャレンジでき、幅広いスキルを身に着けられる機会が多いです。
また、日本のSaas業界は世界的に比べて、まだまだ経験者が少ないと言われていますので、実力次第では管理職になれる機会が多いとされてます。
Saasとは?
正式には「Software as a service」です。これを略してSaas(サース)と言います。インターネットを通じて、アプリやサービスを利用する形態のことをSaasと言います。
例えばGoogle社のGmail。近年、キャリアメール(~docomo.ne.jpのようなメールアドレス)使えない料金プランを出している携帯通信会社が増えてます。
その対応策としてGmailを利用している人も多いのではないでしょうか?このGmailはGoogle社がクラウド上に構築したメール用のアプリを利用しています。
他にも地図アプリやスマホゲーム等もSaasの一種です。最近、良く耳にする「サブスクリプション」というのはSaasを利用する料金形態のことです。
Saas営業の特徴
Saas営業は一般の「売り切り型営業」とは異なります。
特に自身のキャリアを活かし、これからSaas営業にチャレンジしたいと考えている現役営業職の人は、Saas営業の特徴を意識して、活動していくことが重要です。
Saas営業の特徴は以下の3つが挙げられます。
- 問題解決方型の提案をする
- 売ったら終わりではない
- 個人だけではなく、チームとして動くことが求められる
問題解決型の提案をする
「こんな新商品がでました」
「他より安くしますよ」
このような提案の仕方ではSass営業では通用しないでしょう。
顧客の課題を聞き出し、把握して、自社製品を利用すれば課題を解決できますよという提案の仕方でなければ契約はとれません。
売ったら終わりではない
Saas企業の製品は売る・契約までしたらそれで終わりというわけではありません。
Saasは月額料金や年額料金でサービスを提供することが多いため、顧客に不満を抱かれて解約されてしまうと利益がダウンしてしまいます。
売った後でも顧客の課題を解決できているか、新たな課題がでてきていないか、それを解決するために自社のサービスをどう活用していくべきか等の的確なリサーチと提案ができていなければ継続して利用してもらえないでしょう。
Saas営業では売るよりもむしろ、売った後のほうが大事だと言えます。
個人だけはなく、チームとして動く必要がある
一般の営業職は顧客へのアプローチやアポイントメントの連絡、訪問などの全てのプロセスを1人で担うことが多いです。
しかし、Saas企業の多くはプロセス毎に担当をつけて分業をしています。
そのため、個人としてだけではなく、それぞれの役割をもったメンバーと連携して営業を進めていかなければなりません。
チームとして正しく機能することで、「業務効率化」「メンバー同士の切磋琢磨」「情報共有の活性化」「アイデアの多様化」など、個人で成果を出すよりも多くの相乗効果を生み出すことが期待できます。
Saas営業の種類とキャリア
多くのSaas企業は営業を分業しています。
どのように分業しているかそれぞれ解説していきます。
マーケティング
主に見込み客を獲得することを役割としています。
メルマガや広告、オウンドメディアを通じた問い合わせ、セミナーなどを通じて顧客と接触し、サービスを認知してもらい、見込み客を獲得します。
企業によっては営業部門とは別にマーケティング部門と分かれている場合もあります。
マーケティングにはどんなキャリアの人がいるのか?
営業をかける前にまずは自社製品のことを知ってもらうことから始めるので、広告関連でのキャリアをもつ人や、別業界でのマーケティング経験者がキャリアを積むために転職する流れが多いようです。
特にデジタルマーケティング経験者は、幅広い領域で引く手数多の状況です。
インサイドセールス
「内勤営業」のことを指し、電話やメール、オンライン会議などを用いて、顧客と直接対面をせずに営業をかける仕事です。
インサイドセールスは新しい営業スタイルとして近年、脚光を浴びている仕事です。
アメリカでは急激な成長をしており、現在では訪問営業職の数を上回る程になっています。
日本ではまだ発展途中ですが、短期間でここまで成長できたのは、訪問営業と比べてメリットが多いからです。
例えば、従来の訪問営業ではあまりに遠方の顧客に対しては訪問できない為、契約を諦めていました。
しかし、インサイドセールスはそうした顧客にもアポイントメントが可能です。
顧客側でも、ネットを通じてお店に直接行かなくても物を購入できることが一般的になっている中、ユーザーの行動にマッチングした新しい営業形態といえるでしょう。
業務内容からテレアポをイメージされることが多いですが、大きな違いがおります。
テレアポは質より量が重視されていて、会話の内容もマニュアル化されていることがほとんどです。
しかし、インサイドセールスは会話の中で顧客のニーズや課題を引き出さなくてはなりません。
マニュアル通りの会話をすればいいわけではなく、いかに情報を引き出せるかの量より質を重視した仕事になります。
近年、働き方改革の影響で場所や時間にとらわれない自由な働き方が提唱されています。
インサイドセールスはテレワークが可能なので、近年の働き方と親和性が高いです。
今後も需要が伸びると予想されるでしょう。
併せて読みたい:インサイドセールスの平均年収は532万円!転職難易度やキャリアパスを解説
インサイドセールスにはどんなキャリアの人がいるのか?
従来の営業職、事務職、カスタマーサポートといったキャリアの人が多いです。
やっていることが従来の営業職が担っていた業務の一部なので、営業職経験のキャリアはダイレクトに活かせます。
また、同じオフィスワークということで、事務職やカスタマーサポートのキャリアを持つ人が多いです。
電話やメールなどで顧客に対応する点は、インサイドセールスと同様なので前職のスキルを活かせるでしょう。
ただ、カスタマーサポートは受け身な部分が多いため、積極的に関わる営業の仕事に戸惑うこともあるそうです。
フィールドセールス
顧客のもとに訪問し、直接対面して営業を行う職種です。従来通りの営業スタイルといえるでしょう。
しかし、マーケティングによって認知、見込み客を選別され、インサイドセールスによって契約見込みが高そうな顧客を選定された状態で訪問することになります。
従来の営業職と違って、実際に訪問するのは成約率が高い顧客のみとなるため、効率が良く、コスト削減にもなります。
また、これまでの営業の仕事は営業マン個人のスキルによるところが大きいものでした。
そのため、優秀な営業マンが異動や転職でいなくなってしまうと、一気にその部署の業績が下がるということが起きていました。
こういった営業の再現性の低さを分業し、数字で分析し易くして問題点を改善することで誰でも成果を出せる仕組みを構築できます。
働く側としても、決められた業務に注力できるため、働き易さを感じるでしょう。
併せて読みたい:フィールドセールスはきついからやめとけ!は本当?理由や向いてる人の特徴を解説
フィールドセールスはどんなキャリアの人がいるのか?
法人営業経験者が多いです。実際に法人営業経験を条件とした求人を出しているSaas企業も多いです。
また、インサイドセールスを経験してからフィールドセールスに異動するパターンも少なくありません。
営業として様々なスキルが身につくという理由から、新卒で入社したらまずインサイドセールスからスタートさせた後に他の営業部門も経験させる教育体制をとっているSaas企業もあります。
カスタマーサクセス
カスタマーサクセスとは、直訳すると「顧客の成功」です。顧客の業績アップ(成功)、能動的に問題や課題の解決を支援する職種を指します。
顧客のビジネス上でサービスを導入・機能させ、継続的な関係性を築き、顧客満足度の向上を図るポジションです。
近年、Saasを中心とするサブスクリプション型のビジネスモデルの広がりとともに注目されるようになった職種です。
「カスタマーサポート」と誤解されることがありますが、業務内容は異なります。
顧客に対して、支援やサービスを行うという点ではカスタマーサクセスとカスタマーサービスは共通しています。
カスタマーサポートは顧客の認識した問題について、分からないこと、解決できないことがあっときに顧客からの問い合わせを受けて行動します。
カスタマーサクセスも同じ対応をしますが、顧客に発生する可能性がある問題や課題を先読みして、防止策や対策を考えた支援も行います。
顧客の業績を上げるために、顧客が知らない(求められていない)ことも提案する点が大きな違いです。
”攻め”のカスタマーサクセスに”守り”のカスタマーサポートとも言えるでしょう。
併せて読みたい:SaaS業界で話題のカスタマーサクセスとは?目標や転職する方法も解説
カスタマーサクセスにはどんなキャリアの人がいるのか?
似たような仕事ということで、カスタマーサポート経験者や既存営業経験者の方が多い傾向にあります。また、営業職やIT企業のコンサルティング業務に携わった経験がある人もいるようです。
Saas業界が急成長して、ここ数年でできたポジションなので、今後ますます需要が増えて様々なキャリアを持つ人が出てくると予想されます。
営業がキャリアアップする選択肢は幅広い
いかがでしたでしょうか?
営業としてのキャリアアップの選択肢は様々です。どのようなキャリアを歩んでいきたいのかを考え、そのためにどのような選択をするべきなのかを考えていくといいでしょう。
自分のキャリアについて考えていくと、段々とわからなくなってきてしまうこともあると思います。そんな時は、ぜひ転職エージェントにご相談ください。
転職エージェントはキャリアに関するプロなので、これまでの経験が活かせるキャリアやチャレンジできる職種など、1人では中々広げることができないキャリアの選択肢の幅を広げてくれます。
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