【ベンチャー企業に転職する人必見】あなたに合ったベンチャー企業の選び方 

career

成長できる環境を求めてベンチャー企業への転職を考えている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?


時代や働き方の変化に伴い、ベンチャー企業が手がける新しいサービスが有名になってきている今、昔と比較してベンチャー企業に転職することに対するネガティブな声は少なくなってきました。


実際に、ベンチャー企業の多くは成果主義であることから、年齢に関係なく昇給・昇格が可能で、一人あたりの裁量が大きいため短期間で成長ができる環境です。


ただし、企業選びを間違えると

・給料が低いのに労働時間は長い

・ただ忙しいだけで成長している実感がない

・なにも経験が身についておらず、次の転職でも良い企業に入社できない


など、今後のキャリアが良い方向に進まなくなってしまう可能性があります。


企業選びを慎重にしようと思っても、ベンチャー企業はまだ設立してから年数が経っていないため口コミサイトなどを見ても情報が少なく、企業選びがとても難しいのが現実です。


そこで今回は、自分に合ったベンチャー企業の選び方やベンチャー企業で活躍する人の特徴、ベンチャー企業に向いていない人の特徴などをご紹介いたします。

ベンチャー企業への転職をご検討中の方はぜひ最後までご覧くださいませ!


※こちらの記事では、スタートアップ企業も含めてベンチャー企業としてご紹介致します。

ベンチャー企業とは?

まずはじめに、この記事で紹介するベンチャー企業とはどのような企業のことを指すのでしょうか?

これまでにない新しい事業を手がける企業

ベンチャー企業の明確な定義は定められていません。


しかし一般的にベンチャー企業とは、新しいビジネスアイディアや革新的な技術を活かした事業を展開する、成長途中の企業のことを指します。


また、設立して1年ほどであったりまだ事業が定まっていない企業ではなく、設立から数年は経っており、事業モデルや会社の方向性が定まっている企業を指します。

スタートアップ企業との違い

ベンチャー企業を調べていくと、同じようにスタートアップ企業という言葉を目にする機会もあると思います。


スタートアップ企業もベンチャー企業と同じように明確な定義はありません。

一般的には、創業時やベンチャー企業の中で設立間もない企業のことをスタートアップ企業としています。


また、ベンチャー企業と比較した際に短期間で急成長を目指している会社をスタートアップ企業と呼ぶこともあるようです。


今回は、ベンチャー企業とスタートアップ企業は分けず、設立からおよそ10年未満の、会社が成長途中である企業、世の中一般的な企業よりも速いスピードで事業成長を志向している企業についてご紹介いたします。

新しく法人を設立する人は増えている

東京商工リサーチによると、2022年の1年間で、14万2,189社もの新規法人が設立されており、直近5年間だけでも新設法人数は70万社ほどあります。


2021年と比較すると数は減っていますが、2020年が131,238社だったことを考えると法人を設立している人の数は増えていると言えるでしょう。


コロナウイルス感染症をきっかけに、働き方や求められるサービスが変わったことも法人数が増加している背景にあるかもしれませんね。

ベンチャー企業に転職する際に不安になること

ベンチャー企業への転職も視野に入れてはいるけど不安が大きい…という方も多くいらっしゃいます。


ここでは、実際にベンチャー企業に転職した方が、ベンチャー企業に転職するまでに不安だったことをまとめましたので見ていきましょう。

ワークライフバランスに関する不安

1つ目は、

・残業が多いのではないか

・休日出勤があるのではないか

といったようなワークライフバランスに関する不安です。


ベンチャー企業と聞くとまだ会社の制度がしっかりとなく、ワークライフバランスが整っていなさそうだというイメージを持たれていませんか?


まずお伝えしたいのは、ワークライフバランスが整っているかどうかは企業規模というよりはその企業次第です。大企業でもワークライフバランスが整っていない企業はありますし、ベンチャー企業も同様です。


ベンチャー企業だからワークライフバランスが整っていないということはありませんので、もしワークライフバランスに対する不安があってベンチャー企業への転職を迷われている方は、安心してベンチャー企業への転職をご検討ください。


ただし、その企業のワークライフバランスはどうなのか、企業の口コミサイトや面接などでしっかりと調べるようにしておきましょう。またベンチャー企業に強い転職エージェントに、企業の内部情報を教えてもらうのもよいでしょう。

将来性に対する不安

2つ目は、会社が急に潰れてしまわないかどうかという将来性に関する不安です。


大企業の場合、会社として社会的に良くないことをしてしまったなど何か大きな出来事が起こらない限りは比較的会社の存続は安定しています。


一方ベンチャー企業の場合は小さな出来事でも会社が赤字になってしまいますし、何か大きな出来事があれば潰れてしまう可能性は相対的に高くなります。

そういう意味では、将来性に対する不安は調べれば調べるほど高くなってしまうかもしれません。


しかしここ最近で成長しているベンチャー企業は、新しい時代に合わせたサービスを提供しており、今後も需要が伸び続けるであろうサービスばかりです。


例えばSaaSなどがその例に当てはまるでしょう。

※SaaSについて知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

SaaSとは?代表例とともに分かりやすく解説!PaaSやIaaSとの違いも


業界や手がけているサービスを軸に選ぶことで、将来性の高いベンチャー企業に転職することができますし、もし将来性の高いベンチャー企業に転職できた場合はストックオプションなどで大きな金額を得ることができますので、将来に対する不安のみでベンチャー企業の転職を諦めるのではなく、あくまで将来性のある企業を選ぶというのもいかがでしょうか?


またベンチャー企業に転職される方の中には、次に転職した会社をゴールにするのではなく、ゴールは別にあり、そのゴールに向けて経験を積むためのステップだと考えている方も多くいらっしゃいます。


何かゴールがある場合は、企業に将来性があるかどうかで判断するのではなく、自分自身が身につけたいことが身につけられるかどうか、成長のステップという観点から見てみるのもいいでしょう。


※ストックオプションに関して詳しく知りたい方はこちら

【解説】ベンチャー企業に転職してストックオプションを得るメリットとは?

給与に関する不安

3つ目は、

・年収が下がってしまうのではないか

・評価制度が整っておらず昇給がないのではないか

などの給与面に関する不安です。


年収アップを目指して転職をされる方も多くいらっしゃいますので、ベンチャー企業に転職した場合年収が下がらないかどうか、また今後上がっていく可能性があるのかどうかは気になるポイントですよね。


ベンチャー企業の平均年収は350万円〜400万円(※)と言われており、給与所得者全体の平均年収と比較するとやや低めとなっています。


しかしベンチャー企業は平均年齢が若いことが多く、20代〜30代の給与所得社全体の平均年収を見ると347万円であることから、ベンチャー企業だから平均年収が低いわけではありません。

むしろ、同年代で比較した場合にはベンチャー企業の方が年収が高い場合もあるでしょう。


詳しくはこちらの記事もご覧ください。

ベンチャー企業の年収は高い?低い?平均年収や年収を上げる方法を解説


また、大企業は年功序列であることが多く、年齢が上がるにつれて昇給・昇格がされていきますが、ベンチャー企業の場合は成果主義を取り入れています。


そのため、実績や成果が認められれば年齢は関係なく昇給・昇格がされますので、比較的若いときに役職に就くことや年収アップを実現できます。


※ベンチャー企業全体の平均年収です。

最近伸びてきているSaaS企業を見てみると、企業の平均年収が500万円〜700万円ということも珍しくありませんので、年功序列により中々年収がアップしないという方は、ベンチャー企業に転職することで年収アップの可能性もあります。

自分に合ったベンチャー企業の選び方

転職する際の企業選びはとても重要です。企業選びをしっかりと行わないと、せっかく転職しても短い期間で退職を考えることになりかねません。


では転職する際に、どのように企業選びをしていけばいいのでしょうか?

転職の軸を明確にする

転職の軸とは、簡単にいうと今回の転職活動において絶対に譲れない条件、転職を通じて何を実現したいか、のことを指します。


・なぜ会社を退職したいと思ったのか

・今後どのような人生を歩みたいのか

・今回の転職で何を変えたいのか

など、過去の自分の経験や将来のことを考えて決めていくといいでしょう。


例えば、今回の退職理由が「成果を出しているのに年齢のせいで昇給・昇格ができない」という理由であれば、次の会社では「成果を出せば年齢関係なく昇給・昇格ができる環境」が必要になります。

そうでなければ同じ理由で退職することになるからです。


そのため、例に出した退職理由の場合の転職軸は以下になります。

・評価制度が整っている会社

・年齢に関係なく実力で評価がされる環境


他にも、将来的に起業したいと考えている場合は「経営に近いところで働けること」、ライフステージが変わるという方は「休日出勤がなく、土日祝休みであること」など、人によって様々ですので、ぜひ自分自身の転職の軸を見つけてみてください。

周りの人に相談する

自分一人で決めようとすると、見れる角度が自分からしかないので視野が狭くなってしまい、大事なポイントを見落としてしまうかもしれません。


仲の良い友人やパートナーなど周りの人に相談し、違う角度から見た企業に対する意見をもらうようにしましょう。


あなたのことを良く知っている友人に相談するのももちろんおすすめですが、それと同時に転職エージェントに相談する、壁打ち相手として利用するのもおすすめです。


転職エージェントはキャリアについて詳しい第三者であるため、客観的に見てあなたがどのような企業に向いていそうかどうか、また企業について詳しく知っているのでその企業のリアルな情報を教えてくれます。


自分一人で悩むのではなく、ぜひ周りの人に協力をしてもらいながら自分に合った企業を見つけていきましょう。


面接の逆質問タイムを有効活用する

逆質問タイムが苦手だという方も多いのではないでしょうか?


しかし、自分に合ったベンチャー企業を見極めるためには逆質問タイムがとても重要です。


・自分自身が入社した後に一緒に働くメンバーについて

・自分が求めている環境に近そうかどうか

・具体的な仕事内容や目標

など、実際にその会社に入社した時になるべくギャップがおきないように質問をしましょう。


ただし、面接官が面接内で言っていたことや企業のホームページを見ればすぐに分かることを聞いてしまうと「話を聞いていたのか」「本当に当社に興味があるのか」と思われてしまうこともありますので、面接前には企業のホームページを見ておくことをおすすめします。

ベンチャー企業に転職して活躍する人の特徴

社員数も多くなくまだ社内やサービスの基盤が完璧ではないベンチャー企業では、どのような人が活躍するのでしょうか。

ここでは4つご紹介いたします。

自走できる人

ベンチャー企業の求人の「求める人物像」欄に書かれていることが多いのが、この自走できる人です。


ベンチャー企業はまだ社員数がまだあまり多くないため、OJTなどはありますが、研修制度が整っていません。

社内で誰もやったことがないことを任されることもあります。


そのため、ベンチャー企業では誰かに教えてもらったことを完璧にこなせる人ではなく、自分がやるべきことを見つけて、自分で考えて行動できる人が活躍できる傾向にあります。

何事にもチャレンジする人

ベンチャー企業では「とにかくやってみる」の姿勢がとても大切です。


失敗もしないけどなにも新しいことにチャレンジしない人よりも、失敗はしたけどチャレンジした人の方が「これをやったら失敗した」という学びができているので次のステップに進めています。


ベンチャー企業は挑戦できる機会が多いので、挑戦と失敗を繰り返して経験値を高められるといいですね。

自分の意見を言える人

年齢・役職・勤続年数に関わらず、ベンチャー企業では自分の意見を言える人が活躍しています。


新しいサービスについてや会社の課題、社内のルールなど、何に関することでも良いので、とにかく自分の意見を持ち、それを発言することが大切です。


まだ整っていないベンチャー企業だからこそ、周りの意見を取り入れてどんどん改善していこうという意識が強く、誰が言ったかではなく何を言ったかで、良い意見があればすぐに実行してもらえます。


さらに、採用された意見を発言した人が実行者になることもできるので、意見を言うことでどんどん自分ができることの幅も広がっていくでしょう。

優先順位をつけて仕事ができる人

裁量権の大きいベンチャー企業では、大企業だと分担して行っている業務を一貫して行える一方で、一人あたりの業務量は多くなる傾向にあります。


しかし、全てが緊急かつ重要なのではなく、緊急・重要ではないけどやっておくべきことなども含まれるため、業務の優先順位を適切に行うことが必要です。


優先順位をつけて仕事をすることで、必要な仕事を期限内に終わらせることや周りの人の重要な仕事を手伝うことができるため信頼され、活躍していくことができるでしょう。

ベンチャー企業への転職が向いていない人の特徴

どのベンチャー企業を選ぶかも大切ですが、そもそもベンチャー企業への転職が向いていない場合もあります。


そこで、ベンチャー企業への転職が向いていない人の特徴を2つご紹介いたします。

ルーティンワークがしたい人

ベンチャー企業は昨日決まったことが次の日には変わっていることがあるくらい変化が激しいです。


そのため、毎日同じことを繰り返すルーティンワークができる環境を求めている人はストレスを感じてしまうでしょう。


もしルーティンワークをしたいと考えている場合は、ベンチャー企業ではなく設立してからある程度年数が経ち、社内整備が落ち着いた企業に転職するのがおすすめです。

受動的な人

自分から仕事を見つけていくのではなく、人から仕事を振られて働く方が良い人は、ベンチャー企業で働くのは向いていないかもしれません。


大枠で「こういうことをやって欲しい」など目標は言われるものの、そのために何をやるべきか、どうやればいいのかは自分自身で考えていかなければいけないためです。


その他にも入社した直後は言われたことが終わっても周りが忙しくて何をやればいいか分からない…なんてこともありますので、受け身で待つのではなく、自分から仕事を作ったり取りに行けないと、ベンチャー企業で働くことは難しいかもしれません。

ベンチャー企業に転職するなら企業選びはしっかりと

いかがでしたでしょうか?


ベンチャー企業に関わらず、企業によって働き方や社員の雰囲気、成し遂げたいミッションは違います。


また、社風を大事にしたいのか、仕事内容を大事にしたいのかなど、次の転職先に求めることも人によって様々です。

転職して人生をより豊かにするために、自分が次の職場に何を求めているのか、そしてそれが叶えられる企業はどこなのかをしっかりと見極めた上で転職できるといいですね。


ただ、「自分が求めていることが何か分からない」「本当に自分にマッチする企業がここで良いのか分からない」なんて時もあると思います。


そんな時はぜひ、ベンチャー企業への転職に強いキャリア・エックスにご相談ください。


これまでのご経験やこれから先どのように生きていきたいのかをお伺いし、求めていることを一緒に考え、その希望が叶う企業をご紹介いたします。



キャリアエックス編集部

過去2回の転職を行い、大企業・ベンチャー企業を経験。ベンチャー企業では、人材紹介事業の立ち上げを行い、WEBマーケティング兼人事として採用面接を実施。これまで執筆した転職関連記事は100本以上。
転職希望者・採用担当者それぞれの経験をもとに、「ためになる」リアルな情報を発信したいと考えています。

関連記事