20代で年収500万円は難しい?平均年収や収入アップのための方法をご紹介

転職ノウハウ

「20代で年収500万円を稼ぐのは難しい?」
「年収500万円稼ぐためにはどんなスキルが必要なんだろう」

年収1,000万円とは言わずとも、20代で年収500万円以上稼ぎたいと考えている人は多くいらっしゃるでしょう。

そこで今回は、20代で年収500万円を目指している方向けに、20代の平均年収や20代で500万円を狙える業界や職種についてご紹介いたします。

年収アップの方法についてもご紹介いたしますので、ぜひ最後までご覧ください。

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日本全体の平均年収は523万円

20代の平均年収を見ていく前に、まずは日本全体の平均年収を見てみましょう。

日本全体で1年間、企業などに勤務して給与を得ている人の数は 計5078 万人。その平均年収は458万円で、正社員だけに絞ってみると523万円という数字になります。

しかし、年収500万円を超えている人の割合は計33.5%。残りの70%近い人はそれ以下にとどまっており、年収300万円超~400万円以下の割合がもっとも高く、全体の16.5%を占めています。

また、このデータの平均年齢は47歳となっております。

日本全体の平均年収を見ていくと、20代で年収500万円を実現することは決して簡単ではないと言えるでしょう(参考:国税庁 令和4年分 民間給与実態統計調査-調査結果報告-)。

20代の平均年収は352万円

次に、20代全体の数字を見ていきましょう。dodaの「平均年収ランキング(年代別・年齢別の年収情報) 【最新版】」によると平均年収は352万円。この数字は、様々な職種や業界、地域差を含む平均値であり、個人差が大きいと考えられます。

20代前半の平均年収は273万円

20~24歳の年齢層は、大学や専門学校を卒業して間もない新入社員が中心となります。

そのため、新卒時から月給はさほど上がっていないと考えられ、賞与も多くありません。平均年収は273万円にとどまっています。(参考:国税庁 令和4年分 民間給与実態統計調査-調査結果報告-

焦って高収入を目指すのではなく、あくまでも基本的なビジネススキルを習得し、自分の適性を見極める時期だととらえた方が良いかもしれません。

※20代前半(第二新卒)の転職については、こちらの記事で詳細に解説しています。

20代後半の平均年収は389万円

国税庁の「令和4年分 民間給与実態統計調査-調査結果報告-」によると、20代後半は20代前半より平均年収が100万円以上アップし389万円となります。

5歳ごとに年代を区切り、70歳以上までを調べている同調査で、ここまでの上昇幅を見せる年代は他にありません。この年齢層で徐々に専門性を高めたり、マネジメントスキルを身につけたりする人が増え、年収の個人差も広がりはじめると考えられます。

20代で年収が500万円以上の人の割合

ここまで、平均年収を中心に見てきましたが、実際に20代で年収500万円以上を実現している人の数はどのくらいいるのでしょうか。

dodaの「平均年収ランキング(年代別・年齢別の年収情報) 【最新版】」を見ると、その割合は全体の11.4%。およそ10人に1人となっています。

この数字を多いと感じるか、少ないと感じるかは人それぞれですが、27歳以降の男性の平均年収は400万円を超えており、500万円もまったく非現実な数字ではありません。

年収500万円は20代前半のうちに達成することは難しいものの、20代後半に入ると、自分のキャリアの歩み方次第で実現できる可能性があると言えます。

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年収500万円はどのような生活が送れるのか


今より年収を上げたいと考えている人の多くは、今よりも生活を豊かにしたいと考えているのではないでしょうか?

そこで、年収500万円では具体的にどのような生活を送れるのか、ここでは、その詳細を解説していきます。

年収500万円の手取りは約400万円

年収500万円といっても、その金額がそのまま自分の手に入るわけではありません。所得税や住民税、健康保険料といった税金はもちろん、会社によっては財形貯蓄や各種積立金が差し引かれることも。

扶養控除などが存在するため一概には言えませんが、一般的に手取りの金額は額面の約8割ほどだと言われており、年収500万円の場合は約400万円になると想定されます。

毎月の給与で見ると約33万3000円ということになるものの、年収は賞与を含んだ金額ですので、実際の月々の収入はそれより低いものになるでしょう。

年収500万円の生活レベル

政府統計の総合窓口(e-Stat)の「家計調査 家計収支編 単身世帯」によると、単身世帯の1ヵ月の平均消費支出は16万7620円。その主な内訳は下記の通りになります。

・食料費:4万2049円
・住居費:2万3799円
・光熱、水道費:1万3045円
・被服及び履物費:4447円
・保健医療費:7367円
・交通、通信費:2万1654円
・諸雑費:1万4779円

この調査で留意しておきたいのは、平均年齢が58.2歳で持家率が57.4%を占めていることです。単身高齢者世帯が多くの割合を占めていることが考えられ、特に都心部で賃貸マンション・アパートに住むと住居費は大きく上がると想定されるでしょう。

逆に実家暮らしであれば、住居費・食費・高熱、水道費は下げられますが、20代で一人暮らしをする場合には、毎月20万円以上の支出が平均になると思われます。

つまり、年収500万円だと毎月約10万円を自分の趣味や貯蓄、投資などに回すことができると言えます。

20代で年収500万円を狙える職種や業界


年収は職種や業界ごとに大きく異なります。収入アップ、年収500万円を実現したいと考えるのであれば、稼ぎやすい分野へ行くことが近道となるのは間違いないでしょう。

では具体的にはどんな職種・業界の平均年収が高いのか、ここでランキングにして紹介します。

職種別高収入ランキング

・1位:医師/平均年収1028万円
・2位:投資銀行業務/平均年収947万円
・3位:弁護士/平均年収825万円
・4位:運用(ファンドマネジャー/ディーラー)/平均年収810万円
・5位:アナリスト(金融系)/平均年収795万円
・6位:MR/平均年収732万円
・7位:金融商品開発/平均年収719万円
・8位:戦略/経営コンサルタント /平均年収717万円
・9位:内部監査 /平均年収715万円
・10位:業務改革コンサルタント(BPR)/平均年収696万円
・11位:プロジェクトマネージャー(IT/通信)/平均年収691万円
・12位:会計専門職/会計士/平均年収664万円
・13位:知的財産/特許/平均年収660万円
・14位:経営企画/事業企画/平均年収648万円
・15位:法務/平均年収640万円
・16位:内部統制/平均年収631万円
・17位:プリセールス/平均年収609万円
・18位:弁理士/特許技術者/平均年収607万円
・18位:会計コンサルタント/財務アドバイザリー/平均年収607万円
・20位:ITコンサルタント/平均年収602万円
・21位:IT戦略/システム企画/平均年収600万円
・22位:セキュリティコンサルタント/アナリスト/平均年収597万円
・23位:組織/人事コンサルタント/平均年収593万円
・24位:営業(医薬品メーカー)/平均年収583万円
・25位:プロジェクトマネジメント(電気/電子/機械)/平均年収582万円
・26位:財務/平均年収581万円
・26位:管理会計/平均年収581万円
・28位:先行開発/製品企画(電気/電子/機械)/平均年収580万円
・29位:データアナリスト/データサイエンティスト/平均年収576万円
・30位:営業企画/平均年収562万円
・30位:研究開発(IT/通信)/平均年収562万円
(参考:doda 平均年収ランキング(職種・職業別の年収情報)【最新版】

上記では平均年収が高い職種をトップ30までピックアップしました。国家資格が必要となる士業に転職することは現実的ではないでしょうが、全体的にコンサルティングやマネジメント、企画スキルを身に付けていると、年収をアップさせられる可能性が高いことが見て取れます。

また、一般的に成果次第で高収入を目指しやすいイメージがある営業があまりランクインしていないのは、営業に就いている人が多く、かつインセンティブによる浮き沈みが激しいことが理由だと考えられるでしょう。

業界別高収入ランキング

・1位:電気・ガス・熱供給・水道業/平均年収747万円
・2位:金融業・保険業/平均年収656万円
・3位:情報通信業/平均年収632万円
・4位:学術研究,専門・技術サービス業、教育,学習支援業/平均年収544万円
・5位:製造業/平均年収533万円
・6位:建設業/平均年収529万円
・7位:複合サービス業/平均年収506万円
・8位:運輸業・郵便業/平均年収477万円
・9位:不動産業・物品賃貸業/平均年収457万円
・10位:医療・福祉/平均年収409万円
・11位:卸売業・小売業/平均年収384万円
・12位:サービス業/平均年収377万円
・13位:農林水産・鉱業/平均年収337万円
・14位;宿泊業・飲食サービス業/平均年収268万円
(参考:国税庁 令和4年分 民間給与実態統計調査-調査結果報告-

上記は国税局による業界分類に合わせて、平均年収をランキング化したものです。

業界や企業によって年収の上限値が決まってしまうこともありますので、年収を上げていきたいのであれば、平均年収が高い業界や企業に転職するといいでしょう。

キャリア・エックスがメインで取り扱っているIT/SaaS業界は、将来性も高く、現在成長を遂げている業界であることから、優秀な人材を集めるために年収を高く提示することも多く、平均年収が高いです

実際に、内定時に20代でも年収500万円以上で転職される方も多くいらっしゃいますので、ぜひ年収500万円以上を目指している方は、一度キャリア・エックスにご相談ください。

※転職でおすすめの業界はこちらの記事で詳細に解説しています。また、平均年収が高い企業として、freee株式会社Sansan株式会社株式会社ラクスについても記事で紹介しています。

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年収500万円を実現するためにやるべきこと


20代で年収500万円を手にしている人は少数派であり、それを実現するには戦略的なアプローチが必要です。では、具体的にどんな手段があるのか、ここでご紹介いたします。

転職をする

年収が高い職種、業界へ転職することは、スピーディに賃金を大きく引き上げる可能性のある選択肢です。それを成功させるためには、まずは業界研究や自身のスキル・経験を棚卸しすることが必要でしょう。

マーケットのニーズを把握したうえで、自分自身を一番高く評価してくれる場所へ転職することが年収アップの近道です。

ただし、場合によっては若くから高収入を得られても、30代・40代以降の給与の伸び率が低いこともあるため、その点も調べておいた方が良いでしょう。

スキルアップを目指す

難易度の高い国家資格が必要な職種が、職種別高収入ランキングで上位に入っているように、資格やスキルは収入アップにつなげられます。

たとえば、平均年収の高い金融業界に関わる資格を事前に勉強しておけば、転職時にも有利になると考えられ、語学力を磨けば円安の時代に収入を上げやすい外資系企業を目指すことも可能に。

最近ではCoursera、Udemyといったオンライン学習プラットフォームも充実していますので、学習能力の高い20代のうちに積極的に知識を習得することで、将来を含めた自分自身のキャリアに役立つはずです。

副業をする

現在勤めている会社の規定に留意する必要はありますが、副業を行えば、直接的に収入アップを実現できます。

クラウドソーシングサイトでは、Webライティングや動画制作・編集などの副業求人が多数掲載されているほか、アフェリエイトブログの運営、スキマバイトといった選択肢も。

月数万円の収入であっても、年間では数十万~百万円ほどになりますので、検討の価値はあるでしょう。ただし、本業と合わせたスケジュール管理や確定申告など、労力が確実に増える点に注意する必要があります。

年収だけでなく、キャリア形成で重視すべきこと

20代で500万円を目指すことは、確かに一つの目標として価値があります。ただし、キャリアは30代、40代、50代と続いていくものであり、給与以外に重要な要素があることも間違いないでしょう。

たとえば、成長機会が豊富な環境であれば、長期にわたり自分の市場価値を磨くことができ、またワークライフバランスが最低限整っている職場でなければ、長く仕事を続けられません。

そのほかにも、転職先の業界に成長性・将来性があるか、企業カルチャーが自分に合っているのか、明確で公正なキャリアパスが存在するのかといったポイントも意識する必要があるでしょう。

様々な角度から複合的に判断していくことが、長期的なキャリア形成のためには重要です。

20代は収入アップよりも、スキルアップを意識しよう


年収500万円は、ある程度ゆとりのある生活を送るための目安となり、20代でそれを実現できた人は、少数の“勝ち組”だと言えるのかもしれません。

しかし、十分にスキル・経験を磨かないうちに目先の収入に惹かれて転職を繰り返したり、副業に追われて本業が疎かになったりしてしまえば、将来的な年収やキャリアが停滞することにつながってしまいます。

もちろん、年収は高いに越したことはありませんが、それだけにとらわれず、将来にわたって充実したキャリアを過ごせるよう20代から意識するべきでしょう。

キャリアエックス編集部

過去2回の転職を行い、大企業・ベンチャー企業を経験。ベンチャー企業では、人材紹介事業の立ち上げを行い、WEBマーケティング兼人事として採用面接を実施。これまで執筆した転職関連記事は100本以上。
転職希望者・採用担当者それぞれの経験をもとに、「ためになる」リアルな情報を発信したいと考えています。

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